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第3章 翼国編
77話 伝言
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私は今、上層階にある質素な部屋に軟禁されている状態であった。
今回私が使った薬であのリオという少女が良くなると言うことは、食事や飲まされていた薬などに身体を弱らせる何かがあったかもしれないのだ。
私はブロムに注意するように話したかったが、伝える事ができなかったのだ。
せっかく異物と分離できたのにまた異物を取り込む事があってはならないのだ。
自分がここから出て伝える事が出来れば良かったが、門番のような大男が辺りを巡回しているのだ。
どうしたものかと考えていると、また精霊からもらった種が光ったのだ。
袋から種を取り出して手のひらに乗せると、また小さくなった精霊が現れたのだ。
「舞、また困った事があったかな?
あれ、さっきとはまた場所がちがうね。
なんだか、いい雰囲気とは言えないかな。」
精霊はまたキョロキョロして話した。
「実は今、閉じ込められているの。
ここからさっきの場所まで戻りたいけど、どうにかなるかしら?
その場所にいる人に伝えたい事があるのよ。」
「うーん、わかりました。
ここから舞自身を移動させる事は難しいけど、話す事はできると思います。
私の種から蔓を出す事ができるから、鉄格子の間を通って下まで伸ばせるはず。
さっきの場所にいる人に届けばいいんだね。」
そう言って、精霊は消えたのだ。
そして、残された種から芽が出ると、みるみる太い蔓ができ、鉄格子の間を下に向かって伸びて行ったのだ。
そしてしばらくすると、精霊の声が聞こえたのだ。
種があった元のところには朝顔のような花が咲いたのだ。
「さあ、その花に話しかけて。」
何だか不思議な感じはしたが、私は言われるがまま、その花に向かって話したのだ。
「ブロム、聞こえますか?」
「ああ、舞さん?
無事で良かった。
今、急に植物の蔓が窓の外に降りてきて花を咲かせたと思ったら、声が聞こえたのです。
舞さんからの伝言を聞くようにって。
素晴らしい魔法ですね。」
植物を糸電話のように変えてしまうとは驚きなのだ。
さすが森の精霊なのだ。
「ああ、私では無いですよ。
森の精霊のおかげなのです。」
「なるほど、あの時森にいた精霊なのですね。
しかし、ひどいことになってしまって、すみません。
あの者は、父の側近で長年王家に仕えているのです。
私の意見より、あの者の指示に従う者がほとんどで。
父ですら、言いなりに近いのですよ。
私が後で必ず助けに行きますから、待っていてください。」
「今はそれよりもリオさんのことです。」
私は自分のことよりリオさんがまた具合が悪くなるのだけは避けたかった。
「舞さんの薬で顔色が良くなり、お腹が空いたと言っているので、食事を頼んだところです。
もうすぐ来ると思います。」
ブロムは嬉しそうに報告してくれたのだ。
「それ、ちょっと待って下さい。
念のためだけど、食事に気をつけてほしいの。
何らかの異物を摂取していた可能性が高いの。
一番簡単に摂取させる事が出来るのは、食べ物だから。
自分にも食事が欲しいと言って、ブロム用の食事をもらって、リオさんにあげて。」
「わかりました。そうしておきます。
舞さん、兄弟達にもあなたを救出する様に指示を出しますから待っていてくださいね。」
「ありがとう。
私もどうすると良いか考えるわ。」
そう言い話を終わらせた時、部屋の外で大きな音が聞こえたのだ。
この部屋からは廊下の様子がわからない為、ドアに耳を付けて状況を把握しようと思ったのだ。
ところがドアを触ると、少し熱くなっていたのだ。
そして何だか焦げ臭い匂いも感じられたのだ。
こんなところで火事で焼け死ぬのは嫌だなぁと思った時、ブラックから貰ったペンダントが光ったのだ。
今までこれが光ったのは結界が働いている時と、アクアに呼び寄せられた時であった。
この状況から身を守るために結界が働いてるのかとも思ったが、そこまで危機的では無いのだ。
そう考えると、アクアが来ているとしか考えられなかった。
でも、どうして?
廊下ではまた大きな音と衝撃があったが、すぐに静かになったのだ。
そして誰かが走ってくる音がし、私のいる部屋の前で止まったのだ。
「舞、ここにいるのか?」
それは、アクアの声に間違いなかったのだ。
「どうしてここが?」
「話は後だ。
ドアから離れるのだ。
今開けるぞ。」
私はドアから一番遠いところに移動した。
すると、大きな音と衝撃波でドアが吹き飛んだのだ。
そこにはアクアと幹部のスピネルが立っていたのだ。
今回私が使った薬であのリオという少女が良くなると言うことは、食事や飲まされていた薬などに身体を弱らせる何かがあったかもしれないのだ。
私はブロムに注意するように話したかったが、伝える事ができなかったのだ。
せっかく異物と分離できたのにまた異物を取り込む事があってはならないのだ。
自分がここから出て伝える事が出来れば良かったが、門番のような大男が辺りを巡回しているのだ。
どうしたものかと考えていると、また精霊からもらった種が光ったのだ。
袋から種を取り出して手のひらに乗せると、また小さくなった精霊が現れたのだ。
「舞、また困った事があったかな?
あれ、さっきとはまた場所がちがうね。
なんだか、いい雰囲気とは言えないかな。」
精霊はまたキョロキョロして話した。
「実は今、閉じ込められているの。
ここからさっきの場所まで戻りたいけど、どうにかなるかしら?
その場所にいる人に伝えたい事があるのよ。」
「うーん、わかりました。
ここから舞自身を移動させる事は難しいけど、話す事はできると思います。
私の種から蔓を出す事ができるから、鉄格子の間を通って下まで伸ばせるはず。
さっきの場所にいる人に届けばいいんだね。」
そう言って、精霊は消えたのだ。
そして、残された種から芽が出ると、みるみる太い蔓ができ、鉄格子の間を下に向かって伸びて行ったのだ。
そしてしばらくすると、精霊の声が聞こえたのだ。
種があった元のところには朝顔のような花が咲いたのだ。
「さあ、その花に話しかけて。」
何だか不思議な感じはしたが、私は言われるがまま、その花に向かって話したのだ。
「ブロム、聞こえますか?」
「ああ、舞さん?
無事で良かった。
今、急に植物の蔓が窓の外に降りてきて花を咲かせたと思ったら、声が聞こえたのです。
舞さんからの伝言を聞くようにって。
素晴らしい魔法ですね。」
植物を糸電話のように変えてしまうとは驚きなのだ。
さすが森の精霊なのだ。
「ああ、私では無いですよ。
森の精霊のおかげなのです。」
「なるほど、あの時森にいた精霊なのですね。
しかし、ひどいことになってしまって、すみません。
あの者は、父の側近で長年王家に仕えているのです。
私の意見より、あの者の指示に従う者がほとんどで。
父ですら、言いなりに近いのですよ。
私が後で必ず助けに行きますから、待っていてください。」
「今はそれよりもリオさんのことです。」
私は自分のことよりリオさんがまた具合が悪くなるのだけは避けたかった。
「舞さんの薬で顔色が良くなり、お腹が空いたと言っているので、食事を頼んだところです。
もうすぐ来ると思います。」
ブロムは嬉しそうに報告してくれたのだ。
「それ、ちょっと待って下さい。
念のためだけど、食事に気をつけてほしいの。
何らかの異物を摂取していた可能性が高いの。
一番簡単に摂取させる事が出来るのは、食べ物だから。
自分にも食事が欲しいと言って、ブロム用の食事をもらって、リオさんにあげて。」
「わかりました。そうしておきます。
舞さん、兄弟達にもあなたを救出する様に指示を出しますから待っていてくださいね。」
「ありがとう。
私もどうすると良いか考えるわ。」
そう言い話を終わらせた時、部屋の外で大きな音が聞こえたのだ。
この部屋からは廊下の様子がわからない為、ドアに耳を付けて状況を把握しようと思ったのだ。
ところがドアを触ると、少し熱くなっていたのだ。
そして何だか焦げ臭い匂いも感じられたのだ。
こんなところで火事で焼け死ぬのは嫌だなぁと思った時、ブラックから貰ったペンダントが光ったのだ。
今までこれが光ったのは結界が働いている時と、アクアに呼び寄せられた時であった。
この状況から身を守るために結界が働いてるのかとも思ったが、そこまで危機的では無いのだ。
そう考えると、アクアが来ているとしか考えられなかった。
でも、どうして?
廊下ではまた大きな音と衝撃があったが、すぐに静かになったのだ。
そして誰かが走ってくる音がし、私のいる部屋の前で止まったのだ。
「舞、ここにいるのか?」
それは、アクアの声に間違いなかったのだ。
「どうしてここが?」
「話は後だ。
ドアから離れるのだ。
今開けるぞ。」
私はドアから一番遠いところに移動した。
すると、大きな音と衝撃波でドアが吹き飛んだのだ。
そこにはアクアと幹部のスピネルが立っていたのだ。
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