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蛇令嬢
78 決した勝敗
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防衛魔法が壊れると同時に魔方陣が完成し、多少なりとも怪我が増えたものの魔方陣で再度防衛魔法を使うことに成功した。
防衛魔法が成功したことを確認すると、永華はカリヤがよそ見をしている合間にもう一つの魔方陣を編み上げ火を放つ。
暴風に煽られた火は舞い上がってくる枯れ葉や酸素を起爆剤として一気に威力を増していき、炎はあっという間に広がっていき辺り一帯を飲み込んだ。
防衛魔法をはる可能性があるが、恐らくは風を止めるだろうと思っての行動だ。
こうも火力があって周囲を囲まれてしまっているのなら防衛魔法を展開するよりも風を止めて酸素の供給源を断った方が早い。
案の定、カリヤは風を止めた。
永華を浮かせる暴風は止み、それにともなって永華は自由落下をすることになった。
何とか体勢を立て直し、炎を発生させた暴風で衝撃を緩和しようと、さっき使った炎を生み出した魔方陣を使おうとした。
「あ!?細切れになってる!?」
再度使おうとした魔方陣は風の刃が暴れ狂う中に放り出したせいで、役目を果たしたものの細切れになってしまっていた。
永華は大慌てで糸で魔方陣を編もうとしたが、もう既に地面が近い事に気がついた。
地面に激突した衝撃で炎に晒され耐久値を減らしていた防衛魔法は呆気なく砕け散り、防衛魔法が緩衝材となったものの永華は地面に激突し、何度かバウンドして地面に転がった。
「……あ~」
とっさに受け身は取れたものの、体のあちこちが痛い……。
痛みを我慢してノロノロと起き上がる。視界がグワンと揺れた気がしたが、そんなのお構いなしに辺りを見回す。
酸素の供給源も火種である魔方陣も失った炎はだんだんと規模を小さくしていく。
揺れる炎の中、視線をさ迷わせていると汗をぬぐっているカリヤを発見した。
永華は立ち上がり、目を閉じて息を整える。少しして、木刀を握り走り出した。
今だ燃えている炎で身を隠すように動き、無防備な右脇腹に向かって木刀を振り向いた。
「がはっ!」
手加減もなしに木刀を振り抜いたからか、カリヤは軽く吹っ飛び焦げた地面に転がる。
呻き声を上げつつもカリヤは顔を上げ、永華を睨み付ける。
「あつ……」
それにしたって炎に囲まれてるって状態はだいぶん熱い。冬だから、さっきまでなんともなかったのに今は汗がダラダラと流れてくる。
ボロボロになった体でカリヤを睨み付ける。
水魔法の詠唱、それは雨をふらせる魔法だった。
ふった雨が炎を沈め、少しすれば止む。
降らせた雨のせいで額に張り付いた邪魔な前髪を掻き揚げ、次の手に出る。
ザベル視点
決闘を見ていたザベルは先日、永華が職員室に自分を訪ねてきたときの事を思い出していた。
「ザベルせんせ~い」
腑抜けた声が己を呼ぶ。
いったい誰が来たのかと思えば末っ子の、妹の方であった。
確か、この子は翌日にカリヤ・ベイベルツと決闘を控えていたはずだが……なにかトラブルでもあったのだろうか。
「どうしたんですか?」
「先生なら見えない攻撃、どうやって対処する?」
なるほど、ここにやってきた理由がわかった。私の回答をカリヤ・ベイベルツの風の刃の対策の参考にしたいんだろう。
「実態があるかどうかで変わりますね。実態があるのならば色のついた液体でもかけてしまえば良い」
「風魔法だから実態はないと思います」
やはりカリヤ・ベイベルツの対策か。
「それなら……そうですね。魔法を発動される前に先手を取る」
「無詠唱相手に、それできますかね?」
「難しいでしょうね」
無詠唱の利点は詠唱でなんの魔法か察知されないこと、ほぼ予備動作なしで発動できること、他にもあるが大きな利点といえばこの二つか。
「最大限固い防衛魔法をはることや魔眼を再現すること、貴女ならば魔方陣を作り出して物量で押すなんて事も出きるでしょうね」
威力はなくても数で押されてしまうのは中々に怖いものだしな。
「やっぱりそうなりますよねえ。ところで魔眼を再現ってなんですか?」
興味津々と、それを隠すことなく質問してきた。
……これは、言わなかった方がよかったかもしれない。
「単純な話し、魔力の流れを見れる力流眼を再現するんです。そうすれば魔法の類いであれば見破れますからね」
そこからは好奇心が先行したんだろう、色々と質問をしてきて気が済んだら提出物をおいて去っていった。
まるで嵐のような子だ、と思ったのは私だけではないはずだ。
あのとき、力流眼を再現する方法はなるべき使うなと言ったのに速攻で使ってしまった。
まぁ、先制攻撃もダメで魔方陣は後の方にとっておきたいとかの思惑もあるんだろうから、その選択肢が出てくるのもわかるけども……。
にしたってボロボロだ。
「終わったら、お説教ですかね」
そうだ、魔眼のはなしを末妹とよく一種にいる子達にしておこう。私の説教よりも、あの子達に心配される方がよく効きそうだ。
永華視点
さっきは油断した。決まったっと思って目に魔力を送るのを止めたら、木刀を受け止められてしまった。
二度もそんなことになるのはごめんだ。
だから木刀の柄部分に杖をくくりつけて、片目だけに魔力を流す。こうすれば片方を使ってもう片方を休ませる方法が取れる。
風の刃が飛んできたのを弾いて、かわして、はすって、そして私も負けずに詠唱と魔方陣を織り混ぜて魔法を放つ。
「くっ……。なんで、詠唱は水魔法なのに火が……」
「セイッ!」
カリヤはさっき規模の大きい魔法を使ったことと、普段の不摂生が祟ったらしく永華に押され出していた。
永華に押され出した理由は、それだけではなかった。
決闘開始時から編んでいた複数の魔方陣の大半が編み上がったからだ。
多種多様な魔方陣をジャケットの下で、必死こいて編んでいた。
そのせいで戦闘に集中できるわけもなく、余計な怪我をしてしまった。
「私は、あなたに勝たないといけませんの!お兄様のためにも!」
詠唱されている魔法がとはまった区別の、魔方陣からはなられる魔法に翻弄されつつもカリヤは己を奮い立たせた。
「悪いけど、私だって負けてられないんだよね。これで負けてちゃ、目的なんて果たせないから」
カリヤは何か訳アリのようにみえるが、永華にだって意地がある。
今、最後の一つが編み上がった。
ジャケットのしたから出てくるのは様々な種類の魔方陣、それを手早くカリヤを囲むように配置し、発動した。
「これ、全力だから」
今扱える魔法で、威力の高いものを選んだ。扱える魔方陣の数を限界まで使って、放たれる魔法の飽和攻撃。
これをいなされれば永華は自分が負けてしまうと考えていた。
だから、出せる最大出力で魔法を放った。
「あ……」
危機を察知したカリヤは風魔法で相殺しようとするも、少ない魔力では追い付けず、ついに__。
魔法の飽和攻撃で巻き起こった土煙が煙幕のように広がった。
警戒の手を緩めいない永華にアナウンサーが告げる。
カリヤ・ベイベルツは今、気絶した状態で保険医のもとに転送された、と。
それに続いて、アナウンサーは勝者を告げた。
「勝者!入学して二ヶ月程度しかたっていないヒヨコ、永華・戌井!」
勝者は永華だった。
観客はまさか一年生が勝つとは思っていなかったのか、大きな歓声を上げて永華を祝福する。
決闘を見ていた永華の友人達も怪我の心配をしつつも、ホット胸を撫で下ろした。
永華は数回まばたきをしたあと、木刀を手放してガッツポーズをとる。
「ッシャア!!」
空に永華の手が掲げられた直後、目に送られていた魔力は途切れ、フラフラと足元がおぼつかなくなってくる。
あ、やばい。
そう思ったのと同時に、永華はひっくり返り、観客からは悲鳴が上がる。
重症とまではいかないものの中々の怪我をしつつも勝利した永華と、魔法の飽和攻撃のほぼ一発で仕留められ軽症程度の怪我でありつつも巻けてしまったカリヤという図が出来上がった。
防衛魔法が成功したことを確認すると、永華はカリヤがよそ見をしている合間にもう一つの魔方陣を編み上げ火を放つ。
暴風に煽られた火は舞い上がってくる枯れ葉や酸素を起爆剤として一気に威力を増していき、炎はあっという間に広がっていき辺り一帯を飲み込んだ。
防衛魔法をはる可能性があるが、恐らくは風を止めるだろうと思っての行動だ。
こうも火力があって周囲を囲まれてしまっているのなら防衛魔法を展開するよりも風を止めて酸素の供給源を断った方が早い。
案の定、カリヤは風を止めた。
永華を浮かせる暴風は止み、それにともなって永華は自由落下をすることになった。
何とか体勢を立て直し、炎を発生させた暴風で衝撃を緩和しようと、さっき使った炎を生み出した魔方陣を使おうとした。
「あ!?細切れになってる!?」
再度使おうとした魔方陣は風の刃が暴れ狂う中に放り出したせいで、役目を果たしたものの細切れになってしまっていた。
永華は大慌てで糸で魔方陣を編もうとしたが、もう既に地面が近い事に気がついた。
地面に激突した衝撃で炎に晒され耐久値を減らしていた防衛魔法は呆気なく砕け散り、防衛魔法が緩衝材となったものの永華は地面に激突し、何度かバウンドして地面に転がった。
「……あ~」
とっさに受け身は取れたものの、体のあちこちが痛い……。
痛みを我慢してノロノロと起き上がる。視界がグワンと揺れた気がしたが、そんなのお構いなしに辺りを見回す。
酸素の供給源も火種である魔方陣も失った炎はだんだんと規模を小さくしていく。
揺れる炎の中、視線をさ迷わせていると汗をぬぐっているカリヤを発見した。
永華は立ち上がり、目を閉じて息を整える。少しして、木刀を握り走り出した。
今だ燃えている炎で身を隠すように動き、無防備な右脇腹に向かって木刀を振り向いた。
「がはっ!」
手加減もなしに木刀を振り抜いたからか、カリヤは軽く吹っ飛び焦げた地面に転がる。
呻き声を上げつつもカリヤは顔を上げ、永華を睨み付ける。
「あつ……」
それにしたって炎に囲まれてるって状態はだいぶん熱い。冬だから、さっきまでなんともなかったのに今は汗がダラダラと流れてくる。
ボロボロになった体でカリヤを睨み付ける。
水魔法の詠唱、それは雨をふらせる魔法だった。
ふった雨が炎を沈め、少しすれば止む。
降らせた雨のせいで額に張り付いた邪魔な前髪を掻き揚げ、次の手に出る。
ザベル視点
決闘を見ていたザベルは先日、永華が職員室に自分を訪ねてきたときの事を思い出していた。
「ザベルせんせ~い」
腑抜けた声が己を呼ぶ。
いったい誰が来たのかと思えば末っ子の、妹の方であった。
確か、この子は翌日にカリヤ・ベイベルツと決闘を控えていたはずだが……なにかトラブルでもあったのだろうか。
「どうしたんですか?」
「先生なら見えない攻撃、どうやって対処する?」
なるほど、ここにやってきた理由がわかった。私の回答をカリヤ・ベイベルツの風の刃の対策の参考にしたいんだろう。
「実態があるかどうかで変わりますね。実態があるのならば色のついた液体でもかけてしまえば良い」
「風魔法だから実態はないと思います」
やはりカリヤ・ベイベルツの対策か。
「それなら……そうですね。魔法を発動される前に先手を取る」
「無詠唱相手に、それできますかね?」
「難しいでしょうね」
無詠唱の利点は詠唱でなんの魔法か察知されないこと、ほぼ予備動作なしで発動できること、他にもあるが大きな利点といえばこの二つか。
「最大限固い防衛魔法をはることや魔眼を再現すること、貴女ならば魔方陣を作り出して物量で押すなんて事も出きるでしょうね」
威力はなくても数で押されてしまうのは中々に怖いものだしな。
「やっぱりそうなりますよねえ。ところで魔眼を再現ってなんですか?」
興味津々と、それを隠すことなく質問してきた。
……これは、言わなかった方がよかったかもしれない。
「単純な話し、魔力の流れを見れる力流眼を再現するんです。そうすれば魔法の類いであれば見破れますからね」
そこからは好奇心が先行したんだろう、色々と質問をしてきて気が済んだら提出物をおいて去っていった。
まるで嵐のような子だ、と思ったのは私だけではないはずだ。
あのとき、力流眼を再現する方法はなるべき使うなと言ったのに速攻で使ってしまった。
まぁ、先制攻撃もダメで魔方陣は後の方にとっておきたいとかの思惑もあるんだろうから、その選択肢が出てくるのもわかるけども……。
にしたってボロボロだ。
「終わったら、お説教ですかね」
そうだ、魔眼のはなしを末妹とよく一種にいる子達にしておこう。私の説教よりも、あの子達に心配される方がよく効きそうだ。
永華視点
さっきは油断した。決まったっと思って目に魔力を送るのを止めたら、木刀を受け止められてしまった。
二度もそんなことになるのはごめんだ。
だから木刀の柄部分に杖をくくりつけて、片目だけに魔力を流す。こうすれば片方を使ってもう片方を休ませる方法が取れる。
風の刃が飛んできたのを弾いて、かわして、はすって、そして私も負けずに詠唱と魔方陣を織り混ぜて魔法を放つ。
「くっ……。なんで、詠唱は水魔法なのに火が……」
「セイッ!」
カリヤはさっき規模の大きい魔法を使ったことと、普段の不摂生が祟ったらしく永華に押され出していた。
永華に押され出した理由は、それだけではなかった。
決闘開始時から編んでいた複数の魔方陣の大半が編み上がったからだ。
多種多様な魔方陣をジャケットの下で、必死こいて編んでいた。
そのせいで戦闘に集中できるわけもなく、余計な怪我をしてしまった。
「私は、あなたに勝たないといけませんの!お兄様のためにも!」
詠唱されている魔法がとはまった区別の、魔方陣からはなられる魔法に翻弄されつつもカリヤは己を奮い立たせた。
「悪いけど、私だって負けてられないんだよね。これで負けてちゃ、目的なんて果たせないから」
カリヤは何か訳アリのようにみえるが、永華にだって意地がある。
今、最後の一つが編み上がった。
ジャケットのしたから出てくるのは様々な種類の魔方陣、それを手早くカリヤを囲むように配置し、発動した。
「これ、全力だから」
今扱える魔法で、威力の高いものを選んだ。扱える魔方陣の数を限界まで使って、放たれる魔法の飽和攻撃。
これをいなされれば永華は自分が負けてしまうと考えていた。
だから、出せる最大出力で魔法を放った。
「あ……」
危機を察知したカリヤは風魔法で相殺しようとするも、少ない魔力では追い付けず、ついに__。
魔法の飽和攻撃で巻き起こった土煙が煙幕のように広がった。
警戒の手を緩めいない永華にアナウンサーが告げる。
カリヤ・ベイベルツは今、気絶した状態で保険医のもとに転送された、と。
それに続いて、アナウンサーは勝者を告げた。
「勝者!入学して二ヶ月程度しかたっていないヒヨコ、永華・戌井!」
勝者は永華だった。
観客はまさか一年生が勝つとは思っていなかったのか、大きな歓声を上げて永華を祝福する。
決闘を見ていた永華の友人達も怪我の心配をしつつも、ホット胸を撫で下ろした。
永華は数回まばたきをしたあと、木刀を手放してガッツポーズをとる。
「ッシャア!!」
空に永華の手が掲げられた直後、目に送られていた魔力は途切れ、フラフラと足元がおぼつかなくなってくる。
あ、やばい。
そう思ったのと同時に、永華はひっくり返り、観客からは悲鳴が上がる。
重症とまではいかないものの中々の怪我をしつつも勝利した永華と、魔法の飽和攻撃のほぼ一発で仕留められ軽症程度の怪我でありつつも巻けてしまったカリヤという図が出来上がった。
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