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子は鎹
203 恩を返すとき
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カリヤ視点
時間は巻き戻り、永華がキャシーらのアジトに潜入してすぐのこと。
息を吐いて、精神を整える。
「全く、私がこんなことをするときが来るとは思いませんでしたわ」
「自分もですよ」
「私もだ」
「俺も……」
「同じく」
「先生もだよ」
ここにいるのは私の他に五人、ナーズビア様、ケイネ、スノーさん、リアンさん、そしてニーナ先生だ。
何でこうなったんでしょう……。
何て考えながら、少し前の後輩たちとのやり取りを思い起こす。
昨日の、日が完全に暮れた頃の話しです。
永華さんとララ様がやって来て、頼みごとをしてきた。
頼みごとの内容を簡単にしてしまえば、“今、ヘラクレス・アリスは危ない状態で、自分自身の身を守れるかもわからないから、彼を守ってほしい”と願い出てきました。
一体どうなっているのか、私は学外でなにかが起こったって言う情報しか持っていないからわからなかった。
二人が説明してくれた内容は、目を見開いて驚きの声を上げてしあってもおかしくないような内容だった。
学外で一騒動あったという話は聞いていたが、まさかそれが私が巻き込んでしまったことのある、後輩の中でも一際目にかけている一年生集団__いや、今は二年生ですわね__の永華さんとララ様だったとは。
しかも、お兄様を助けるのに協力していただいたヘラクレス様が冤罪をかけられてしまい、しかも命を狙われている状況下なのだそう。
しかも、ヘラクレス様の命を狙っている者達は永華さんとカルタさんのことも狙っていて、カルタさんがいなくなったのも、ブレイブ家がおかしくなったのも、今朝の事件も、同じ者達に狙われているのだと言う。
翌日、カルタさんを助けに行くと同時にヘラクレス様が冤罪である証拠を手に入れるつもりだから、それまでなにも起こらないように保険をかけ頼のだと。
「……何故、私のもとに来たのか聞いても?」
「カリヤ先輩が一番違和感がないからです。カリヤ先輩が言い出したことにして、軍のヘラクレスが拘束されている場所に赴く。兄を助けられたことのある、貴女がヘラクレスの冤罪の話を聞いて大人しくしているわけもないでしょう?」
なんで、確信を得ているのかと思ったが、お兄様を助けようと動いていたことを思い出せば、永華さんの確信にも頷けてしまった。
「それだけではありません。カリヤ先輩は強いです。アタシ達、一対一じゃ誰も勝ててませんもん」
二人の話を聞けば、確実に危ない橋を渡ることになる。
私自身、怪我をしてしまうかもしれないし、ヘラクレス様を守りきれないかもしれないと言う考えが頭をよぎった。
だから、確かに迷った。
迷ったけれど、目をかけていた後輩からの信頼、それに答えないと言う選択肢はありませんし、恩人の窮地を見て見ぬふりなどできぬことでした。
覚悟を決めて、二人を見据えた。
「わかりましたわ」
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
お礼を言って頭を下げる後輩のなんと必死のことか。
二人はこれから別の知り合いに話を持ちかけて、協力を募るらしい。
それならば、私の方でも協力者を募ってみましょう。
もしもの時のために、ある程度の戦闘ができて、ある程度の治癒魔法も使える、ある程度の口が回る、そんな人たちを誘うべきでしょう。
そう考えた結果、ケイネ、スノーさんの二人に声をかけました。
二人は見事、協力してくれることになったのですが、その理由が中々……。
スノーさんは二人が母と交遊関係があったこと、二人が実験に協力してくれていることなど、二人がいなくなったら困ると言う理由で手伝ってくれることになりました。
ケイネに関しては完全に私怨と言いましょうか……。
スノーさんと似たような理由ではあるのですが、研究対象である永華さんとカルタさんを害した者達に対する殺意が凄まじかった。
できうることならば、あまり関り合いになりたくないタイプの表情をしていました。
それから、永華さん達がレーピオ様を誘っていた。
そして騒動に巻き込まれて、治療のために魔法学校に来ていた人たち、メルリス魔法学校と仲の悪いアスロンテ軍学校の生徒が四人参加することになったそうだ。
正直、前に町で絡まれたことがあったからアスロンテ軍学校の生とは苦手なのだけれど、今回は人命がかかっているから黙っていることにした。
四人のうち一人、今回私と一緒に来ているリアンさんは何でか魔法学校の裏の森の中にいた__この話しになったとき、一年生達が顔をそらしたのでたぶんなにか知っている__が、こちらもツッコまないことにする。
そして、治癒魔法が得意なナーズビア様とニーナ先生が一緒に来ることになり、この編成になった。
こうなった経緯を思い出してため息を吐く。
あの子達がよく巻き込まれているからと、ビーグル様と話し合ったのは半年近く前のことだったけれど。予想が外れて永華さんとカルタさんが狙われているとは……。
犯行理由が今だわかっていないのは気になるところですが、今はそれが置いておきましょう。
私は恩人であるヘラクレス様が捕まった知らせを聞いて急いで軍の施設にやって来た、ケイネとニーナ先生は私の付き添い、ナーズビア様は来れない証人達のかわりに手紙を届けに来て、スノーさんとナーズビア様の付き添い、リアンさんは話を聞いて駆けつけた。
そう言った設定で、軍の施設の前で偶然合流した風を装って軍の施設の受け付けに話を通す。
行きなり来たことに渋られてたが、ベイベルツ家とフィーリー家の子供であること、私がヘラクレス様に恩があっていてもたってもいられなくなった。
そういって強めにお願いすると、上司らしき人がヘラクレス様の元に通してくださった。
あとからお父様達から怒られるかもしれませんけど、今回は人の命がかかっているのだからしたかありませんわ。
面会目的の私だけが案内された部屋は透明の板で仕切られており、その先にはヘラクレス様がいた。
私がいることに戸惑った様子だ。
この場に二人しかいないことを確認すると話を始める。
「な、なんで君がここにいるんだ?」
「恩人である貴女の冤罪を張らすためですわ」
「は?い、いや、なんで危ないことを君がしようとしてるんだ!?」
「貴方がいなければ、ララ様達がいなければ兄と再開できませんでした。その恩を、今返そうとしているのです。危険は承知、理解した上でここにおります」
理解できないとでも言いたげな、幼い表情にクスリと笑みをこぼす。
「……はぁ、はは……」
その笑いがなにかはわからないが、悪いものではないのはわかった。
「怪しい者はおりませんでしたか?」
「……今、俺をここまでつれてきた奴。にじんだ殺意が隠しきれてない」
「承知しました。私達にお任せください」
「お任せって、どうするんだよ……」
「時間稼ぎですわ」
にこりと笑って、そこからは世間話になった。
時間いっぱい話したところで、軍人が“時間だ”と言って部屋には言ってきた。
「あら、私まだおしゃべりが足りませんことよ?」
今の私の姿を見たら、どこかの物語の悪役令嬢のようにわがままだと言われるかしら。
まぁ、必要なことなので喜んでしますけれども。
「いや、時間ですので」
「いやよ。私、今は貴女達のことが信用できないんだもの」
「は、はあ?」
本当に、ね。
そこから私と軍人の押し問答が続いた。
ヘラクレス様が怪しいと言っていた人がヘラクレス様のことを部屋の外に連れだろうとしてたいけれど、わざと怒鳴って阻止する。
いくら軍人でも、平時で私のことを無下に扱うことはできない。
そうこうしいてるうちに、外が騒がしくなった。
部屋には言ってきた軍人が私の言い分に頭を抱えている。
「なんで信用できないって言ったか、教えて上げましょうか?」
「是非教えてもらいたいですね」
「私の恩人を容疑者扱いして閉じ込めて、裏切り者がいるなかに放置しているんだから」
皮肉混じりの言葉に、怒りで返した。
ここの責任者が、丁度扉を開け放たって入ってくるタイミングで、だ。
時間は巻き戻り、永華がキャシーらのアジトに潜入してすぐのこと。
息を吐いて、精神を整える。
「全く、私がこんなことをするときが来るとは思いませんでしたわ」
「自分もですよ」
「私もだ」
「俺も……」
「同じく」
「先生もだよ」
ここにいるのは私の他に五人、ナーズビア様、ケイネ、スノーさん、リアンさん、そしてニーナ先生だ。
何でこうなったんでしょう……。
何て考えながら、少し前の後輩たちとのやり取りを思い起こす。
昨日の、日が完全に暮れた頃の話しです。
永華さんとララ様がやって来て、頼みごとをしてきた。
頼みごとの内容を簡単にしてしまえば、“今、ヘラクレス・アリスは危ない状態で、自分自身の身を守れるかもわからないから、彼を守ってほしい”と願い出てきました。
一体どうなっているのか、私は学外でなにかが起こったって言う情報しか持っていないからわからなかった。
二人が説明してくれた内容は、目を見開いて驚きの声を上げてしあってもおかしくないような内容だった。
学外で一騒動あったという話は聞いていたが、まさかそれが私が巻き込んでしまったことのある、後輩の中でも一際目にかけている一年生集団__いや、今は二年生ですわね__の永華さんとララ様だったとは。
しかも、お兄様を助けるのに協力していただいたヘラクレス様が冤罪をかけられてしまい、しかも命を狙われている状況下なのだそう。
しかも、ヘラクレス様の命を狙っている者達は永華さんとカルタさんのことも狙っていて、カルタさんがいなくなったのも、ブレイブ家がおかしくなったのも、今朝の事件も、同じ者達に狙われているのだと言う。
翌日、カルタさんを助けに行くと同時にヘラクレス様が冤罪である証拠を手に入れるつもりだから、それまでなにも起こらないように保険をかけ頼のだと。
「……何故、私のもとに来たのか聞いても?」
「カリヤ先輩が一番違和感がないからです。カリヤ先輩が言い出したことにして、軍のヘラクレスが拘束されている場所に赴く。兄を助けられたことのある、貴女がヘラクレスの冤罪の話を聞いて大人しくしているわけもないでしょう?」
なんで、確信を得ているのかと思ったが、お兄様を助けようと動いていたことを思い出せば、永華さんの確信にも頷けてしまった。
「それだけではありません。カリヤ先輩は強いです。アタシ達、一対一じゃ誰も勝ててませんもん」
二人の話を聞けば、確実に危ない橋を渡ることになる。
私自身、怪我をしてしまうかもしれないし、ヘラクレス様を守りきれないかもしれないと言う考えが頭をよぎった。
だから、確かに迷った。
迷ったけれど、目をかけていた後輩からの信頼、それに答えないと言う選択肢はありませんし、恩人の窮地を見て見ぬふりなどできぬことでした。
覚悟を決めて、二人を見据えた。
「わかりましたわ」
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
お礼を言って頭を下げる後輩のなんと必死のことか。
二人はこれから別の知り合いに話を持ちかけて、協力を募るらしい。
それならば、私の方でも協力者を募ってみましょう。
もしもの時のために、ある程度の戦闘ができて、ある程度の治癒魔法も使える、ある程度の口が回る、そんな人たちを誘うべきでしょう。
そう考えた結果、ケイネ、スノーさんの二人に声をかけました。
二人は見事、協力してくれることになったのですが、その理由が中々……。
スノーさんは二人が母と交遊関係があったこと、二人が実験に協力してくれていることなど、二人がいなくなったら困ると言う理由で手伝ってくれることになりました。
ケイネに関しては完全に私怨と言いましょうか……。
スノーさんと似たような理由ではあるのですが、研究対象である永華さんとカルタさんを害した者達に対する殺意が凄まじかった。
できうることならば、あまり関り合いになりたくないタイプの表情をしていました。
それから、永華さん達がレーピオ様を誘っていた。
そして騒動に巻き込まれて、治療のために魔法学校に来ていた人たち、メルリス魔法学校と仲の悪いアスロンテ軍学校の生徒が四人参加することになったそうだ。
正直、前に町で絡まれたことがあったからアスロンテ軍学校の生とは苦手なのだけれど、今回は人命がかかっているから黙っていることにした。
四人のうち一人、今回私と一緒に来ているリアンさんは何でか魔法学校の裏の森の中にいた__この話しになったとき、一年生達が顔をそらしたのでたぶんなにか知っている__が、こちらもツッコまないことにする。
そして、治癒魔法が得意なナーズビア様とニーナ先生が一緒に来ることになり、この編成になった。
こうなった経緯を思い出してため息を吐く。
あの子達がよく巻き込まれているからと、ビーグル様と話し合ったのは半年近く前のことだったけれど。予想が外れて永華さんとカルタさんが狙われているとは……。
犯行理由が今だわかっていないのは気になるところですが、今はそれが置いておきましょう。
私は恩人であるヘラクレス様が捕まった知らせを聞いて急いで軍の施設にやって来た、ケイネとニーナ先生は私の付き添い、ナーズビア様は来れない証人達のかわりに手紙を届けに来て、スノーさんとナーズビア様の付き添い、リアンさんは話を聞いて駆けつけた。
そう言った設定で、軍の施設の前で偶然合流した風を装って軍の施設の受け付けに話を通す。
行きなり来たことに渋られてたが、ベイベルツ家とフィーリー家の子供であること、私がヘラクレス様に恩があっていてもたってもいられなくなった。
そういって強めにお願いすると、上司らしき人がヘラクレス様の元に通してくださった。
あとからお父様達から怒られるかもしれませんけど、今回は人の命がかかっているのだからしたかありませんわ。
面会目的の私だけが案内された部屋は透明の板で仕切られており、その先にはヘラクレス様がいた。
私がいることに戸惑った様子だ。
この場に二人しかいないことを確認すると話を始める。
「な、なんで君がここにいるんだ?」
「恩人である貴女の冤罪を張らすためですわ」
「は?い、いや、なんで危ないことを君がしようとしてるんだ!?」
「貴方がいなければ、ララ様達がいなければ兄と再開できませんでした。その恩を、今返そうとしているのです。危険は承知、理解した上でここにおります」
理解できないとでも言いたげな、幼い表情にクスリと笑みをこぼす。
「……はぁ、はは……」
その笑いがなにかはわからないが、悪いものではないのはわかった。
「怪しい者はおりませんでしたか?」
「……今、俺をここまでつれてきた奴。にじんだ殺意が隠しきれてない」
「承知しました。私達にお任せください」
「お任せって、どうするんだよ……」
「時間稼ぎですわ」
にこりと笑って、そこからは世間話になった。
時間いっぱい話したところで、軍人が“時間だ”と言って部屋には言ってきた。
「あら、私まだおしゃべりが足りませんことよ?」
今の私の姿を見たら、どこかの物語の悪役令嬢のようにわがままだと言われるかしら。
まぁ、必要なことなので喜んでしますけれども。
「いや、時間ですので」
「いやよ。私、今は貴女達のことが信用できないんだもの」
「は、はあ?」
本当に、ね。
そこから私と軍人の押し問答が続いた。
ヘラクレス様が怪しいと言っていた人がヘラクレス様のことを部屋の外に連れだろうとしてたいけれど、わざと怒鳴って阻止する。
いくら軍人でも、平時で私のことを無下に扱うことはできない。
そうこうしいてるうちに、外が騒がしくなった。
部屋には言ってきた軍人が私の言い分に頭を抱えている。
「なんで信用できないって言ったか、教えて上げましょうか?」
「是非教えてもらいたいですね」
「私の恩人を容疑者扱いして閉じ込めて、裏切り者がいるなかに放置しているんだから」
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