魔法使いのお店はいつも閑古鳥が鳴いている

うめめ

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Ⅳ 新しい朝

第35話 1000年前の空

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アーロン:魔法使いの助手兼用心棒をしている青年。
アリア:災厄の魔女と呼ばれた錬金術師。

ルイ:気品を漂わせる貴族の男性。25歳。
パティ:ルイの親戚の女性、分家の貴族。21歳。


~モブ~
門兵
住民


(SE アーロンが召喚される音)

アーロン 「あ……っ」

(SE アリアが召喚される音)

アリア 「……!?」

(SE アーロンが空中から落っこちる音)

アーロン 「んがっ!!」

(SE アリアが空中から落っこちる音)

アーロン 「ぐはっ!?」

アリア 「……ああ、クッションになってくれてすまないね」

アーロン 「クッションになったつもりはねえよ……」

アリア 「ふむ、確かにクッションとしては硬すぎるな」

アーロン 「うっせ、とっととどいてくれよ」

アリア 「おっと、それは失礼した」

(SE アリアが立ち上がる音)

アーロン 「……っと」

(SE アーロンが立ち上がる音)

アーロン 「どうやら、アルトリウスからは離れられたみたいだな……」

アリア 「天才である私をもってしても賭けだったが、成功はしてくれたみたいだね」

アーロン 「それで、ここはどこなんだ?」

アリア 「時間遡行タイムリープは初めて使ったんだ、さすがの私でも、何年前のどこかはわからない」

アーロン 「それもそうか」

(SE 風が吹く音)

アーロン 「……にしても、えらく開けた場所に飛ばされたな」

アリア 「ふむ、植生からして、帝都より西側の可能性が高いね」

アーロン 「西側? っていうと、パレトワールとかアルトの近くか?」

アリア 「さあ? だが、ちょうど東側にセレーネ山のような山が見えるな」

アーロン 「……どうする? 東に行って、帝都に戻るか?」

アリア 「……いや、西に進もう」

アーロン 「? なんでそうなる? せっかくセレーネ山が見えるんだ、それを目印に帝都まで戻った方が迷わないんじゃないか?」

アリア 「ここが何年前かもわからない状況なんだぞ? 10年前、100年前ならまだいいが、帝都が存在しない時代だったらどうする?」

アーロン 「…………」

アリア 「それならば、西に進み、帝都より古くからある街に向かう方がいい。それに、何年前に飛んできたのかも、早いところ特定しておきたいしな」

アーロン 「なるほどな。元の時代に戻るとしても、ここが何年前なのか、特定しないといけねえのか。それで、どうやって元の時代に戻るんだ?」

アリア 「ああ、それはこの魔石を使……」

アーロン 「どうした?」

アリア 「……すまない」

(SE 魔石が割れる音)

アリア 「……どうやら、魔石が時間遡行タイムリープに耐えられなかったようだ」

アーロン 「じゃあ、元の時代に戻れない、ってことか?」

アリア 「…………すまない」

アーロン 「……ま、なんとかなるだろ。そんな気にすんなよ」

アリア 「アーロン、だがキミは……」

アーロン 「こんくらいで諦めてたら、ソフィーに殴られる」

アリア 「…………そうだな」

アーロン 「ああ」

アリア 「……ふふ、キミのそういうところに、あの世界の私は、惹かれたのだろうな……」

アーロン 「……! 照れること言うんじゃねえよ……」

アリア 「おや、これは失礼した」

アーロン 「……ほら、西を目指すんだろ? とっとと行こうぜ」



 学術都市・フリージア、入り口。

アーロン 「…………なんだ、この文字?」

アリア 「……この文字は、旧ハルモニア文字か」

アーロン 「旧ハルモニア!?」

アリア 「ああ、旧ハルモニア文字は、、確か800年前までだったはずだから、ここは800年前かそれより以前の時代、ということになるね」

アーロン 「なんて書いてるか、わかるか?」

アリア 「……学術都市、……これは訳せないな、土地の名前か、……そのまま読むと、フリージア、学術都市・フリージア……」

アーロン 「フリージア……? 聞いたことねえな……」

アリア 「……ハルモニアの記録にもなかったはずだ」

アーロン 「……ってことは……」

アリア 「この街の記録が消されている……、つまり旧ハルモニア時代の街ということになる。ふふ、まさか、1000年前に飛ばされるとはね」

アーロン 「1000年、前……。言葉、通じるのか?」

アリア 「ふふ、キミは運が良い」

アーロン 「あ?」

アリア 「ここに、旧ハルモニア文明の第一研究者がいるんだ、なんとかしてみせよう」

アーロン 「そりゃ、頼りになるな」

アリア 「少し待っていろ、調合をする」

アーロン 「何か、策があるのか?」

アリア 「当然だ」

(SE 荷物をあさる音)

アリア 「……これとこの薬草を……、よし」

(SE 錬金術を発動する音)

(SE 調合が成功する音)

アリア 「……できた」

アーロン 「なんだそれ?」

アリア 「これを飲めば、この時代の言語を理解できるようになるはずだ」

アーロン 「本当か?」

アリア 「まあ見ていろ」

(SE 薬を飲む音)

門兵 「……そこの女、止まれ」

アリア 「何かな?」

門兵 「こんな時に旅か? この街に入りたくば、通行証を提示してもらおうか」

アリア 「生憎、通行証を落としてしまってね」

門兵 「……怪しいな、悪いが通すわけにはいかない」

アリア 「はあ、それは残念だ。通してくれたら、イイコトをしてあげようと思っていたのだが……」

門兵 「む、無駄だ。とっとと失せろ」

アリア 「……だめ、か?」

(SE 衣擦れの音)

門兵 「…………ごくり」

アリア 「(小声で)我が傀儡となれ」

(SE 暗示魔法が発動する音)

門兵 「……!」

アリア 「私たちを通せ」

門兵 「はっ、どうぞ、お通りください」

アリア 「さあ、行こうか、アーロン」

アーロン 「あ、ああ」

────────────

 フリージア、マーケットエリア。

アーロン 「……あの薬、本当に効果あったんだな」

アリア 「当たり前だ。なんてったって私は……」

アーロン 「天才、だろ? ところで、依然元の時代に戻る当てがないわけだが、天才様はどうお考えで?」

アリア 「む、とにかく、宿を探そう」

アーロン 「その宿に泊まる金はどうするんだ?」

アリア 「…………」

アーロン 「まずは仕事だな。魔物の討伐依頼でも受けようぜ」

アリア 「……そうだな」

アーロン 「……お、ちょうど酒場があるな。依頼を受けられるかどうか、見てみようぜ」



 それから数刻、フリージア、入り口。

アリア 「……なかなか、骨が折れたな……」

アーロン 「ああ、強力な魔物だった……。まさか、この力を使ってやっと良い勝負になるなんてよ」

(SE 黒いオーラがにじむ音)

アリア 「現代の魔物とは、比べ物にならないほどだ。雑魚クラスの魔物でも、バジリスクやフェンリル並みの強さだった」

アーロン 「ま、それでも勝てない強さじゃないし、依頼の報酬も悪くない。続けていくしかないだろうな」

アリア 「それはそうだ。……それより、ようやくここに慣れてきたが、この時代は、空気中の魔素量が多いようだ」

アーロン 「……そうなのか?」

アリア 「そうか、キミは死神の力の影響で、魔素に耐性があるのか。……いや、もともと死神の力はこの時代のものだから、耐性というわけでもないのか……?」

アーロン 「はあ、おい、アリア、依頼の報酬、受け取りに行くぞ?」

────────────

ルイ 「パティ、どうだ?」

パティ 「ええ、彼の力、あの死神の力に似ていた」

ルイ 「見極めるぞ」

パティ 「……」

ルイ 「奴が敵なのか、それとも……」

パティ 「え、それって、彼らの力を頼るっていうの?」

ルイ 「そういうことも言ってられないだろう。いつあの死神がこの街を標的にするのかわからないんだ。奴の戦力があるいは……」

パティ 「勝手にして。でも、貴方の役目はわかっているでしょう?」

ルイ 「……当然だ」



 それから数日後、アーロンたちはこの時代で依頼をこなしながら、この時代に少しずつ適応していった。

 フリージア、酒場。

(SE 席に着く音)

アリア 「状況を整理しよう」

アーロン 「ああ」

アリア 「まず、ここは1000年前、旧ハルモニア時代であるということ」

アーロン 「旧ハルモニア、俺たちの時代じゃ、その情報は禁忌とされ、忘れ去られた文明。だが俺たちの時代にも、その名残は色濃く残っていた」

アリア 「ああ、その源流がここだ。ここに至るまで、数々の難関を突破してきた私たちでさえ、この時代で戦うには、少し荷が勝ちすぎている」

アーロン 「だな。死神の力を扱える俺はともかく、アリアの魔法の効き目が薄いんだからな」

アリア 「む、そうはっきり言われると複雑だが、火力面においては、アーロンに任せている部分が多いのは事実だ」

アーロン 「それより、この時代、何が起きてるんだ? 物流も滞っているみたいだし」

アリア 「おそらく、戦時中なんだろう。どこの国とかは知らないが」

アーロン 「ま、それが妥当か」

アリア 「……この旧ハルモニアは、死神の力によって亡んでいる。死神の力を有するキミがこの時代にいることで、何か厄介なことが起こるかもしれない」

アーロン 「わかった。変なことには首を突っ込まないようにする」

アリア 「本当にわかっているのか……? まあ、キミのお人好しには慣れているが……」

アーロン 「…………」

(SE ナッツをつまむ音)

アーロン 「……ところでアリア、ずっと気になってたんだが」

アリア 「なんだ?」

(SE グラスを傾ける音)

アーロン 「……アリア、いったいどっちなんだ?」

アリア 「…………」

アーロン 「…………」

アリア 「……どっち、とは?」

アーロン 「錬金術師なのか、それとも魔法使いなのか、だ。あのとき、俺の背中を押してくれたのは、どっちなんだ?」

アリア 「…………」

(SE 席を立つ音)

アーロン 「あ、おい」

アリア 「さあ、どっちなんだろうね?」

アーロン 「…………」

アリア 「災厄の魔女と呼ばれていた気もするし、小さな店を営んでいたような気もする」

アーロン 「それって……」

アリア 「正直、私にもわからない。そういうことに、しといてくれ」

アーロン 「なんだよ、それ」

アリア 「ふふ、そろそろ出よう」

アーロン 「はいはい」

────────────

 フリージア、マーケットエリア。

(SE 扉の開閉音)

(SE ざわざわ)

アーロン 「なんだ? なんか騒がしいな」

アリア 「……楽しげ、というわけでもないね」

アーロン 「おい、何があったんだ?」

住民 「前線が下がったらしいです。お兄さんたち、旅の人? だったらこの街を離れた方が良いですよ。この街もいずれ……」

────────────

パティ 「ルイ! 考え直して!」

ルイ 「俺は、このフリージアの執政官だ! 俺が戦わずして、誰がこの街を守る!?」

パティ 「ルイ、貴方の考えは素晴らしいと思う。けど、貴方もあの力を見たでしょう!? あんなの、私たちじゃ到底敵わないわよ!」

────────────

アーロン 「……あいつらは?」

住民 「執政官様ですよ。あの方は、いつもこの街を第一に考えてくださるんです。……っと、私はこれで失礼します」

アリア 「ああ、呼び止めてすまなかったね」

(SE 住民が去っていく音)

アーロン 「ふうん、良い貴族もいるもんだな」

アリア 「それより、戦時中であるという読みは当たっていたようだね」

アーロン 「……そうだな」

アリア 「この戦争には、少なからず死神の力が関わっているはずだ。アーロン、わかっていると思うが……」

アーロン 「わかってる、首を突っ込まなきゃいいんだろう?」

アリア 「……それならいいが……」

アーロン 「ま、とりあえず素材の採取に行こうぜ」

アリア 「あ、ああ」

(SE 足音)

ルイ 「……そこのお前たち、見ない顔だな」

アリア 「…………」

アーロン 「は、人に名前を訊くときは、まず自分から名乗るのが礼儀なんじゃねえか?」

パティ 「ちょっと……!」

ルイ 「これは失礼、俺はルイ、この街の執政官を務める貴族だ。こっちは……、分家の、パティだ」

パティ 「……」

アーロン 「アーロンだ。今は、こっちの魔法使いのアリアと旅をしてる」

アリア 「アリアだ、よろしく」

ルイ 「……魔法使い、か」

パティ 「こんなときに魔法使いが旅なんて……」

ルイ 「ああ、ここがフリージアでよかったな。他の街だったら、お前は処刑されていた」

アリア 「…………」

アーロン 「……まあいいじゃねえか。それより、前線が下がってきたって聞いたが、ここは大丈夫なのか?」

ルイ 「……なんともいえない状況だ」

アーロン 「……敵はそんなに厄介なのか?」

パティ 「厄介も何も……」

(SE 爆裂音)

ルイ 「……ッ!?」

アリア 「なんだ!?」

アーロン 「爆発か……!?」

パティ 「ルイ、あの方角……」

ルイ 「ああ、あの方角は、帝都……!! 死神め、とうとう帝都を落としたか……!!」

パティ 「そんな……!!」

アリア 「……」

アーロン 「死神……、そいつは、そんなに強いのか?」

パティ 「……、機密事項よ。教えられないわ」

ルイ 「……いや、ここまで旅をしてきたんだ、腕に覚えはあるんだろう? だったら協力しろ。そうしたら教えてやる」

アーロン 「は、さっきはこの街を守るのが執政官だっつってたのに、俺たちの力を頼るのかよ?」

ルイ 「なに、お前たちの協力がなくとも戦うつもりだ。だが、使える戦力は多いに越したことはない」

アーロン 「そうかよ」

アリア 「……アーロン」

アーロン 「こう見えて暇じゃないんでな。少し考えさせてくれ」

パティ 「はあ?」

ルイ 「そうか。だが決断は早くしてくれ。我々に残された時間は少ない。そんな気がするんだ」

アリア 「…………」

つづく
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