僕のΩは案外可愛い?

らんね

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一章 再会

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それから喧嘩していたわけじゃあないんだけれど、仲直りの印に舌を絡め合いながらゆっくりとまぐわう。

「ん、ん、あぅ」
「気持ちよさそうな顔」

僕は仰向けの香坂に腰をぐっと密着させて揺すったら、そう言えば話しておくことがあったのを思い出した。

「なぁ、今僕ってココに、ほぼ住んでるじゃん?」
「っん、はぁ、あ?」

セックス途中での僕の急な話に、香坂は喘ぎながら「今、その確認要るか?」って顔をする。

「春にな、僕のアパート弟に、取られることになった」
「……は?」

これを聞いて快楽に流されていた香坂が目を丸くして、僕の腰に足を絡ませて強引に動きを止めさせた。

「はぁっ、ってことは、こっちに出てくんのかお前の弟」
「そっ」

確認してくる香坂に、僕はチュッと軽くキスをする。
 香坂は僕に弟がいることは知っている。なにしろ一度母さんがココに突撃訪問した時、荷物持ちで一緒にいたからね。弟はβだけれど、香坂曰く「お前ら兄弟似てるな」だって。うん、知ってる。

「推薦で進学が決まったんだよね。今あっちは荷物置き場みたいなもんだから、ちょうどいいだろうって母さんが言ってさぁ。けど僕、ココにマジで住んでいるわけでもないじゃん?」
「第一、ココのマジの家主はアニキだぞ」
「だよねぇ……っていう話。もう動いてい?」

言うべきことを言ってしまったから、僕は答えを聞く前に香坂を起こして僕の上に座らせた。

「あぁっ!? んっ、あぅ!」

急に深くまで突かれて、香坂のペニスから薄くなった精液が飛び散る。

「可愛ぃ、今の顔」

そう、香坂が可愛いのはこの瞬間だもんね?

 ずっ、ずっ、ずん!

「あ、あ、あっ!」

僕が動くのに合わせて、香坂も自分で腰を動かして快感を求めてくる。互いの間で挟まれてこすれる香坂のペニスから吐き出されるもので、お腹はベトベトだ。

「ぁあ、まっ、イクっ!」
「僕も、っつ」

同時に達して、荒い息を吐きながらしばらくギュッと抱きしめ合った。

「ってか、セックスしながら、する話じゃねぇ」

二人で満足してからベッドに倒れ込んだら、香坂が喘ぎすぎて掠れた声でそう愚痴る。

「や、今言わないと忘れそうで、朝にはさ」
「確かに、コレだと忘れねぇ、けれどもだ」

香坂がジトッと睨んでくるけれど、気持ちよさでトロンとしているから、怖さは半減かな。けれどさすがにヤリ疲れたんで、そうして絡み合ったまま二人ですぐに寝た。


翌日――いやもう今日か、お互いに休みだ。だから遅い時間までセックスに耽っていられたんだよね。
 二人してもう昼に近い時間に起きてシャワーをして、香坂は食事を作ってくれて、僕は部屋の掃除をする。香坂の部屋は物が少ないから、掃除の手間はそうかからなくて、空いた時間で部屋にある香坂の筋トレ道具で軽い運動をする。香坂にセックス負けしないために、こういう運動は必須なんだよね。
 っていうか、この部屋にやたら筋トレグッズが充実しているのは、香坂が外に出かけないせいでもあったんだなって、今更気付く。道理で肌が色白わなけだ。

「飯、食うぞ」

筋トレをしていると香坂から呼ばれたんでリビングに出ていく。朝昼を兼ねたメニューは、お好み焼きだった。香坂は凝り性みたいで、お好みソースをアレンジするんだけれど、これが良い匂いでペコペコなお腹に響く。
 ホットプレートに互いに好きな具を乗せて焼きながら、「でさぁ」と僕は話をする。

「アレのことだけど」
「あ? アレ……ああ、弟の?」

香坂は怪訝な顔をしたものの、すぐに思い至ってくれた。

「別に、親に『今のままがいい』って言えると思うよ?」

僕の一応の提案に、香坂が不機嫌になった。

「……ここに住みたくねぇってか?」

あれ、誤解したっぽいな。

「違うくて、ずっとこの部屋で顔を合わせるのって、香坂が窮屈じゃないか? それに僕が課題している間とか、追い出すみたいになっちゃうし」

生活時間が違うから、一部屋で一緒に暮らすのにはどうしても不都合が出るんだよね。そういうので喧嘩になるのも嫌じゃん?

「あ~、それな」

香坂も問題を理解したみたいで、渋い顔になる。けどその時。

「おぅい、俺の分も飯あるぅ~?」

ちょうどいいタイミングで従兄さんの声が玄関から響いた。
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