幽霊祓い

akade

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第2章 再臨編

第137話 前夜

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年は明けて、2021年1月8日、GEA本部にて・・・

「これより、明日の戦いに向けた前夜会議を行う。まず、概要からだ。先月、新木  士郎が影山  零と接触した。その結果、やはり、影山の中には凪澤  戒がいることが判明した。そして、影山から明日の再臨祭への誘いを受けた。これは影山からの挑発とみていいだろう。明日の戦いで、凪澤は肉体を蘇らせるつもりだ。それを阻止するためにGEA本部、総出で決戦に望む。しかし、向こうも組織を作っている。それが霊帝会だ。こちらの調査で、恐らく、人数はそこまでいないが一人一人の戦力が高いと思われる。そこに気をつけて凪澤を倒す、それが今回の目標だ。斧戯田会長、他に何か伝えておくことはありますか?」

「では、少し」

そう言って、岩山さんからマイクを受け取り、斧戯田会長は壇上へ上がった。

「前回の恐山決戦からはや2ヶ月が経ちました。前回の戦いで我々は多くの仲間を失ってしまいました。今回も多くの仲間を失ってしまうかもしれません。それでも、仲間の死を無駄にしないように死力を尽くしましょう」

そう言い残し、斧戯田会長は壇上を降りた。そして、前夜会議が終了した。

「やっぱり、凪澤は生きていたんだな」

「柊を殺った犯人も凪澤の仲間なのかな・・・」

「優牙、柊のこと、あまり思い込むなよ?柊なら、大丈夫だ」

「分かってるよ、雷翔」

「柊君のこともあるだろうけど、2人とも、元気出して」

「真奈さんッ!!お久しぶりです」

「やっほ~、元気してた?君たちが生き返ってくれて本当によかったよ。君たちが生き返ったって聞いた時は、心の底から嬉しかったよ。明日は何がなんでも凪澤を倒そうね」

「そうですね、頑張りましょう!!」

真奈さんに励まされ、少し元気が出た気がする。凪澤、そこで顔を洗って待っていろ。俺が必ず、お前の復活を止めてやる!!
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