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子は鎹
186 書類確認
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ララが魔法を打ち上げた場所の近くまで、いつのまにか黒服達は後ろにいて、しかも結構距離が離れていた。
多分、さっきまで私達の走るスピードに合わせていただけで佐之助さんの足は私達よりも早いんだろう。
何がすごいって、私達二人を抱えているのに黒服達をふりきりそうなことだ。
それはそうと火事の対応をしに行った軍人さん達は待っていろと行った周辺にはいない。
空に魔法を打ち上げたのだから私達がなにかに遭遇したのではないかと思ってあちこち探し回っているのか、それともまだ火事の対応中なのか。
焦げ臭いにはするし、視界の端に黒煙がチラチラと見えることが火の手は収まっていないのだろう。
なんか、大分うるさいから起こっている事件は火事だけではないのかもしれない。
そうやって、痛みをごまかすためにごちゃごちゃと考えていると段々と魔法学校に近づいてきているのが見えた。
次の瞬間見えた光景は私達を驚かせるのに十分だった。
なんで、マーマリア先生達と軍人さん達が戦ってるんだ?
__
誰かの視点
時刻はララが魔法を空に打ち上げる少し前。
教師達は不安な面持ちでありながらも、自分達の仕事をしつつ、時が過ぎるのを待っていた。
マーマリアがため息をこぼし、朝の出来事を思い出す。
ララの兄であるヘラクレスが先日の襲撃犯である三人が殺された事件の容疑者としてあげられてしまい、妹であるララと親しい仲であり襲撃された当人でもある永華に話を聞くために軍人が数名来ていた。
当然、教師達は話を聞くことにしたのだが、事情聴取のために軍の施設に連れていくと言われたときには反対したが軍人は粘る粘る。
ララや永華の名前がでたことがあって誰かが事態をしらせたのか、それとも無いが騒がしいことが起きているのを察知したのか。
どっちにせよ、昨日のこともあって何が起こっているのか把握しようとしたんだろう。
やってきたララは騒ぎの中心が軍人だと知ったからなのか、危ないことではないと判断したのか、ララは近づいてきて何があったのかと、その場にいた教師に話しかけた。
けれど、教師が口を開く前に軍人の方が先に話をした。
その軍人はたんたんと事実を伝えたが、ララはその話を聞いたとき、兄がそんなことするわけ無いと猛抗議した。
だんだんとヒートアップしていき、普段は冷静でクールな部分が目立つ姿からは想像ができないほどヘラクレスが殺人事件の容疑者となったことを告げた軍人相手に食って掛かった。
教師が落ち着くように言うも、よほど頭に血が上っているのか、教師の話は聞こえていないようだった。
そうこうしているうちに、やってきた永華の存在に軍人が気づき、ろくな説明もなしに“ついてこい”である。
この時点で永華の眉間にシワがよっていた。
さっきまで軍人に食って掛かっていたララが永華の存在に気がつき、ことの敬意を苛立ち混じりに伝えれば、優男風の軍人が煽るような発言をした。
二人が軍人達の要求を断れば優男風の軍人が二人を疑っていると言うむねの発言をした。
殺人事件の事情聴取ならば軍ではなく魔導警察がすれば良いと言えば、大柄なものが無関係なものを関わらせたくないと行った。
高圧的な態度は軍がなめられないためのものだと思えば良いし、二人を疑うむねの発言は容疑者の身内であるからと言う理由で納得できる。
だが、国内で起こった事件の専門家である警察の介入を軍だから嫌がると言うのは、導にも腑に落ちなかった。
結局、二人はついていくことにした。
永華曰く、また襲われる可能性があるが、軍人は国を、ひいては国民を守るものだから何の罪もおかしてはいない二人のことは守るはずだといいきり、言ってしまった。
せめて誰か一人教師を、と言いはしたものの、軍人に却下されてしまったために二人だけで言ってしまった。
それが今朝の出来事だ。
永華の言い分はわかるが、軍人だって必ず守れるわけでもないのだ。
それに、やっぱり気になるのが魔導警察の介入を嫌っているところだ。
両組織が仲が悪いと言う話を聞いたこともないし、トラブルがあったという話も聞いたことがない。
軍にだって外に出したくない情報があるのはわかるが現場は牢屋が三ヶ所であり、到底機密文書などの他組織に見られたくないようなものがあるとは思えない場所だ。
軍と魔導警察の事後とは国内外できっちり分けられている。
今回は国内のことで、しかも実力行使で解決できるような段階人は至っていないのにこれだ。
あの殺されてしまった三人を軍に引き渡せたのは襲撃された永華の希望とヘラクレスに伝があったこと、永華の“警察に妨害工作を行っているものがいるかもしれない”という言葉があったからだ。
今になってこっそりついていけば、とも思うが、それをやってしまえばメルリス魔法学校が軍を信用していないということになり、見つかったときにややこしくなる。
しかも、今は襲撃犯三人のうち一人がメルリス魔法学校の生徒だったことから、他にも黒服の仲間がいるのではないかと考え、生徒入学時に行った身辺調査をもう一度行っているのだ。
マーマリアが今チェックしているのは過去に調査を行ったときの資料で、見落としがないかを確認している。
「今のところ怪しい箇所は無いわね。ふぅ……」
ずっと文字を見ていたせいで目が痛くなってきた。
目と目の間を揉む。
活字を読むこと事態は好きで、好んでやっていることではあるが、こうも長く続くと少しばかり嫌になってくるものだ。
「あの子の書類も怪しいところはなかったし、襲撃事件までは特になにも問題を起こすような子じゃなかったのよね」
授業態度は普通、成績は優勝な方、体育は得意で、魔法関係の成績はとてもよかった、対人関係も問題はない。
今思えば、昔から犯罪組織にいたから魔法がうまく使えて魔法関係の成績がよかったのかもしれない。
まぁ、もしかしたら努力の賜物かもしれないんだけどね。
「コーヒーも無くなってきたことだし、さすがにそろそろ休憩しようかしら」
仕事は始まる前はカップに並々とコーヒーが注がれていたのに、今となってはコップの底の端に少し残っているだけになっている。
コーヒーを入れ直して、少し休憩指定から書類の確認を再開しよう。
そう思ってマーマリアは席を立つ。
気まぐれに窓の方を見たとき、一瞬だけ何かが光っているのがみえた。
あれは、なんだろうか?
光が見えた方向は方向は永華とララ、それから軍人達が進んでいった方向でだが……。
それに気がついたのはマーマリアだけではなく、職員室はざわつく。
「今の……」
「炎魔法じゃな。何かに別の魔法が当たって相殺されたようじゃ」
「校長先生、行っても?」
生徒に関する書類の確認に駆り出されていた校長先生が冷静にことを分析する。
「あぁ、ジャーニー、ザベル、君たちも行きなさい」
「勿論」
「へ~い」
永華達がまた問題に巻き込まれているかもしれない、でも他の生徒が問題に巻き込まれているのかもしれない。
いつものようなアスロンテ軍学校との小競り合いなら良いのだけれど……。
マーマリアの不安は当たっているのか…….
教師三人で学校を飛び出して、箒に乗って炎魔法がうちあがった方向に進んでいく。
魔法が打たれただろう場所についたが、魔法を打ち上げた本人はどこにも見当たらない。
「誰もいないな?」
「場所を間違えたんじゃねえか?おじさん上から見てこようか?」
「では、私は周囲を徒歩で見てきます。ザベル先生、待機お願いできますか?」
「わかった」
ジャーニーが箒にまたがり、マーマリアが数歩踏み出したとき、今朝聞いたような声が聞こえた。
「あ……た、け……」
黒煙があがっている方向から血塗れで、傷だらけの今朝見た顔の軍人が、そこにいた。
何が起こっているのか、それはわからないが軍人を襲うような不届き者が、国を守るために鍛えているはずの軍人を、こんなにボロボロにできる者がいる。
自然と杖を構えた。
「に、げ……」
傷だらけの軍人を保護しようと、マーマリアが一歩踏み出したとき、軍人の胸からレイピアが血と共に現れた。
レイピアの刃が引き抜かれ、刺された軍人は倒れこむ。
「あーあ、あいつらがへましたせいでメルリス魔法学校の教師に見られた」
軍人をボロボロにした犯人は、軍人を刺した犯人は今朝魔法学校に来ていた軍人の一人、優男風の人物だった。
多分、さっきまで私達の走るスピードに合わせていただけで佐之助さんの足は私達よりも早いんだろう。
何がすごいって、私達二人を抱えているのに黒服達をふりきりそうなことだ。
それはそうと火事の対応をしに行った軍人さん達は待っていろと行った周辺にはいない。
空に魔法を打ち上げたのだから私達がなにかに遭遇したのではないかと思ってあちこち探し回っているのか、それともまだ火事の対応中なのか。
焦げ臭いにはするし、視界の端に黒煙がチラチラと見えることが火の手は収まっていないのだろう。
なんか、大分うるさいから起こっている事件は火事だけではないのかもしれない。
そうやって、痛みをごまかすためにごちゃごちゃと考えていると段々と魔法学校に近づいてきているのが見えた。
次の瞬間見えた光景は私達を驚かせるのに十分だった。
なんで、マーマリア先生達と軍人さん達が戦ってるんだ?
__
誰かの視点
時刻はララが魔法を空に打ち上げる少し前。
教師達は不安な面持ちでありながらも、自分達の仕事をしつつ、時が過ぎるのを待っていた。
マーマリアがため息をこぼし、朝の出来事を思い出す。
ララの兄であるヘラクレスが先日の襲撃犯である三人が殺された事件の容疑者としてあげられてしまい、妹であるララと親しい仲であり襲撃された当人でもある永華に話を聞くために軍人が数名来ていた。
当然、教師達は話を聞くことにしたのだが、事情聴取のために軍の施設に連れていくと言われたときには反対したが軍人は粘る粘る。
ララや永華の名前がでたことがあって誰かが事態をしらせたのか、それとも無いが騒がしいことが起きているのを察知したのか。
どっちにせよ、昨日のこともあって何が起こっているのか把握しようとしたんだろう。
やってきたララは騒ぎの中心が軍人だと知ったからなのか、危ないことではないと判断したのか、ララは近づいてきて何があったのかと、その場にいた教師に話しかけた。
けれど、教師が口を開く前に軍人の方が先に話をした。
その軍人はたんたんと事実を伝えたが、ララはその話を聞いたとき、兄がそんなことするわけ無いと猛抗議した。
だんだんとヒートアップしていき、普段は冷静でクールな部分が目立つ姿からは想像ができないほどヘラクレスが殺人事件の容疑者となったことを告げた軍人相手に食って掛かった。
教師が落ち着くように言うも、よほど頭に血が上っているのか、教師の話は聞こえていないようだった。
そうこうしているうちに、やってきた永華の存在に軍人が気づき、ろくな説明もなしに“ついてこい”である。
この時点で永華の眉間にシワがよっていた。
さっきまで軍人に食って掛かっていたララが永華の存在に気がつき、ことの敬意を苛立ち混じりに伝えれば、優男風の軍人が煽るような発言をした。
二人が軍人達の要求を断れば優男風の軍人が二人を疑っていると言うむねの発言をした。
殺人事件の事情聴取ならば軍ではなく魔導警察がすれば良いと言えば、大柄なものが無関係なものを関わらせたくないと行った。
高圧的な態度は軍がなめられないためのものだと思えば良いし、二人を疑うむねの発言は容疑者の身内であるからと言う理由で納得できる。
だが、国内で起こった事件の専門家である警察の介入を軍だから嫌がると言うのは、導にも腑に落ちなかった。
結局、二人はついていくことにした。
永華曰く、また襲われる可能性があるが、軍人は国を、ひいては国民を守るものだから何の罪もおかしてはいない二人のことは守るはずだといいきり、言ってしまった。
せめて誰か一人教師を、と言いはしたものの、軍人に却下されてしまったために二人だけで言ってしまった。
それが今朝の出来事だ。
永華の言い分はわかるが、軍人だって必ず守れるわけでもないのだ。
それに、やっぱり気になるのが魔導警察の介入を嫌っているところだ。
両組織が仲が悪いと言う話を聞いたこともないし、トラブルがあったという話も聞いたことがない。
軍にだって外に出したくない情報があるのはわかるが現場は牢屋が三ヶ所であり、到底機密文書などの他組織に見られたくないようなものがあるとは思えない場所だ。
軍と魔導警察の事後とは国内外できっちり分けられている。
今回は国内のことで、しかも実力行使で解決できるような段階人は至っていないのにこれだ。
あの殺されてしまった三人を軍に引き渡せたのは襲撃された永華の希望とヘラクレスに伝があったこと、永華の“警察に妨害工作を行っているものがいるかもしれない”という言葉があったからだ。
今になってこっそりついていけば、とも思うが、それをやってしまえばメルリス魔法学校が軍を信用していないということになり、見つかったときにややこしくなる。
しかも、今は襲撃犯三人のうち一人がメルリス魔法学校の生徒だったことから、他にも黒服の仲間がいるのではないかと考え、生徒入学時に行った身辺調査をもう一度行っているのだ。
マーマリアが今チェックしているのは過去に調査を行ったときの資料で、見落としがないかを確認している。
「今のところ怪しい箇所は無いわね。ふぅ……」
ずっと文字を見ていたせいで目が痛くなってきた。
目と目の間を揉む。
活字を読むこと事態は好きで、好んでやっていることではあるが、こうも長く続くと少しばかり嫌になってくるものだ。
「あの子の書類も怪しいところはなかったし、襲撃事件までは特になにも問題を起こすような子じゃなかったのよね」
授業態度は普通、成績は優勝な方、体育は得意で、魔法関係の成績はとてもよかった、対人関係も問題はない。
今思えば、昔から犯罪組織にいたから魔法がうまく使えて魔法関係の成績がよかったのかもしれない。
まぁ、もしかしたら努力の賜物かもしれないんだけどね。
「コーヒーも無くなってきたことだし、さすがにそろそろ休憩しようかしら」
仕事は始まる前はカップに並々とコーヒーが注がれていたのに、今となってはコップの底の端に少し残っているだけになっている。
コーヒーを入れ直して、少し休憩指定から書類の確認を再開しよう。
そう思ってマーマリアは席を立つ。
気まぐれに窓の方を見たとき、一瞬だけ何かが光っているのがみえた。
あれは、なんだろうか?
光が見えた方向は方向は永華とララ、それから軍人達が進んでいった方向でだが……。
それに気がついたのはマーマリアだけではなく、職員室はざわつく。
「今の……」
「炎魔法じゃな。何かに別の魔法が当たって相殺されたようじゃ」
「校長先生、行っても?」
生徒に関する書類の確認に駆り出されていた校長先生が冷静にことを分析する。
「あぁ、ジャーニー、ザベル、君たちも行きなさい」
「勿論」
「へ~い」
永華達がまた問題に巻き込まれているかもしれない、でも他の生徒が問題に巻き込まれているのかもしれない。
いつものようなアスロンテ軍学校との小競り合いなら良いのだけれど……。
マーマリアの不安は当たっているのか…….
教師三人で学校を飛び出して、箒に乗って炎魔法がうちあがった方向に進んでいく。
魔法が打たれただろう場所についたが、魔法を打ち上げた本人はどこにも見当たらない。
「誰もいないな?」
「場所を間違えたんじゃねえか?おじさん上から見てこようか?」
「では、私は周囲を徒歩で見てきます。ザベル先生、待機お願いできますか?」
「わかった」
ジャーニーが箒にまたがり、マーマリアが数歩踏み出したとき、今朝聞いたような声が聞こえた。
「あ……た、け……」
黒煙があがっている方向から血塗れで、傷だらけの今朝見た顔の軍人が、そこにいた。
何が起こっているのか、それはわからないが軍人を襲うような不届き者が、国を守るために鍛えているはずの軍人を、こんなにボロボロにできる者がいる。
自然と杖を構えた。
「に、げ……」
傷だらけの軍人を保護しようと、マーマリアが一歩踏み出したとき、軍人の胸からレイピアが血と共に現れた。
レイピアの刃が引き抜かれ、刺された軍人は倒れこむ。
「あーあ、あいつらがへましたせいでメルリス魔法学校の教師に見られた」
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