幽霊祓い

第2章 再臨編

第151話 目的

「水術・水竜神すいじゅつ  すいりゅうじんッ!!」

チッ、化身を呼び出したか。2対1、俺の方がやや劣勢か？

「蒼天術・双そうてんじゅつ  そうッ!!」

水竜神は双を腕で弾き飛ばした。そして、こちらに向かってきた。水竜神が拳を振り落とすのと同時に後ろに隠れていたクロが現れた。

「水術・水風波すいじゅつ  すいふうはッ」

俺は水竜神の殴りとクロの術で吹っ飛ばされた。やはり、水竜神が邪魔だな。俺はクロに向かっていった。

「蒼天術・拳そうてんじゅつ  けんッ!!」

しかし、拳は横から割って入ってきた水竜神に当たった。

「クッソ、邪魔なんだよッ」

「ウガァァァァッ」

俺は水竜神の振り落とす拳を避けた。しかし、避けたはずが水竜神に引き寄せられ、俺は再び殴り飛ばされた。あの拳を受けてから、体に違和感を感じる。あの拳には特殊な力がのってるな。殴った相手の霊気を減少させるって感じの能力だろう。そして、恐らく、水竜神あいつの攻撃は必中だ。俺はさっき、水竜神あいつの攻撃を避けた。でも、引き寄せられた。あまり、ここで霊気を使いたくないが、水竜神あいつを倒せないとクロすら倒すことができない。仕方がないな。俺は水竜神に向かっていった。

「デカブツは大人しく寝とけッ、蒼天術・奥義・蒼天そうてんじゅつ  おうぎ  そうてんッ」

水竜神は消し飛んだ。

「これでお前に手が届くな、クロ」

「水竜神を倒したからなんだ？俺を舐めるなよ？」

「お前と戦う前に、1つ質問がある」

「本来、敵の質問に答えるつもりなどないが、ここで倒す男の質問だ。1つだけなら、答えてやろう」

「お前ら霊帝会の目的は一体何だ？どうして、再臨祭なんて開いた？祓い師おれらを殺すためか？」

「俺ら霊帝会の目的は、凪澤  戒の復活及び、第2次恐山決戦を行うことだ」

クロの口から放たれた言葉は、俺に恐怖を覚えさせた。