恋物語~詰め合わせ集!【r-18】~

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御曹司に愛されて~彼はいけ好かない年下御曹司さま?!~編

御曹司に愛されて~彼はいけ好かない年下御曹司さま?!~

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御曹司に愛されて~彼はいけ好かない年下御曹司さま?!~

【あらすじ】

私は晴臣ヶ丘高校の教師である。
これでも、まだ、ぴちぴちの30代なのである。
そんな私に、彼が急に迫ってきて?



「こらー、いつまでいるの? 帰りなさい!」

私の声が、放課後茜色の教室に木霊していく。

「うるせーな!」

少し生意気なこのクソガキ基高校生男子は、御曹司で晴臣ヶ丘理事の1人息子である生徒会会長の晴臣莉音である。

「先生こそ、なんでここにいるんですか?」

そういいながらも欠伸をする彼に私は俯いた。
これで、こいつが婚約者でなければ、きっと適当にあしらっていたであろう。
私はそう思いながらも、

「晴臣くん、今日は部活は?」

そういいながらも彼の前の席に座ってとりあえず問いかけた。

「辞めましたよ、相澤千夏先生?」

そういいながらも私の耳元で

「後で俺の部屋に来なさいよ」

これではどちらが教師なのかわかりゃしない。
私はそう思いながらも、この非常識な御曹司に頭を抱えた。

「わかりました」

そういいながらも少しだけ嬉しくて微笑んでしまったのは内緒である。
そして、その日の夜になり、私は、晴臣莉音のマンションに来ていた。

「莉音くん」

そういいながら彼の部屋の扉を叩くと、彼は渋々といった様子で開けてくれた。
すると、目の前にはいきなりのハグが待っていた。

「ちょっと? どうしたのよ?」

私はそう言いながらも少しだけ嬉しくて彼につられて抱きしめてしまう。
そしてそのままでいた私と彼の間に少しばかりの隙間ができて目が合うと、唇が重なったのである。

「またせすぎ」

そういった彼に私は微笑みながら彼の制服のネクタイを緩めていく。

「今日は、やめておく?」

そんな私に彼は私を抱き上げて部屋の中へと入っていくとベッドへと押し倒された。

「先生? なんで呼んだかわかってますよね」

そういいながら私の首筋にキスを落とす莉音に私は少しばかり冷たい眼差しを向ける。

「そうだねーでも私ね今そんな気分じゃないんだよね~」

そして、自分の首に莉音のキスを拒むように手で押さえる私である。
すると、彼は少しムッとしたように私の首筋を噛み付いたのである。
その痛みに顔を歪めると彼はさらに強く歯を立ててくる。

「ちょっと痛いって!」

そんな私に莉音は、私の両手を頭の上で押さえつけた。
そんな彼に私が抵抗しようとするも力が入らないのだ。
(あれ?)
そんな私に莉音がニヤリと笑うのである。
そして、そのまま私の服に手をかけてきたので私は慌てて抵抗するも力では敵わずされるがままに脱がされていくのである。
(やばい!)
そう思いながらも抵抗できない私である。

「あのさ、千夏、少しは、俺が男だってこと自覚した方がいいよ?」

私はそう言われて

「え? どういう意味よ?」

そんな私に彼は私にまた口づけをしてそのまま押し倒した。


「こういう意味だよ? 千夏ちゃん?」

そんな彼に私は戸惑ってしまう。
そんな私を見て彼は舌なめずりしながら笑っているのだった。

「じゃあ、もう一回だけ聞くね? このまま続ける? それとも今日は大人しく寝る?」

そんな彼の問いに私は考える。
そして、やっぱりこうなったら仕方がないと思ってしまうのであった。

「いいよ? もう一回だけ」

そういって私は彼の首に腕を回して抱きついた。

「了解」

そういいながら彼は私の唇を塞いでくる。
そして、そのままベッドへと沈むのであった。

「千夏、好きだよ」

そういいながら私の体にキスをする彼に私はただされるがままである。

「俺だけ見てろよな」

そういいながらも優しく触れてくれる彼に私は身を委ねるのである。
そしていつの間にか眠ってしまったようだった。
朝起きるとすでに彼はおらずリビングの方からコーヒーの匂いがしたので起きてリビングに行くと彼が淹れてくれたようであった。

「おはようございます」

そう挨拶してくる彼に私もおはようと返事をするのであった。
その後二人で朝食を取り学校へ行く準備をする。

「先生、また後で」

そう言って莉音は出て行った。
私はそれをただ見送ることしかできなかったのだ。
それから私は仕事に行き帰宅したあとご飯を作っていたところにチャイムがなるので玄関を開けるとそこに立っていたのは莉音だった。

「莉音くん!? どうしたの?」

そう尋ねると彼は私の首を掴んできた。
そしてそのまま玄関先で押し倒される形になった。

「ちょっ……!」

そんな私を無視して彼は私の唇を奪うと同時に舌を入れてきて絡めてきたのである。
(んーっ!! なにこれ?!)
そんなことを思っているうちに酸欠になりそうな状態になっていたため彼を突き飛ばすようにして逃げたのだ。
(びっくりした)

そう思いながらも私は立ち上がって彼を睨みつけたのである。
すると彼は私を抱きしめてくるのだった。

「千夏、昨日みたいに優しくしてあげるつもりはないからね? 今日は覚悟してよね」

そう言う彼に私はため息しか出てこなかった。

「あっそ」

私はそういいながらも彼から離れようとするも離れさせてはくれないようである。

「千夏、逃げるなんて許さないよ?」

そう言って彼は私を引き寄せてまた口づけてきた。
そして口付けしながらスカートの中に手を入れると

「昨日生意気なこと言ってごめんなさいって言っみようか? 千夏ちゃん」
「言わない。絶対に言ってやんない」
「ふーん」

莉音は私の上着を脱がすと私のブラのホックを外して胸を揉んでくるのである。
そして片方の乳首を指で摘むように触ってきたので思わず声が出てしまう。

「ひゃああん!」

そんな私の反応を見て莉音は満足げに微笑むと今度はもう片方の胸にしゃぶりついてきた。
そのまま強く吸われると身体中に電気が走ったような感覚に襲われる。

そして私は立っていられなくなり床に座り込む形になったのである。

「千夏ちゃん? 腰砕けちゃったね?」

そう言いながらも私のことを責め立てるようにさらに強く吸って来たのだ。
(ああもうダメ……)

そう思いながらも私は快楽に身を任せることしかできなかった。
そしてついに限界を迎えそうになったところで彼が離れていくのがわかった。

「はい、お預けね」
「えぇ!? 何でよぉ!?」

そう言って泣きそうになっていると

「何でって……そんなの俺が決めることだよ?」

そう言いながらも私の頭を撫でてくるのである。
(悔しいぃぃぃ!!)

私はそう思いながらもされるがままになっていた。
(こんなのひどすぎるよ……)
私はそう思いながらも彼にすがるしかなかった。

「ほら、早く行くよ、千夏先生」
「うぅ~わかってるもん」
「ふふっ、本当に可愛いなあお前は」

そう言ってキスを落としてくる彼に私は赤面してしまう。
(なんでそんなこと言えるんだろう……)

そう思いながらも彼について行きそのまま学校に向かう。
そして職員室で自分の席に着いた途端彼が肩を組んできたのである。

「おはようございます。先生」
「ああ、おはよう、莉音くん」

そう言って返事をしたのだが

「今日もよろしくお願いしますね?」

そう言われてしまったため私は苦笑いしか出来なかったのだった。
(もう嫌だよ……)

はぁ……
ため息しかでない。
莉音が去った後の職員室はシーンと静まり返っていて、私は机に突っ伏してしまった。
すると、同僚の佐藤先生が心配そうに声をかけてくる。

「相澤先生、大丈夫ですか?」
「うーん……あんまり大丈夫じゃないかもです……」

正直なところ、もう莉音のわがままっぷりにはうんざりしていた。
婚約者だという理由でこんな風に毎日振り回されて……
しかも生徒会会長の彼が私と付き合っていることは、ほぼ公然の秘密になっていて。
もう恥ずかしくて学校中歩けない。

「あの……もし困っているなら、教育委員会に相談するとか……」
「いえ!そういうわけでは……!」

私は慌てて否定した。
確かに莉音はかなり非常識なところがあるけど……
それでも私を好きだと言ってくれる気持ちは本物だと思うから。

(……とはいえ、昨日のあのキスマーク、鏡で見たとき本当に引いた。)

莉音の所有欲の強さには時々圧倒されてしまう。
生徒でしかないくせに……
それなのにあのキスはいつも……
(うぅ……思い出したらまた顔が熱くなる!)

授業の準備をしながらも、頭の中は莉音のことでいっぱいになっていた。

「はあ……」
深いため息が漏れる。
「ねえ千夏先生……あなたさあ……」

声に振り向くと、そこには担任クラスの生徒、桜庭千秋がいた。
彼女は不思議そうに眉をひそめていた。

「莉音と付き合っているって……本当なの?」
「……!」

心臓が跳ねる。
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