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幽霊祓い 『命の座』
第3話 嘘であると願う
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「いやぁ、廃病院とかとなるとやっぱり、雰囲気あるよな」
「私は、やめとこうって言ったからね?それに、私と杭君は術が使えても、士郎君は使えないんだからね?」
「分かってるよ。でも、お前たちがいるじゃないか」
今、思えば、この時の俺はかなり調子にのっていた。所詮、子供だ。大人の術を扱える人間と比べると、全然、霊気量も差がある。それなのに、俺の甘い考えで・・・。
「さぁ、着いたぞ。探索開始だッ!!」
数分後・・・
「はぁ、はぁ、こんなの、聞いてないって・・・」
「士郎ッ、危ないッ!!漆術ッ!!」
「杭ッー!!」
「ぐぁぁぁぁぁッ!!」
「六実、杭を助けるぞッ!!」
「に、逃げろ・・・」
「士郎君ッ、士郎君ッ!!」
「ク、クソッ・・・!!」
あの日のことはほぼほぼ覚えていない。ただ、辺りが燃え盛る中、杭が俺を助けてくれ、逃がしてくれたあの場面と、その時の杭の表情だけが鮮明に脳に刻まれている。次の日、学校に行くと、杭の机には百合の花が置かれていた。何も言えなかった。あの日以来、六実とも話さなくなったし、そもそも、杭の死の真相について触れようともしなかった。親にも、先生にも何も言わなかった。それは六実も一緒のようだった。毎日、
『杭を殺したのは俺』
という感情に追われていた。そんな日々が続いた。幽霊探偵団は自然消滅していた。そんなもの、存在しなかったことにした。そして、真実を明かさぬまま、小学校を卒業した。中学になると、六実の姿はなかった。六実の友人によると、どうやら、地元を離れたらしい。でも、そのなるのも分かる。俺は、六実の止めを無視して、杭を殺したのだから。中学では、もう、完全に忘れようと思って、日々を過ごしていた。そんなある日、俺は、鳩山 士郎と出会った。
「私は、やめとこうって言ったからね?それに、私と杭君は術が使えても、士郎君は使えないんだからね?」
「分かってるよ。でも、お前たちがいるじゃないか」
今、思えば、この時の俺はかなり調子にのっていた。所詮、子供だ。大人の術を扱える人間と比べると、全然、霊気量も差がある。それなのに、俺の甘い考えで・・・。
「さぁ、着いたぞ。探索開始だッ!!」
数分後・・・
「はぁ、はぁ、こんなの、聞いてないって・・・」
「士郎ッ、危ないッ!!漆術ッ!!」
「杭ッー!!」
「ぐぁぁぁぁぁッ!!」
「六実、杭を助けるぞッ!!」
「に、逃げろ・・・」
「士郎君ッ、士郎君ッ!!」
「ク、クソッ・・・!!」
あの日のことはほぼほぼ覚えていない。ただ、辺りが燃え盛る中、杭が俺を助けてくれ、逃がしてくれたあの場面と、その時の杭の表情だけが鮮明に脳に刻まれている。次の日、学校に行くと、杭の机には百合の花が置かれていた。何も言えなかった。あの日以来、六実とも話さなくなったし、そもそも、杭の死の真相について触れようともしなかった。親にも、先生にも何も言わなかった。それは六実も一緒のようだった。毎日、
『杭を殺したのは俺』
という感情に追われていた。そんな日々が続いた。幽霊探偵団は自然消滅していた。そんなもの、存在しなかったことにした。そして、真実を明かさぬまま、小学校を卒業した。中学になると、六実の姿はなかった。六実の友人によると、どうやら、地元を離れたらしい。でも、そのなるのも分かる。俺は、六実の止めを無視して、杭を殺したのだから。中学では、もう、完全に忘れようと思って、日々を過ごしていた。そんなある日、俺は、鳩山 士郎と出会った。
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