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子は鎹
157 いつも通り
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カルタ視点
レイス達に保健室に担ぎ込まれた僕は、保険医の治療を受けながら居心地の悪さを感じていた。
静かな室内、物言いたげで気遣わしげなザベル先生やアルマック達、すぐに怪我のことを教えなかったせいでぷんすこと怒るレイスとアスクス、また僕が錯乱するのではないかと警戒し怪我のことをお説教してくる保険医。
そして、こちらを、僕をじっと見てくる記憶を失くした戌井。
戌井は僕を怖がっている様子はないけど、なにか保健室に残っていた面々から聞かされたのか、僕が保健室に入ってから視線は逸れない。
それでも目が合わない当たり、なんか安心してしまった。
視線がやっと外れたと思ったら、レイスを呼んで小声で離していた。
手当てが終わった後、もうあんな風に怪我が治ってないのに無茶して走り回るようなことはやめなさいと釘を刺された。
返事をして、これからどうしようと考えていると、ふいに戌井が立ち上がって僕の方に近づいてきた。
「え……」
あんなことをした手前、怖がられて近寄ってこないものだと思っていたのに真逆のことが起きていることに困惑する。
あんな風に詰め寄られて、支離滅裂に責められたら普通怖いものではないのか?
トラウマになっていても可笑しくないだろうに、なんで僕に近づいてくる?
「……」
「……」
目の前まで来たのに、戌井は何も言わない。
お互い、目は合わないけど見つめ合い、微妙な空気が生まれた。
先に目をそらしたのは僕の方だった。
罪悪感と、何を考えているかわからない戌井の目に耐えられなくなってしまった。
「……ごめん」
「え?」
「さっき、掴みかかって、怒鳴って……ごめん」
誰も、何も言わない。
沈黙が、痛い。
「さっき、ローレスくんに聞いたけど嫌な思い出と同じことになったんでしょ?」
「……うん」
「それで、さっきみたいになって……。ビックリしたし、怖かったけど、別に怒ってないよ。嫌な思い出と同じことされたら、怒るのもわかるし……。忘れてごめん」
なんで、なんで戌井が謝るんだ。
「君は悪くないだろう。悪いのは、八つ当たりした僕だ」
「うん。でも、ごめん」
「うるさい、謝るな……」
「うん」
謝ったって、記憶は戻らないくせに……。
なんで、なにもしてない戌井が謝るんだ。
八つ当たりした僕と、八つ当たりされた戌井で本来は立場が逆なのに、何でこんなことになってるんだ。
あぁ、もう、なんか……。
こんなあっさりと行くとは思わないじゃないか。
僕が許してくれないかもだとか、記憶を取り戻した後、僕自身の行いのせいで戌井に嫌われてしまうとか考えていた僕の時間はいったい……。
「怪我、痛くない?」
「僕のことより、自分のことを心配しろよ。何もかも忘れてるんだろ」
「そう、だけど……。心配くらい良いじゃんか」
「君の頭の怪我の方がヤバイんだからな?相手が殺すつもりがなくて手加減したから、それですんでるだけであって、下手したら死んでたんだぞ。それを理解して、包帯を取ってから僕の心配をしろ」
「包帯ならもうとって良いって言われたよ」
「何でつけたまんまなんだよ。勘違いするだろうが」
「いや、色々と起こりすぎてて忘れちゃって……」
「能天気!」
「はい……」
もうなんか、暗いもの全てが吹き飛んだ気がする。
誰かの視点
頭を抱えるカルタと、怒られたことでしょぼんとする永華、その光景を何も知らないものが見れば「また何かに巻き込まれてお説教されてるんだろうな」と勘違いしてしまいそうなほど、何時もの光景だった。
「……大丈夫そうだな」
「また掴みかかるんじゃないかと思いましたけど、なんか何時もみたいなことになってますわね」
「ふぅ~……ずっと心臓うるさかったわ」
「分かる」
「ははは……。あの二人が仲たがいした大惨事間違いないですからねえ」
「レーピオが断言するのって相当ね……」
「……よかった」
いつものような二人の風景に、周囲は安心の声を漏らす。
ローレスからある程度は伏せられてトラウマのこと、そしてカルタが永華に依存している可能性を話していた。
トラウマを踏まれた上に、依存している相手との仲違いが起きると、どうなってしまうのか。
想像がはつかないが、さっきカルタが逃げ出したことを考えて荒れに荒れた末に、知らぬ間にいなくなってしまうのではないかと予想したものは少なからずいた。
それ故の、この様子である。
ザベルに関しては弟妹の喧嘩__少し違う__が終わって安心したのもある。
カルタは保険医から記憶喪失は、恐らく短期間の者である可能性が高いと聞いている。
無駄になるだろう行いだが、記憶がない戌井に皇さん達が接触したり、もしもの時のために知識はあった方がいいと判断しのことだ。
時間が過ぎて、それぞれが寮に帰ることになり、カルタと永華は経過観察のために保健室__もちろん別室__に泊まることになった。
カルタは二日たった後に学校を復帰することになり、復帰したカルタ何をしたかというと記憶を失くした永華のために一から色々と教えていた。
何でそんなことをしているのかと言うとだ。
八つ当たりの罪滅ぼしと、忙しい教師陣に変わって知識や常識、それに乗じて自分達のおかれている現状を説明するためである。
検査の合間に、この世界についてと自分達の生まれた世界について永華に説明していくカルタ。
永華は現実味がないからなのか、自分達の生まれた世界について__というか世界を渡っただとかの話しになると終始首をかしげていた。
さもありなん。
記憶がない状態で世界単位の話をされてもわからないのは仕方がない。
でも永華は首をかしげつつも「魔法に対してひどく違和感を感じるので、魔法がない世界に生まれたんだろうな」と思っていた。
記憶を失くしても変わらず勘が鋭い。
永華のところに来ていたのはカルタだけではない。
ローレス達が思い出話にきたり、その延長戦で勉強会じみたことをしたり、話を聞き付けたクラスメイト、ナリューラやビーグル、カリヤ、ロンテ、スノー、ケイネがお見舞いにきたりした。
リアンならはミュー経由で手紙が来たりもした。
永華は誰一人として覚えてはいなかった。
ケイネに関しては、また「バラす」だとか「研究材料にしたい」だとか物騒なことを言っており、記憶を失くす前と同じように怖がらせて、ビーグル先輩やカリヤ先輩に怒られていた。
話は人から魔法のことに変わる。
数日たったところで、カルタは先生たちに永華に魔法を使わせたか?と聞かれた。
この世界についてと、故郷についてなどの勉強ばかりだったので魔法は使わせていない、とカルタは答えた。
「永華さんに魔法は使わせてないんですね?」
「えぇ、今は知識を優先してますから、僕らの師匠も、知識を得ることからはじめさせましたし……。何かありましたか?」
「いえ、確認をとりたかっただけです。頭部の怪我の場合、魔法を行使する際にうまく魔法を操れないようになることがあるんです」
「神経や脳機能を損傷して体に麻痺が起こるような感じでしょうか?」
「そういう認識で構いません。脳と魔法の関係はブラックボックスなので、詳しいことはわかっていませんけれどね」
魔力がどこから供給されているのかもブラックボックスであるし、種族によって魔力量に差ができる理由も不明である。
「ですので、最初の頃は教師がいる場で魔法を使ってもらう予定です。永華さんに教えている魔法についての知識は、どこまでですか?」
「この辺りですね」
「なるほど、これなら簡単な魔法は使えそうですね。近々、魔法を行使する際に異常が発生しないか、確認する予定ですので、何があっても驚かないように」
「え?あ、はい」
永華は無言で頷き、カルタはザベルの言葉に違和感を覚えつつも、素直に頷いておくことにした。
部屋から出ていったザベルの表情は、悲痛に歪んでいた。
レイス達に保健室に担ぎ込まれた僕は、保険医の治療を受けながら居心地の悪さを感じていた。
静かな室内、物言いたげで気遣わしげなザベル先生やアルマック達、すぐに怪我のことを教えなかったせいでぷんすこと怒るレイスとアスクス、また僕が錯乱するのではないかと警戒し怪我のことをお説教してくる保険医。
そして、こちらを、僕をじっと見てくる記憶を失くした戌井。
戌井は僕を怖がっている様子はないけど、なにか保健室に残っていた面々から聞かされたのか、僕が保健室に入ってから視線は逸れない。
それでも目が合わない当たり、なんか安心してしまった。
視線がやっと外れたと思ったら、レイスを呼んで小声で離していた。
手当てが終わった後、もうあんな風に怪我が治ってないのに無茶して走り回るようなことはやめなさいと釘を刺された。
返事をして、これからどうしようと考えていると、ふいに戌井が立ち上がって僕の方に近づいてきた。
「え……」
あんなことをした手前、怖がられて近寄ってこないものだと思っていたのに真逆のことが起きていることに困惑する。
あんな風に詰め寄られて、支離滅裂に責められたら普通怖いものではないのか?
トラウマになっていても可笑しくないだろうに、なんで僕に近づいてくる?
「……」
「……」
目の前まで来たのに、戌井は何も言わない。
お互い、目は合わないけど見つめ合い、微妙な空気が生まれた。
先に目をそらしたのは僕の方だった。
罪悪感と、何を考えているかわからない戌井の目に耐えられなくなってしまった。
「……ごめん」
「え?」
「さっき、掴みかかって、怒鳴って……ごめん」
誰も、何も言わない。
沈黙が、痛い。
「さっき、ローレスくんに聞いたけど嫌な思い出と同じことになったんでしょ?」
「……うん」
「それで、さっきみたいになって……。ビックリしたし、怖かったけど、別に怒ってないよ。嫌な思い出と同じことされたら、怒るのもわかるし……。忘れてごめん」
なんで、なんで戌井が謝るんだ。
「君は悪くないだろう。悪いのは、八つ当たりした僕だ」
「うん。でも、ごめん」
「うるさい、謝るな……」
「うん」
謝ったって、記憶は戻らないくせに……。
なんで、なにもしてない戌井が謝るんだ。
八つ当たりした僕と、八つ当たりされた戌井で本来は立場が逆なのに、何でこんなことになってるんだ。
あぁ、もう、なんか……。
こんなあっさりと行くとは思わないじゃないか。
僕が許してくれないかもだとか、記憶を取り戻した後、僕自身の行いのせいで戌井に嫌われてしまうとか考えていた僕の時間はいったい……。
「怪我、痛くない?」
「僕のことより、自分のことを心配しろよ。何もかも忘れてるんだろ」
「そう、だけど……。心配くらい良いじゃんか」
「君の頭の怪我の方がヤバイんだからな?相手が殺すつもりがなくて手加減したから、それですんでるだけであって、下手したら死んでたんだぞ。それを理解して、包帯を取ってから僕の心配をしろ」
「包帯ならもうとって良いって言われたよ」
「何でつけたまんまなんだよ。勘違いするだろうが」
「いや、色々と起こりすぎてて忘れちゃって……」
「能天気!」
「はい……」
もうなんか、暗いもの全てが吹き飛んだ気がする。
誰かの視点
頭を抱えるカルタと、怒られたことでしょぼんとする永華、その光景を何も知らないものが見れば「また何かに巻き込まれてお説教されてるんだろうな」と勘違いしてしまいそうなほど、何時もの光景だった。
「……大丈夫そうだな」
「また掴みかかるんじゃないかと思いましたけど、なんか何時もみたいなことになってますわね」
「ふぅ~……ずっと心臓うるさかったわ」
「分かる」
「ははは……。あの二人が仲たがいした大惨事間違いないですからねえ」
「レーピオが断言するのって相当ね……」
「……よかった」
いつものような二人の風景に、周囲は安心の声を漏らす。
ローレスからある程度は伏せられてトラウマのこと、そしてカルタが永華に依存している可能性を話していた。
トラウマを踏まれた上に、依存している相手との仲違いが起きると、どうなってしまうのか。
想像がはつかないが、さっきカルタが逃げ出したことを考えて荒れに荒れた末に、知らぬ間にいなくなってしまうのではないかと予想したものは少なからずいた。
それ故の、この様子である。
ザベルに関しては弟妹の喧嘩__少し違う__が終わって安心したのもある。
カルタは保険医から記憶喪失は、恐らく短期間の者である可能性が高いと聞いている。
無駄になるだろう行いだが、記憶がない戌井に皇さん達が接触したり、もしもの時のために知識はあった方がいいと判断しのことだ。
時間が過ぎて、それぞれが寮に帰ることになり、カルタと永華は経過観察のために保健室__もちろん別室__に泊まることになった。
カルタは二日たった後に学校を復帰することになり、復帰したカルタ何をしたかというと記憶を失くした永華のために一から色々と教えていた。
何でそんなことをしているのかと言うとだ。
八つ当たりの罪滅ぼしと、忙しい教師陣に変わって知識や常識、それに乗じて自分達のおかれている現状を説明するためである。
検査の合間に、この世界についてと自分達の生まれた世界について永華に説明していくカルタ。
永華は現実味がないからなのか、自分達の生まれた世界について__というか世界を渡っただとかの話しになると終始首をかしげていた。
さもありなん。
記憶がない状態で世界単位の話をされてもわからないのは仕方がない。
でも永華は首をかしげつつも「魔法に対してひどく違和感を感じるので、魔法がない世界に生まれたんだろうな」と思っていた。
記憶を失くしても変わらず勘が鋭い。
永華のところに来ていたのはカルタだけではない。
ローレス達が思い出話にきたり、その延長戦で勉強会じみたことをしたり、話を聞き付けたクラスメイト、ナリューラやビーグル、カリヤ、ロンテ、スノー、ケイネがお見舞いにきたりした。
リアンならはミュー経由で手紙が来たりもした。
永華は誰一人として覚えてはいなかった。
ケイネに関しては、また「バラす」だとか「研究材料にしたい」だとか物騒なことを言っており、記憶を失くす前と同じように怖がらせて、ビーグル先輩やカリヤ先輩に怒られていた。
話は人から魔法のことに変わる。
数日たったところで、カルタは先生たちに永華に魔法を使わせたか?と聞かれた。
この世界についてと、故郷についてなどの勉強ばかりだったので魔法は使わせていない、とカルタは答えた。
「永華さんに魔法は使わせてないんですね?」
「えぇ、今は知識を優先してますから、僕らの師匠も、知識を得ることからはじめさせましたし……。何かありましたか?」
「いえ、確認をとりたかっただけです。頭部の怪我の場合、魔法を行使する際にうまく魔法を操れないようになることがあるんです」
「神経や脳機能を損傷して体に麻痺が起こるような感じでしょうか?」
「そういう認識で構いません。脳と魔法の関係はブラックボックスなので、詳しいことはわかっていませんけれどね」
魔力がどこから供給されているのかもブラックボックスであるし、種族によって魔力量に差ができる理由も不明である。
「ですので、最初の頃は教師がいる場で魔法を使ってもらう予定です。永華さんに教えている魔法についての知識は、どこまでですか?」
「この辺りですね」
「なるほど、これなら簡単な魔法は使えそうですね。近々、魔法を行使する際に異常が発生しないか、確認する予定ですので、何があっても驚かないように」
「え?あ、はい」
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