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スーパーロボット・ゴーガシャ
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漆黒の空を割って光の束が静寂を貫く。或ものは目を瞬き、また或ものは目を凝らし空に浮遊する未知の球体に刮目した。誰もがそう思いながら口に出来なかった疑問を少女の父親は叫ぶ「あれは何だ」別に、その問に答えようと思ったわけではないだろうが一条の光が未知の球体から伸びてきて人垣に刺さった。「パパ!」振り返って手を伸ばす少女の足は宙に浮き見えない意思が彼女の体を手掴みにする。「マリ!」マリと呼ばれた少女は光を纏い、何もない空を階段のように登り始めた。「止めろ」娘に向けて放ったのか娘を連れ去ろうとする意思を持つものに向けて放ったのか、彼は制止を促し、それを声の限りに叫んだ。血液を駆け巡る毒に眩む目を見開くように絶望に抗い負担の増すタスクにメモリ割当を増やす如く苦痛を堪えるよう身構えた。そして力を振り絞って叫んだ。何者が何の目的で娘を、マリを連れ去ろうというのだ。答えなど要らない。亡き妻の忘れ形見。たった一人の肉親、手塩に掛けて育てた最愛の我が子を、たとい義理の息子になろうという者でも、私から引き離すなど許しはしない。あの娘がいつか、恋人を私に紹介するときが来たら、鉄拳かスパナ、いずれをもって答えに代えようとシミュレートしていた。「御子柴博士」「ええい離せ。マリを守るんだ」「危ないそこはもう崖ですよ」「そうじゃ、益田君だったな。納屋からこれを持ってこい」御子柴はボールチェーン付きフローティングキーホルダーに付いた鍵束を少年に託した。「何ですかこれは」「行けば分かる」「その中の一番長いカギが刺さるやつを持ってこい。クラシックカー、スクーター、トラクター一応みんなルーフがない。だから、イグニッションキーを挿して試しやすいのに救われた。「これも違う、これも寸足らずだ。これも合わない」多種多様のビークルから一台を探し当てることに不安を覚えたが意外に早く該当車両を見つけ出したのに御子柴博士の近年の助手益田は安堵した。それはトラクターの形をした牽引車の後ろに貨車がある趣味性の強い乗り物だった。オモチャと言い換えてもいい。これをして何とするか取り敢えず御子柴博士のとこへ持っていけば博士の遺言にあった要望は果たせる。「いや、まだ博士は死んだわけじゃない。だから遺言とするのは早計だ」例え絶体絶命の危機にあってもだ。イグニッションキーを捻ると漏電を疑った。いい意味で目が覚めた。感電も死ななきゃ後の不幸自慢だ。だがエンジンに反応なし。肝心のスターターに電気が行ってないんじゃないか?まあ趣味のおもちゃだ取って来いと言った以上は動くんだろう。だがこれを持ち帰った所であの理解不能の地球外生命に対して何の効果その他用途があるのだろう不安が雷雲のように広がる。もう一度試してみるか、早くしないと、本当に遺言になってしまう。シュカシュカシュカ、セルモーターらしき回転音がする。何か引っ掛かりがあった。ゴッ電柱にチャリがぶつかるような衝撃の後野太い音がしてエンジンに手応えがあった。ゴッオオンン!ノイズと共に吐き出す白煙が納屋を埋める「ウッ、ゴホッゴホゴホ、どうやって動かすんだこれ、急いてたせいで気が付かなかったがギヤとかそんなものが見当たらない。何の説明もしてくれなかったせいだ。博士、自分のピンチをご自身で広げたんですよ」適当に足を乗せたペグを踏み込んでアクセルを開けた。ギヤという感触はないモペッドでいえばこれがアクセルであるはずだ。「えーいままよ。何とでもなれえっ」ズドドドド……「ウギャー!!!「あり得ない加速に加えて路面の凹凸の衝撃を吸収しようという働きを車体が全く示さないリジッドサスってのか、「うわー止めてくれええ吐く、吐く」遊園地の絶叫マシンだって規制や何やらでもうここまでは肝を冷やさないように出来ている。身構えた全身が総毛立つ。取り敢えず使命感が継続を選択する「博士ー待ってて下さいよお!助けてええ」もっと速く走れ嘘ぴょーん。死ぬううう」博士から託された謎のマシーンはその車重と、それを引っ張る推進力を地面に伝えるために進行方向に生える植物をなぎ倒し、又は引きぬいた。益田ケンが駆るその乗り物は草食恐竜が餌を食むように突き進んだ。傍からは芝刈り機にしか見えなかった。「博士、持って来ました」大役をこなしたであろう自負が為す大声が誇らしげに響く。しかし博士は冷たくケンを制止する。た。「騒々しいぞ若造!大事な話が聞き取れん」ゲロゲロ!黙ると乗り物酔いが堪え切れず吐いてしまう。結局聞き取れない。嘔吐で静寂を破った彼は顰蹙を一身に背負い、ますます益田ケンは博士に睨まれる。「今度邪魔したらタダでは済まさんぞ」見れば周囲には先程の球体より、立体映像の類の膜が張られ、何者かが何かを訴えている。
「我々はナユタ星から来ました。それはこの地球にロンギ星よりの侵攻部隊が良からぬ企みの為に出陣を開始したからです。奴らの進撃を防ぐ武力を持たぬ貴方方に我々の超兵器ゴーガシャを託します。ゴーガシャ!?
そうです。地球の科学力より軽く3世代先を進む我々ナユタの総力を結集して作った言わばスーパーロボットです。我々はロンギ星人と地球の2国間戦争に介入することはできません。ゴーガシャを送ることでさえ銀河連邦のペナルティギリギリの選択なのです。それでも動かなければただの廃資源に過ぎなくなる。パイロットの派遣に向けて人選を進めて参りましたがやはり銀河連邦の裁判沙汰は
避けなければならない事情故に操縦者派遣は最高会議で見送りが決定しました。そこで今回は超兵器ゴーガシャの適性に敵う人材発掘と操縦スキルの教授を目的として訪問しました。我々と体型も近く動作や行動に関わる感情と言った特質に共通点も多い地球人はゴーガシャの扱いも敵うという結論が人工知能の計算結果にも出ています。見通しは明るいのです。
宇宙の侵略者、邪悪なロンギ星人は方方の星を侵略し、その暴挙の矛先を遂に我がナユタ星に向けました。故にナユタ皇帝が立ち上がりその殲滅を私たちナユタ防衛軍に指示なさいました。それがナユタの科学力の粋を凝らしたスーパーロボットゴーガシャの発動に結実したのでございます。地球の皆様、これはけして対岸の火事ではありません。何故ならロンギ星人は直地球をもターゲットにするであろうからです無事ゴーガシャを扱えることが出来たら、いいえ動かせねばならないのです。地球防衛にゴーガシャをお貸ししましょう」「それが地球の防衛、ひいては宇宙の平和の防衛にも繋がるのです」「我々ナユタは貴方方の勇気と正義に期待しております」
「ケン君、聞いていたかね。君が私の見込んだ男ならそのスーパーロボットの搭乗者たり得るのだ」「私の要求通りそのマシンをここへ持って来た。テストは合格だ」「へ?」「そのただ速く走るだけで操縦方法もわからない特製コミューターをよくぞ
「我々はナユタ星から来ました。それはこの地球にロンギ星よりの侵攻部隊が良からぬ企みの為に出陣を開始したからです。奴らの進撃を防ぐ武力を持たぬ貴方方に我々の超兵器ゴーガシャを託します。ゴーガシャ!?
そうです。地球の科学力より軽く3世代先を進む我々ナユタの総力を結集して作った言わばスーパーロボットです。我々はロンギ星人と地球の2国間戦争に介入することはできません。ゴーガシャを送ることでさえ銀河連邦のペナルティギリギリの選択なのです。それでも動かなければただの廃資源に過ぎなくなる。パイロットの派遣に向けて人選を進めて参りましたがやはり銀河連邦の裁判沙汰は
避けなければならない事情故に操縦者派遣は最高会議で見送りが決定しました。そこで今回は超兵器ゴーガシャの適性に敵う人材発掘と操縦スキルの教授を目的として訪問しました。我々と体型も近く動作や行動に関わる感情と言った特質に共通点も多い地球人はゴーガシャの扱いも敵うという結論が人工知能の計算結果にも出ています。見通しは明るいのです。
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