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(1/4) プロローグと結婚式のスピーチは短いほうが良い
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要点だけ書く。
転生した。
転生した転生した転生した転生した転生した転生した転生転生。
「おれは転生したぞ!ジョ○ョ──ッ!!」
そんなこんなで、今ぼく――道長ミチオは、女神様から転生のためのルールを聞いている。
正確には異世界転移というらしいが、細かいことはどうでもいいことだ。
どうもハイテンションになりすぎて好きなマンガのセリフを叫んでしまったが、女神様はこういった人間に慣れているのか全く気にしていない。
「騒いですいません……。転生は……ぼくの一生の夢だったんです。うぐっ……。」
おれの目から涙がボロボロとこぼれた。我ながら綺麗な涙だった。
「一生の夢って……。死んでるんだけどね」
かわいらしい女神様は表情を変えずに冷静なツッコミを入れてきた。
「というわけで、僕はどんな能力を持って生まれ変われるんでしょうか?」
一番気になっていることを、早速切り出す。
「ふむ。そなた、切り替えが早いのは良いところだな」
女神様がぼくを褒めた。
「照れる」
ぼくは照れた。
「そなたは弱い。異世界は剣と魔法という暴力が支配しておる。生半可な能力を与えても、絶対にすぐ死んでしまうだろう」
女神様はストレートだった。素敵。
「た、確かに……。ぼくはクラスでも勉強は万年最下位レベルだし、運動神経も最低です」
ぼくは素直に言った。
「そこで、そなたには『無限やりなおし』の能力を与えようと思う。つまり、いつでも、好きなときに、好きなだけ時間を巻き戻してやりなおせる能力じゃ。また、死亡した際にも発動可能よ。すなわち不死身! 名前は『やりなおスイッチ』とでも呼んでくれ」
「いつでも! 好きなときに! 好きなだけ! うへぇー! そんな能力あったら無敵じゃないですか!」
ぼくは調子に乗って言った。無意識に小躍りしていたかもしれない。
「いくらド底辺のそなたでも、さすがにこれだけの力があれば異世界の魔王を倒せるだろう。頼めるか?」
女神様は口が悪い。
さすがのぼくもちょっとムッと来たが、神様を怒らせてこの能力を貰えなくなるのは、まずいので今は静かにしておこう。
君子危うきに近寄らず、そんなかっこいい格言をぼくは知っている。ちょっと用法が違うかもしれないが、だいたいそんな感じだ。
「了解しました!」
ぼくはビッと背を伸ばし、右手を額の前に持っていき、敬礼のポーズをとった。
「転移後の細かいことは、お供となるその妖精に聞いてくれ。」
神様がそう言うと、ぴろり~んという音とともに、どこからともかく小さく可愛らしい妖精さんが現れ、パタパタと羽を前後させて飛んできた。
「よろしくね~!ミチオさま」
「よろしく!妖精さん」
簡単に挨拶をすませるとぼくの視界は白い光に包まれた。いよいよ異世界へ出発するらしい。
「いってきます!」
「いってきま~す!」
だんだんと視界がおぼろげになっていくなかで、女神様に二人で手を振った。
女神様は最後に、
「決してくじけないでね!」
と声をかけて手を振ってくれた。ちょっと厳し目の性格だったが意外と優しいところもあったんだな、とぼくは思った。
転生した。
転生した転生した転生した転生した転生した転生した転生転生。
「おれは転生したぞ!ジョ○ョ──ッ!!」
そんなこんなで、今ぼく――道長ミチオは、女神様から転生のためのルールを聞いている。
正確には異世界転移というらしいが、細かいことはどうでもいいことだ。
どうもハイテンションになりすぎて好きなマンガのセリフを叫んでしまったが、女神様はこういった人間に慣れているのか全く気にしていない。
「騒いですいません……。転生は……ぼくの一生の夢だったんです。うぐっ……。」
おれの目から涙がボロボロとこぼれた。我ながら綺麗な涙だった。
「一生の夢って……。死んでるんだけどね」
かわいらしい女神様は表情を変えずに冷静なツッコミを入れてきた。
「というわけで、僕はどんな能力を持って生まれ変われるんでしょうか?」
一番気になっていることを、早速切り出す。
「ふむ。そなた、切り替えが早いのは良いところだな」
女神様がぼくを褒めた。
「照れる」
ぼくは照れた。
「そなたは弱い。異世界は剣と魔法という暴力が支配しておる。生半可な能力を与えても、絶対にすぐ死んでしまうだろう」
女神様はストレートだった。素敵。
「た、確かに……。ぼくはクラスでも勉強は万年最下位レベルだし、運動神経も最低です」
ぼくは素直に言った。
「そこで、そなたには『無限やりなおし』の能力を与えようと思う。つまり、いつでも、好きなときに、好きなだけ時間を巻き戻してやりなおせる能力じゃ。また、死亡した際にも発動可能よ。すなわち不死身! 名前は『やりなおスイッチ』とでも呼んでくれ」
「いつでも! 好きなときに! 好きなだけ! うへぇー! そんな能力あったら無敵じゃないですか!」
ぼくは調子に乗って言った。無意識に小躍りしていたかもしれない。
「いくらド底辺のそなたでも、さすがにこれだけの力があれば異世界の魔王を倒せるだろう。頼めるか?」
女神様は口が悪い。
さすがのぼくもちょっとムッと来たが、神様を怒らせてこの能力を貰えなくなるのは、まずいので今は静かにしておこう。
君子危うきに近寄らず、そんなかっこいい格言をぼくは知っている。ちょっと用法が違うかもしれないが、だいたいそんな感じだ。
「了解しました!」
ぼくはビッと背を伸ばし、右手を額の前に持っていき、敬礼のポーズをとった。
「転移後の細かいことは、お供となるその妖精に聞いてくれ。」
神様がそう言うと、ぴろり~んという音とともに、どこからともかく小さく可愛らしい妖精さんが現れ、パタパタと羽を前後させて飛んできた。
「よろしくね~!ミチオさま」
「よろしく!妖精さん」
簡単に挨拶をすませるとぼくの視界は白い光に包まれた。いよいよ異世界へ出発するらしい。
「いってきます!」
「いってきま~す!」
だんだんと視界がおぼろげになっていくなかで、女神様に二人で手を振った。
女神様は最後に、
「決してくじけないでね!」
と声をかけて手を振ってくれた。ちょっと厳し目の性格だったが意外と優しいところもあったんだな、とぼくは思った。
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