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子は鎹
192 文化の違い
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赤く染まった部屋と豪華な料理、降りしきる雨と雷、死んだ四対の目。
ナイフを持った男はいないが、かわりに四対の死んだ目は私を見て言った。
「なんでお前だけ生きている」
混ざりあった声が怨嗟の言葉を吐き出す。
心臓がはね上がる。
恨みがこもった目は私から逸れることはなく、お前を恨んでいるぞと言いたげに私を凝視する。
見えない何かに首を絞められているようで、立ち上がろうにも足が痛くて、腰が抜けてしまって、逃げたくても逃げられない。
怖い、怖い、怖い。
パチリと目が覚める。
「ああぁぁぁぁぁあ!!」
悪夢のせいで悲鳴と共に飛び起きることになった。
ゴチン!__
勢い良く起き上がったせいで、寝ていた私の顔を覗き込んでいた誰かの額と激突することになってしまった。
「いっ……」
「う、うぅ……。痛い……」
一体、誰が私の顔を覗き込んでいたんだ。
恨みがましくも、一目拝んでやろうと痛む額をよそに、ソイツの方を見てみれば、アスロンテ軍学校の制服を着た男子生徒がそこにいた。
は?
何て声が出そうになるが、気を失う前のことを思い返せば私と同じところに、あの三人組がいるのも何らおかしいことではないだろう。
回りを見回すとメルリス魔法学校の保健室の中であることがわかった。
また、見知らぬ天井を見ることにならなかったのにほっと息をつく。
それから腕で体を支えているというのに痛みもないし、ギプスをはめている様子もないから、骨折になった腕は誰かが治癒魔法をかけてくれたんだろう。
ありがたい。
「お、起きたんですね」
敬語使われる違和感が……。
「うん、まぁ……。佐之助さんと先生達は?ララは怪我とかなかったから大丈夫だと思うけど……」
「あの刀持ってた人?あの人達なら元気ですよ。人呼んできますね」
柴くんが立ち上がろうとしたところで外からバタバタと音が聞こえてきたかと思えば、バンッ!と扉が壊れてしまいそうな勢いで空いたかと思えば、ララが飛び込んできた。
「永華ーーー!!」
「え、うるさ……」
保健室で出して良い声量じゃないでしょ……。
それはそうと、やっぱり特に大きな怪我はなさそうだね。
ボロボロになってた先生達や巻き添えで毒を盛られる羽目になってしまった佐之助さん達の方は大丈夫かな……。
「って、いって!?」
他の人たちのことを心配しているとバシンと布団越しに足を叩かれた。
「どうせ人の心配してるんでしょ!!自分の心配しろ馬鹿!!」
「痛い、痛い、痛い!」
足を叩かれ度に、呪いが解けていないのか、激痛が走る。
ララの手を止めようと起き上がろうとして、今度は額をスパコーンと叩かれてしまった。
人を呼びに行くといって立ち上がった柴くんはララの奇行にビックリしたのか、固まってしまっている。
「ほら、落ち着けって」
遅れてやってきたベイノットがララを羽交い締めにして、止める。
「足、大丈夫ですの?」
「あ、あぁ、うん。先生達は……大丈夫そうね」
ララは走ってでも来たのだろうか。
他の人たちも走ってきたようだけど、ララに置いていかれていたようだ。
続いてはいってきた先生達も、あちこちにガーゼや包帯を巻いてはいるが、その動きにぎこちなさは感じない。
「体調はどうですか?」
「足は痛みますけど、それ以外は特に……。佐之助さんは?」
「ここだぞ~」
現れた佐之助さんは包帯を首に巻いていたが、気を失う前とはうってかわって元気に動いている。
どうやら毒は解毒できたらしいし、後遺症と言うようなものもないっぽい。
「すみません。巻き込んだ挙げ句、刀を勝手に拝借しちゃって」
「別に気にしちゃいねえよ。毒も先生達に解毒して貰ったしな」
佐之助さん、とてもいい人だ。
佐之助さんの怪我も首のとこ以外には見えない。
そして気になるのは佐之助さん達と共にはいってきたアスロンテ軍学校の制服を着た男子生徒、皇さんと多聞さんだ。
盾を持っていた方が多聞さんだろうから、金髪の不良っぽい人なんだろうけど……。
何故だろうか、すごい怯えられた眼で見られて居心地が悪いんだけど……。
なんなら皇さんも笑顔を向けてくれているけど目が笑ってないんだよな……。
私、二人に何かしたっけ?
篠野部に皇さんに気を付けろって言われた覚えはあるけど、本当に皇さんと会ったことも、何かした心当たりがないんだよね……。
いや、それはどうでも良いや。
「なあ、永華」
「ん、何?」
「足が痛むって、どこか怪我したのか?」
「あ~……」
何て説明するのが良いんだろうか。
考えあぐねていると、私の代わりに佐之助さんが口を開いた。
「呪いだよ、呪い。多分、新しく作った……いや、既存の呪いを応用したものって言えば良いのか?まぁ、そんなもんだ」
「しかも、使われたの初めてじゃないです」
「どう言うこと?」
「私が記憶をなくす前に使われたんですよ。血を吐いてたでしょ?」
私の答えに先生達がピシリと固まったかと思えば、肩を掴まれた。
「報告聞いてないんですけど?」
「あ、ごめんなさい。忘れてました、すみません」
先生達の圧に耐えきれず、覚えている限りの当時のことをあらいざらい白状する。
記憶を失う直前と言うのもあって、少しおぼろげではあるが今回の呪いと同じものを使われたのは間違いなく覚えている。
先生や友人達にこってり絞られている間、アスロンテ軍学校の三人組や佐之助さんからは馬鹿を見るような、呆れたような視線を貰ってしまった。
馬鹿でごめんなさい……。
「でも、前回は検知できませんでしたよ?」
ララとメメに頬を引っ張られていると、マーマリア先生が疑問をこぼした。
そう言えば確かに、目が覚めたあと呪いの痕跡はないだとか保険医やニーナ先生が言っていた覚えがある。
「簡単な話だ。東洋と西洋の違いだろ」
「あ~、なるほど。東洋も西洋も儀式的なものではあるけど、元々が違うんだ」
「文化の違いといっても良いのでは?」
納得しているのは東洋の出身、つまり私と佐之助さん、それから集まっているメンツと襲撃が起こったことから何かあったときのために待機している警備員の由宇太さんだけだ。
「ん?どういうこと?」
「ん~、なんて説明すれば良いんだろ……」
そもそもの話、西洋__メルリス魔法学校やマッドハッドの爺さんに教えられた呪いというのは魔法を使ったもの、つまりは魔法の一貫なのだ。
魔術的道具、魔術的材料、魔力、呪文、それらが西洋の呪術には必要である。
だが、東洋の呪術は違う。
東洋の呪術は魔法的なものが介在しておらず、人の恨み辛みの念が呪いを成就させようとする。
恨み辛みの念が深ければ深いほど、呪いの恐ろしさは増してゆき、時によっては制作者ですら解せず自滅することもある。
呪いを強くするために、わざと獣を飢えさせることも、人の往来が激しいところに埋めることもあるのだ。
時には赤ん坊にさえも手をだし、村を衰退させることもある。
物によっては移動する度に災害が起きると言われていたりするものもある。
「まぁ、ようするに魔法的なものが関与していないから探知できなかったんじゃないですかね」
「と、東洋怖くない?」
ローレスの発言に、誰もなにも言えなかった。
東洋出身のもですら、言外に認めているのだ。
「でも、これで呪いを関知できなかった理由はわかりましたね」
「けど、解呪はどうすんだ?そこの兄ちゃんができたりするのか?」
「いや、そう言うのは知らねえな」
室内の皆の視線が由宇太さんに向く。
「え、あ、ごめんなさい。ちょっと、わかんないです」
さらに視線は私に向かう。
「え、お払いとか?」
「この辺りにできるやついるの?」
「いや、そもそも東洋の人がこっちに来るのが珍しいので自分達以外にいないと思います」
どうしよう……。
私、アニメとか見てて一般人からしたら呪い云々には詳しい方だけど解呪とかわかんない……。
般若心経となえればいい?
一生この痛みと付き合わなければいけないのか、一生藁人形に怯えて過ごさないといけないのか。
そう考えて怯えているとヘルスティーナ先生が声を上げた。
「あ、それならワシがどうにかできると思うぞ」
ナイフを持った男はいないが、かわりに四対の死んだ目は私を見て言った。
「なんでお前だけ生きている」
混ざりあった声が怨嗟の言葉を吐き出す。
心臓がはね上がる。
恨みがこもった目は私から逸れることはなく、お前を恨んでいるぞと言いたげに私を凝視する。
見えない何かに首を絞められているようで、立ち上がろうにも足が痛くて、腰が抜けてしまって、逃げたくても逃げられない。
怖い、怖い、怖い。
パチリと目が覚める。
「ああぁぁぁぁぁあ!!」
悪夢のせいで悲鳴と共に飛び起きることになった。
ゴチン!__
勢い良く起き上がったせいで、寝ていた私の顔を覗き込んでいた誰かの額と激突することになってしまった。
「いっ……」
「う、うぅ……。痛い……」
一体、誰が私の顔を覗き込んでいたんだ。
恨みがましくも、一目拝んでやろうと痛む額をよそに、ソイツの方を見てみれば、アスロンテ軍学校の制服を着た男子生徒がそこにいた。
は?
何て声が出そうになるが、気を失う前のことを思い返せば私と同じところに、あの三人組がいるのも何らおかしいことではないだろう。
回りを見回すとメルリス魔法学校の保健室の中であることがわかった。
また、見知らぬ天井を見ることにならなかったのにほっと息をつく。
それから腕で体を支えているというのに痛みもないし、ギプスをはめている様子もないから、骨折になった腕は誰かが治癒魔法をかけてくれたんだろう。
ありがたい。
「お、起きたんですね」
敬語使われる違和感が……。
「うん、まぁ……。佐之助さんと先生達は?ララは怪我とかなかったから大丈夫だと思うけど……」
「あの刀持ってた人?あの人達なら元気ですよ。人呼んできますね」
柴くんが立ち上がろうとしたところで外からバタバタと音が聞こえてきたかと思えば、バンッ!と扉が壊れてしまいそうな勢いで空いたかと思えば、ララが飛び込んできた。
「永華ーーー!!」
「え、うるさ……」
保健室で出して良い声量じゃないでしょ……。
それはそうと、やっぱり特に大きな怪我はなさそうだね。
ボロボロになってた先生達や巻き添えで毒を盛られる羽目になってしまった佐之助さん達の方は大丈夫かな……。
「って、いって!?」
他の人たちのことを心配しているとバシンと布団越しに足を叩かれた。
「どうせ人の心配してるんでしょ!!自分の心配しろ馬鹿!!」
「痛い、痛い、痛い!」
足を叩かれ度に、呪いが解けていないのか、激痛が走る。
ララの手を止めようと起き上がろうとして、今度は額をスパコーンと叩かれてしまった。
人を呼びに行くといって立ち上がった柴くんはララの奇行にビックリしたのか、固まってしまっている。
「ほら、落ち着けって」
遅れてやってきたベイノットがララを羽交い締めにして、止める。
「足、大丈夫ですの?」
「あ、あぁ、うん。先生達は……大丈夫そうね」
ララは走ってでも来たのだろうか。
他の人たちも走ってきたようだけど、ララに置いていかれていたようだ。
続いてはいってきた先生達も、あちこちにガーゼや包帯を巻いてはいるが、その動きにぎこちなさは感じない。
「体調はどうですか?」
「足は痛みますけど、それ以外は特に……。佐之助さんは?」
「ここだぞ~」
現れた佐之助さんは包帯を首に巻いていたが、気を失う前とはうってかわって元気に動いている。
どうやら毒は解毒できたらしいし、後遺症と言うようなものもないっぽい。
「すみません。巻き込んだ挙げ句、刀を勝手に拝借しちゃって」
「別に気にしちゃいねえよ。毒も先生達に解毒して貰ったしな」
佐之助さん、とてもいい人だ。
佐之助さんの怪我も首のとこ以外には見えない。
そして気になるのは佐之助さん達と共にはいってきたアスロンテ軍学校の制服を着た男子生徒、皇さんと多聞さんだ。
盾を持っていた方が多聞さんだろうから、金髪の不良っぽい人なんだろうけど……。
何故だろうか、すごい怯えられた眼で見られて居心地が悪いんだけど……。
なんなら皇さんも笑顔を向けてくれているけど目が笑ってないんだよな……。
私、二人に何かしたっけ?
篠野部に皇さんに気を付けろって言われた覚えはあるけど、本当に皇さんと会ったことも、何かした心当たりがないんだよね……。
いや、それはどうでも良いや。
「なあ、永華」
「ん、何?」
「足が痛むって、どこか怪我したのか?」
「あ~……」
何て説明するのが良いんだろうか。
考えあぐねていると、私の代わりに佐之助さんが口を開いた。
「呪いだよ、呪い。多分、新しく作った……いや、既存の呪いを応用したものって言えば良いのか?まぁ、そんなもんだ」
「しかも、使われたの初めてじゃないです」
「どう言うこと?」
「私が記憶をなくす前に使われたんですよ。血を吐いてたでしょ?」
私の答えに先生達がピシリと固まったかと思えば、肩を掴まれた。
「報告聞いてないんですけど?」
「あ、ごめんなさい。忘れてました、すみません」
先生達の圧に耐えきれず、覚えている限りの当時のことをあらいざらい白状する。
記憶を失う直前と言うのもあって、少しおぼろげではあるが今回の呪いと同じものを使われたのは間違いなく覚えている。
先生や友人達にこってり絞られている間、アスロンテ軍学校の三人組や佐之助さんからは馬鹿を見るような、呆れたような視線を貰ってしまった。
馬鹿でごめんなさい……。
「でも、前回は検知できませんでしたよ?」
ララとメメに頬を引っ張られていると、マーマリア先生が疑問をこぼした。
そう言えば確かに、目が覚めたあと呪いの痕跡はないだとか保険医やニーナ先生が言っていた覚えがある。
「簡単な話だ。東洋と西洋の違いだろ」
「あ~、なるほど。東洋も西洋も儀式的なものではあるけど、元々が違うんだ」
「文化の違いといっても良いのでは?」
納得しているのは東洋の出身、つまり私と佐之助さん、それから集まっているメンツと襲撃が起こったことから何かあったときのために待機している警備員の由宇太さんだけだ。
「ん?どういうこと?」
「ん~、なんて説明すれば良いんだろ……」
そもそもの話、西洋__メルリス魔法学校やマッドハッドの爺さんに教えられた呪いというのは魔法を使ったもの、つまりは魔法の一貫なのだ。
魔術的道具、魔術的材料、魔力、呪文、それらが西洋の呪術には必要である。
だが、東洋の呪術は違う。
東洋の呪術は魔法的なものが介在しておらず、人の恨み辛みの念が呪いを成就させようとする。
恨み辛みの念が深ければ深いほど、呪いの恐ろしさは増してゆき、時によっては制作者ですら解せず自滅することもある。
呪いを強くするために、わざと獣を飢えさせることも、人の往来が激しいところに埋めることもあるのだ。
時には赤ん坊にさえも手をだし、村を衰退させることもある。
物によっては移動する度に災害が起きると言われていたりするものもある。
「まぁ、ようするに魔法的なものが関与していないから探知できなかったんじゃないですかね」
「と、東洋怖くない?」
ローレスの発言に、誰もなにも言えなかった。
東洋出身のもですら、言外に認めているのだ。
「でも、これで呪いを関知できなかった理由はわかりましたね」
「けど、解呪はどうすんだ?そこの兄ちゃんができたりするのか?」
「いや、そう言うのは知らねえな」
室内の皆の視線が由宇太さんに向く。
「え、あ、ごめんなさい。ちょっと、わかんないです」
さらに視線は私に向かう。
「え、お払いとか?」
「この辺りにできるやついるの?」
「いや、そもそも東洋の人がこっちに来るのが珍しいので自分達以外にいないと思います」
どうしよう……。
私、アニメとか見てて一般人からしたら呪い云々には詳しい方だけど解呪とかわかんない……。
般若心経となえればいい?
一生この痛みと付き合わなければいけないのか、一生藁人形に怯えて過ごさないといけないのか。
そう考えて怯えているとヘルスティーナ先生が声を上げた。
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