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第2章・求愛
8.
しおりを挟む<決勝戦を終え・ヒカリside>
僕は少し前…所属の地竜騎士団の遠征から戻りあることを耳にした。
僕が暴れた日、母は祖父に懇願したそうだ。
【 ルル殿を嫁にほしいと…。彼女がいれば僕の暴走がやむと思ったのだろう。】
僕も17歳。婚約者を持てる年頃。僕は父を病気でなくした。赤ん坊の頃だった。
僕は竜ビトのなかでも竜になれるタイプ、だけどコントロールができずに発作が起きる度に檻にはいり、発作がやむのをまった。
母は僕を失いたくない…
父を亡くして僕まで死んでしまうのではないかと…その気持ちはいたいほどわかるけど…
『お父様もう一度打診を!』
『これで最後にさせてくれ…ルイヴ殿を怒らせるつもりなのか?』
『私はただ…!』
祖父と母がそんなやり取りをしているのを聞いた。そして…僕は…この時決めた。大会で勝利を納め主催者のルイヴ元女王に直接気持ちを伝えようと…。
それは、ナクシス国で毎年行われる各地から集まる強者の力自慢剣術大会を迎える一週間前のこと。
そして僕は勝利し…謝罪し、ルル殿への気持ちを伝えた。
騎士服に身を包む僕よりまだ幼い少女はすぐ側にいて…僕の気持ちを受け入れてくれた。
白銀の髪を後ろに結んだ彼女は可憐で、笑顔に胸がきゅんと締め付けられた。
そして今…戦いを終えて帰り支度をして、少し休憩していたら…僕の目の前に現れた。
軽やかに跳ねるように駆けてきて。
彼女は僕の顔を覗きこむようにして…微笑んでいた。彼女にそんな気はないことぐらいわかっている。わかっているけど…可愛くて…可愛くて…自分の力で、彼女ともっと距離を近づけたいと…思った。
彼女はまだ15歳。
まだ恋したことがないように見える好奇心旺盛な表情豊かな可愛らしいお嬢さん。
僕は彼女に恋をしていた。
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