5 / 118
一章 再会
5 運動すると眠くなる★
しおりを挟む
「あれ、イッちゃった感じ? 早かったな」
「……てめぇ」
からかい口調の僕を睨んできた香坂は、案外元気そうだ。
「じゃあ次、僕の方な」
そう言って僕は腰を動かし始めた。
パン、パン、パン、パン!
「あ、あ、あ、あ」
俺がリズミカルに腰を打ち付けるのに合わせて、香坂の身体が揺れている。睨んでいた険しい目つきが、だんだんとろけてくる。うん、この変わる瞬間が色っぽいかも。当人が気付いているかは知らないけれど。
うん、すげぇ気持ちいい、イきそうだ。僕もノッてきているところだったんだけれど。
「あっ!? てめぇ、ちょい待ち、あ、あ!」
とろけた表情だった香坂がふいにカッと目を見開いた。
「んぁっ、待て、無理、ダメ、ムリ――!」
いや、そう言われてもここから止まれる? 無理だろうよ。
こんな風に香坂が変な抵抗をしていると、挿れる角度が変わって気持ちいいところを抉ってしまったらしい。
「あぁんっ!」
一際甲高い喘ぎを上げて、咥えこんでいた僕のペニスをギュッと締め付けた。
ドクリ!
そうやって絞られるがままに、僕は香坂の中で精液を吐き出してしまう。
「あ、やば、ナマだった」
そこで僕はその事実に気付いてしまった。コンドームとか全く考えていなかったし。僕も冷静なつもりでいて、全く冷静ではなかったようだ。
「だから! 待てっつっただろうが!」
香坂が僕の背中をバンバンと叩いてくる。ちょっ、それ痛い、マジで痛いから!
「まあ、ナマ出しのことは後でちゃんとするからさ、避妊薬貰えるアテがあるし」
「そうじゃねぇと、お前のココを食いちぎるぞ」
僕がなんとか宥めようとヘラリと笑うのに、香坂は尻の筋肉を最大限に締めてくる。や、すげぇ痛いからやめてな!? けど叔父さんに頼めば処方してもらえるだろう。その前に準備不足についての特大の説教を食らうだろうけれど。
それより今は、お互いに全然萎えていないブツのことを考えなければ。特に香坂は余程性欲が有り余っていたのか、まだまだ元気みたいだし。
「僕はバイブ代わりなんでしょ? せいぜい頑張るよ」
「おぉ、さっさと次をヤれや」
二人してそんなことを言い合った後、香坂は再び僕に揺らされるのに身を任せながら、いたずらに締めてくるのが油断ならない。ここで早漏のレッテルを張られると、後々まで馬鹿にされそうだ。
結果として、それから僕は香坂の中で三度ほど果てた。
僕が搾り取られてヘトヘトになっている一方で、性欲発散できたところで改めて抑制剤を飲んだ香坂は、今度は薬が効いてきたっぽい。眠そうにウトウトとし始めている。
「香坂ぁ、寝るなら帰るけど?」
「……ん、いい」
僕の腕をギュッと抱きしめるようにして、ぼんやりとそう返してくる。
やば、こっちまで眠くなってきた――
それから、起きたら朝である。
時刻は夜が明けすぐくらいだろう、カーテンの向こうはぼんやりと明るい。それでも室内がうっすらと確認できるくらいだ。
僕はまず寝ぼけ眼で知らないベッドに寝ていたことにギョッとして、すぐ横に香坂の顔があったことにさらにギョッとした。そうか、ちょっと期待していたんだけれど、やっぱり夢オチにはならなかったかぁ~!
なんて朝から悟りを開こうとしていた僕の横で、香坂がモゾモゾとし始めた。僕が動いたことであっちを起こしてしまったようだ。しまった、起きる前に帰ればよかったか? いや、それだとヤリ逃げしたクソ男っぽくないか? え、どっちが正解だ?
僕が一人混乱しているのを余所に、香坂は寝たまま「くわぁ」と大あくびをしてから「う~ん」と伸びをする。
「こんなスッキリするヒートは初めてだ」
そう言って身体を起こした香坂の身体のあちらこちらに情事の跡が散っている。あれ、僕こんなにキスマークつけてたのか。無意識だったな。
「ふん、バイブよりは役に立ったな」
「そりゃどうも」
一応褒めてくれたらしい香坂に、僕はヘラリと笑う。
「ってかさ、昨日、なんでケンカしてた?」
キスマークを纏って目に毒な香坂から意識を逸らすべく、僕は今になってはどうでもいいことを尋ねる。
「あぁ? 前に店で絡まれたのを追い出したら、逆恨みされた。ヒートでさえなければ、あんな奴らはワンパンだったっての」
「なるほど」
なんともありそうな理由だ。
それから特に話すこともなく、しばし二人で沈黙してから、
「朝メシ、食うか?」
香坂がそう言ってくるのと、僕の腹が鳴るのが同時だった。というわけで、二人で交互にシャワーをして、一緒に朝食を食べることになる。どうやら香坂はここに住んでいるみたいで、あのニイチャンの店に住み込みで働いているようなものなんだとか。そうそう、ニイチャンは香坂の従兄だってさ。
ちなみに、シャワーの時に鏡で全身を見たらしい香坂から、キスマークをつけすぎたことをマジギレで怒られた。無意識だったんだってば、ゴメンって。
「……てめぇ」
からかい口調の僕を睨んできた香坂は、案外元気そうだ。
「じゃあ次、僕の方な」
そう言って僕は腰を動かし始めた。
パン、パン、パン、パン!
「あ、あ、あ、あ」
俺がリズミカルに腰を打ち付けるのに合わせて、香坂の身体が揺れている。睨んでいた険しい目つきが、だんだんとろけてくる。うん、この変わる瞬間が色っぽいかも。当人が気付いているかは知らないけれど。
うん、すげぇ気持ちいい、イきそうだ。僕もノッてきているところだったんだけれど。
「あっ!? てめぇ、ちょい待ち、あ、あ!」
とろけた表情だった香坂がふいにカッと目を見開いた。
「んぁっ、待て、無理、ダメ、ムリ――!」
いや、そう言われてもここから止まれる? 無理だろうよ。
こんな風に香坂が変な抵抗をしていると、挿れる角度が変わって気持ちいいところを抉ってしまったらしい。
「あぁんっ!」
一際甲高い喘ぎを上げて、咥えこんでいた僕のペニスをギュッと締め付けた。
ドクリ!
そうやって絞られるがままに、僕は香坂の中で精液を吐き出してしまう。
「あ、やば、ナマだった」
そこで僕はその事実に気付いてしまった。コンドームとか全く考えていなかったし。僕も冷静なつもりでいて、全く冷静ではなかったようだ。
「だから! 待てっつっただろうが!」
香坂が僕の背中をバンバンと叩いてくる。ちょっ、それ痛い、マジで痛いから!
「まあ、ナマ出しのことは後でちゃんとするからさ、避妊薬貰えるアテがあるし」
「そうじゃねぇと、お前のココを食いちぎるぞ」
僕がなんとか宥めようとヘラリと笑うのに、香坂は尻の筋肉を最大限に締めてくる。や、すげぇ痛いからやめてな!? けど叔父さんに頼めば処方してもらえるだろう。その前に準備不足についての特大の説教を食らうだろうけれど。
それより今は、お互いに全然萎えていないブツのことを考えなければ。特に香坂は余程性欲が有り余っていたのか、まだまだ元気みたいだし。
「僕はバイブ代わりなんでしょ? せいぜい頑張るよ」
「おぉ、さっさと次をヤれや」
二人してそんなことを言い合った後、香坂は再び僕に揺らされるのに身を任せながら、いたずらに締めてくるのが油断ならない。ここで早漏のレッテルを張られると、後々まで馬鹿にされそうだ。
結果として、それから僕は香坂の中で三度ほど果てた。
僕が搾り取られてヘトヘトになっている一方で、性欲発散できたところで改めて抑制剤を飲んだ香坂は、今度は薬が効いてきたっぽい。眠そうにウトウトとし始めている。
「香坂ぁ、寝るなら帰るけど?」
「……ん、いい」
僕の腕をギュッと抱きしめるようにして、ぼんやりとそう返してくる。
やば、こっちまで眠くなってきた――
それから、起きたら朝である。
時刻は夜が明けすぐくらいだろう、カーテンの向こうはぼんやりと明るい。それでも室内がうっすらと確認できるくらいだ。
僕はまず寝ぼけ眼で知らないベッドに寝ていたことにギョッとして、すぐ横に香坂の顔があったことにさらにギョッとした。そうか、ちょっと期待していたんだけれど、やっぱり夢オチにはならなかったかぁ~!
なんて朝から悟りを開こうとしていた僕の横で、香坂がモゾモゾとし始めた。僕が動いたことであっちを起こしてしまったようだ。しまった、起きる前に帰ればよかったか? いや、それだとヤリ逃げしたクソ男っぽくないか? え、どっちが正解だ?
僕が一人混乱しているのを余所に、香坂は寝たまま「くわぁ」と大あくびをしてから「う~ん」と伸びをする。
「こんなスッキリするヒートは初めてだ」
そう言って身体を起こした香坂の身体のあちらこちらに情事の跡が散っている。あれ、僕こんなにキスマークつけてたのか。無意識だったな。
「ふん、バイブよりは役に立ったな」
「そりゃどうも」
一応褒めてくれたらしい香坂に、僕はヘラリと笑う。
「ってかさ、昨日、なんでケンカしてた?」
キスマークを纏って目に毒な香坂から意識を逸らすべく、僕は今になってはどうでもいいことを尋ねる。
「あぁ? 前に店で絡まれたのを追い出したら、逆恨みされた。ヒートでさえなければ、あんな奴らはワンパンだったっての」
「なるほど」
なんともありそうな理由だ。
それから特に話すこともなく、しばし二人で沈黙してから、
「朝メシ、食うか?」
香坂がそう言ってくるのと、僕の腹が鳴るのが同時だった。というわけで、二人で交互にシャワーをして、一緒に朝食を食べることになる。どうやら香坂はここに住んでいるみたいで、あのニイチャンの店に住み込みで働いているようなものなんだとか。そうそう、ニイチャンは香坂の従兄だってさ。
ちなみに、シャワーの時に鏡で全身を見たらしい香坂から、キスマークをつけすぎたことをマジギレで怒られた。無意識だったんだってば、ゴメンって。
108
あなたにおすすめの小説
起きたらオメガバースの世界になっていました
さくら優
BL
眞野新はテレビのニュースを見て驚愕する。当たり前のように報道される同性同士の芸能人の結婚。飛び交うα、Ωといった言葉。どうして、なんで急にオメガバースの世界になってしまったのか。
しかもその夜、誘われていた合コンに行くと、そこにいたのは女の子ではなくイケメンαのグループで――。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
ほたるのゆめ
ruki
BL
恋をすると世界が輝く。でもその輝きは身体を重ねるといつも消えてしまった。そんな蛍が好きになったのはオメガ嫌いのアルファ優人だった。発情したオメガとその香りを嫌悪する彼に嫌われないように、ひたすらオメガである事を匂わさないようにしてきた蛍は、告げることの出来ない思いに悩んでいた。
『さかなのみるゆめ』の蛍と(木佐)優人のお話です。時間軸的には『さかな・・・』のお話の直後ですが、本編主人公達はほとんど出てこないので、このお話だけでも楽しめるかと思います。けれど『さかな・・・』の方も読んで頂けると幸いです。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(2024.10.21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
オレンジの奇跡~夕と凪、僕らが交わる世界~
けいこ
BL
両親が営む小さな旅館『久我屋』を手伝いながら、BL小説を書いている僕。
穏やかにゆっくりと過ごす日常に満足していたある日、僕の前にとんでもなく魅力的な男性が現れた。
今まで1度も誰かを好きになったことがない僕にとっては、この感情が何なのか理解できない。
複雑に揺れ動く心に逆らえず、今までとは明らかに違う現実に戸惑いながら、僕の心はゆっくり溶かされていく……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる