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「今日もお疲れ様でしたー!」
元気な声が楽屋に響き、各々帰りの準備をし、帰っていく。
俺の職業は有難いことに急上昇中な声優だ。
今担当している役はBLゲームの「クリスタルの欠片」の悪役だ。
一応言っておくが、俺は腐男子ではない。
なのになぜBLゲームのキャラの役をしているかと言うと、このBLゲームの作家さんが俺を
イメージして書いたそうで、どうしても俺にこの役をして欲しいからだそうだ。まずなぜ悪役に俺をイメージしたのか意味が分からないが、俺は至ってノンケなのでもちろんこの仕事は断らせていただいたが、この作家さん、俺が悪役を受けてくれないとこのBLゲームの仕事は断るとか言い出したので、マネージャーやらこのBLゲームの開発をしている人達に流され流されこの仕事を受けることになった訳だ。
こうして喋ってた(説明してた)間に帰りの準備が終わったので、家に帰るとする。
しかし帰るとは言ったものの…。
俺には約1ヶ月前からストーカーに悩まされていた。今日も、勿論といったように現在進行形で追われてる訳だが…。
このままずっとストーカーされてるのも嫌なので何か対処法を作らなければならないが、
そう簡単にはいかないものだ。なぜなら可愛い女の子ではなく男にストーカーされているからだ。何かあれば完全インドア派の俺は抵抗なんか出来ないからな。
ナイフでも向けられたら俺イチコロよ。
あ~どうしようかな悩んで歩いてたら、前方に眩しい光が。うん、ビックリして身体が動かせず、俺は勢いのついた鉄の塊に弾き飛ばされコンクリートにダイブしていた。
まさか、ストーカーに殺される前に鉄の塊に殺されるとは思ってなかったよ。
あ、多分俺のストーカーらしき男が近寄ってきた。だいぶ顔色を悪くして。
俺の身体をゆすぶったり、止血しようとしてくれてるみたいだけど、俺もうダメかもしれない。
どんどん視界が暗くなってるし、身体中がとにかく痛い。きっと色んな骨が折れてるだろうなぁ。
下がってきた瞼に抵抗せずそのまま瞼を閉じることにした。
「…い、お~い!起きてってば~!」
ペチペチと自分の頬を叩かれてる感じがする。って、ちょっと痛いぞ。…ん?痛い?
そういえばトラックにひかれたはずなんだけど、今はどこも身体が痛くないな。
でもあの時俺は死んだはずなんだけど…この耳から聞こえる「起きないなら、こちょこちょしてやる」とかなんなんだ?
ってぇ?こちょこちょ?ま、まてっ!
「こちょこちょはダメだー!!」
「あ!やっと起きたぁ!!」
目の前には子供がわーいわーいと喜んでいるが、ここは何処だろう。真っ白な空間がどこまでも続いているように見える。ここはよくラノベで見る死んだら来る場所なのか?
「えっとね、ここは用のある死者を引き止める場所だよ…って僕は子供じゃない!1286000歳の大人だぞ!失礼な!」
ほう。一応ここが何処なのかが分かったが、
12……?この目の前にいる物はなんなんだ?
「僕は人間の言葉で言うと神様だよ!その証拠に、ほら君一言も喋ってないのに会話してるでしょ?」
あ、言われてみればさっきから俺は一言も喋ってなかった気がする。本当に神様なんだな。ここは1度お参りしておくか。
「ちょ、ちょっとやめてよ~、お参りって人間が考えたお遊びで実際にやってもなんも意味がないんだから~」
お遊びか…。確かに言われてみれば、人間が作った神に手を合わせてお願いごとをしても
意味が無いのを今頃理解する。実際俺は神社に行ってお願いごとをした事が何回かあるが、1度もかなったことはなかったな、うん。
そういえば、ここは用のある死者を引き止める場所だとか言っていたが、なんの用があるのだろう。
「そうだったね!君に用があるのをすっかり忘れてたよ!君はトラックにひかれて死んだんだけど、君が死んだのは僕のミスなんだ。だから、僕が管理している世界に転生させて上げようと思ってね!」
ちょっとまて。えらい上から目線だな、おい。まあそんな事はさておき、転生か。
転生っていったらハーレムとか美少女が沢山いるんだよな!よし
「転生したいです!」
「おぉ!話が早いね!じゃあ、僕が今から3.2.1ってカウントダウンするから、君は目をつぶっててね~、次目を開けた時には新しい世界だよ」
「はい!」
「じゃあいくよ~ 3・2・1」
神様side____
よぉし、これでやるべき事は終わった終わった~!
そういえばあの人転生先が美少女とかハーレムとか言ってたけど、僕が管理してる世界には誰一人として女がいないけど大丈夫だよね??
元気な声が楽屋に響き、各々帰りの準備をし、帰っていく。
俺の職業は有難いことに急上昇中な声優だ。
今担当している役はBLゲームの「クリスタルの欠片」の悪役だ。
一応言っておくが、俺は腐男子ではない。
なのになぜBLゲームのキャラの役をしているかと言うと、このBLゲームの作家さんが俺を
イメージして書いたそうで、どうしても俺にこの役をして欲しいからだそうだ。まずなぜ悪役に俺をイメージしたのか意味が分からないが、俺は至ってノンケなのでもちろんこの仕事は断らせていただいたが、この作家さん、俺が悪役を受けてくれないとこのBLゲームの仕事は断るとか言い出したので、マネージャーやらこのBLゲームの開発をしている人達に流され流されこの仕事を受けることになった訳だ。
こうして喋ってた(説明してた)間に帰りの準備が終わったので、家に帰るとする。
しかし帰るとは言ったものの…。
俺には約1ヶ月前からストーカーに悩まされていた。今日も、勿論といったように現在進行形で追われてる訳だが…。
このままずっとストーカーされてるのも嫌なので何か対処法を作らなければならないが、
そう簡単にはいかないものだ。なぜなら可愛い女の子ではなく男にストーカーされているからだ。何かあれば完全インドア派の俺は抵抗なんか出来ないからな。
ナイフでも向けられたら俺イチコロよ。
あ~どうしようかな悩んで歩いてたら、前方に眩しい光が。うん、ビックリして身体が動かせず、俺は勢いのついた鉄の塊に弾き飛ばされコンクリートにダイブしていた。
まさか、ストーカーに殺される前に鉄の塊に殺されるとは思ってなかったよ。
あ、多分俺のストーカーらしき男が近寄ってきた。だいぶ顔色を悪くして。
俺の身体をゆすぶったり、止血しようとしてくれてるみたいだけど、俺もうダメかもしれない。
どんどん視界が暗くなってるし、身体中がとにかく痛い。きっと色んな骨が折れてるだろうなぁ。
下がってきた瞼に抵抗せずそのまま瞼を閉じることにした。
「…い、お~い!起きてってば~!」
ペチペチと自分の頬を叩かれてる感じがする。って、ちょっと痛いぞ。…ん?痛い?
そういえばトラックにひかれたはずなんだけど、今はどこも身体が痛くないな。
でもあの時俺は死んだはずなんだけど…この耳から聞こえる「起きないなら、こちょこちょしてやる」とかなんなんだ?
ってぇ?こちょこちょ?ま、まてっ!
「こちょこちょはダメだー!!」
「あ!やっと起きたぁ!!」
目の前には子供がわーいわーいと喜んでいるが、ここは何処だろう。真っ白な空間がどこまでも続いているように見える。ここはよくラノベで見る死んだら来る場所なのか?
「えっとね、ここは用のある死者を引き止める場所だよ…って僕は子供じゃない!1286000歳の大人だぞ!失礼な!」
ほう。一応ここが何処なのかが分かったが、
12……?この目の前にいる物はなんなんだ?
「僕は人間の言葉で言うと神様だよ!その証拠に、ほら君一言も喋ってないのに会話してるでしょ?」
あ、言われてみればさっきから俺は一言も喋ってなかった気がする。本当に神様なんだな。ここは1度お参りしておくか。
「ちょ、ちょっとやめてよ~、お参りって人間が考えたお遊びで実際にやってもなんも意味がないんだから~」
お遊びか…。確かに言われてみれば、人間が作った神に手を合わせてお願いごとをしても
意味が無いのを今頃理解する。実際俺は神社に行ってお願いごとをした事が何回かあるが、1度もかなったことはなかったな、うん。
そういえば、ここは用のある死者を引き止める場所だとか言っていたが、なんの用があるのだろう。
「そうだったね!君に用があるのをすっかり忘れてたよ!君はトラックにひかれて死んだんだけど、君が死んだのは僕のミスなんだ。だから、僕が管理している世界に転生させて上げようと思ってね!」
ちょっとまて。えらい上から目線だな、おい。まあそんな事はさておき、転生か。
転生っていったらハーレムとか美少女が沢山いるんだよな!よし
「転生したいです!」
「おぉ!話が早いね!じゃあ、僕が今から3.2.1ってカウントダウンするから、君は目をつぶっててね~、次目を開けた時には新しい世界だよ」
「はい!」
「じゃあいくよ~ 3・2・1」
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