30 / 234
異世界転移
29 不安
しおりを挟む
カルタ視点
「カルタ、お主は予想外の出来事に弱すぎじゃ。敵が武器を投げたからと言って動揺するな、唯一持つ武器を投げたと言うことは腕っぷしに自信があると言うことじゃ、動揺していたら狩られてしまう」
「はい……」
「エイカ、お主は魔法の飛距離が無さすぎる。しかも見てみたが予定のものよりも氷柱が小さかったぞ。引き続き魔法の修練が必要じゃな。あれでは魔法を使わない方がいいまであるぞ」
「……はい」
チンピラ達を捕縛し、今は先ほどの戦闘についての評価を下されていた。見事に予想どうりの酷評だった。
「まあ、大怪我しなかっただけよしとしよう。エイカよ、その怪我は魔法で直してはいかんぞ。自然の治癒力を頼るように」
「はーい」
マッドハット氏の説教、というか評価を聞いているとズルズルと何かを引きずる音が聞こえた。見てみればひょろ長い男を縛って引きずって歩いている騎士がいた。
「うわ、ひきこさん……」
「せめて担いでやれよ」
「気絶しとるんかの?」
「イヌイの反応がおかしい」
僕は引きずっていることに苦言を呈し、マッドハット氏は状態の確認をしていたが戌井は何かを思い出したのか、少し顔を青くしていた。
「ああ、気にしないで、怖い話を思い出しただけだから。で、それが親玉?」
「ああ、俺がこの前、潰したギャングの支部の元責任者だ」
「ああ、やっぱり。王都の話を聞いて“もしや”と思っていたが」
「報復かの、よくある話じゃな。またろくでもないギャングの者じゃのお」
「よく、ある……?」
「……」
この世界、思った以上に殺伐としているらしい。やっぱり強くないと、この世界は生き残れないのか。
「さてと、このチンピラ達を含めここの駐屯兵に引き渡しておきます。ご協力ありがとうございました」
「協力って言うか、試験だったからねえ。そんな感じないわ」
「そうか。君らの名前は……」
「伏せておいてくれ、目立つのは本意じゃない」
「ああ、元からそのつもりだった」
名前で極東出身だと思われるのは別に良いが、異世界出身だとばれるのは良くない。マッドハット氏にばれたときもそうだが、一体なにが原因でばれるか微塵も分からない今、不用意に情報をばらまきたくないのだ。
「そういやさ、このギャングってヤバイの?」
「ああ、残虐非道とはまさしく、あいつらのためにあると言っても過言ではないな。構成人数、幹部、ボス、目的、他の支部やアジト、全てにおいて不明の謎多きギャングだ。どうも人体実験を行っているのは確定らしい。正式な呼び名は無いが俺達は“カトラス”と呼んでいる」
「かとらす?」
「海賊が持っている緩くカーブした剣のようなものだ」
「ああ、あれか」
カトラス、日本語では舶刀という。設計上、狭く障害物の多い場所での戦闘に優れており、海上戦や海賊達が好んで使っていたものだ。
「まあ、そう呼ばれる理由も、唯一あったボスらしき者が使っていたからとか、トレードマークのブローチにカトラスがあるから、何て言う軽いものなんだがな」
「ここ数年で一気に名前を聞くようになったの。その名の轟き具合とは正反対に母体らしき者らは見つからず、見つかるのは重要性の低い支部程度、と噂で聞いたわい」
「悲しいことに事実ですよ。まあ、そう言うことだから名前を伏せておいたほうがいい。こいつの付けてる赤丸に骸骨とカトラスが目印だ。気を付けろよ」
ずいぶんと狂暴な獲物をつり上げてしまったらしい。ただ騎士から話を聞いてみると、この男はほぼ確定的にカトラスから捨てられているらしい。このようなケースは多々あり、似たような状態の者、全てに報復行為がなかったことから安心して良いとのことだった。
「まあ、警戒するにこしたことはないがな。分からなかったとは言え、こんなことになってすまん」
「……や、さあ。スケールでかくていまいち把握しきれてないからなんとも言えないわ。てかさ。なんで皆、なんにも知らないの?」
「……気になって資料の山を漁ってみたんだが、飛ばした諜報員の大半が行方不明だ」
「おお、おそろしや……」
なるほど。寝返ったか、消されたかの二択か。諜報員が意図も容易く消されてしまうのならば、一般人は尚更簡単に消せてしまうだろうな。
「オッケー、わかった。私カトラスに関わらない」
「その方が良い」
その後、騎士とは離れて行動することになり、騎士は駐屯地に、マッドハット氏は今後のメニューを考えると魔具堂に、僕らは明日のために早く帰って休むことにした。
……騎士はマントをつけ直し、マッドハット氏により解凍されたゴツい男を三人と、ひょろいのを一人えお引きずって頓所のある方向に消えていった。
フードも被っていってしまったから、頓所に行く前に通報されないと良いが……。
騎士が向かった方向が騒がしくなった気がするが僕はなにも知らない。そこまで首を突っ込む気力なんて無いんだ。
マーキュリー宅に帰宅し、戌井は自分の手当てを始めていた。
椅子に座って、学費について考える。僕らの給料が15万と少し。必要な学費は各自で150万……。
一年分は四ヶ月、三年分は10ヶ月。
九月が入学だから、入試は入学の一月前後と想定して合否の発表もその付近。
今が十月、試験まで数ヶ月。仮に合格して学校が始まるまでの期間はもある。今までのシフト道理に続けるとして残り時間は大体8ヶ月ほど、全く持ってたり無い。
「……戌井、学費が足りなくて、もう一年いるかもしれない」
「……もう一年って、それ……待たなきゃいけないの?」
「言いたいことはわかるんだが、現実問題、残りの時間じゃあ圧倒的に足りないんだ」
「……仕事増やすのは?」
「そうしようにも、勉強する時間がなくなって不合格なんて未来が見えてくるよ」
「あー……はは」
はあ、騎士のように僕らを支援してくれる人物なんていないだろう。いや、そこはわからないが頼れる大人はいない。
マーキュリーさん達には衣食住、その上仕事までもらっているのだ。
マッドハット氏に言えないのも魔法や世界の歴史について教えてもらっている。
どちらにせよ、これ以上は迷惑をかけられない。
「そもそも私らさ、若いのが皆王都に行くから人で足りなくて雇われてるじゃんか。私らいなくなったらまた人手不足にならない?」
「僕らの変わりになる者も探さなければならないな」
「……どうするにしろ、一年は待たなきゃいけないのは確定かあ」
光が消えてしまった戌井の目は窓の外、遠くの空を見ていた。
「一体、いつになったら帰れるんだろ。少なくとも一年と学校にかよう三年間はかかるでしょ?帰る方法を知るにも条件がきついし……あ、ダメだ。なんか、なんか、帰れる気がしない」
「言わないでくれ。僕まで心が沈む」
少し前までは、どこかであと数年で帰れるのではないかと思っていたのだ。なのに一年遅らせなければならないし、筆頭になるか、異世界から人を召喚するかの二択ださらにかかる。
もう、頭が痛い。
「……とりあえず働いて、勉強するしかないよね」
「……そう、だな」
いつも明るい戌井も、堪えたらしい。傷の手当てを放棄して、椅子に座ってうなだれていた。
「一年伸ばすにせよ、そうじゃないにせよ。相談、しなきゃ」
「ああ」
僕たちは楽観的に考えすぎていたらし。
カルタと永華のいる部屋の前。ナノンが扉に耳を引っ付けて、二人の会話を盗み聞きしていた。
「はわわ。お姉ちゃん達、学校にいけないとおうち帰れないの?」
ただ遊びに誘おうとしただけなのに、こんな会話を聞いてしまうとは、ナノンは何かしら持っているのだろう。
「……お別れはいやだけど、おうちに帰れないのも嫌だよね」
ナノンは少し考えて、母にどう知れば良いか聞こう、そう決心した。
ナノンは音をたてないようにしつつ、急いでリビングに向かった。
「カルタ、お主は予想外の出来事に弱すぎじゃ。敵が武器を投げたからと言って動揺するな、唯一持つ武器を投げたと言うことは腕っぷしに自信があると言うことじゃ、動揺していたら狩られてしまう」
「はい……」
「エイカ、お主は魔法の飛距離が無さすぎる。しかも見てみたが予定のものよりも氷柱が小さかったぞ。引き続き魔法の修練が必要じゃな。あれでは魔法を使わない方がいいまであるぞ」
「……はい」
チンピラ達を捕縛し、今は先ほどの戦闘についての評価を下されていた。見事に予想どうりの酷評だった。
「まあ、大怪我しなかっただけよしとしよう。エイカよ、その怪我は魔法で直してはいかんぞ。自然の治癒力を頼るように」
「はーい」
マッドハット氏の説教、というか評価を聞いているとズルズルと何かを引きずる音が聞こえた。見てみればひょろ長い男を縛って引きずって歩いている騎士がいた。
「うわ、ひきこさん……」
「せめて担いでやれよ」
「気絶しとるんかの?」
「イヌイの反応がおかしい」
僕は引きずっていることに苦言を呈し、マッドハット氏は状態の確認をしていたが戌井は何かを思い出したのか、少し顔を青くしていた。
「ああ、気にしないで、怖い話を思い出しただけだから。で、それが親玉?」
「ああ、俺がこの前、潰したギャングの支部の元責任者だ」
「ああ、やっぱり。王都の話を聞いて“もしや”と思っていたが」
「報復かの、よくある話じゃな。またろくでもないギャングの者じゃのお」
「よく、ある……?」
「……」
この世界、思った以上に殺伐としているらしい。やっぱり強くないと、この世界は生き残れないのか。
「さてと、このチンピラ達を含めここの駐屯兵に引き渡しておきます。ご協力ありがとうございました」
「協力って言うか、試験だったからねえ。そんな感じないわ」
「そうか。君らの名前は……」
「伏せておいてくれ、目立つのは本意じゃない」
「ああ、元からそのつもりだった」
名前で極東出身だと思われるのは別に良いが、異世界出身だとばれるのは良くない。マッドハット氏にばれたときもそうだが、一体なにが原因でばれるか微塵も分からない今、不用意に情報をばらまきたくないのだ。
「そういやさ、このギャングってヤバイの?」
「ああ、残虐非道とはまさしく、あいつらのためにあると言っても過言ではないな。構成人数、幹部、ボス、目的、他の支部やアジト、全てにおいて不明の謎多きギャングだ。どうも人体実験を行っているのは確定らしい。正式な呼び名は無いが俺達は“カトラス”と呼んでいる」
「かとらす?」
「海賊が持っている緩くカーブした剣のようなものだ」
「ああ、あれか」
カトラス、日本語では舶刀という。設計上、狭く障害物の多い場所での戦闘に優れており、海上戦や海賊達が好んで使っていたものだ。
「まあ、そう呼ばれる理由も、唯一あったボスらしき者が使っていたからとか、トレードマークのブローチにカトラスがあるから、何て言う軽いものなんだがな」
「ここ数年で一気に名前を聞くようになったの。その名の轟き具合とは正反対に母体らしき者らは見つからず、見つかるのは重要性の低い支部程度、と噂で聞いたわい」
「悲しいことに事実ですよ。まあ、そう言うことだから名前を伏せておいたほうがいい。こいつの付けてる赤丸に骸骨とカトラスが目印だ。気を付けろよ」
ずいぶんと狂暴な獲物をつり上げてしまったらしい。ただ騎士から話を聞いてみると、この男はほぼ確定的にカトラスから捨てられているらしい。このようなケースは多々あり、似たような状態の者、全てに報復行為がなかったことから安心して良いとのことだった。
「まあ、警戒するにこしたことはないがな。分からなかったとは言え、こんなことになってすまん」
「……や、さあ。スケールでかくていまいち把握しきれてないからなんとも言えないわ。てかさ。なんで皆、なんにも知らないの?」
「……気になって資料の山を漁ってみたんだが、飛ばした諜報員の大半が行方不明だ」
「おお、おそろしや……」
なるほど。寝返ったか、消されたかの二択か。諜報員が意図も容易く消されてしまうのならば、一般人は尚更簡単に消せてしまうだろうな。
「オッケー、わかった。私カトラスに関わらない」
「その方が良い」
その後、騎士とは離れて行動することになり、騎士は駐屯地に、マッドハット氏は今後のメニューを考えると魔具堂に、僕らは明日のために早く帰って休むことにした。
……騎士はマントをつけ直し、マッドハット氏により解凍されたゴツい男を三人と、ひょろいのを一人えお引きずって頓所のある方向に消えていった。
フードも被っていってしまったから、頓所に行く前に通報されないと良いが……。
騎士が向かった方向が騒がしくなった気がするが僕はなにも知らない。そこまで首を突っ込む気力なんて無いんだ。
マーキュリー宅に帰宅し、戌井は自分の手当てを始めていた。
椅子に座って、学費について考える。僕らの給料が15万と少し。必要な学費は各自で150万……。
一年分は四ヶ月、三年分は10ヶ月。
九月が入学だから、入試は入学の一月前後と想定して合否の発表もその付近。
今が十月、試験まで数ヶ月。仮に合格して学校が始まるまでの期間はもある。今までのシフト道理に続けるとして残り時間は大体8ヶ月ほど、全く持ってたり無い。
「……戌井、学費が足りなくて、もう一年いるかもしれない」
「……もう一年って、それ……待たなきゃいけないの?」
「言いたいことはわかるんだが、現実問題、残りの時間じゃあ圧倒的に足りないんだ」
「……仕事増やすのは?」
「そうしようにも、勉強する時間がなくなって不合格なんて未来が見えてくるよ」
「あー……はは」
はあ、騎士のように僕らを支援してくれる人物なんていないだろう。いや、そこはわからないが頼れる大人はいない。
マーキュリーさん達には衣食住、その上仕事までもらっているのだ。
マッドハット氏に言えないのも魔法や世界の歴史について教えてもらっている。
どちらにせよ、これ以上は迷惑をかけられない。
「そもそも私らさ、若いのが皆王都に行くから人で足りなくて雇われてるじゃんか。私らいなくなったらまた人手不足にならない?」
「僕らの変わりになる者も探さなければならないな」
「……どうするにしろ、一年は待たなきゃいけないのは確定かあ」
光が消えてしまった戌井の目は窓の外、遠くの空を見ていた。
「一体、いつになったら帰れるんだろ。少なくとも一年と学校にかよう三年間はかかるでしょ?帰る方法を知るにも条件がきついし……あ、ダメだ。なんか、なんか、帰れる気がしない」
「言わないでくれ。僕まで心が沈む」
少し前までは、どこかであと数年で帰れるのではないかと思っていたのだ。なのに一年遅らせなければならないし、筆頭になるか、異世界から人を召喚するかの二択ださらにかかる。
もう、頭が痛い。
「……とりあえず働いて、勉強するしかないよね」
「……そう、だな」
いつも明るい戌井も、堪えたらしい。傷の手当てを放棄して、椅子に座ってうなだれていた。
「一年伸ばすにせよ、そうじゃないにせよ。相談、しなきゃ」
「ああ」
僕たちは楽観的に考えすぎていたらし。
カルタと永華のいる部屋の前。ナノンが扉に耳を引っ付けて、二人の会話を盗み聞きしていた。
「はわわ。お姉ちゃん達、学校にいけないとおうち帰れないの?」
ただ遊びに誘おうとしただけなのに、こんな会話を聞いてしまうとは、ナノンは何かしら持っているのだろう。
「……お別れはいやだけど、おうちに帰れないのも嫌だよね」
ナノンは少し考えて、母にどう知れば良いか聞こう、そう決心した。
ナノンは音をたてないようにしつつ、急いでリビングに向かった。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる