腐男子が男しかいない異世界へ行ったら色々と大変でした

沼木ヒロ

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第七十三話

腐男子、馬車の中で致す ※

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「ハァッ……ヤマト君……ヤマト君……」

 ディルトさんは俺の名前を呼びながら、顔や首筋にいくつもキスをしてきた。そして首の辺りを強めに吸いながらTシャツの中に手を入れ、まだ勃ちあがっていない乳首を指でこすりだした。その絶妙な力加減が気持ち良くて、思わず体がビクッと跳ねてしまった。

「んんっ……ディルトさん……」
「あぁ、ヤマト君、何て可愛いんだ君は……」

 ディルトさんが再び口にキスをし、舌を捻じ込んできた。

 舌同士が絡み合い、唾液で濡れた唇を舌で舐められ、甘噛みして軽く吸われて何度もキスをされた。
 感じていつの間にか勃ち上がった乳首を指でコリコリされ、口はディルトさんの唇で塞がれ、んんっ、と鼻から吐息が抜けた。段々と力が抜けていくのが自分でも分かった。
 狭い御者ぎょしゃ席でディルトさんに覆い被さられ、右に動くと座席の下へ落ちてしまいそうになるのでディルトさんの肩に手を回し、必死にしがみ付いた。

 ディルトさんはずり落ちそうな俺の右肩を抱き寄せ、耳元で荒い息遣いをしながら囁いてきた。

「……ここじゃ少し狭すぎるね。
 後ろの客車の方に移動しても良いかい?」

 俺は無言で頷くと、ディルトさんは膝掛けを持って俺をお姫様抱っこし、御者ぎょしゃ席から降りて後ろの客車のドアを開けて乗り込んだ。
 俺は横の備え付けの椅子に座らされ、ディルトさんは持っていた膝掛けを床に敷いて、俺を抱きしめながらそのまま床へとゆっくり寝かせてくれた。

「ヤマト君、愛してる」

 ディルトさんは片肘を俺の頭の横についてディープキスをし、もう片方の手を俺の下着の中に突っ込み、勃ちかけの息子を擦りだした。

(あぁっ……口の中とチンコを同時に攻められて気持ちいい……)

 既に先っぽからはカウパーが溢れ、ディルトさんに擦られる度にヌチヌチいやらしい音が鳴り響いた。

 ここ最近セックスしていなかったせいだろうか、このままだと早くも達しそうだったので違う事を考えるようにする。
 ふいにディルトさんの股間に手が触れると、今にもパンツが張り裂けそうな位、パツパツに硬く腫れ上がっていた。

「あ……あの、ディルトさんのココ苦しそう……舐めたい……舐めてもいいですか?」

 ディルトさんは俺の言葉でバッと起き上がったので、俺も上体を起こしてディルトさんのベルトに手を掛けた。
 するといつも落ち着いているディルトさんが慌てふためいた。

「あ、いや、ヤマト君、待ってくれ、嬉しいんだがその……まだシャワーを浴びてないから……ヤマト君だけ気持ち良くさせてあげようかと……んんっ!!」

 俺はディルトさんが話している途中で下着からディルトさんの猛々しく反ったチンコを握り、口に含んで手と一緒に上下に動かした。
 しゃぶり続けどんどんと硬さが増し、更に膨らんでいき凶悪な長さと太さになった。

(デ、デカイ…………そうだった、ディルトさんの、前に鑑定した時他の誰よりも一番大きかったんだった)

 口に全て入らない程ガチガチに大きくなったディルトさんのチンコ…………コレを俺の中に挿れてもらったらどうなるんだろう。考えただけでお尻の穴がヒクヒクうずいた。

 前に馬車でディルトさんに迫られた時は時間停止能力を使って逃げちゃって、ディルトさんとは最後までやらず仕舞いのまま今日こんにちまで過ごした。

 今は……この前とは違う。ディルトさんの事好きだし、恋人にもなったし、更に口に含んでいるディルトさんのチンコを挿れて欲しいなんて思ってるし…………
 俺、いつの間にこんなに淫乱になってしまったんだろう。童貞だったから、この世界に来て前立腺とか乳首とか色々開発されてセックスの快楽に溺れたのが原因なのかもしれない。
 もっと気持ちのいい事をしたい、って体が勝手に反応するようになってしまった。

 色々考えながらディルトさんのチンコを唾を絡めてじゅぶじゅぶ舐めていると、ディルトさんが俺の頭を両手で持って引き離した。

「……ハァ、ハァ……ヤマト君上手だね……もうイきそうだ…………その、ヤマト君の中に……挿れてもいいかな……」

 ディルトさんは呼吸を整えながらギュッと抱きしめてきた。ディルトさんはイくのを我慢しているのか、体が少し震えていた。俺はディルトさんの体を握り返し応じた。

「…………はい、ディルトさんの……欲しいです、挿れて……下さい」
「……!! ヤマト君っ……!!」

 ディルトさんは火がついたかの様に激しくキスをしながら俺を床に寝かせ、俺のパンツを下着ごとずらし、ポケットから小さい容器を取り出し手にドブッと出して指に絡ませている……アレはローションかな。
 ディルトさんは俺の足を広げた後、指を後ろの穴にゆっくりズブッと挿れて、少しずつ動かしてきた。
 ディルトさんは片手で俺のチンコを擦り、もう片方の手で指を出し挿れしながら本数を増やし拡げていった。
 時々前立腺も刺激され、カウパーも先っぽから溢れっぱなしで足がガクガクしてきた。

「あっ、あぁっ、いやっ……あっ……!
 ディルトさん……ディルトさぁんっ……!」
「……そろそろいいかな……ヤマト君、挿れるよ」

 ディルトさんがゴムを手早く付け、俺のお尻の穴に当てがい、グプ……と挿れてきた。
 先っぽ辺りをゆっくり出し挿れし、段々深い所まで進み、一番奥まで達したのと同時に勢いよく前立腺の奥辺りをゴリュッと擦るように突かれた。

「!! ッッアァァッ!!」

 その瞬間、俺のチンコの先から精液が体の奥から押し出される様にドロッと吐き出された。
 うわぁぁぁ、俺、挿れられた瞬間にお尻の穴だけでイッちゃったよ……

「っ……! ヤマト君……お尻だけでイけたんだね……っっ……、後ろの穴、キュウキュウ締め付けられて……気持ち良すぎるよ、ヤマト君っ……!」
「……!! っあぁっ! んあぁぁ、い、いや、ディルトさん、奥に、奥に当たっ……あぁぁっ!!」

 ビクビクとイッている俺をディルトさんは引き続き激しく奥深くまでガンガンに突いてきた。
 俺は激しい快感で射精はしていないが何度も中の刺激だけで達していた。先っぽからドロドロと溢れ出る精液が止まらない。
 頭の上から足の先まで、気持ち良すぎて全身が震えて壊れてしまいそうになる位、俺は気持ちよがりあえいでいた。

(俺の今の顔、絶対アヘッてる……)

 涙とよだれと汗が入り乱れ、口も開きっぱなしだ。でも今は恥ずかしさより気持ち良さの方が勝り、アヘ顔の事とかどうでもよかった。

「っあっ、ヤマト君……私は……ウッ、もうそろそろ限界みたいだ……い、一緒にイこう……」

 ディルトさんは腰を動かしながら、手で俺のチンコを激しくグチュグチュと擦りだした。
 前と後ろを激しく攻められ、段々と込み上げる射精感に息が途切れ途切れになる。

「っ……ヤマト君……うぅっ!」
「あっ……俺も……あっ、っあぁぁっ!!」

 俺が自分とディルトさんのお腹に射精したと同時に、体の奥深くでも薄いゴム越しにディルトさんのモノが達してドクドクと波打っているのが分かった。

「ヤマト君……好きだよ、愛してる……」

 ディルトさんは奥に挿れたままの体勢のまま、キツく抱きしめてキスをしてきた。俺もそれに応えるように目を閉じ、抱きしめ返した。
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