110 / 234
恐るべき執着心
109 お呼びだし
しおりを挟む
カルタ視点
パーティーに行ったものの、襲撃を受けた。
手引きした者は不明で、僕たちはローシュテールが犯人なのではないかと勘ぐっている。
飛んできた鎖鎌のせいで腹部に怪我をして、自分自身の体質、治癒魔法が聞きづらい体質のせいでアスクスやフィーリーに強めに魔法をかけられ気持ち悪くなるなんてことがあったが、今は完治している。
あれは強めの魔法を使ったときの副作用らしい。腹部の怪我は、どう転ぶかわからないので使ったそうだ。
戌井に心配されたりしたが、僕よりもよく怪我している人に言われても説得力もなにもない。
あぁ、その話はどうでもいいんだ。
ついさっき、レイス母がいなくなったと知らせを送ってくれた老人から二人が住んでいた町にレイス姿を表したと手紙をくれた。
ただ、荒れた様子の家を見て、すぐにどこかに飛び出していったらしく、それからの行方はわからない。
それが二週間前の出来事だ。
一先ず、無事であると言う知らせに戌井たちは安堵していた。
僕も、ホット息を吐いた。
だが、また行方をくらませてしまったのは事実だ。
多分、いなくなった母親を探しているんだろう。
そして、もう一つ、起きたことがある。
今度はロンテ・ブレイブがいなくなったのだ。
正確にはパーティーがあった夜から学校に帰ってきておらず、ブレイブ家に連絡をいれて確認したがパーティーの後に安全を考えて学校に向かったとのことだ。
それで、魔導警察に連絡をいれて捜索することになったのだが、パーティー会場から学校までの道のりの途中、大破した馬車が見つかっていた。
ロンテ・ブレイブはいなかったものの、昏倒していた御者が近くに転がっていたらしい。
起きた御者によれば、記憶は曖昧なものの何者かに襲われたと言う呆然とした記憶はあるとのことだ。
ロンテ・ブレイブは行方も、生死も不明となった。
それを聞かされたのが、パーティーから二日後の夕方だった。
「ロンテ・ブレイブまでいなくなっちまったのかよ……」
「アーネチカさんも行方不明になってるんですわよね?」
「こんな立て続けに人がいなくなるなんて、同一犯がやってるんでしょうかあ?」
「どうだか、ロンテ先輩の件に関しては身の代金目当ての野党かもしれないわよ?私、そう言うのよくあるって父さんから聞いたことあるもの」
「それもそれで否定できないのよね。でも、いなくなってから三日目、なにもそう言う話は聞いてないわよ?」
「単純に表に出てないだけか、醜聞恐れてってところか、見捨てるつもりなのか……」
戌井の呟いた言葉に皆が黙る。
あり得なくはない話だと思う。
さらっとロンテ・ブレイブは死んだって言われても驚かない気がする。
「やめましょ。単純に表に出てないだけよ」
「そうだな。あんまり暗い話しても、気分が沈むだけだしよ」
そうは言いつつも、最悪を想像してしまうのは人の性だろうか。
それとも、直接喋ってはいないものの、対面したときに感じた怪しさが原因なんだろうか。
そして、パーティーから六日たった日の放課後。図書館にきていた僕は元の世界に帰る手がかりがないかと新聞のスクラップを見ていると、あるものを見つけた。
ブレイブ家の使用人が行方知れずになったと言う記事だ。
新聞の片隅に小さく書かれている記事で、他の新聞には似たようなことは書かれていない。
そもそも、この記事を書いている記者は、この記事よりもあとの記事には名前が乗っていないから戌井達は見逃してしまったのだろうな。
時期は……今から十四年前か。
僕や戌井が生まれて少したった頃の話だな。
使用人の行方は……さすがに乗ってないか。
そもそも記事を書いた記者の名前は見ないし、この記事を書いた後辞めたのかもしれない。
その記者がいなくなったことで、行方知れずになった使用人の行方を思うものはいなくなったと……。
まあ、大方そんなところだろうな。出てこなくなったタイミングがきな臭いが……。
「ん?最初の告発が使用人がいなくなる二年前?」
フィーリーが生まれる前よりも噂や告発はあったと聞くが、なるほど。この時期からか。
もしや、行方不明になった使用人はなにか見ては行けないものを見て消されたか、逃げたんだろうか。
「無くはないが、もうすでに死んでそうだな」
手に持っていたスクラップを戻して、ここ一年のものを本棚から取り出す。
ペラペラと捲っていくと異世界からきた三人組のことが乗っている記事を見つけた。
勇者候補らしい三人組は一年ほど、この世界の常識を学んで今年から軍学校に通っているらしい。
メルリス魔法学校に通っているのなら、早期に接触できて帰るためのヒントを見つけられたかもしれないのに……。
他の学校なら手紙でも書けたが、アスロンテ軍学校なのが行けない。教師も生徒も仲が悪い両校、僕が手紙を送ったとバレたら三人組に迷惑がかかるし、めんどくさいことになるに違いない。
にしても勇者候補として国に召喚されるなんて、いったい何が目的なんだろうか?
戌井曰く、TRPGやラノベだと魔王復活とかがお約束らしいが、そんな話は微塵も聞いたことがない。
魔王でなくても厄介後との解決のために呼ばれることもあるらしいが、僕の知る限り厄介後との話も聞かないのだが……。
もしかしたら民衆がパニックになりかねないから、内々に情報を押さえて解決に奔走しているのかもしれない。
そんな状態なら僕が知らないのも無理はない。
もしかしたら、レイスやアーネチカさん、ロンテ・ブレイブの三人がいなくなったのは勇者候補が呼ばれた件と関係しているんじゃないんだろうか。
「……いや、レイスに関しては自分の意思だし、違うか」
それからスクラップ記事を読み進めてみる。
小さな事件はちらほらと起こっているが、それらしい大事件は見られない。
もしかしたら小さい事件が繋がっているなんてこともあるかもしれないが、新聞のスクラップしか見ていない現状、それは判断できないだろう。
もしかしたら人身売買事件が、その片鱗だったのかもしれない。
いや、あれは人の悪意の結晶のような事件だから違う気もするが……。
まあ、情報がほとんど無いのに考えたところで正解はでないか。
さて、三人組のことは騎士に聞いてみればなにかわかるかもしれない。
詳しいことはを知っているかはわからないけど、手紙を送ってみるのも良いだろう。
あぁ、でもそれなると理由を話さなければ行けなくなるかもしれない。異世界人だと言うには不安要素があるし、理由をねつ造するのもバレたときに面倒だな。
まぁ、考えがまとまったら実行するか。
スクラップをしまって、図書館を後にする。
気晴らしに人があまり来ない学内を歩いていると、少し前を生徒の誰かがフラリと横切ったかと思えばヒラリと白い紙を落として、どこかに消えていった。
声をかけたが、もうすでにいなくなっていた。
「ん?……は?」
落としていった手紙を見てみると、いつもの七人の名前が宛来てとして書かれていた。
果たし状、ではないはずだ。
これは、いったい……。
パーティーの招待状の時のように、差出人の名前は書かれていなかった。
また、ローシュテール・ブレイブだろうか?
あの人は差出人の名前をちゃんと書くことを覚えるべきだ。
警戒しつつも手紙の封を切る。
「やっぱりブレイブ家の当主だな」
読んでいってみれば、その内容は強迫だった。
手紙を読んだ人物が指定の場所に来ること、他には言わないこと。
従わない場合、回りの人間やお世話になった人たちに何が起こっても可笑しくはない。
要約してみれば、こんな感じだ。
さっきの生徒は落としたわけではなく、僕がいるとわかって置いていったんだろう。
……僕が、この手紙を読んでいると言うのは、既に向こうに知られていると考えるべきか。
「レイスが望まない形になると言って余計な首を突っ込まないように歯止めをかけていたのに、向こうから巻き込みに来るとはな……」
一先ず、身支度だ。
没収されるかもしれないが、丸腰でなんて行けない。
あとは、細工もしていくか。
パーティーに行ったものの、襲撃を受けた。
手引きした者は不明で、僕たちはローシュテールが犯人なのではないかと勘ぐっている。
飛んできた鎖鎌のせいで腹部に怪我をして、自分自身の体質、治癒魔法が聞きづらい体質のせいでアスクスやフィーリーに強めに魔法をかけられ気持ち悪くなるなんてことがあったが、今は完治している。
あれは強めの魔法を使ったときの副作用らしい。腹部の怪我は、どう転ぶかわからないので使ったそうだ。
戌井に心配されたりしたが、僕よりもよく怪我している人に言われても説得力もなにもない。
あぁ、その話はどうでもいいんだ。
ついさっき、レイス母がいなくなったと知らせを送ってくれた老人から二人が住んでいた町にレイス姿を表したと手紙をくれた。
ただ、荒れた様子の家を見て、すぐにどこかに飛び出していったらしく、それからの行方はわからない。
それが二週間前の出来事だ。
一先ず、無事であると言う知らせに戌井たちは安堵していた。
僕も、ホット息を吐いた。
だが、また行方をくらませてしまったのは事実だ。
多分、いなくなった母親を探しているんだろう。
そして、もう一つ、起きたことがある。
今度はロンテ・ブレイブがいなくなったのだ。
正確にはパーティーがあった夜から学校に帰ってきておらず、ブレイブ家に連絡をいれて確認したがパーティーの後に安全を考えて学校に向かったとのことだ。
それで、魔導警察に連絡をいれて捜索することになったのだが、パーティー会場から学校までの道のりの途中、大破した馬車が見つかっていた。
ロンテ・ブレイブはいなかったものの、昏倒していた御者が近くに転がっていたらしい。
起きた御者によれば、記憶は曖昧なものの何者かに襲われたと言う呆然とした記憶はあるとのことだ。
ロンテ・ブレイブは行方も、生死も不明となった。
それを聞かされたのが、パーティーから二日後の夕方だった。
「ロンテ・ブレイブまでいなくなっちまったのかよ……」
「アーネチカさんも行方不明になってるんですわよね?」
「こんな立て続けに人がいなくなるなんて、同一犯がやってるんでしょうかあ?」
「どうだか、ロンテ先輩の件に関しては身の代金目当ての野党かもしれないわよ?私、そう言うのよくあるって父さんから聞いたことあるもの」
「それもそれで否定できないのよね。でも、いなくなってから三日目、なにもそう言う話は聞いてないわよ?」
「単純に表に出てないだけか、醜聞恐れてってところか、見捨てるつもりなのか……」
戌井の呟いた言葉に皆が黙る。
あり得なくはない話だと思う。
さらっとロンテ・ブレイブは死んだって言われても驚かない気がする。
「やめましょ。単純に表に出てないだけよ」
「そうだな。あんまり暗い話しても、気分が沈むだけだしよ」
そうは言いつつも、最悪を想像してしまうのは人の性だろうか。
それとも、直接喋ってはいないものの、対面したときに感じた怪しさが原因なんだろうか。
そして、パーティーから六日たった日の放課後。図書館にきていた僕は元の世界に帰る手がかりがないかと新聞のスクラップを見ていると、あるものを見つけた。
ブレイブ家の使用人が行方知れずになったと言う記事だ。
新聞の片隅に小さく書かれている記事で、他の新聞には似たようなことは書かれていない。
そもそも、この記事を書いている記者は、この記事よりもあとの記事には名前が乗っていないから戌井達は見逃してしまったのだろうな。
時期は……今から十四年前か。
僕や戌井が生まれて少したった頃の話だな。
使用人の行方は……さすがに乗ってないか。
そもそも記事を書いた記者の名前は見ないし、この記事を書いた後辞めたのかもしれない。
その記者がいなくなったことで、行方知れずになった使用人の行方を思うものはいなくなったと……。
まあ、大方そんなところだろうな。出てこなくなったタイミングがきな臭いが……。
「ん?最初の告発が使用人がいなくなる二年前?」
フィーリーが生まれる前よりも噂や告発はあったと聞くが、なるほど。この時期からか。
もしや、行方不明になった使用人はなにか見ては行けないものを見て消されたか、逃げたんだろうか。
「無くはないが、もうすでに死んでそうだな」
手に持っていたスクラップを戻して、ここ一年のものを本棚から取り出す。
ペラペラと捲っていくと異世界からきた三人組のことが乗っている記事を見つけた。
勇者候補らしい三人組は一年ほど、この世界の常識を学んで今年から軍学校に通っているらしい。
メルリス魔法学校に通っているのなら、早期に接触できて帰るためのヒントを見つけられたかもしれないのに……。
他の学校なら手紙でも書けたが、アスロンテ軍学校なのが行けない。教師も生徒も仲が悪い両校、僕が手紙を送ったとバレたら三人組に迷惑がかかるし、めんどくさいことになるに違いない。
にしても勇者候補として国に召喚されるなんて、いったい何が目的なんだろうか?
戌井曰く、TRPGやラノベだと魔王復活とかがお約束らしいが、そんな話は微塵も聞いたことがない。
魔王でなくても厄介後との解決のために呼ばれることもあるらしいが、僕の知る限り厄介後との話も聞かないのだが……。
もしかしたら民衆がパニックになりかねないから、内々に情報を押さえて解決に奔走しているのかもしれない。
そんな状態なら僕が知らないのも無理はない。
もしかしたら、レイスやアーネチカさん、ロンテ・ブレイブの三人がいなくなったのは勇者候補が呼ばれた件と関係しているんじゃないんだろうか。
「……いや、レイスに関しては自分の意思だし、違うか」
それからスクラップ記事を読み進めてみる。
小さな事件はちらほらと起こっているが、それらしい大事件は見られない。
もしかしたら小さい事件が繋がっているなんてこともあるかもしれないが、新聞のスクラップしか見ていない現状、それは判断できないだろう。
もしかしたら人身売買事件が、その片鱗だったのかもしれない。
いや、あれは人の悪意の結晶のような事件だから違う気もするが……。
まあ、情報がほとんど無いのに考えたところで正解はでないか。
さて、三人組のことは騎士に聞いてみればなにかわかるかもしれない。
詳しいことはを知っているかはわからないけど、手紙を送ってみるのも良いだろう。
あぁ、でもそれなると理由を話さなければ行けなくなるかもしれない。異世界人だと言うには不安要素があるし、理由をねつ造するのもバレたときに面倒だな。
まぁ、考えがまとまったら実行するか。
スクラップをしまって、図書館を後にする。
気晴らしに人があまり来ない学内を歩いていると、少し前を生徒の誰かがフラリと横切ったかと思えばヒラリと白い紙を落として、どこかに消えていった。
声をかけたが、もうすでにいなくなっていた。
「ん?……は?」
落としていった手紙を見てみると、いつもの七人の名前が宛来てとして書かれていた。
果たし状、ではないはずだ。
これは、いったい……。
パーティーの招待状の時のように、差出人の名前は書かれていなかった。
また、ローシュテール・ブレイブだろうか?
あの人は差出人の名前をちゃんと書くことを覚えるべきだ。
警戒しつつも手紙の封を切る。
「やっぱりブレイブ家の当主だな」
読んでいってみれば、その内容は強迫だった。
手紙を読んだ人物が指定の場所に来ること、他には言わないこと。
従わない場合、回りの人間やお世話になった人たちに何が起こっても可笑しくはない。
要約してみれば、こんな感じだ。
さっきの生徒は落としたわけではなく、僕がいるとわかって置いていったんだろう。
……僕が、この手紙を読んでいると言うのは、既に向こうに知られていると考えるべきか。
「レイスが望まない形になると言って余計な首を突っ込まないように歯止めをかけていたのに、向こうから巻き込みに来るとはな……」
一先ず、身支度だ。
没収されるかもしれないが、丸腰でなんて行けない。
あとは、細工もしていくか。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる