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第9章 サンルートの王、参上!
第200話 モーファサの料理
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「……てわけだ」
「へー……」
ゴルドの昔話、とても興味深かった。
言い方悪いかもしれないけど、一見釣り合わなそうな4人がなんでパーティを結成できたのか納得できたかも。
「ほんと、ゴル爺ってば、あの受付の人にバリ興味あったもんね!」
「お、おい! 琥珀さんの前でそういうこと言うんじゃねぇ!」
ゴルドは焦った表情をしている……まぁ、好きな人の前で、前に好きだった人の話をされたら焦っちゃうよね。
「にしても、ゴルドが私を好きだっての、本気なんだねぇ」
「そ、そりゃもちろん! そうですよ!!」
うん、話を聞く限り、ゴルドが熟年の人間の女性しか興味が無いのは本当みたいだね。
「ほんまに、ウチはあの時ほんまに怖かったわ、今は全然大丈夫っていうか、アホらしいって感じやけど」
「あ、アホらしいってなんだよ!」
「あはは、でもまぁ、ウチが話せる男はゴルドはんとオトンぐらいやわ」
ラピスのお父さん……そういえば聞いたこと無いな、ラピスの家族の事とか。
「ねぇラピス、ラピスの家族についてそういえば聞いたこと無かったよね?」
「そういえばそうやなぁ、瑠璃はん、気になるか?」
「うん、聞かせて」
「せやなぁ、まずどっから話そうか……」
私たちは、話しながら、帰路へと着いていた。
話をしながら歩いていると、時間というのは早く流れるもので、既にいかいやの前に到着していた。
玄関を開けようとしたその時、中から美味しそうな料理の香りがした。
なんだろう……ごま油のような、辛味噌みたいな……。
「これ、『モーファサの料理』だね!」
「モーファサの料理?」
リンの言葉には、少々違和感があった。
モーファサというのは、キセノンの故郷だという事は知っている、だが、この香りには、覚えがある。
これは……。
「……これ、中華料理じゃないかい?」
私が思っていたことを、叔母さんが代弁してくれた。
中華……モーファサの料理……まさか。
私は玄関を開け、声を掛けた。
「キセノン! いるんでしょ!? ただいまー!!」
私は、キセノンが既に帰っていると予測した……そしてそれは見事に的中した。
私が大声を上げると、足音が聞こえ……エプロン姿のキセノンが出迎えてきた。
……のだが。
「ひぃ!? キセノン! な、何その恰好!?」
どういうわけかエプロンが……血まみれだった。
「へー……」
ゴルドの昔話、とても興味深かった。
言い方悪いかもしれないけど、一見釣り合わなそうな4人がなんでパーティを結成できたのか納得できたかも。
「ほんと、ゴル爺ってば、あの受付の人にバリ興味あったもんね!」
「お、おい! 琥珀さんの前でそういうこと言うんじゃねぇ!」
ゴルドは焦った表情をしている……まぁ、好きな人の前で、前に好きだった人の話をされたら焦っちゃうよね。
「にしても、ゴルドが私を好きだっての、本気なんだねぇ」
「そ、そりゃもちろん! そうですよ!!」
うん、話を聞く限り、ゴルドが熟年の人間の女性しか興味が無いのは本当みたいだね。
「ほんまに、ウチはあの時ほんまに怖かったわ、今は全然大丈夫っていうか、アホらしいって感じやけど」
「あ、アホらしいってなんだよ!」
「あはは、でもまぁ、ウチが話せる男はゴルドはんとオトンぐらいやわ」
ラピスのお父さん……そういえば聞いたこと無いな、ラピスの家族の事とか。
「ねぇラピス、ラピスの家族についてそういえば聞いたこと無かったよね?」
「そういえばそうやなぁ、瑠璃はん、気になるか?」
「うん、聞かせて」
「せやなぁ、まずどっから話そうか……」
私たちは、話しながら、帰路へと着いていた。
話をしながら歩いていると、時間というのは早く流れるもので、既にいかいやの前に到着していた。
玄関を開けようとしたその時、中から美味しそうな料理の香りがした。
なんだろう……ごま油のような、辛味噌みたいな……。
「これ、『モーファサの料理』だね!」
「モーファサの料理?」
リンの言葉には、少々違和感があった。
モーファサというのは、キセノンの故郷だという事は知っている、だが、この香りには、覚えがある。
これは……。
「……これ、中華料理じゃないかい?」
私が思っていたことを、叔母さんが代弁してくれた。
中華……モーファサの料理……まさか。
私は玄関を開け、声を掛けた。
「キセノン! いるんでしょ!? ただいまー!!」
私は、キセノンが既に帰っていると予測した……そしてそれは見事に的中した。
私が大声を上げると、足音が聞こえ……エプロン姿のキセノンが出迎えてきた。
……のだが。
「ひぃ!? キセノン! な、何その恰好!?」
どういうわけかエプロンが……血まみれだった。
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