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第三章「孤独の幸魂」
第33話 最後の一押し
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観客たちの興奮も落ち着き、海斗たちも後片づけを終えてようやく待合ロビーで一息ついていた。
「一時はどうなるかと思ったけど、ちゃんと終わってよかったわ」
そう言って安堵していたのは深雪だった。
「先輩も、アドリブで合わせてくれてありがとうございます」
「もう内心ドキドキだったわ……できればもうしたくないわよ」
美波の異変から始まり、途中から台本とはまるで違う流れ、おまけに予定していた結末から変更したのだ。中心となっていた彼女からすれば冷や汗ものだっただろう。
「ごめんなさい。私のせいで……」
「ああ、神崎さんを責めているわけじゃないの。お陰でこれまでにないくらいにみんな楽しんでくれていたから、結果的にはよかったと思うわ」
それでも、機転を利かせて結末をあそこへと持って行けたのは深雪の対応力あってのことだ。海斗たちだけではどうにもできなかっただろう。
「でも、大変だったね美波ん。あの時にお母さんのことを思い出しちゃうなんて、最悪のタイミングだよ」
「うん……全部を思い出したわけじゃないから、あの日に何があったのかはまだわからないけど」
すべてが終わった後、美波は海斗たちにあの時に蘇った記憶のことを少しだけ告げていた。紗那が自分で飛び降りたことはまだ言うことはできないが、彼女の死の瞬間を思い出したと言った時には、海斗や豊秋もとても驚いていた。
「それでも、美波が無事でいてくれてよかったよ。まさかあの時にそんなことが起きていなんてね……」
豊秋も紗那の死については疑問を抱いていた一人だ。その日、いつもと変わらない様子で家を出た妻は、娘と共に帰宅する途中で命を落とした。現在の捜査では暴漢に襲われて転落したという見解ではあるが、何の手がかりも得られないまま十年が過ぎていたことが歯がゆかったに違いない。
「……ごめんね。何にも役に立てなくて」
「いいんだよ。美波が気に病むことじゃない」
もし、紗那が一人で飛び降りたことを告げれば豊秋はどう思うのだろうか。そう思うと美波はまだ口を閉ざさざるを得なかった。しかし、それと同時に美波は一つだけ疑問にも思っていた。紗那が飛び降りた時、どうして彼女は後悔しないような表情でいたのか――。
「先輩、何か探しているんですか?」
「……いや、なんでもない」
まどかが辺りを見渡していた海斗に尋ねた。彼は先程から何かを待っているようでもあった。
「美波は記憶が戻りかけているみたいだし、あまり色々詮索してもいけないって思ってな」
「そうだね。心の傷はゆっくり治さなくちゃ」
海斗の言葉に、御琴もうなずく。彼女も親友として美波を本当に心配していた。今でも彼女の隣で手を握り、元気づけようとしてくれている。
「それじゃ、また後日に今日の打ち上げをしましょうか」
「そうですね。と言っても、来週は学校祭だし……」
「おいおい決めて行きましょう。夏休みに入ってからでも構わないし」
「そうか、来週は学校祭だったね……また休みが取れるかな」
「おじさんはもっと休んでいいと思いますよ」
「ははは、美波と同じことを言われてしまったか」
指摘され、豊秋は苦笑いを浮かべる。そして腕時計に視線を落とし、立ち上がった。
「さて、そろそろ帰ろうか。どこかでご飯でも食べに行こうか美波」
「うん。それじゃみんな、お疲れ様なのです」
「お疲れ、美波」
「美味しいもの食べて、ちゃんと寝るのよ美波ん」
「お疲れ様です、先輩」
「また部活でね、神崎さん」
手を振り、美波が豊秋と一緒に帰って行く。ようやく長い一日が終わり、他の面々も疲労が見えていた。だが、それと共に無事に終えることができた達成感も皆にはあった。
「……それにしてもミサキの奴、どこへ行ったんだろう?」
ただ、劇が終わった頃からミサキが姿を消していたのが、海斗には気にかかっていた。
最後のシーンでは彼女も美波が無事であったことに安堵し、拍手を送っていた。本当なら今頃一緒にこの場にいてもいいはずだ。
だが、彼女はそれよりも気にかかることがあった。それを確かめるために、ミサキはあるものを追っていたのだった。
『……いったいどこに行ったのかしら』
病院の中をミサキは飛んでいた。海斗たちの劇が終わりを迎えた頃、彼女はあるものを感じ取っていた。
『……確かにあれは、邪気の感覚だった』
突然放たれた邪気の気配。多くの観客がいる中で生じたそれはどこからのものなのかわからない。だからミサキは病室へ戻った一人一人を見て回っていたのだ。
『……でも変ね。すぐに邪気で病院が覆われることもなかったし、「ミサキ」が生まれた気配もない』
思えば深雪と御琴の事件は一つだけ説明がつかないことがあった。それが彼女らの胸元にあった勾玉の存在だ。
そもそもあれは鵺を封じていたとされる洞窟の要石の中に入っていたものだ。もし鵺の封印が解かれ、結界の一翼を担っていた要石が壊されて中にあった勾玉が露出したとするなら、それを彼女らはどこでそれを入手したというのか。
拾ったと言うのは考えにくい。深雪はともかく御琴がそんな珍しいものを手に入れて海斗らに見せないはずがない。そもそも彼女らは天原神社に一人でやって来る理由がない。
とすれば、彼女らに勾玉を与え、抱えていた憎悪を引き出してミサキを作り出した何かが存在していることになる。
『元凶が病院にいたってこと……ううん、でもそれはおかしい』
見て回ったところ、入院患者に芦原高校の関係者はいない。深雪の事件の際、校内に入り込み、海斗と話し終えたばかりの深雪に勾玉を与えた者がいるとは思えない。
『ダメ、見当たらない』
演劇を見に来ていた患者らを一通り見たが、邪気を生じさせるような人物はいなかった。いずれも海斗たちの演劇を観て満足そうな表情をしている者ばかりだ。
『……ひとまず海斗の所へ戻って相談してみるか』
ため息をつき、ミサキは窓の外へ出る。海斗らは一階の待合ロビーで反省会をしているはずだった。もう時間も遅くなってきた。日も半分以上が沈んでいる。
『……ん? あれ、何かしら』
病院の駐車場で人だかりができていた。見れば病院の中から担架をもって職員が出てきている。
『急病人――違う!』
その時、ミサキは感じ取った。人だかりの中からどす黒い邪悪の塊の気配を。
『見つけた!』
すぐにミサキは駐車場に降り立つ。そして、取り囲む群衆をすり抜け、円の中心にたどり着いた。
『――そんな!?』
そこで見たのは倒れている男性と、そしてそれにすがって泣き叫んでいる少女の姿。
「お父さん、お父さんしっかりして!」
胸を押さえ、豊秋は苦しそうな表情を浮かべたまま倒れていた。その体の中からは徐々に邪気が勢いを増しつつある。
『……やられた!』
美波に異変があったことから考え至るべきだったと、ミサキは悔しさで歯噛みした。彼女を絶望に叩き落すために利用するなら彼女の母親の死について。だから劇の時に海斗が彼女を救ったことでその窮地は乗り切ったと思い込んでいた。
だがもし、深雪と御琴を狙った何かが美波を狙っていたのだとしたら、そんなに簡単に諦めるものだろうか。答えは否だ。
「お父さん、やだ。私を一人にしないで!」
目の前で母親を失ったという強烈なトラウマ。それに似た状況を作ればいい。それはつまり、豊秋が目の前で死ぬことだ。
既に母親の死の瞬間の記憶を取り戻し、精神的に不安定になりつつあった美波を絶望に叩き落す最後の一押しに、これほど都合のいい存在はいなかった。
『……絶対に、思い通りになんてさせない』
病院に運ばれていく豊秋と、それを追いかける美波を見送りながら、ミサキは拳を強く握り締めるのだった。
「一時はどうなるかと思ったけど、ちゃんと終わってよかったわ」
そう言って安堵していたのは深雪だった。
「先輩も、アドリブで合わせてくれてありがとうございます」
「もう内心ドキドキだったわ……できればもうしたくないわよ」
美波の異変から始まり、途中から台本とはまるで違う流れ、おまけに予定していた結末から変更したのだ。中心となっていた彼女からすれば冷や汗ものだっただろう。
「ごめんなさい。私のせいで……」
「ああ、神崎さんを責めているわけじゃないの。お陰でこれまでにないくらいにみんな楽しんでくれていたから、結果的にはよかったと思うわ」
それでも、機転を利かせて結末をあそこへと持って行けたのは深雪の対応力あってのことだ。海斗たちだけではどうにもできなかっただろう。
「でも、大変だったね美波ん。あの時にお母さんのことを思い出しちゃうなんて、最悪のタイミングだよ」
「うん……全部を思い出したわけじゃないから、あの日に何があったのかはまだわからないけど」
すべてが終わった後、美波は海斗たちにあの時に蘇った記憶のことを少しだけ告げていた。紗那が自分で飛び降りたことはまだ言うことはできないが、彼女の死の瞬間を思い出したと言った時には、海斗や豊秋もとても驚いていた。
「それでも、美波が無事でいてくれてよかったよ。まさかあの時にそんなことが起きていなんてね……」
豊秋も紗那の死については疑問を抱いていた一人だ。その日、いつもと変わらない様子で家を出た妻は、娘と共に帰宅する途中で命を落とした。現在の捜査では暴漢に襲われて転落したという見解ではあるが、何の手がかりも得られないまま十年が過ぎていたことが歯がゆかったに違いない。
「……ごめんね。何にも役に立てなくて」
「いいんだよ。美波が気に病むことじゃない」
もし、紗那が一人で飛び降りたことを告げれば豊秋はどう思うのだろうか。そう思うと美波はまだ口を閉ざさざるを得なかった。しかし、それと同時に美波は一つだけ疑問にも思っていた。紗那が飛び降りた時、どうして彼女は後悔しないような表情でいたのか――。
「先輩、何か探しているんですか?」
「……いや、なんでもない」
まどかが辺りを見渡していた海斗に尋ねた。彼は先程から何かを待っているようでもあった。
「美波は記憶が戻りかけているみたいだし、あまり色々詮索してもいけないって思ってな」
「そうだね。心の傷はゆっくり治さなくちゃ」
海斗の言葉に、御琴もうなずく。彼女も親友として美波を本当に心配していた。今でも彼女の隣で手を握り、元気づけようとしてくれている。
「それじゃ、また後日に今日の打ち上げをしましょうか」
「そうですね。と言っても、来週は学校祭だし……」
「おいおい決めて行きましょう。夏休みに入ってからでも構わないし」
「そうか、来週は学校祭だったね……また休みが取れるかな」
「おじさんはもっと休んでいいと思いますよ」
「ははは、美波と同じことを言われてしまったか」
指摘され、豊秋は苦笑いを浮かべる。そして腕時計に視線を落とし、立ち上がった。
「さて、そろそろ帰ろうか。どこかでご飯でも食べに行こうか美波」
「うん。それじゃみんな、お疲れ様なのです」
「お疲れ、美波」
「美味しいもの食べて、ちゃんと寝るのよ美波ん」
「お疲れ様です、先輩」
「また部活でね、神崎さん」
手を振り、美波が豊秋と一緒に帰って行く。ようやく長い一日が終わり、他の面々も疲労が見えていた。だが、それと共に無事に終えることができた達成感も皆にはあった。
「……それにしてもミサキの奴、どこへ行ったんだろう?」
ただ、劇が終わった頃からミサキが姿を消していたのが、海斗には気にかかっていた。
最後のシーンでは彼女も美波が無事であったことに安堵し、拍手を送っていた。本当なら今頃一緒にこの場にいてもいいはずだ。
だが、彼女はそれよりも気にかかることがあった。それを確かめるために、ミサキはあるものを追っていたのだった。
『……いったいどこに行ったのかしら』
病院の中をミサキは飛んでいた。海斗たちの劇が終わりを迎えた頃、彼女はあるものを感じ取っていた。
『……確かにあれは、邪気の感覚だった』
突然放たれた邪気の気配。多くの観客がいる中で生じたそれはどこからのものなのかわからない。だからミサキは病室へ戻った一人一人を見て回っていたのだ。
『……でも変ね。すぐに邪気で病院が覆われることもなかったし、「ミサキ」が生まれた気配もない』
思えば深雪と御琴の事件は一つだけ説明がつかないことがあった。それが彼女らの胸元にあった勾玉の存在だ。
そもそもあれは鵺を封じていたとされる洞窟の要石の中に入っていたものだ。もし鵺の封印が解かれ、結界の一翼を担っていた要石が壊されて中にあった勾玉が露出したとするなら、それを彼女らはどこでそれを入手したというのか。
拾ったと言うのは考えにくい。深雪はともかく御琴がそんな珍しいものを手に入れて海斗らに見せないはずがない。そもそも彼女らは天原神社に一人でやって来る理由がない。
とすれば、彼女らに勾玉を与え、抱えていた憎悪を引き出してミサキを作り出した何かが存在していることになる。
『元凶が病院にいたってこと……ううん、でもそれはおかしい』
見て回ったところ、入院患者に芦原高校の関係者はいない。深雪の事件の際、校内に入り込み、海斗と話し終えたばかりの深雪に勾玉を与えた者がいるとは思えない。
『ダメ、見当たらない』
演劇を見に来ていた患者らを一通り見たが、邪気を生じさせるような人物はいなかった。いずれも海斗たちの演劇を観て満足そうな表情をしている者ばかりだ。
『……ひとまず海斗の所へ戻って相談してみるか』
ため息をつき、ミサキは窓の外へ出る。海斗らは一階の待合ロビーで反省会をしているはずだった。もう時間も遅くなってきた。日も半分以上が沈んでいる。
『……ん? あれ、何かしら』
病院の駐車場で人だかりができていた。見れば病院の中から担架をもって職員が出てきている。
『急病人――違う!』
その時、ミサキは感じ取った。人だかりの中からどす黒い邪悪の塊の気配を。
『見つけた!』
すぐにミサキは駐車場に降り立つ。そして、取り囲む群衆をすり抜け、円の中心にたどり着いた。
『――そんな!?』
そこで見たのは倒れている男性と、そしてそれにすがって泣き叫んでいる少女の姿。
「お父さん、お父さんしっかりして!」
胸を押さえ、豊秋は苦しそうな表情を浮かべたまま倒れていた。その体の中からは徐々に邪気が勢いを増しつつある。
『……やられた!』
美波に異変があったことから考え至るべきだったと、ミサキは悔しさで歯噛みした。彼女を絶望に叩き落すために利用するなら彼女の母親の死について。だから劇の時に海斗が彼女を救ったことでその窮地は乗り切ったと思い込んでいた。
だがもし、深雪と御琴を狙った何かが美波を狙っていたのだとしたら、そんなに簡単に諦めるものだろうか。答えは否だ。
「お父さん、やだ。私を一人にしないで!」
目の前で母親を失ったという強烈なトラウマ。それに似た状況を作ればいい。それはつまり、豊秋が目の前で死ぬことだ。
既に母親の死の瞬間の記憶を取り戻し、精神的に不安定になりつつあった美波を絶望に叩き落す最後の一押しに、これほど都合のいい存在はいなかった。
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