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第5章 闇の遺跡編
156話 城の侵入者
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私とパラシスとの不思議な共存関係は、それからも続いていた。
だが、村人にとってはそこはもう安住の地ではなくなってしまったのだ。
いつも巨大な生き物の襲撃に怯える生活が、限界に来ていたのだ。
村人達は私の城まで来て、森をどうにか戻すようにと訴えたのだ。
もちろん出来るものならそうしたかったが、巨大化したものは元に戻らなかったのだ。
城の扉を叩きながら叫んでいる声が、城の中まで響いてくると、私は普通ではいられなかった。
私は耳を塞いで城の奥に籠ったのだ。
私の心はとても弱かったのだ。
他の者からの批判を聞き流す事が出来ず、全てを真正面から受け止めてしまい、私はまた大きな邪な闇のエネルギーを溜めてしまったのだ。
そして自分では抱えきれなくなり、遂には爆発させてしまったのだ。
そして森の生き物はさらに巨大化が進み、ついには村の者達にも影響を及ぼしてしまったのだ。
私は耐えられなくなり、とても酷い事を考えてしまったのだ。
みんな消えてほしいと・・・
そんな事を考えていると、村のあった平地にも次々と巨大な木や草が生え始め、村人の家々を破壊しながらどんどんと上へと伸びていったのだ。
そしてこの森の中は、上へと伸びていった木々の為に、ほとんど光が届かない暗い森と化してしまったのだ。
結果として村人達に混乱と恐怖をもたらす事になった。
彼らはもうこの土地では暮らしていけないと、この場所を離れる決断をしたのだった。
実はこの村人達の背中にはもともと翼があった。
ただその翼は大きいものではなく、高いところを飛んだり長時間飛行できるようなものでは無かったのだ。
私はパラシスにお願いしたのだ。
私の邪な闇のエネルギーと共に私の能力も分け与えたのだ。
そしてその力を使って、村人達が望むのであれば大きな翼を与えてほしいと話したのだ。
すでに村人から恐れられている存在の私ではダメなのだ。
そして村人達は新天地を求めて、上に飛び立っていったのだ。
私が消えてほしいと思った通り、村人達は故郷を捨てていなくなったのだ。
そして私は村を破壊した罪悪感から、この空間を作った。
かつての平和な村の記憶をもとに作りあげたのだ。
もしも村人達が戻ってくる事があるなら、この空間を差し出そうと思ったのだ。
だから、この空間の入り口は村人でなければ開かないようにしたのだ。
・・・だが、村人達が戻ってくる事は無かった。
私はますます孤独となったのだ。
○
○
○
私は本をパタンと閉じた時、パラシスが状況を伝えてきたのだ。
「もうすぐ、彼らの仲間がこの城に入りますよ。
この城自体に私の空間を作りましたから、安心してください。
また新たなエネルギーを得る事が出来ます。」
パラシスは嬉しそうにそう話してきたが、やはり私は納得できる物ではなかった。
村人達がいなくなってからは、私の闇のエネルギーが増える事はほとんど無かった。
だが、パラシスの存在のためには私のエネルギーを分け与えなければいけないのだ。
そしてもう限界が来ていたのだ。
それは、私も望んだ事なのだが・・・
私の顔が曇ったのを見てパラシスは私を安心させるように言ったのだ。
「大丈夫です。
上手く行きますから。」
パラシスはそう言った後、城の入り口に向かったのだ。
しかし、私たちにとってある者の存在が誤算であったのだ。
今までの私であれば、私の作った空間に入った時点で気付いたはずなのだが、今の弱った私ではその者に気付く事が出来なかったのだ。
そして彼らが初めて城に足を踏み入れ、パラシスの作った空間に入った時、私達は初めて知ったのだ。
その者は私達と同じく自然から生まれし存在であり、そして若く、力強いエネルギーを持っていたことを。
それに何故かこの場にはそぐわない、か弱き者がいることも知ったのだ。
いったいどういう事だろう・・・
どうであれ、パラシスの有利な空間では無くなってしまった事は確かなのだ。
私はまた他の者からの怒りや不安などの感情が入り込む事で、邪な闇のエネルギーを抱える事が怖かったのだ。
すでに弱っている私では、そんなところにエネルギーを使ってしまったら、もうこの空間を維持する事は出来ないだろう。
そして、この暗い森も私がいなくなれば、荒れ果て消滅の道を歩むことになってしまう。
・・・それだけは避けたいのだ。
だが、村人にとってはそこはもう安住の地ではなくなってしまったのだ。
いつも巨大な生き物の襲撃に怯える生活が、限界に来ていたのだ。
村人達は私の城まで来て、森をどうにか戻すようにと訴えたのだ。
もちろん出来るものならそうしたかったが、巨大化したものは元に戻らなかったのだ。
城の扉を叩きながら叫んでいる声が、城の中まで響いてくると、私は普通ではいられなかった。
私は耳を塞いで城の奥に籠ったのだ。
私の心はとても弱かったのだ。
他の者からの批判を聞き流す事が出来ず、全てを真正面から受け止めてしまい、私はまた大きな邪な闇のエネルギーを溜めてしまったのだ。
そして自分では抱えきれなくなり、遂には爆発させてしまったのだ。
そして森の生き物はさらに巨大化が進み、ついには村の者達にも影響を及ぼしてしまったのだ。
私は耐えられなくなり、とても酷い事を考えてしまったのだ。
みんな消えてほしいと・・・
そんな事を考えていると、村のあった平地にも次々と巨大な木や草が生え始め、村人の家々を破壊しながらどんどんと上へと伸びていったのだ。
そしてこの森の中は、上へと伸びていった木々の為に、ほとんど光が届かない暗い森と化してしまったのだ。
結果として村人達に混乱と恐怖をもたらす事になった。
彼らはもうこの土地では暮らしていけないと、この場所を離れる決断をしたのだった。
実はこの村人達の背中にはもともと翼があった。
ただその翼は大きいものではなく、高いところを飛んだり長時間飛行できるようなものでは無かったのだ。
私はパラシスにお願いしたのだ。
私の邪な闇のエネルギーと共に私の能力も分け与えたのだ。
そしてその力を使って、村人達が望むのであれば大きな翼を与えてほしいと話したのだ。
すでに村人から恐れられている存在の私ではダメなのだ。
そして村人達は新天地を求めて、上に飛び立っていったのだ。
私が消えてほしいと思った通り、村人達は故郷を捨てていなくなったのだ。
そして私は村を破壊した罪悪感から、この空間を作った。
かつての平和な村の記憶をもとに作りあげたのだ。
もしも村人達が戻ってくる事があるなら、この空間を差し出そうと思ったのだ。
だから、この空間の入り口は村人でなければ開かないようにしたのだ。
・・・だが、村人達が戻ってくる事は無かった。
私はますます孤独となったのだ。
○
○
○
私は本をパタンと閉じた時、パラシスが状況を伝えてきたのだ。
「もうすぐ、彼らの仲間がこの城に入りますよ。
この城自体に私の空間を作りましたから、安心してください。
また新たなエネルギーを得る事が出来ます。」
パラシスは嬉しそうにそう話してきたが、やはり私は納得できる物ではなかった。
村人達がいなくなってからは、私の闇のエネルギーが増える事はほとんど無かった。
だが、パラシスの存在のためには私のエネルギーを分け与えなければいけないのだ。
そしてもう限界が来ていたのだ。
それは、私も望んだ事なのだが・・・
私の顔が曇ったのを見てパラシスは私を安心させるように言ったのだ。
「大丈夫です。
上手く行きますから。」
パラシスはそう言った後、城の入り口に向かったのだ。
しかし、私たちにとってある者の存在が誤算であったのだ。
今までの私であれば、私の作った空間に入った時点で気付いたはずなのだが、今の弱った私ではその者に気付く事が出来なかったのだ。
そして彼らが初めて城に足を踏み入れ、パラシスの作った空間に入った時、私達は初めて知ったのだ。
その者は私達と同じく自然から生まれし存在であり、そして若く、力強いエネルギーを持っていたことを。
それに何故かこの場にはそぐわない、か弱き者がいることも知ったのだ。
いったいどういう事だろう・・・
どうであれ、パラシスの有利な空間では無くなってしまった事は確かなのだ。
私はまた他の者からの怒りや不安などの感情が入り込む事で、邪な闇のエネルギーを抱える事が怖かったのだ。
すでに弱っている私では、そんなところにエネルギーを使ってしまったら、もうこの空間を維持する事は出来ないだろう。
そして、この暗い森も私がいなくなれば、荒れ果て消滅の道を歩むことになってしまう。
・・・それだけは避けたいのだ。
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