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子は鎹
159 まるで別人
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カルタ視点
戌井が襲われた日から二週間近くたった。
経過観察は問題ないと判断され、保健室暮らしから寮の部屋に戻ることになった。
夏休みだったことが幸いして学業に関しての遅れは無いのだが、問題は別にあった。
いや、問題というほどでもないけど……。
「……」
「?」
「いつまでついてくるつもりだ?」
記憶をなくした戌井は僕を見つけると駆け寄ってきて、親鳥を追いかける雛鳥のごとくあとをついてくるようになってしまったのだ。
「……地図、もらったけど迷う」
「僕でなくてもいいだろう。それこそレイなら世話を焼いてくれるはずだ」
レイはあれで世話焼きだ。
ファーレンテインが今よりも陸の知識に疎い時期にはアルマックと一緒になって一々訂正をいれていたり、不思議そうにしていたら説明していた。
ファーレンテインだって人の世話を焼くのは苦手だろうが、ことあるごとに構ってくるだろう。
ララも世話焼きというほどではないが、困っている記憶のない戌井を放置することはないだろう。
実際、僕がいないときは三人の中の誰かということが多いとレイスから聞いた。
そのくせ、僕がいると僕の方にくるんだから不思議で仕方がない。
保健室にいる間に戌井の勉強面や自分達のおかれている状態で面倒を見たが、他のメンバーだって色々と世話を焼いていた。
この世界の常識、貴族について、各種族について、これまで起こったことについて、街について、日之出について、色々と教えていた。
他のメンバーに対しても雛鳥のようになっても良いと思うんだけど……。
「そう、だけど……。篠野部くんは、その……私と同じところの出身で、長い間一緒にいたんでしょ?」
「確かに、魔法学校の中の者の中なら僕が一番付き合いが長いだろうが……」
「それに賢いし、色々教えてくれるから……」
……正直、大分複雑だ。
何も知らない無知の子供も同様の状態である戌井に、許してくれたとはいえ支離滅裂に怒鳴って掴みかかったというのに、こんなに懐かれ雛鳥のようにあとをついてこられるとは思わなかった。
むしろ距離を取られるものだと思った。
「教えたのは何も僕だけじゃないだろう」
「せんせー達はなんか忙しそうだし、他の……友人も、なんか落ち着かなくて、一番落ち着くのが篠野部くんで……」
……なんとなく、言いたいことはわかった気がする。
僕と戌井は日本出身、ここで言うなら極東の島国の方出身だ。
それに対して、この学校のほとんどの者の顔立ち、雰囲気、文化なんかは海外仕様である。
確かに極東出身の者もチラホラと見える。
警備員の高葉子さんとかがそうだろう。
だが、僕たちはこの世界の極東の出身ではなく、日本の出身である。
こう……アウェー感?というものを無意識に感じているのかもしれない。
それか、
まぁ、いい。
別についてこられたって困ることはないし、困るようなところに行くのならレイやレイス、アルマックあたりのとこに行くように言えば大丈夫だろう。
「好きにしろ」
「あ、うん。それで、篠野部くんは、どこに行くの?」
「図書館」
「図書館?」
あれ?もしかして図書館もわからない?
やっぱり図書館がどんなところなのかわからないらしい。
軽く説明しつつ、図書館についた。
「本いっぱい……」
「静かにしてろよ」
「うん!」
返事を返した戌井は小さな子供のように目をキラキラと輝かせていた。
「読みたい本があったら持ってきて座って読む。借りるんなら受付で手続き、何か聞きたいことがあるんだったら司書さんに聞け」
「ししょさん?」
「受付の人。机の上に受付って書いてるところの人」
「わかった!」
保健室に引きこもりぎみで、寮と食堂、運動のための裏庭、学ぶために教室程度しか行く機会がなかったから図書館に来てワクワクしているのか、説明する僕にキラキラとした目を向けてくる。
それが居たたまれなくなって、居心地が悪くなって、戌井が図書館に対する興味からキョロキョロとあたりを見回している隙にスタスタと先に進んでいく。
置いていかれたのに慌てた戌井が後ろからついてくるのを無視して目的の本を取って机につく。
戌井は僕が行ったところには目を引く本は置いていなかったのか、童話なんかが置いてあるコーナーに行っていた。
持ってきたのは子供向けに書かれている勇者伝説の本だ。
「篠野部くん、難しそうなの読んでるね。どんなの?」
「古い形式の魔方陣について」
「古い形式……?」
首をかしげてしまった。
魔方陣は戌井の得意分野だったんだがな。
まぁ、いいや。
心の中で思ったことを口に出すことはなく、視線を落として本を読み進めていく。
……。
いくらかしたところで頭を抱えたくなった。
最近の魔方陣はそうでもないが、古い形式の魔方陣は簡略化されているわけもないので複雑になっており、その細かい図は頭を混乱させる。
すぐに内容を理解できるとは思っていなかったが、戌井が僕たちを呼んだ魔方陣一人用だと判断した理由がわからない。
本の内容を読んでいき、説明の通りなのか、古い形式の魔方陣を一つ一つ確認しながら読み進めていく。
……。
あぁ、なるほど。
戌井が僕たちを呼んだ魔方陣が一人用だと判断した理由がわかった。
二人、呼ぶのに必要な模様のようなものが一周分足りないんだ。
今の魔方陣は簡単に、そして扱いやすくしたものだから今の魔方陣に慣れているものからすると複雑で頭が痛くなるものだ。
しかも、魔方陣を簡略化にする過程が紛失してしまっているから頑張って解読する他ないのがつらい。
ゆっくりと息を吐いて、本に夢中になっている戌井をばれないように盗み見る。
当然と言われれば当然なんだろうが、記憶を失くした戌井はもはや別人と言っても言いレベルで性格が違った。
何故か僕に対してはそうでもないが、他に対しては人見知りしているように思える。
記憶を失くす前はよく喋っていたのに、人見知りぎみな影響なのか、今はあまり喋らない。
僕の隣に立っていることが多かったのに、今では斜め後ろでちょろちょろと僕のあとをついてくることが多い。
呼び方だって違う。
“篠野部”だったのか“篠野部くん”に、“メメ”だったのが“メメちゃん”に、それぞれ変わっているのだ。
距離感を図りかねているのだろうけど、違和感のずさまじさたるや……。
しかも、子供っぽさが増している気がする。
確かに前も子供っぽかったが、それは明るく天真爛漫、子供の無邪気さからくる子供っぽいって感想だった。
それが今は人見知りで引っ込み思案、何も知らなくて、懐いて人間に雛のようについてくるがことからくる子供っぽいという感想だった。
もしかしたら、人見知りなのも、あまり喋らないのも、本来の性格なのかもしれない。
いわゆる高校デビューと言う奴でもしたんだろうか?
それか、何かが原因で変わらざる終えなかったとか……。
いや、考えすぎか。
十中八九、環境が原因なんだろう。
何も知らないから何も話せない、何も覚えていないから人と喋ろうとしても喋れない、何も思えていないけど無意識から僕を仲間だと判断して近くにいる。
こんな感じだろうか。
また、ゆっくりと息を吐いて、本に視線を戻す。
何も喋らずに、時間が過ぎて約束していた通りにレイス達がやってきて、閉館時間になるまで調べものを続けた。
戌井は童話を借りたいと言っていたので手続きの手伝いをして女子寮にまで送り届ける。
それから色々と準備をして、一日が終わった。
明日、起こることも、知らされることも、知らずに。
戌井が襲われた日から二週間近くたった。
経過観察は問題ないと判断され、保健室暮らしから寮の部屋に戻ることになった。
夏休みだったことが幸いして学業に関しての遅れは無いのだが、問題は別にあった。
いや、問題というほどでもないけど……。
「……」
「?」
「いつまでついてくるつもりだ?」
記憶をなくした戌井は僕を見つけると駆け寄ってきて、親鳥を追いかける雛鳥のごとくあとをついてくるようになってしまったのだ。
「……地図、もらったけど迷う」
「僕でなくてもいいだろう。それこそレイなら世話を焼いてくれるはずだ」
レイはあれで世話焼きだ。
ファーレンテインが今よりも陸の知識に疎い時期にはアルマックと一緒になって一々訂正をいれていたり、不思議そうにしていたら説明していた。
ファーレンテインだって人の世話を焼くのは苦手だろうが、ことあるごとに構ってくるだろう。
ララも世話焼きというほどではないが、困っている記憶のない戌井を放置することはないだろう。
実際、僕がいないときは三人の中の誰かということが多いとレイスから聞いた。
そのくせ、僕がいると僕の方にくるんだから不思議で仕方がない。
保健室にいる間に戌井の勉強面や自分達のおかれている状態で面倒を見たが、他のメンバーだって色々と世話を焼いていた。
この世界の常識、貴族について、各種族について、これまで起こったことについて、街について、日之出について、色々と教えていた。
他のメンバーに対しても雛鳥のようになっても良いと思うんだけど……。
「そう、だけど……。篠野部くんは、その……私と同じところの出身で、長い間一緒にいたんでしょ?」
「確かに、魔法学校の中の者の中なら僕が一番付き合いが長いだろうが……」
「それに賢いし、色々教えてくれるから……」
……正直、大分複雑だ。
何も知らない無知の子供も同様の状態である戌井に、許してくれたとはいえ支離滅裂に怒鳴って掴みかかったというのに、こんなに懐かれ雛鳥のようにあとをついてこられるとは思わなかった。
むしろ距離を取られるものだと思った。
「教えたのは何も僕だけじゃないだろう」
「せんせー達はなんか忙しそうだし、他の……友人も、なんか落ち着かなくて、一番落ち着くのが篠野部くんで……」
……なんとなく、言いたいことはわかった気がする。
僕と戌井は日本出身、ここで言うなら極東の島国の方出身だ。
それに対して、この学校のほとんどの者の顔立ち、雰囲気、文化なんかは海外仕様である。
確かに極東出身の者もチラホラと見える。
警備員の高葉子さんとかがそうだろう。
だが、僕たちはこの世界の極東の出身ではなく、日本の出身である。
こう……アウェー感?というものを無意識に感じているのかもしれない。
それか、
まぁ、いい。
別についてこられたって困ることはないし、困るようなところに行くのならレイやレイス、アルマックあたりのとこに行くように言えば大丈夫だろう。
「好きにしろ」
「あ、うん。それで、篠野部くんは、どこに行くの?」
「図書館」
「図書館?」
あれ?もしかして図書館もわからない?
やっぱり図書館がどんなところなのかわからないらしい。
軽く説明しつつ、図書館についた。
「本いっぱい……」
「静かにしてろよ」
「うん!」
返事を返した戌井は小さな子供のように目をキラキラと輝かせていた。
「読みたい本があったら持ってきて座って読む。借りるんなら受付で手続き、何か聞きたいことがあるんだったら司書さんに聞け」
「ししょさん?」
「受付の人。机の上に受付って書いてるところの人」
「わかった!」
保健室に引きこもりぎみで、寮と食堂、運動のための裏庭、学ぶために教室程度しか行く機会がなかったから図書館に来てワクワクしているのか、説明する僕にキラキラとした目を向けてくる。
それが居たたまれなくなって、居心地が悪くなって、戌井が図書館に対する興味からキョロキョロとあたりを見回している隙にスタスタと先に進んでいく。
置いていかれたのに慌てた戌井が後ろからついてくるのを無視して目的の本を取って机につく。
戌井は僕が行ったところには目を引く本は置いていなかったのか、童話なんかが置いてあるコーナーに行っていた。
持ってきたのは子供向けに書かれている勇者伝説の本だ。
「篠野部くん、難しそうなの読んでるね。どんなの?」
「古い形式の魔方陣について」
「古い形式……?」
首をかしげてしまった。
魔方陣は戌井の得意分野だったんだがな。
まぁ、いいや。
心の中で思ったことを口に出すことはなく、視線を落として本を読み進めていく。
……。
いくらかしたところで頭を抱えたくなった。
最近の魔方陣はそうでもないが、古い形式の魔方陣は簡略化されているわけもないので複雑になっており、その細かい図は頭を混乱させる。
すぐに内容を理解できるとは思っていなかったが、戌井が僕たちを呼んだ魔方陣一人用だと判断した理由がわからない。
本の内容を読んでいき、説明の通りなのか、古い形式の魔方陣を一つ一つ確認しながら読み進めていく。
……。
あぁ、なるほど。
戌井が僕たちを呼んだ魔方陣が一人用だと判断した理由がわかった。
二人、呼ぶのに必要な模様のようなものが一周分足りないんだ。
今の魔方陣は簡単に、そして扱いやすくしたものだから今の魔方陣に慣れているものからすると複雑で頭が痛くなるものだ。
しかも、魔方陣を簡略化にする過程が紛失してしまっているから頑張って解読する他ないのがつらい。
ゆっくりと息を吐いて、本に夢中になっている戌井をばれないように盗み見る。
当然と言われれば当然なんだろうが、記憶を失くした戌井はもはや別人と言っても言いレベルで性格が違った。
何故か僕に対してはそうでもないが、他に対しては人見知りしているように思える。
記憶を失くす前はよく喋っていたのに、人見知りぎみな影響なのか、今はあまり喋らない。
僕の隣に立っていることが多かったのに、今では斜め後ろでちょろちょろと僕のあとをついてくることが多い。
呼び方だって違う。
“篠野部”だったのか“篠野部くん”に、“メメ”だったのが“メメちゃん”に、それぞれ変わっているのだ。
距離感を図りかねているのだろうけど、違和感のずさまじさたるや……。
しかも、子供っぽさが増している気がする。
確かに前も子供っぽかったが、それは明るく天真爛漫、子供の無邪気さからくる子供っぽいって感想だった。
それが今は人見知りで引っ込み思案、何も知らなくて、懐いて人間に雛のようについてくるがことからくる子供っぽいという感想だった。
もしかしたら、人見知りなのも、あまり喋らないのも、本来の性格なのかもしれない。
いわゆる高校デビューと言う奴でもしたんだろうか?
それか、何かが原因で変わらざる終えなかったとか……。
いや、考えすぎか。
十中八九、環境が原因なんだろう。
何も知らないから何も話せない、何も覚えていないから人と喋ろうとしても喋れない、何も思えていないけど無意識から僕を仲間だと判断して近くにいる。
こんな感じだろうか。
また、ゆっくりと息を吐いて、本に視線を戻す。
何も喋らずに、時間が過ぎて約束していた通りにレイス達がやってきて、閉館時間になるまで調べものを続けた。
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