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子は鎹
177 手枷
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カルタ視点
捕まってから、どれ程の時間がたっただろう。
長い間、太陽の光も届かないような地下の牢屋に閉じ込められているから正確な日付や時間がわからない。
ご飯を持ってきてくれるが、その時間だってまちまちだから朝か昼か夜かすらもわからない。
体感、1ヶ月は立っているだろうとは思うけど、それ以上はわからない。
この一ヶ月間、なにもしなかったわけではない。
何度も脱出しようとした。
だが、その度に失敗に終わることになっていた。
「枷さえなければ、まだ対応のしようがあったかもしれないのに……」
脱出がことごとく失敗に終わっている理由は、僕の手首についている枷と、もう一つのギミックが原因だ。
僕の手首につけられている手枷は気絶させられている間につけられたもので、ただの拘束するための物ではない。
この手枷はつけられた日から、ずっと僕が死なない程度に魔力を吸い上げ続けているのだ。
これのせいで枷を外すのに魔法を使おうとしても出力仕様としたそばから吸い上げられてしまい魔法事態が使えなくなっている。
幸いなのは戌井に投与された“神秘の魔法薬”のような、完全に魔法が使えなくなるような代物でないことだ。
仮に“神秘の魔法薬”を使われたら、もっと脱出なんてできなくなるだろう。
向こうはとんでもない数の部下を抱えている大半が魔導師か、それなりに腕に覚えのあるもの達だからな。
魔法が使えなければ、戌井やベイノットのように体術や剣道なんかの物理的な攻撃手段は僕に無いし、習っていた弓道は?と言われれば弓も矢も無い状態でどうしろと、という話しになる。
まぁ、今の状態でも到底、脱出できるとは思えないがな。
手枷の他に脱出できない、もう一つの理由。
ギミックといわれたが、あれは恐らくは呪術のようなものだろう。
なんとか、食事を運んできた時に壁から釣られている枷から手錠のような形の手枷に付け替えるときに隙をつけてなんとか逃げ出そうとした時にモカノフに見つかり、次の瞬間に腹に激痛が走った。
空っぽの腹から胃液が競り上がってきて、地面にぶちまける。
痛みからうずくまって、どうにか動こうとしてもろくに動けない。
震える体をなんとか動かして、モカノフを見上げれば、その手には藁人形のようなものが握られていた。
痛みで踞っている間に黒服達に引きずられて、牢屋に放り込まれ、脱出に失敗してしまった。
あれは呪術の類いだ。
おそらくだが、仕組みは藁人形の腹部を押していたことから、僕と藁人形は連動しているものだと思う。
連動された藁人形への攻撃は僕への攻撃となり、痛みが僕を襲った。
あれがある限り、その気ならば僕のことを殺せるだろう。
簡単な話し、藁人形の体と頭を引き裂いてしまえば、僕も同じ状態になるり、恐ろしい話だが僕の頭と胴体も離れ離れになってしまうだろう。
他にも障壁はあるが、主にこの二つのせいで脱出ができない状態にある。
今すぐにでも、こんなところから抜け出して魔法学校に帰りたいっていうのに……。
一帯何が目的なのかは聞き出せてはいないが、カライトのいう通り“僕”が必要な何かしらの計画があるようで、何度も脱出しようとしているとこうのに体の欠損も命を狙うこともない。
多分、五体満足である必要があるんだろうし、“魔法を封印する”んじゃなくて“使えないように魔力を吸い取る”を選んでいる辺り魔法を使えなくするのもダメなようだ。
それから、もう一つわかったことがある。
ロンテ先輩にあった数日後に戌井が襲撃しされた事件と、ローシュテールに招待されて行ったパーティーでの襲撃事件、そして戌井が記憶喪失になった原因である襲撃事件。
それら全ての犯人はキャシーの部下達だろう。
あのとき襲ってきた黒服達と同じローブをまとっている上に、見覚えのある黒服達がいたからだ。
少なくとも、僕らのことについて、半年近く前からバレていたらしい。
何で数度の襲撃を行い、襲撃以外は半年近くもの間に放置していたのか謎ではあるが、藁人形やつけられている枷のことを考えると色々と準備しているように見えるから、そこで時間がかかったのかもしれない。
キィィイ……__
蝶番が軋む音がして、扉が開く。
部屋に入ってきたのは相変わらず露出の多い派手な服装をしたキャシーだった。
扉の近くにはモカノフが何もいわずに立っている。
「は~い、生きてるう?キヒヒ」
思わず舌打ちがこぼれてしまう。
思いきり睨み付けるも、キャシーはニヤニヤと歪に笑ったまま僕を見下す。
また笑いをこぼすと、ズイッと顔を近づけてきた。
それが不愉快で、仰け反ろうとしたが背後にある壁が邪魔して動けない。
「それだけ睨めるんなら元気そうだね~」
「……」
「キヒヒ。どう?数百年ものの手枷のつけ心地は?」
「最悪……」
魔力を吸い取られるし、動きは制限されるし、ほんっとうに最悪でしかたがない。
「キヒヒ、それはよかった。それ、アニエス王国の近くにある古城、たしかリベア皇国時代に使われてた、お城だっけ?効果が効果だから、使えると思って持ってきたんだよね~」
この手枷、妙にやたらと年期が入っていると思ったら数百年ものなのかよ……。
てゆうか、リベア公国って授業で聞いた程度だけど数百年も前に何かが原因で滅亡してしまった大国だよな?
なんでキャシー達がそんなところに行ってるんだ?
いや、そんなことはどうでも良い。
城の中にあったっていうのは、多分だけど魔導師の捕虜や在任に対してい使うためのものだろう。
なんでこんなものを持っているかと思ったら、古城から盗んできたのか……。
色々と曰くがついてそうだから早くこれを外してほしいんだが、無理なものだろう。
「さて、君があまりにも脱走を繰り返すから僕たちはある作戦を考えました~」
僕の不機嫌さを気にしないキャシーはお茶らけた様子で話を進めていく。
……嫌な予感がする。
「君と一緒にいた女の子、戌井永華ちゃんをここに連れてきたいと思いま~す」
「ふざけるな!」
「ふざけてないよ~?ほんとだよ~?」
そういう本人はニヤニヤ、ニタニタと笑いながら、僕をおちょくるかのように、煽るかのように言葉尻を伸ばして話す。
「君があまりにも脱走しようとするのが悪いんでしょ?“あの方”に五体満足、魔法も使える状態で捕まえておけっていわれているのに、何度も脱走しようとするから僕たちは手荒にする他無くなってあちこち怪我してるじゃん?」
「アンタらの都合なんて知るか!今は魔法も使えない一般人も同じなのに、戌井に何かしてみろ。その脳天、射貫いてやる」
「きゃ~、こわ~い」
殺意と怒りが沸き上がってきてぶん殴ってやろうかと思って動いても枷に繋がっている鎖が音を立てるだけでキャシーに振れることすら叶わなかった。
「キヒヒ、そんなに怒っても意味ないよ~?」
「は?どういう意味だ?」
「だって、君がどうしようが、元からあの子はここに来ることが決定してるんだもの」
どういうことだ……?
「あの子を人質にして、君にいうことを聞いてもらう。その予定なんだ」
「はっ。僕がアイツのために言うことを聞くとでも?」
「聞くでしょ?前襲ったとき、死に物狂いで守ろうとしたじゃん。背中の傷、あと残っちゃったんだって?ざんね~ん」
前襲ったって、戌井が記憶そうしてうになる原因になった、あの時のことか。
やっぱりコイツらが犯人だったんだ……。
ならなんで、あのときに二人揃って気絶させて、ここに連れてこなかったんだ?
教師の妨害が原因だとしたら、先生達に囲まれているような状態の戌井をどうやって連れてくるつもりなんだ……。
「役割は君に対する人質だけじゃないし、五体満足で魔法を使えてる状態とは言われてないから、どんな姿でここに来るんだろうね?」
「お前!」
また鎖が音を立てて僕の動きを妨害する。
キャシーはそれを愉快そうに見つめて、踵を返す
「じゃあ、再会を楽しみにしておいたら?」
それだけ言い残して、部屋から出ていってしまった。
「クソッ……」
戌井……。
こんなところで再会なんて嫌だ。
どうにか、そうなる前に脱出しないと……。
頼むから、それまで捕まらないでくれよ。
捕まってから、どれ程の時間がたっただろう。
長い間、太陽の光も届かないような地下の牢屋に閉じ込められているから正確な日付や時間がわからない。
ご飯を持ってきてくれるが、その時間だってまちまちだから朝か昼か夜かすらもわからない。
体感、1ヶ月は立っているだろうとは思うけど、それ以上はわからない。
この一ヶ月間、なにもしなかったわけではない。
何度も脱出しようとした。
だが、その度に失敗に終わることになっていた。
「枷さえなければ、まだ対応のしようがあったかもしれないのに……」
脱出がことごとく失敗に終わっている理由は、僕の手首についている枷と、もう一つのギミックが原因だ。
僕の手首につけられている手枷は気絶させられている間につけられたもので、ただの拘束するための物ではない。
この手枷はつけられた日から、ずっと僕が死なない程度に魔力を吸い上げ続けているのだ。
これのせいで枷を外すのに魔法を使おうとしても出力仕様としたそばから吸い上げられてしまい魔法事態が使えなくなっている。
幸いなのは戌井に投与された“神秘の魔法薬”のような、完全に魔法が使えなくなるような代物でないことだ。
仮に“神秘の魔法薬”を使われたら、もっと脱出なんてできなくなるだろう。
向こうはとんでもない数の部下を抱えている大半が魔導師か、それなりに腕に覚えのあるもの達だからな。
魔法が使えなければ、戌井やベイノットのように体術や剣道なんかの物理的な攻撃手段は僕に無いし、習っていた弓道は?と言われれば弓も矢も無い状態でどうしろと、という話しになる。
まぁ、今の状態でも到底、脱出できるとは思えないがな。
手枷の他に脱出できない、もう一つの理由。
ギミックといわれたが、あれは恐らくは呪術のようなものだろう。
なんとか、食事を運んできた時に壁から釣られている枷から手錠のような形の手枷に付け替えるときに隙をつけてなんとか逃げ出そうとした時にモカノフに見つかり、次の瞬間に腹に激痛が走った。
空っぽの腹から胃液が競り上がってきて、地面にぶちまける。
痛みからうずくまって、どうにか動こうとしてもろくに動けない。
震える体をなんとか動かして、モカノフを見上げれば、その手には藁人形のようなものが握られていた。
痛みで踞っている間に黒服達に引きずられて、牢屋に放り込まれ、脱出に失敗してしまった。
あれは呪術の類いだ。
おそらくだが、仕組みは藁人形の腹部を押していたことから、僕と藁人形は連動しているものだと思う。
連動された藁人形への攻撃は僕への攻撃となり、痛みが僕を襲った。
あれがある限り、その気ならば僕のことを殺せるだろう。
簡単な話し、藁人形の体と頭を引き裂いてしまえば、僕も同じ状態になるり、恐ろしい話だが僕の頭と胴体も離れ離れになってしまうだろう。
他にも障壁はあるが、主にこの二つのせいで脱出ができない状態にある。
今すぐにでも、こんなところから抜け出して魔法学校に帰りたいっていうのに……。
一帯何が目的なのかは聞き出せてはいないが、カライトのいう通り“僕”が必要な何かしらの計画があるようで、何度も脱出しようとしているとこうのに体の欠損も命を狙うこともない。
多分、五体満足である必要があるんだろうし、“魔法を封印する”んじゃなくて“使えないように魔力を吸い取る”を選んでいる辺り魔法を使えなくするのもダメなようだ。
それから、もう一つわかったことがある。
ロンテ先輩にあった数日後に戌井が襲撃しされた事件と、ローシュテールに招待されて行ったパーティーでの襲撃事件、そして戌井が記憶喪失になった原因である襲撃事件。
それら全ての犯人はキャシーの部下達だろう。
あのとき襲ってきた黒服達と同じローブをまとっている上に、見覚えのある黒服達がいたからだ。
少なくとも、僕らのことについて、半年近く前からバレていたらしい。
何で数度の襲撃を行い、襲撃以外は半年近くもの間に放置していたのか謎ではあるが、藁人形やつけられている枷のことを考えると色々と準備しているように見えるから、そこで時間がかかったのかもしれない。
キィィイ……__
蝶番が軋む音がして、扉が開く。
部屋に入ってきたのは相変わらず露出の多い派手な服装をしたキャシーだった。
扉の近くにはモカノフが何もいわずに立っている。
「は~い、生きてるう?キヒヒ」
思わず舌打ちがこぼれてしまう。
思いきり睨み付けるも、キャシーはニヤニヤと歪に笑ったまま僕を見下す。
また笑いをこぼすと、ズイッと顔を近づけてきた。
それが不愉快で、仰け反ろうとしたが背後にある壁が邪魔して動けない。
「それだけ睨めるんなら元気そうだね~」
「……」
「キヒヒ。どう?数百年ものの手枷のつけ心地は?」
「最悪……」
魔力を吸い取られるし、動きは制限されるし、ほんっとうに最悪でしかたがない。
「キヒヒ、それはよかった。それ、アニエス王国の近くにある古城、たしかリベア皇国時代に使われてた、お城だっけ?効果が効果だから、使えると思って持ってきたんだよね~」
この手枷、妙にやたらと年期が入っていると思ったら数百年ものなのかよ……。
てゆうか、リベア公国って授業で聞いた程度だけど数百年も前に何かが原因で滅亡してしまった大国だよな?
なんでキャシー達がそんなところに行ってるんだ?
いや、そんなことはどうでも良い。
城の中にあったっていうのは、多分だけど魔導師の捕虜や在任に対してい使うためのものだろう。
なんでこんなものを持っているかと思ったら、古城から盗んできたのか……。
色々と曰くがついてそうだから早くこれを外してほしいんだが、無理なものだろう。
「さて、君があまりにも脱走を繰り返すから僕たちはある作戦を考えました~」
僕の不機嫌さを気にしないキャシーはお茶らけた様子で話を進めていく。
……嫌な予感がする。
「君と一緒にいた女の子、戌井永華ちゃんをここに連れてきたいと思いま~す」
「ふざけるな!」
「ふざけてないよ~?ほんとだよ~?」
そういう本人はニヤニヤ、ニタニタと笑いながら、僕をおちょくるかのように、煽るかのように言葉尻を伸ばして話す。
「君があまりにも脱走しようとするのが悪いんでしょ?“あの方”に五体満足、魔法も使える状態で捕まえておけっていわれているのに、何度も脱走しようとするから僕たちは手荒にする他無くなってあちこち怪我してるじゃん?」
「アンタらの都合なんて知るか!今は魔法も使えない一般人も同じなのに、戌井に何かしてみろ。その脳天、射貫いてやる」
「きゃ~、こわ~い」
殺意と怒りが沸き上がってきてぶん殴ってやろうかと思って動いても枷に繋がっている鎖が音を立てるだけでキャシーに振れることすら叶わなかった。
「キヒヒ、そんなに怒っても意味ないよ~?」
「は?どういう意味だ?」
「だって、君がどうしようが、元からあの子はここに来ることが決定してるんだもの」
どういうことだ……?
「あの子を人質にして、君にいうことを聞いてもらう。その予定なんだ」
「はっ。僕がアイツのために言うことを聞くとでも?」
「聞くでしょ?前襲ったとき、死に物狂いで守ろうとしたじゃん。背中の傷、あと残っちゃったんだって?ざんね~ん」
前襲ったって、戌井が記憶そうしてうになる原因になった、あの時のことか。
やっぱりコイツらが犯人だったんだ……。
ならなんで、あのときに二人揃って気絶させて、ここに連れてこなかったんだ?
教師の妨害が原因だとしたら、先生達に囲まれているような状態の戌井をどうやって連れてくるつもりなんだ……。
「役割は君に対する人質だけじゃないし、五体満足で魔法を使えてる状態とは言われてないから、どんな姿でここに来るんだろうね?」
「お前!」
また鎖が音を立てて僕の動きを妨害する。
キャシーはそれを愉快そうに見つめて、踵を返す
「じゃあ、再会を楽しみにしておいたら?」
それだけ言い残して、部屋から出ていってしまった。
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