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子は鎹
155 忘れられた恐怖
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なんで、あれほどまで早くにレイスや先生達が来たのかと言うとだ。
僕が叩き起こした面々が、僕のようすからしてただ事ではないと察知し、アルマック達は飛び起きて先生達を呼びに行ったが途中で花火がうち上がった。
僕のようすといきなりの轟音にアルマックが先生達を呼びに行き、レイスとアスクスが僕を追いかけると言う感じで二手に別れた。
そこから時間をかけずに戌井がいないことと轟音で飛び出してきた女子組とアルマックが合流、事情を説明して現場にいた二人がレイス達を追いかけて、アルマックはザベル先生の元へ、ファーレンテインは保険医の元へと行ったらしい。
それで僕が逃げ回っている間にアスクス達が来て、次いで先生達が来たと言うわけらしい。
僕が気を失った後、ザベル先生、マーマリア先生、ジャーニー先生により、ピエロの仮面を被った黒服と、他数名は逃がしてしまったものの大半の黒服を捕えることに成功したらしい。
僕たちは近いと言う理由からメルリス魔法学校に運ばれ、治療を受けることになった。
治癒魔法の効きの問題で、僕の火傷と足の怪我はもしかすると痕が残るかもしれないと言われたが、そんなことはどうでもよかった。
戌井の怪我は命に別状は無いものの、意識が戻ることもなく、投与されただろう薬の特定に難航していた。
なんとか薬は特定したが、別の問題が残っていた。
僕は戌井が学校から街までの道で襲われた日から、丸一日寝てしまっていたらしい。
回りの人達に戌井はどうなったかと聞いてみれば、昏睡状態で目を覚ましていないのだと言われてしまった。
命に別状はないと言っていたが、記憶がなくなっているかどうかはわからない。
落ち着いたことろに魔導警察や教師達に事情聴取をされたものの、うまく答えられなかった。
というか、バカ正直に答えるわけにはいかなかった。
検査をされたときに呪いや魔法の類いはないと言われてしまったからだ。
カライトのことを説明しようにも、魔法をかけられた痕跡もないし、今魔法にかかっているわけでもない。
証明しようにもカライトに関する夢の主導権はカライトが持ってしまっているし、こちらの様子もわかっているようだから逃げられてしまうだろう。
だから、戌井が言いそうな、嫌な予感がしたからとしか言えなかった。
それから、花火の音がした方向に向かっていったと、知り合いが黒服達に囲まれて血の水溜まりの中で意識を失っていたのを見つけたと、そこは素直に話した。
配慮されたのか、それ以上は聞かれなかったのは幸いだった。
あの黒服達は戌井を襲ったこと、パーティー会場での全科があり逮捕のあと牢屋行きはまぬがれないらしい。
いくら尋問しても戌井に投与した薬についても、戌井を襲った理由についても、恐らくは僕を狙っているだろう理由も、どれ一つとして口を開かないらしい。
中には口の中に仕込んでいただろう毒で自殺したもの、自殺未遂を行ったものもいたそうだ。
自分の身可愛さに口を開いたとしても有用そうな情報は全くといって良いほど出てこなかったらしい。
口を開いたもの達は金に釣られ、戌井を捕まえることを手伝うように言われた路地裏なんかにいるごろつきだそうだ。
計画については戌井と僕を捕まえること以外は知らされていないようだった。
戌井が襲われてから三日、僕が目を覚ましてから二日、戌井が目を覚ましたと知らせが入った。
その知らせをいれてくれた先生が何か気遣わしげだったが、僕はそれを気にしてる余裕はなく、病院の中で足の怪我も完治していないと言うのに戌井が眠っている病室に走る。
後ろから先生の止める声が聞こえてくるが、そんなものは無視した。
嫌な予感がする。
戌井が僕を忘れているかどうか、薄情と言われてしまうかもしれないが、僕にとってそれは重要だった。
扉を押し退けるように開き、部屋の中に飛び込む。
「戌井は!?」
飛び込んだ部屋は重たい空気に包まれていた。
ザベル先生は頭を抱え、レイやアルマック達は顔面蒼白、ファーレンテインに至っては泣き崩れていた。
その光景に、嫌な予感は加速していった。
ただでさえ足りない血が、どこかに消えていくような気がした。
フラフラと、不甲斐ない足取りで戌井がいるはずのベッドに近づく。
そこにいたのは頭に包帯を巻いたまま、キョトンとしたような、困ったような表情をした戌井だった。
「えっと……」
「戌井……」
きっと、僕が誰かわからないなんてことにはならないはずだ。
忘れるわけ、またあんなことが起こるわけないんだ。
また、また忘れられてしまうなんてこと、ないんだ。
だから、だから……。
僕の名を呼んでくれ、何時ものように「篠野部」って、怪我した時、いつものように何時ものように浮かべていた困ったような笑顔で……。
頼むから、お願いだから……。
僕の名を呼んで__
「誰ですか?」
「……?」
息ができない、戌井の言葉を認識できない。
いや、したくない。
子供の駄々のような僕の思いは、現実の前にはちっぽけなものでしかなかった。
「あ、あの……?」
否応なしに理解してしまった。
戌井は記憶がなくなっている。
また、僕は忘れられてしまった。
なんで……。
「なんで……」
「え?」
それが怒りなのか、悲しみなのかわからない。
戌井にたいして持っていた嫉妬は?妬みは?
僕を忘れたことに対する怒りか?悲しみか?
内側で、色んなものがごちゃごちゃになって、目がぐるぐると回って、何かもかもわからなくなって、どうすれば良いかもわからなくて、頭が可笑しくなる。
何もかも分からなくなって、でも戌井の方に手を伸ばして肩を掴む。
「あ、ちょ……」
「なんで……」
何がどうしたいのかわからない。
冷静でいられなくて、頭に血が、熱が上って、体が勝手に動いてしまう。
「何で、君まで僕を忘れる!」
押し込めなければいけないはずの、戌井に向けるべきではない怒りが止めどなく溢れて、これまで殆ど流すことなんてなかった涙と共に言葉があふれでてくる。
「何でだ!僕が何かしたか?なんで、なんで僕を忘れる!何でだよ!アイツらか、あの黒服どものせいか!?嘘だと言えよ!」
どうして、君まで僕のことを忘れてしまうんだ。
「篠野部!」
「何してるんだ!」
「篠野部くん!」
ザベル先生と保険医に無理矢理戌井から僕を引き剥がされ、アルマックに脇から抱えられて引きずられるように無理矢理距離をとらされた。
「離せ!」
「離すかよ!永華が怖がってんのがわかんねえのか!」
「はっ?」
アルマックの言葉に頭から冷や水を浴びせられたような感覚になる。
戌井を見てみれば、誰にだってわかるように顔を青くして小刻みに震えて、僕と戌井を引き剥がしたザベル先生にくっついていた。
僕を見る、戌井の目には明確な恐怖が写し出されていた。
「……」
ただ、呆然としてしまった。
言い訳をするならば、欠いていた冷静さは多少は戻ってきたが、頭は今だ混乱状態だった。
唖然として、動かなくなった僕をアルマックは大丈夫だとでも思ったのか離した。
戌井と言う、太陽な存在に、博愛主義者じみた存在に恐怖の目を向けられることが耐えられなくなった。
僕は、自己魔法で透明になって、その場から逃げ出した。
後ろから僕を呼ぶ声が聞こえてくるが、それを無視して、どこに行くかも自分でわからないままに、デタラメに走った。
怪我が直ってない足で走って、走って、走って……。
気がついた時には学校の裏庭の一人ポツンと立っていた。
空を見上げる。
「……はは」
笑える状況じゃないのに、笑いが込み上げ得てくる。
「クソッタレ……」
目覚めた戌井に心配の言葉を掛けるでもなく、安心したと思うわけでもなく、自分を忘れたことへの怒りと悲しみと戌井に対する嫉妬心でごちゃ混ぜになって 支離滅裂で自己中な言葉を投げてしまった。
自分よりも背がある、本来ならば苦手とする男相手に怒鳴られて掴みかかられたのはさぞや怖かっただろう。
戌井は悪くないのに勝手に嫉妬して、勝手に怒って、勝手に悲しんで、八つ当たりした。
あぁ、僕は本当に最低な野郎だ。
僕が叩き起こした面々が、僕のようすからしてただ事ではないと察知し、アルマック達は飛び起きて先生達を呼びに行ったが途中で花火がうち上がった。
僕のようすといきなりの轟音にアルマックが先生達を呼びに行き、レイスとアスクスが僕を追いかけると言う感じで二手に別れた。
そこから時間をかけずに戌井がいないことと轟音で飛び出してきた女子組とアルマックが合流、事情を説明して現場にいた二人がレイス達を追いかけて、アルマックはザベル先生の元へ、ファーレンテインは保険医の元へと行ったらしい。
それで僕が逃げ回っている間にアスクス達が来て、次いで先生達が来たと言うわけらしい。
僕が気を失った後、ザベル先生、マーマリア先生、ジャーニー先生により、ピエロの仮面を被った黒服と、他数名は逃がしてしまったものの大半の黒服を捕えることに成功したらしい。
僕たちは近いと言う理由からメルリス魔法学校に運ばれ、治療を受けることになった。
治癒魔法の効きの問題で、僕の火傷と足の怪我はもしかすると痕が残るかもしれないと言われたが、そんなことはどうでもよかった。
戌井の怪我は命に別状は無いものの、意識が戻ることもなく、投与されただろう薬の特定に難航していた。
なんとか薬は特定したが、別の問題が残っていた。
僕は戌井が学校から街までの道で襲われた日から、丸一日寝てしまっていたらしい。
回りの人達に戌井はどうなったかと聞いてみれば、昏睡状態で目を覚ましていないのだと言われてしまった。
命に別状はないと言っていたが、記憶がなくなっているかどうかはわからない。
落ち着いたことろに魔導警察や教師達に事情聴取をされたものの、うまく答えられなかった。
というか、バカ正直に答えるわけにはいかなかった。
検査をされたときに呪いや魔法の類いはないと言われてしまったからだ。
カライトのことを説明しようにも、魔法をかけられた痕跡もないし、今魔法にかかっているわけでもない。
証明しようにもカライトに関する夢の主導権はカライトが持ってしまっているし、こちらの様子もわかっているようだから逃げられてしまうだろう。
だから、戌井が言いそうな、嫌な予感がしたからとしか言えなかった。
それから、花火の音がした方向に向かっていったと、知り合いが黒服達に囲まれて血の水溜まりの中で意識を失っていたのを見つけたと、そこは素直に話した。
配慮されたのか、それ以上は聞かれなかったのは幸いだった。
あの黒服達は戌井を襲ったこと、パーティー会場での全科があり逮捕のあと牢屋行きはまぬがれないらしい。
いくら尋問しても戌井に投与した薬についても、戌井を襲った理由についても、恐らくは僕を狙っているだろう理由も、どれ一つとして口を開かないらしい。
中には口の中に仕込んでいただろう毒で自殺したもの、自殺未遂を行ったものもいたそうだ。
自分の身可愛さに口を開いたとしても有用そうな情報は全くといって良いほど出てこなかったらしい。
口を開いたもの達は金に釣られ、戌井を捕まえることを手伝うように言われた路地裏なんかにいるごろつきだそうだ。
計画については戌井と僕を捕まえること以外は知らされていないようだった。
戌井が襲われてから三日、僕が目を覚ましてから二日、戌井が目を覚ましたと知らせが入った。
その知らせをいれてくれた先生が何か気遣わしげだったが、僕はそれを気にしてる余裕はなく、病院の中で足の怪我も完治していないと言うのに戌井が眠っている病室に走る。
後ろから先生の止める声が聞こえてくるが、そんなものは無視した。
嫌な予感がする。
戌井が僕を忘れているかどうか、薄情と言われてしまうかもしれないが、僕にとってそれは重要だった。
扉を押し退けるように開き、部屋の中に飛び込む。
「戌井は!?」
飛び込んだ部屋は重たい空気に包まれていた。
ザベル先生は頭を抱え、レイやアルマック達は顔面蒼白、ファーレンテインに至っては泣き崩れていた。
その光景に、嫌な予感は加速していった。
ただでさえ足りない血が、どこかに消えていくような気がした。
フラフラと、不甲斐ない足取りで戌井がいるはずのベッドに近づく。
そこにいたのは頭に包帯を巻いたまま、キョトンとしたような、困ったような表情をした戌井だった。
「えっと……」
「戌井……」
きっと、僕が誰かわからないなんてことにはならないはずだ。
忘れるわけ、またあんなことが起こるわけないんだ。
また、また忘れられてしまうなんてこと、ないんだ。
だから、だから……。
僕の名を呼んでくれ、何時ものように「篠野部」って、怪我した時、いつものように何時ものように浮かべていた困ったような笑顔で……。
頼むから、お願いだから……。
僕の名を呼んで__
「誰ですか?」
「……?」
息ができない、戌井の言葉を認識できない。
いや、したくない。
子供の駄々のような僕の思いは、現実の前にはちっぽけなものでしかなかった。
「あ、あの……?」
否応なしに理解してしまった。
戌井は記憶がなくなっている。
また、僕は忘れられてしまった。
なんで……。
「なんで……」
「え?」
それが怒りなのか、悲しみなのかわからない。
戌井にたいして持っていた嫉妬は?妬みは?
僕を忘れたことに対する怒りか?悲しみか?
内側で、色んなものがごちゃごちゃになって、目がぐるぐると回って、何かもかもわからなくなって、どうすれば良いかもわからなくて、頭が可笑しくなる。
何もかも分からなくなって、でも戌井の方に手を伸ばして肩を掴む。
「あ、ちょ……」
「なんで……」
何がどうしたいのかわからない。
冷静でいられなくて、頭に血が、熱が上って、体が勝手に動いてしまう。
「何で、君まで僕を忘れる!」
押し込めなければいけないはずの、戌井に向けるべきではない怒りが止めどなく溢れて、これまで殆ど流すことなんてなかった涙と共に言葉があふれでてくる。
「何でだ!僕が何かしたか?なんで、なんで僕を忘れる!何でだよ!アイツらか、あの黒服どものせいか!?嘘だと言えよ!」
どうして、君まで僕のことを忘れてしまうんだ。
「篠野部!」
「何してるんだ!」
「篠野部くん!」
ザベル先生と保険医に無理矢理戌井から僕を引き剥がされ、アルマックに脇から抱えられて引きずられるように無理矢理距離をとらされた。
「離せ!」
「離すかよ!永華が怖がってんのがわかんねえのか!」
「はっ?」
アルマックの言葉に頭から冷や水を浴びせられたような感覚になる。
戌井を見てみれば、誰にだってわかるように顔を青くして小刻みに震えて、僕と戌井を引き剥がしたザベル先生にくっついていた。
僕を見る、戌井の目には明確な恐怖が写し出されていた。
「……」
ただ、呆然としてしまった。
言い訳をするならば、欠いていた冷静さは多少は戻ってきたが、頭は今だ混乱状態だった。
唖然として、動かなくなった僕をアルマックは大丈夫だとでも思ったのか離した。
戌井と言う、太陽な存在に、博愛主義者じみた存在に恐怖の目を向けられることが耐えられなくなった。
僕は、自己魔法で透明になって、その場から逃げ出した。
後ろから僕を呼ぶ声が聞こえてくるが、それを無視して、どこに行くかも自分でわからないままに、デタラメに走った。
怪我が直ってない足で走って、走って、走って……。
気がついた時には学校の裏庭の一人ポツンと立っていた。
空を見上げる。
「……はは」
笑える状況じゃないのに、笑いが込み上げ得てくる。
「クソッタレ……」
目覚めた戌井に心配の言葉を掛けるでもなく、安心したと思うわけでもなく、自分を忘れたことへの怒りと悲しみと戌井に対する嫉妬心でごちゃ混ぜになって 支離滅裂で自己中な言葉を投げてしまった。
自分よりも背がある、本来ならば苦手とする男相手に怒鳴られて掴みかかられたのはさぞや怖かっただろう。
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