俺の愛しい旦那様~触手の話in異世界

らんね

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7 欲求不満なわけで

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俺、キックスは先ごろ、三度目の産卵をした。
 三度目ともなれば、産卵に身体が慣れてきたようで、初産の時ほどの辛さはなかった。腹の中が、あのデカい卵を受け入れられるように柔軟になっているのかもしれない。旦那様の力なのか、人体の神秘なのか、そこはわからないけれども。
 けど一方で産卵に慣れないのは、旦那様の方だ。

「ん、ん、ん、だんなさま、もっと奥、突いて、足りない」

俺が尻に旦那様を咥え込んでおねだりしても、軽くイかされただけでしゅるんと抜かれてしまった。それに俺は不満で口先を尖らせる。
 旦那様に愛してもらってたっぷり体液を注がれれば、産後の肉体の損傷は修復される。けれど産卵に備えての壮絶な栄養注入という名のセックス責めもあり、産卵とは体力と同時に気力を消耗するわけで。旦那様はくったりとベッドに沈む産後の俺を、いつも以上に大事に、甘やかしにかかっていた。
 俺もゆるゆると愛されるのだって好きだけど、そろそろ激しいのもいいと思うんだけどな?
 そんな風に考えながら、俺は旦那様に抱き着いてウトウトと朝寝をしていた。

「パンの匂い……」

俺の鼻が、焼いたパンの香りを察知した。旦那様の分身が、パン屋から買ってきたものを温め直してくれているんだろう。近くの市場の店主たちは最初こそモロに触手な旦那様にビビっていたが、時が経てば慣れるもので、金を払えば皆客だと割り切っているようだ。俺が朝寝にしけこんでいる間に旦那様だけで買い物に行っても、商品を売ってくれるんだ。
 いつも台所を管理してくれる旦那様の分身が、トレイに温め直したパンとホットミルクを載せて、ベッドまで運んでくれる。

「ありがと、美味しそうだ」

旦那様が椅子みたいに寄りかからせてくれるので、それに背中をもたれさせて、まずはホットミルクを飲む。旦那様の体液だけでも生きていける俺だけれど、俺の尿とか便を旦那様が食べたがるので、ちゃんとこういうのも摂取しないとな。

「ん、ん、旦那様、俺そろそろ体調良いし、外へ散歩に行こうぜ?」

食事を終えてトレイを下げられたベッドの上で、俺は旦那様に跨って股間を擦りつけながら、そんな話をする。俺を労わるあまりにちょっとしか挿れてくれない旦那様へ、もっと激しいのが欲しいっていうアピールだ。
 それに旦那様は長い間ダンジョンの最下層に潜んでいたので、外の景色というのが新鮮なんだろう。案外散歩が好きだ。ベッドの上だから心配が消えないのかもだし、旦那様が気分良くなればその気になってくれるか?

「ぁ、ぁ、ぁんっ!」

俺のアピールが通じているのかわからないが、旦那様からチンポとキンタマをまとめて揉まれて、俺はあっけなく達してしまう。旦那様にかかれば、俺って早漏だ。

「ね、外の景色がいいところで、旦那様に愛されたいんだ。ダメか?」

俺の中の微かな可愛げを総動員してのおねだりに、旦那様が折れた。


こうして俺は軽装で、街を見下ろす丘までやって来た。ここは一年中なにかしらの花が咲いていて、家族連れだったり恋人のデートだったりで訪れる場所だ。今日はそのどの姿もなくて、俺と旦那様だけの場所らしい。

 にゅるん、にゅるん

 旦那様が俺にぐるっと巻き付きながら、周囲を窺うようにウロウロするので、この場所を気に入っているらしい。俺はそんな旦那様の愛らしい一面にほんわかしながら、巻きつかれながらもいそいそと服を脱ぎ捨て、全裸になる。

「なぁ、旦那様、シよう? 太くて、すごいのが欲しいんだ。激しく突き上げて、ヒンヒン鳴かされたい。旦那様、お願いだから」

俺は懇願しながら大きく両足を広げて、旦那様が入っている尻穴の隙間に指を入れた。そして中の旦那様をふにっと掴むと、それを自分で出し挿れし始める。

「あ、あ、旦那様、だんなさま」

俺が旦那様を使って自慰をし出すと、旦那様は葛藤するようにブルブルと震える。

「あぅん!」

その振動が中に響いて、俺は軽くイってしまった。
 それが旦那様の理性を千切ってしまったようで、俺の口めがけて太いのがズボッと突き入れられ、体液をたっぷり注がれる。おかげでここまで歩いた疲れも吹き飛んだ俺の中で、旦那様がぶわっと膨らんだ。
「ん、ん、ん!」
旦那様を上の口でしゃぶりながら、腹の中の最奥まで感じられる旦那様に、俺は自ら腰を揺らして「早く、早く」と強請ってしまう。すると腹の中でみちっとなっている旦那様が、ずりゅずりゅと動き出す。
「ん、ふ、ふっ!」
すごい、太い、激しくて、いい!
 旦那様の動きがだんだん大きく大胆になっていき、俺の身体が快感で跳ねるのをにゅるんと抑え込まれる。
 いぃ、そこ、気持ちよ過ぎる、あぁ、はげし、イク――!

 ぶしゅぅぅう!

 下からと上からとに、旦那さまから激しい飛沫を叩きつけられ、俺はチンポから白濁を勢いよく飛び散らせた。あぁ、これが欲しかったんだ!

「は、は、だんなさま、これ好き、なぁ、もう一回シて?」

俺は荒い息を吐く合間におねだりすると、旦那様が即座に叶えてくれる。

「あ、あ、あ、あぁん!」

俺はひたすらに、快感の喘ぎを上げ続け、それから何度も「もう一回」を繰り返した。
 ようやく互いに満足してセックスをやめた俺たち。旦那様と俺の体液で、胸のあたりまでぐちゃぐちゃのドロドロなのを、旦那様が鞄から出した濡れ布で丁寧に拭いてくれる。こうなるかもと思って入れていたのか? なんだ、旦那様だってヤる気だったんじゃんか!
 それから敷布を敷かれて横たわる俺に、旦那様が寄り添うように絡みつき、下腹をゆるゆると撫でてくる。そこは旦那様の印がある辺りで、印に触れられると気持ちいいんだ。

「なぁ旦那様、俺卵産むのも好きだぞ?」

旦那様が気にしているだろうことを、俺は言ってやる。
 たぶん俺が産卵の度に苦しがるから、旦那様が心配してしまうんだろう。けど繰り返すが、産卵に身体が適応してきたので、今回は初産ほどの辛さはない。むしろ性欲が有り余るほどだ。
 それに、独りぼっちだった旦那様の一族を増やしてやれるのは、俺も嬉しい。

「産卵に耐えられるから、俺を選んでくれたんだろう? ふふ、身体鍛えていてよかったな。きっと旦那様のために生まれたんだよ、俺は」

俺は旦那様を掴むと、口に含んでちゅぱっと舐める。

「たぁくさん産んでさ、旦那様と子どもたちで、世界征服しちゃおうぜ?」


後日この話をのろけとしてギルドマスターに笑いながらすると、「世界征服が冗談に聞こえない」と真面目な顔で叱られた。確かにそうかもしれないな。
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