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続編その①〜初めての発情期編〜
22.スクープ
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————————side Haruomi————————
昨日のデートでは、結局フレイヤさんにお世話になりっぱなしだった。エスコートもしてもらって、荷物も全部持ってもらった(と言っても、ほとんど買ったそばから屋敷に転送していたのだけど)。
だからその分たくさんご飯を作って、たくさん恩返ししなくちゃ。
僕は昨日食材を手に入れた食材を調理場にずらっと広げてみた。
フレイヤさんの言った通り、専門店には屋敷には無かった食材もたくさんあった。
お米専門店では餅米に似たお米を見つけた。お店の人曰く、粘り気が強すぎて食事にも合わないから人気が無いのだとか。
量り売りのお店だったから試しに一升くらい買いたいなと思っていたのだけど、フレイヤさんが「保存が効くから」と結局三升も購入した。
餅米っていろいろ料理法あるから迷っちゃうな。
——コンコンッ
「あっ、は~い、どーぞー」
ノックされた扉に声をかけると、いつもの二人がひょこっとやって来た。
「よっ、ハルオミ、おかえり~」
「おはようございますハルオミ君。昨日はデート楽しめましたか?」
「イザベラ、パネースさん、おはよう! 昨日とっても楽しかった! ムニルさんのレストラン大盛況だったんだよ! あとね、手とか繋いじゃったりしちゃった……!」
「えぇ、聞いていますよ。もうすっかり噂になってます」
「え……? なに、うわさって」
二人は意味深に笑い合ったかと思えば、イザベラが一枚の紙を差し出してきた。
「見てみろよ、ハルオミも晴れて新聞デビューだな」
「いやぁ~よく撮れてますね、ハルオミ君とフレイヤ様の仲睦まじい姿」
その新聞とやらには、大行列が延びるムニルさんのお店の前で、フレイヤさんに抱え上げられた僕の姿がうつっていた。
「な……なんじゃこりゃ」
写真の僕はフレイヤさんの首に抱きつき、フレイヤさんは満面の笑みで僕を見ている。
確かこれは、フレイヤさんに熱い視線を送る人が多かったことに胸がモヤモヤしてしまって所有権を主張しようと彼にしがみついてしまった時の……。
「ハルオミも俺らの仲間入りだな」
「な、なに、何の仲間!?」
イザベラとパネースさんはニヤニヤと嬉しそうに目を合わせている。ていうかこの写真なんで撮られてんの!?
「魔祓い師と側仕えがデートしている現場っていったら、民衆の話題の的だろ? 俺なんてさ、足捻ってビェラさんの背中におぶられてるとこ撮られたことあるんだぜ?」
「私も、ニエルドさんが公衆の面前で私の頬に口づけをしてきた場面をまんまと撮られてしまったことがあります」
「ハルオミが初デートっていうからどんな作品が上がってくるかと思えば……傑作じゃんか!」
え、なに……つまり僕のこの姿が世間に配達されちゃうの? ていうかもうされちゃってるの?
「と、撮られるかもって知ってたなら教えてよ!もっと慎ましやかにデートしたのに」
「それじゃハルオミ思いっきり楽しめねぇだろ。良いじゃんか! もう載っちまったもんはしょうがねぇし」
るんるんと楽しそうなイザベラ。
「さては、わざと教えなかったでしょ? 二人とも撮られちゃったから僕も仲間に引き込もうと……」
「まあ、そう言われてしまえばそんなヨコシマな気持ちもほんのちょっとは……ね」
パネースさんも頬を人差し指で描きながら目を泳がせる。
「まったくも~」
「良いじゃん! もうさ、この際見せつけてやろうぜ? よく考えてみろよ、好きな人が自分のもんだって世間に見せつけてやれるんだぜ。普通の人には無い特権だろ? 悪い虫が付かないように見せびらかしてやればいいんだ」
「悪い、虫……」
そうだ、フレイヤさんを熱い視線で見てたあの人やあの人も、僕なんかよりずっとカッコよかったし綺麗だった。
だからってフレイヤさんを好きな気持ちは、僕が一番大きいんだ。イザベラの言う通り、見せびらかしてやればいいのか、だいぶ、かなり恥ずかしいけど…!
「そ、そうだね! フレイヤさんは僕のだ。誰にも渡さない、見せびらかす!」
「そうだそうだ! その調子だハルオミ!」
イザベラに「いぇ~い」と手のひらを差し出され、ハイタッチをする。そんな僕らをパネースさんは何故か心配そうに見ていた。
「ハルオミ君……私はあなたが悪い人間に騙されないか心配です……」
みんなで撮られりゃ怖くない、というわけでも無いけれど、僕たち三人の中ではなんだか新たな絆が芽生えたような気がした。
昨日のデートでは、結局フレイヤさんにお世話になりっぱなしだった。エスコートもしてもらって、荷物も全部持ってもらった(と言っても、ほとんど買ったそばから屋敷に転送していたのだけど)。
だからその分たくさんご飯を作って、たくさん恩返ししなくちゃ。
僕は昨日食材を手に入れた食材を調理場にずらっと広げてみた。
フレイヤさんの言った通り、専門店には屋敷には無かった食材もたくさんあった。
お米専門店では餅米に似たお米を見つけた。お店の人曰く、粘り気が強すぎて食事にも合わないから人気が無いのだとか。
量り売りのお店だったから試しに一升くらい買いたいなと思っていたのだけど、フレイヤさんが「保存が効くから」と結局三升も購入した。
餅米っていろいろ料理法あるから迷っちゃうな。
——コンコンッ
「あっ、は~い、どーぞー」
ノックされた扉に声をかけると、いつもの二人がひょこっとやって来た。
「よっ、ハルオミ、おかえり~」
「おはようございますハルオミ君。昨日はデート楽しめましたか?」
「イザベラ、パネースさん、おはよう! 昨日とっても楽しかった! ムニルさんのレストラン大盛況だったんだよ! あとね、手とか繋いじゃったりしちゃった……!」
「えぇ、聞いていますよ。もうすっかり噂になってます」
「え……? なに、うわさって」
二人は意味深に笑い合ったかと思えば、イザベラが一枚の紙を差し出してきた。
「見てみろよ、ハルオミも晴れて新聞デビューだな」
「いやぁ~よく撮れてますね、ハルオミ君とフレイヤ様の仲睦まじい姿」
その新聞とやらには、大行列が延びるムニルさんのお店の前で、フレイヤさんに抱え上げられた僕の姿がうつっていた。
「な……なんじゃこりゃ」
写真の僕はフレイヤさんの首に抱きつき、フレイヤさんは満面の笑みで僕を見ている。
確かこれは、フレイヤさんに熱い視線を送る人が多かったことに胸がモヤモヤしてしまって所有権を主張しようと彼にしがみついてしまった時の……。
「ハルオミも俺らの仲間入りだな」
「な、なに、何の仲間!?」
イザベラとパネースさんはニヤニヤと嬉しそうに目を合わせている。ていうかこの写真なんで撮られてんの!?
「魔祓い師と側仕えがデートしている現場っていったら、民衆の話題の的だろ? 俺なんてさ、足捻ってビェラさんの背中におぶられてるとこ撮られたことあるんだぜ?」
「私も、ニエルドさんが公衆の面前で私の頬に口づけをしてきた場面をまんまと撮られてしまったことがあります」
「ハルオミが初デートっていうからどんな作品が上がってくるかと思えば……傑作じゃんか!」
え、なに……つまり僕のこの姿が世間に配達されちゃうの? ていうかもうされちゃってるの?
「と、撮られるかもって知ってたなら教えてよ!もっと慎ましやかにデートしたのに」
「それじゃハルオミ思いっきり楽しめねぇだろ。良いじゃんか! もう載っちまったもんはしょうがねぇし」
るんるんと楽しそうなイザベラ。
「さては、わざと教えなかったでしょ? 二人とも撮られちゃったから僕も仲間に引き込もうと……」
「まあ、そう言われてしまえばそんなヨコシマな気持ちもほんのちょっとは……ね」
パネースさんも頬を人差し指で描きながら目を泳がせる。
「まったくも~」
「良いじゃん! もうさ、この際見せつけてやろうぜ? よく考えてみろよ、好きな人が自分のもんだって世間に見せつけてやれるんだぜ。普通の人には無い特権だろ? 悪い虫が付かないように見せびらかしてやればいいんだ」
「悪い、虫……」
そうだ、フレイヤさんを熱い視線で見てたあの人やあの人も、僕なんかよりずっとカッコよかったし綺麗だった。
だからってフレイヤさんを好きな気持ちは、僕が一番大きいんだ。イザベラの言う通り、見せびらかしてやればいいのか、だいぶ、かなり恥ずかしいけど…!
「そ、そうだね! フレイヤさんは僕のだ。誰にも渡さない、見せびらかす!」
「そうだそうだ! その調子だハルオミ!」
イザベラに「いぇ~い」と手のひらを差し出され、ハイタッチをする。そんな僕らをパネースさんは何故か心配そうに見ていた。
「ハルオミ君……私はあなたが悪い人間に騙されないか心配です……」
みんなで撮られりゃ怖くない、というわけでも無いけれど、僕たち三人の中ではなんだか新たな絆が芽生えたような気がした。
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