【完結】眠れぬ異界の少年、祓魔師の愛に微睡む

丑三とき

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続編その①〜初めての発情期編〜

11.※シャツ※

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ふわふわと、無重力空間に居るように宙に浮いた意識がだんだんとクリアになっていく。

「……いつのまに、眠っちゃったんだろ」

しばらく本を読んでいたけれど、文字をたくさん見てたらついウトウトしてしまったのだ。

眠ると、たまにフレイヤさんに初めて会った時を思い出す。
あの時は目が覚めたらいきなり膝枕されてたからびっくりしたな。

フレイヤさん、早く会いたい……

さっき一緒に朝ごはん食べたばっかりなのに、さっき行ってらっしゃいしたばかりなのに。会えない時間だけが目に入ってきて切なくなってしまう。

だめだ。これがホルモンバランスの崩れというやつか。この情緒不安定とも付き合っていかないといけないらしい。

不安になるとフレイヤさんの顔ばかり浮かんできて、心臓がどくんと暴れ出す。
その鼓動は胸から全身へと広がり、熱へと変わっていった。


「……来た…」


頭がぽわっとして熱に浮かされたみたいになるこの感覚。彼の匂いがする部分だけをくっきりと捉えて求めてしまう。


今、"発情"してる———。




「はぁ……フレイヤさん……っ」

枕元には彼が朝着替えた寝巻きのシャツが畳んである。仕事に行く時に置いて行ってくれたのだ。「好きに使って」、と。

言われた時は顔から火が噴き出そうだったけど、今はそれだけを頼りに、助けを求めるように手を伸ばした。

さらさらと質感の良い大きなシャツを顔に押し付けて肺いっぱいに匂いを満たす。

「はぁ、はぁっ、んっ……」

モゾモゾと両股を擦り合わせたら、すでに張り詰めている下腹部から熱が込み上げてくる。

「んっ、……ぁ、ぁああっ!」

呆気なく解き放った白濁がお腹に飛び散る。大人しく鎮まってくれるのを期待していたけどもちろんそんなことは無く。落ち着く間もなく再び硬さを取り戻してしまう。

「んんっ、はぁっ、はぁ」

彼の匂いはこんなに近くにあるのに、体温が感じられなくてその違和感に切なくなる。フレイヤさんに触ってもらいたい。
僕は持っていたシャツを陰茎に当てて、布越しに扱いてみた。

「ああぁっ!  ハァっ、んンァァあっ」

これ……やばい……頭がチカチカする。
布の少しざらざらした感じがとてつもない刺激を生んで、腰が勝手にビクビクと打ち震える。

これで先っぽ扱いたら、どうなるんだろ……

切なさを忘れるために、僕の心は勝手にいやらしいことばかり求めてしまう。穿いているものを全部脱いで、シャツ越しに手のひらで先端を覆い必死に擦る。

「んぁぁっ!  あ、やぁぁあっ、ああっ、きもち、アッ…、んん!」

腰がくねり太ももが震え、脳が痺れて涙が流れる。
こんなふしだらな姿フレイヤさんに見られたくないけど、でも見て欲しい。いやらしいねって言って、たくさん触って欲しい。

「ふれ、や…さん…んんンァっ!  会いたいよ、あいたい、フレイヤさんっあぁあっ、!」

ぐちゃぐちゃになった脳みそは、ただひたすらに快感とフレイヤさんの温もりを求めた。

「んんんっ、ああっ、イ、く、……あぁあっ!!」

彼のシャツに僕の白濁がねっとりまとわりついていて、その光景にさえ感じ、もう一度果ててしまった。視覚までも性感帯になったようだ。



「ハルオミっ!」

愛しい人の声が聞こえて、匂いが濃くなった。
臓器の全てが幸せで一気に満たされていく。

「んんっ、フレイヤさんっ、フレイヤ、さん…あぁっ、」

「ハルオミ、またんだね?」

「んっ、うん、ぁっ、ああぁっ、たすけて……」

フレイヤさんは時計を見た後、僕の股を開いて持ち上げ、お尻の穴を指で少し開き何かを確認している。もう入れてくれるのかな?  はやく入れて欲しいよ。

そう願いを込めて彼に腰を擦り付けると、フレイヤさんは何かを見つけたように視線をやった。

「ハルオミ、シャツで扱いたのかい?」

ドロドロになって放り出されたシャツを手に取り、僕に聞いた。

「ん、うん、…っ、きもち、よかった…ぁっ、じょうずにできたよ…」

「っ、…そうか、ハルオミはこういう感触も好きなんだね。今度は私がやってあげよう。君はただ気持ちよくなっていていいからね」

「ん、して、フレイヤさん…に、して欲し……ン、ンアぁっ!!? 、ハっ、ぁああっ、!?」

この大きくて分厚い手のひらでされたら、自分でするのとは比べものにならないくらい気持ちいい。
僕の体のことは、僕よりもフレイヤさんの方がよく知っている。

「でちゃ…っぁああ!? あっ、アッ、いくいく、はぁっっ、!」

———ビュクビュクッ!!

「可愛い…ハルオミ、気持ち良い?」

「はぁっ、はあっ、ぁぁっ、ん、…うん、きもちい…ぁあっ、フレイヤさんっ、もっとして……」

要望に任せて強請ると、彼は再び扱く手を再開し、僕の胸に口を寄せる。

「っ、!?!」

鋭い感覚が胸に走り目をやると、フレイヤさんが突起を甘噛みしながら舌で愛撫をしていた。

「ぁっ、あっ、んんンァっ!」

さらに後ろにも指の質量が加わる。僕の敏感な部分が全てフレイヤさんで埋め尽くされている。

「ここも。もうこんなに柔らかくなっている。分泌液がたくさん出てぐちゃぐちゃになっちゃったんだね」

「はぁっ、あぁっ、んんっ、えき…?」

「ああ、発情すると直腸から粘液が分泌され、性交の際に粘膜を傷つけないよう潤滑剤の役割をするそうなんだ。君の中からも、たくさん溢れ出ているよ」

「んんぁぁあっ!  はあっ、ぁぁっ!」

溢れているというその液体を中にじっくり塗り込むように指を動かされる。

僕の体が本能でフレイヤさんを受け入れる準備を整えているのだと思うと、興奮して多幸感に包まれた。

そして彼の唇が僕の唇を喰み、熱い舌で口内をくまなく愛撫されると、耐え切れないほどに全身が幸せに打ち震えた。

「んんっふ、ァアアっ、んぁっ……ふれ、や、さ…んんっぁ」

突然太い昂りが挿し込まれ、お腹にじわぁっと熱が広がっていくと、頭では理解できないくらい快感が大きくなる。

「ァアあっ!! んっ、んぁああっ、ひぃ、ぁあっぁっ、」

中の快いところを太い先端で往復するように撫でられる。

「ぁあっ、やぁああ、!?…こわれちゃ、っ、はぁっ、ぁあ!」

抽出を繰り返されながら口内を刺激され、乳首を弾かれれば、触らずとも陰茎からはぴゅくぴゅくと薄くなった白濁が飛び散る。

フレイヤさんに壊されたい。ひどくされたい。やめてと泣き叫んでも押さえつけて蹂躙されたい。

いろんな感情が押し寄せ、流れた涙は全ての唇が掬い上げてくれた。


僕は何度も何度も揺さぶられながら、幸福の中に堕ちていった。


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