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子は鎹
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一瞬、何が起こっているのか理解できなかった。
「佐之助さん、怪我は!?」
「無い無い、君らこそ……大丈夫そうだな」
弓矢が飛んできた方向に、黒服の姿は見えない。
一体どうやって弓矢を察知したのか気になるところだが、今はそんなことを聞いている暇はない。
「ごめん木刀だしてくれない?」
「え……?わかったわ」
ララは私が記憶と共に魔法を使えなくなったこと、そして魔法を取り戻したことを知らない。
普段ならば手元に木刀がない場合、魔方陣を使って“木刀モドキ”を作り出すのだが、今回はララに頼むと言う行動をとったことから不思議に思ったのだろう。
疑問には思いつつも、状況が状況であるから武器を用意することを優先した。
ララは魔法で木刀モドキを作り出して、私に渡してくれた。
木刀を受けとり、周囲を観察する。
その間にララが牽制のために魔法と共に空に魔法を打ち上げた。
屋根よりも少し高く魔法がうちあがったとき、弓と同じ方向から魔法が飛んできて、ララの魔法を打ち消した。
さっきと同じく、弓が飛んできた方向からも、他の方向にも黒服の姿形一つたりとも見えない。
さっきのは一体何が目的だった?
弓矢は二本飛んできていたことと、矢の軌道を考えると佐之助さんとララを狙って放たれたもののように思える。
チラリと見た矢じりには何かが塗られているのが見てとれることから、毒か何かの類いで二人が動けなくなっている間に私に対して攻撃するつもりだったんだろう。
「何もない、の?」
「みたいだな。これなら早く魔法学校とやらに言った方がいいんじゃねえか?」
「……いえ、冷静になって考えてみれば学校も安全とはいえないかもしれないわね。学内で襲撃時間が起きて、それが原因で外に出るはめになってるんだもの」
確かに、考えてみればララの言う通りだ。
魔導警察にも、軍にも、妨害工作をするための人員が配置されている可能性があるし、実際のこと魔法学校の内部にも黒服達の手がのびているのは明白だった。
そんな状態で、魔法学校に帰ったところで、魔法学校の内部は安全だと、身を守れるのだといえるのだろうか?
外から中にはいってこれないが、もとから中にいるのならば話が違ってくる。
前のように転移魔法や召喚魔法を使って外の者を中に呼び寄せることもできるし、結界のアラートの問題も前の襲撃で攻略されている。
それに、結界のアラートの問題が解決できないとしても元から内側にいるものなら結界のアラートは無効化されているために攻略する手間もない。
成功確率を考えれば、起こりうるのは後者だろう。
それこそ前のように前回の襲撃を連想するような事をせずに、人気の無いところで後ろからナイフでグサッといってしまえばいいのだ。
私は獣人でも人魚でもないから音も気配も消してしまえば、まず気づくことはないだろう。
それが考えられる以上、単独行動や人気の無い場所は避けるべきだが今朝や学校内で襲撃を受けたときのように、そうは行かなくなっている。
理由は色々あるが、もしかしたら……誰かが手をいれているのかもしれない、何て思ってしまう。
先生達が潜入している黒服の仲間がいるかどうか調べている最中だが、昨日の今日であるからわかってることなんてほとんど無いだろう。
そんな状態で対処ができるかどうかと問われれば……。
そういう風に考えれば、魔法学校に帰ることはいいことだとはいいずらい。
とはいっても、軍や魔導警察の施設や交番なんかに行っても安全とはいいがたいだろう。
「……いや、メルリス魔法学校には向かうべきだな。内側に敵がいることを警戒してるんだろうが、あそこの教師は下手な軍人よりも強い」
「まじで?」
「マジだ。俺ならそうするね。大勢に襲われるか、少数に襲われるかの二択だ」
先生達どんだけ強いんだ……。
そういえばカリヤ先輩の時に似たようなことをジャーニー先生が言っていたとか、ベイノットやレーピオ辺りから話を聞いたような気がする。
よくよく考えれば、私が襲撃を受けて頭から血を流したり藁人形のせいで血を吐いたりして篠野部に助けられたときに先生達がやってきて黒服達をコテンパンにしたという話を記憶をなくしている間に聞いた。
それを考えれば、単騎で襲ってくる確率が高い内部にいる敵に警戒しつつ生活することと、外に居続けて大勢に襲われる可能性を考えると佐之助さんの言う通り魔法学校にいる方が安全だ。
思考が二転三転してる気がする……。
こうやって疑心暗鬼にして安全地帯から引き剥がすのを狙っているのかもしれないな……。
安全地帯に引き込もって出てこない敵がいるなら私はそうするもん。
黒服の姿が一人たりとも見えないのが不気味であるが、一先ず私達はメルリス魔法学校に向かっていくことになった。
ただ、簡単に魔法学校にたどりつけるわけもなかった。
魔法学校に向かって走っていれば人工方向に黒服達が現れた。
魔法を放たれ、魔法学校がある方向に進むことは叶わず、ララが多少魔法を打ち返したところで遠回りになるものの別の方向に進むことを余儀なくされた。
それを何度も繰り返し、なかなかメルリス魔法学校に近づけないことに一行は苛立ちを覚え始める。
襲ってくることはない、ただメルリス魔法学校に近づけないようにされている。
「くっそ、教師のやつらと自分達に実力差あるって理解してるから、俺たちを近づけさせないつもりか。嬢ちゃんが魔法を空に飛ばした場所から離されちまってるし……」
「これなら、いつか体力がなくなって捕まるぞ!」
「先回りされていることを考えれば、姿が見えないのにどこをどう走っているか把握されてるかもしれないわ」
「どこかに隠れて身を隠すって言っても、把握されてる方法がわからなきゃ隠れても意味ないんじゃ……」
「同郷の嬢ちゃんの言う通りだ。今は、まだ止まらないほうがいいだろうな」
止まらない方がいいことなのは、そうなのだが大きな問題がある。
それはララも言及した体力の問題だ。
黒服達は私達の行く手を阻めばいいだけなのだから最短距離を見つけ出してそれを使えばいいし、向こうの規模がどれほどのものか不明だが人海戦術と言うものがある。
向こうが体力切れになって追いかけてこなくなると言うのも、おそらくはないだろう。
なら私達はどうなる?
篠野部に体力バカと言われる私やある程度心得があると見てとれる佐之助さんは大丈夫だろうが、言うなれば平均的な体力であるララが一番危ない。
年も私達よりも幼く、体も小さいうえに鍛えているわけでも、体力が要りようである武術かであるわけでもない。
才能はあれども、どこにでもいるような少女だ。
そんな少女が体力バカと心得のある体格のいい方な成人男性と一緒に走っていたら一番最初にバテるに決まっている。
威嚇はしてくるが、頃するつもりはないとは断言できないから体力がなくなって動けなくなればいの一番に狙われるし、私はララを守ると言う選択肢をとるから、捕まる可能性はある。
仮に私か佐之助さんがララを抱えてはしったとしても、抱えている者の体力消費が増えて同じ末路をたどることになるだろうね。
だからこれは時間の問題で、早いうちに黒服達を突っ切って魔法学校に向かわないと終わることが見えている。
それに、私の体力も削られてきている。
魔法で私を狙う頻度が多いのは、魔法で相殺や防衛魔法を張ることができない、魔法が使えないと認識されているからだろう。
ターゲットである私を優先的に狙うのは当たり前の話だ。
にしたって、体力がなくなるまで待つなんて狩りの獲物になっている気分だ。
「もう抜け出さないとやばいんじゃない?」
「わかるけど……でも、魔法を打ちまくってくるやつらに突っ込んでいくなんて自殺行為よ」
「これ、西側に追い込まれてる?」
佐之助さんの一言で季節もあって走り回ってだらだらと流している汗も引っ込んで、暑さは感じられずにうすら寒さを感じていた。
西側は、間違いなくなにかがある場所だ。
おそらくは、モカノフ達のアジトがある。
私達は、自分から黒服達のテリトリーに来るように仕向けられていたのだ。
正面を見れば、スラム時代の建物の頭が見えていた。
「佐之助さん、怪我は!?」
「無い無い、君らこそ……大丈夫そうだな」
弓矢が飛んできた方向に、黒服の姿は見えない。
一体どうやって弓矢を察知したのか気になるところだが、今はそんなことを聞いている暇はない。
「ごめん木刀だしてくれない?」
「え……?わかったわ」
ララは私が記憶と共に魔法を使えなくなったこと、そして魔法を取り戻したことを知らない。
普段ならば手元に木刀がない場合、魔方陣を使って“木刀モドキ”を作り出すのだが、今回はララに頼むと言う行動をとったことから不思議に思ったのだろう。
疑問には思いつつも、状況が状況であるから武器を用意することを優先した。
ララは魔法で木刀モドキを作り出して、私に渡してくれた。
木刀を受けとり、周囲を観察する。
その間にララが牽制のために魔法と共に空に魔法を打ち上げた。
屋根よりも少し高く魔法がうちあがったとき、弓と同じ方向から魔法が飛んできて、ララの魔法を打ち消した。
さっきと同じく、弓が飛んできた方向からも、他の方向にも黒服の姿形一つたりとも見えない。
さっきのは一体何が目的だった?
弓矢は二本飛んできていたことと、矢の軌道を考えると佐之助さんとララを狙って放たれたもののように思える。
チラリと見た矢じりには何かが塗られているのが見てとれることから、毒か何かの類いで二人が動けなくなっている間に私に対して攻撃するつもりだったんだろう。
「何もない、の?」
「みたいだな。これなら早く魔法学校とやらに言った方がいいんじゃねえか?」
「……いえ、冷静になって考えてみれば学校も安全とはいえないかもしれないわね。学内で襲撃時間が起きて、それが原因で外に出るはめになってるんだもの」
確かに、考えてみればララの言う通りだ。
魔導警察にも、軍にも、妨害工作をするための人員が配置されている可能性があるし、実際のこと魔法学校の内部にも黒服達の手がのびているのは明白だった。
そんな状態で、魔法学校に帰ったところで、魔法学校の内部は安全だと、身を守れるのだといえるのだろうか?
外から中にはいってこれないが、もとから中にいるのならば話が違ってくる。
前のように転移魔法や召喚魔法を使って外の者を中に呼び寄せることもできるし、結界のアラートの問題も前の襲撃で攻略されている。
それに、結界のアラートの問題が解決できないとしても元から内側にいるものなら結界のアラートは無効化されているために攻略する手間もない。
成功確率を考えれば、起こりうるのは後者だろう。
それこそ前のように前回の襲撃を連想するような事をせずに、人気の無いところで後ろからナイフでグサッといってしまえばいいのだ。
私は獣人でも人魚でもないから音も気配も消してしまえば、まず気づくことはないだろう。
それが考えられる以上、単独行動や人気の無い場所は避けるべきだが今朝や学校内で襲撃を受けたときのように、そうは行かなくなっている。
理由は色々あるが、もしかしたら……誰かが手をいれているのかもしれない、何て思ってしまう。
先生達が潜入している黒服の仲間がいるかどうか調べている最中だが、昨日の今日であるからわかってることなんてほとんど無いだろう。
そんな状態で対処ができるかどうかと問われれば……。
そういう風に考えれば、魔法学校に帰ることはいいことだとはいいずらい。
とはいっても、軍や魔導警察の施設や交番なんかに行っても安全とはいいがたいだろう。
「……いや、メルリス魔法学校には向かうべきだな。内側に敵がいることを警戒してるんだろうが、あそこの教師は下手な軍人よりも強い」
「まじで?」
「マジだ。俺ならそうするね。大勢に襲われるか、少数に襲われるかの二択だ」
先生達どんだけ強いんだ……。
そういえばカリヤ先輩の時に似たようなことをジャーニー先生が言っていたとか、ベイノットやレーピオ辺りから話を聞いたような気がする。
よくよく考えれば、私が襲撃を受けて頭から血を流したり藁人形のせいで血を吐いたりして篠野部に助けられたときに先生達がやってきて黒服達をコテンパンにしたという話を記憶をなくしている間に聞いた。
それを考えれば、単騎で襲ってくる確率が高い内部にいる敵に警戒しつつ生活することと、外に居続けて大勢に襲われる可能性を考えると佐之助さんの言う通り魔法学校にいる方が安全だ。
思考が二転三転してる気がする……。
こうやって疑心暗鬼にして安全地帯から引き剥がすのを狙っているのかもしれないな……。
安全地帯に引き込もって出てこない敵がいるなら私はそうするもん。
黒服の姿が一人たりとも見えないのが不気味であるが、一先ず私達はメルリス魔法学校に向かっていくことになった。
ただ、簡単に魔法学校にたどりつけるわけもなかった。
魔法学校に向かって走っていれば人工方向に黒服達が現れた。
魔法を放たれ、魔法学校がある方向に進むことは叶わず、ララが多少魔法を打ち返したところで遠回りになるものの別の方向に進むことを余儀なくされた。
それを何度も繰り返し、なかなかメルリス魔法学校に近づけないことに一行は苛立ちを覚え始める。
襲ってくることはない、ただメルリス魔法学校に近づけないようにされている。
「くっそ、教師のやつらと自分達に実力差あるって理解してるから、俺たちを近づけさせないつもりか。嬢ちゃんが魔法を空に飛ばした場所から離されちまってるし……」
「これなら、いつか体力がなくなって捕まるぞ!」
「先回りされていることを考えれば、姿が見えないのにどこをどう走っているか把握されてるかもしれないわ」
「どこかに隠れて身を隠すって言っても、把握されてる方法がわからなきゃ隠れても意味ないんじゃ……」
「同郷の嬢ちゃんの言う通りだ。今は、まだ止まらないほうがいいだろうな」
止まらない方がいいことなのは、そうなのだが大きな問題がある。
それはララも言及した体力の問題だ。
黒服達は私達の行く手を阻めばいいだけなのだから最短距離を見つけ出してそれを使えばいいし、向こうの規模がどれほどのものか不明だが人海戦術と言うものがある。
向こうが体力切れになって追いかけてこなくなると言うのも、おそらくはないだろう。
なら私達はどうなる?
篠野部に体力バカと言われる私やある程度心得があると見てとれる佐之助さんは大丈夫だろうが、言うなれば平均的な体力であるララが一番危ない。
年も私達よりも幼く、体も小さいうえに鍛えているわけでも、体力が要りようである武術かであるわけでもない。
才能はあれども、どこにでもいるような少女だ。
そんな少女が体力バカと心得のある体格のいい方な成人男性と一緒に走っていたら一番最初にバテるに決まっている。
威嚇はしてくるが、頃するつもりはないとは断言できないから体力がなくなって動けなくなればいの一番に狙われるし、私はララを守ると言う選択肢をとるから、捕まる可能性はある。
仮に私か佐之助さんがララを抱えてはしったとしても、抱えている者の体力消費が増えて同じ末路をたどることになるだろうね。
だからこれは時間の問題で、早いうちに黒服達を突っ切って魔法学校に向かわないと終わることが見えている。
それに、私の体力も削られてきている。
魔法で私を狙う頻度が多いのは、魔法で相殺や防衛魔法を張ることができない、魔法が使えないと認識されているからだろう。
ターゲットである私を優先的に狙うのは当たり前の話だ。
にしたって、体力がなくなるまで待つなんて狩りの獲物になっている気分だ。
「もう抜け出さないとやばいんじゃない?」
「わかるけど……でも、魔法を打ちまくってくるやつらに突っ込んでいくなんて自殺行為よ」
「これ、西側に追い込まれてる?」
佐之助さんの一言で季節もあって走り回ってだらだらと流している汗も引っ込んで、暑さは感じられずにうすら寒さを感じていた。
西側は、間違いなくなにかがある場所だ。
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