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幽霊祓い 『橙島高校』
第2話 青山優牙VSタコタコ
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辺りに響き渡る悲鳴。それに気がついた試験官たちが受験生達を避難させ始めた。凧の化け物は1つ目で、口がついていた。
「オレの名はタコタコ。お前、力の強そうだな。オレの遊び相手になれ。聞け、オレは昨日からここに霊気の気配を消してロッカーに擬態して隠れていたんだぞ。すごいだろ」
「随分とお喋りな幽霊だな。祓ってやる」
「おい、そこの君、今すぐ逃げさなさい」
僕の後ろにいた試験官がそう言った。
「逃がすかッ!!」
タコタコは蛸足を僕の背後に伸ばし、人を襲い始めた。
「キャーッ」
タコタコの足で圧迫されて潰れていく受験生。タコタコはニヤニヤしていた。
「やめろーッ」
俺はタコタコに向かっていった。しかし、蛸足に吹っ飛ばされた。
「蒼天術・直ッ」
僕はタコタコ目掛けて直を使用した。青い光の矢は1本の蛸足を貫いた。
「ウガァッ!!やったなーッ」
タコタコは蛸足で掴んでいる男子を僕に投げつけてきた。
「大丈夫ですか?」
僕が受け止めながら、そう声をかけたが返事はなかった。しかしボロボロではあったが息はしていた。タコタコが再び、自身の蛸足を振り回し始めた。タコタコ近くに1人の女子がいた。どうする、今、この男子をここに置いて、あの女子を救うか?でも、そうしたら、この男子が死んでしまうかもしれない。いや、死なないか?死なないに賭けるか。僕はその子目掛けて走った。そして、タコタコの蛸足を避けながら、その女子を抱え込んだ。
「ここは危ないから逃げて」
そう言って、逃がしたつもりだったが、その女子は再び、タコタコの方へ走り出した。
「バカッ、危ねぇぞッ」
その女子は何とか蛸足を避けながら、さっき、僕がいた方へと向かった。そして、タコタコが僕に投げつけてきた男子を抱えて、向こうの階段を降りていった。よく分からないが、これでタコタコに集中できる。
「オレの名はタコタコ。お前、力の強そうだな。オレの遊び相手になれ。聞け、オレは昨日からここに霊気の気配を消してロッカーに擬態して隠れていたんだぞ。すごいだろ」
「随分とお喋りな幽霊だな。祓ってやる」
「おい、そこの君、今すぐ逃げさなさい」
僕の後ろにいた試験官がそう言った。
「逃がすかッ!!」
タコタコは蛸足を僕の背後に伸ばし、人を襲い始めた。
「キャーッ」
タコタコの足で圧迫されて潰れていく受験生。タコタコはニヤニヤしていた。
「やめろーッ」
俺はタコタコに向かっていった。しかし、蛸足に吹っ飛ばされた。
「蒼天術・直ッ」
僕はタコタコ目掛けて直を使用した。青い光の矢は1本の蛸足を貫いた。
「ウガァッ!!やったなーッ」
タコタコは蛸足で掴んでいる男子を僕に投げつけてきた。
「大丈夫ですか?」
僕が受け止めながら、そう声をかけたが返事はなかった。しかしボロボロではあったが息はしていた。タコタコが再び、自身の蛸足を振り回し始めた。タコタコ近くに1人の女子がいた。どうする、今、この男子をここに置いて、あの女子を救うか?でも、そうしたら、この男子が死んでしまうかもしれない。いや、死なないか?死なないに賭けるか。僕はその子目掛けて走った。そして、タコタコの蛸足を避けながら、その女子を抱え込んだ。
「ここは危ないから逃げて」
そう言って、逃がしたつもりだったが、その女子は再び、タコタコの方へ走り出した。
「バカッ、危ねぇぞッ」
その女子は何とか蛸足を避けながら、さっき、僕がいた方へと向かった。そして、タコタコが僕に投げつけてきた男子を抱えて、向こうの階段を降りていった。よく分からないが、これでタコタコに集中できる。
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