グランストリアMaledictio

ミナセ ヒカリ

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《Parallelstory》IIIStorys 【偽りの夢物語】

第12章17 【俺が怖くて堪らなかったもの】

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「……」

 何から……聞けばいいんだろ。

 まずは嘘をついたことについて叱ってみるか?違うだろ、それは。じゃあ思いっきり怒ってみるか?それも違う。俺がやりたいのはそういうことじゃねぇ。じゃあなんだ。子供みたいに駄々こねて泣きじゃくるか?それはそれで何の解決にもならねぇだろ。

 聞きてぇことは山ほどあるはずなのに、いざとなった時に何を聞けばいいのかが分からねぇ。どうしてなんだ……。

ネイ「……ヴァル」

「……」

 ネイに呼ばれ、俯きかけていた顔を上げて目を合わす。その瞬間、言いたかったような言葉が咄嗟に思い浮かんだ。

「……諦めてくれ」

ネイ「……」

「頼む。アルトの……この世界を認めてくれ……」

 自分でも分かるほどに俺の声は小さい。自分自身ですら聞こえてるかどうか怪しいほどに小さかった。

「聞いてたんなら分かるはずだ」

 意識して声を大きくしてみるが、やはり弱々しい声であることに変わりはないようだ。でも、ネイにはちゃんと届いてるっぽい。

「俺は……みんなが死ぬのが嫌なんだ。俺の目の前から全員いなくなっちまうのが嫌なんだ……。そして、お前がいなくなることが何より1番……辛いんだ」

 泣くのはまだ早ぇと思ってたのに、早くも両目から涙が零れ落ちる。

「俺は……もう、お前がなんと言おうとこの世界でしか生きれねぇ……。お前のいない世界なんて意味が無いんだ……!だから……!」

ネイ「それは出来ません」

「ぁ……」

ネイ「私は死にました。間違いなく、私はアヌの一撃で死にました。ここにいる私は偽物です。本物の私はもうどこにもいないんです。ここにいるのはヴァルが生み出した理想が、アルトの世界と融合して自我を持っただけの存在です」

「……」

ネイ「私は諦めません。必ずアルトを倒し、世界を元通りにします」

「……なんで……何でなんだよ!」

 抑えきれなくなり、とうとう涙をボロボロ零しながら俺は叫んだ。

「嫌だっつってんだよ!」

 両手でネイに掴みかかり、腹の底から叫ぶ。

「辛いっつってんだよ!」

 なんで、なんでこいつは分かってくれねぇんだ……

「死んでほしくねぇんだよ!いなくなってほしくねぇんだよ!」

 もう止められなかった。あれだけ言葉に迷ってたのに、今はただ言いたいだけのことを言葉を選ばずに叫んでいる。

「誰が好き好んであんな廃れた世界にしたいと願うんだよ!俺はお前に言ったはずだ!俺は臆病者なんだよ!ビビりなんだよ!怖いもんからはとことん逃げてぇんだよ!」

ネイ「……」

「嫌なんだよ!辛ぇのはもう嫌なんだよ!お前が目の前で死んだ時、めちゃくちゃ怖かった……!怖くて怖くてどうにかなりそうだった……!お前のいない世界なんて考えられなかった……!」

 あの時、目の前でネイが俺を庇って死んだ。その時、激しい怒りに震えると同時に圧倒的な恐怖に呑まれたのを覚えている。アヌの力じゃない。俺自身が激しく恐怖していた。

「俺は……!」

 知ってるんだ。俺は自分にとって何が1番のトラウマなのかを知ってるんだ。

「俺は…………!」

 知ってるから、俺は必死に抗うんだ。

 もう怖い思いをしたくないから。

 もう泣きたくないから。

 もう、後悔したくないから……。

「お前に、お前に生きていて、欲しいんだァァァァ……!!」

 月に響くくらいにデカい声で叫び、その後情けなく俺は崩れ落ちた。崩れ落ちた先にはこいつの柔らかな体がある。体温は若干低いけど、それでもちゃんとした温もりがあるし、心臓の音だって聞こえる。どこにも偽物だなんて証拠はない。今、ここに、こいつは生きてるんだ。絶対に手離したくないんだ……!

ネイ「……」

 泣きじゃくる俺を、ネイは優しく介抱してくれた。あの時と同じだ。立場も何もかもが同じだ。どうしようもねぇ俺を、こいつだけは見放さなかった。だからあの時は前に進めた。でも、今回は違う。今回は前に進んじまったらいけねぇんだ。

「お願いだ……!お願いだからっ……」

 諦めて……くれよ……。

ネイ「……ヴァル。私も、この世界で気付いたことがあるんです」

「……」

ネイ「ヴァルが何を恐れているのかを知りました。ヴァルにとって、私は守るべき存在。いくら私が強いからといって、ヴァルの前に出ていいわけじゃなかったんです」

「……」

ネイ「私は強くもなんともない。ましてやこの世界じゃ本当に弱い。そして、ヴァルがどれだけ私を好きだったのかも知りました」

「……そういうことを」

ネイ「私が思ってる以上にヴァルは一途で、私が思ってる以上にヴァルは弱くて、私が思ってる以上にヴァルはーー」

「そういうことを言ってるんじゃねぇよ!」

 聞いてられないばかりの言葉で、俺は感情そのままにネイを突き飛ばしちまった。

「あ……!」

 気付いた時にはもう遅かった。こんな水辺の近くで話をしてたんだ。突き飛ばした先にそれなりのもんが構えてあってもおかしくないだろう。

 慌てて手を掴んだはいいものの、俺が突き飛ばしたその勢いそのままに俺も一緒に湖に落ちちまった。

 ーー互いの体が重なり、丁度ネイの顔に俺の顔が近付いたタイミングでネイが口付けをしてきた。

「……っ!?」

 ゆっくりと水面に上昇する。その間もネイは頑として口を離してはくれなかった。

ネイ「私はヴァルが好きです」

「……あぁ、知ってるさ」

ネイ「私はヴァルが大好きです」

「……知ってる」

 なんで、こう、気持ちが少しスッキリしたような気分になってんだろうな。

 ただ口付けをしただけ。前にもふざけてそんなことをされた事もあったってのに、なんでこう、特別な感覚を覚えてんだろうな。

「俺も、好きだったんだよ……!」

ネイ「はい。知ってます」

「好きで好きで、どうしようもないくらいに大好きだったんだよ!!」

 初めて会ったあの日、俺はこいつのことを不思議な女としか思ってなかった。

「お前と出会って、何の変哲もなかった日常が少しだけ変わった……!最初は、ただそれだけだったんだ!」

 それから、こいつを取り巻く事情を知った。どうにかしてやりたいと思った。

「でも、俺じゃどうすることも出来なくて……!結局お前が死んじまった……!」

 あの時もすげぇ怖かった。よく分からない恐怖に怯えていた。

「死んじまったのを信じたくなくて、俺は適当な当てを探してた……!そうやって出会ったのがあの空間にいた、ひとりぼっちのお前だった……!」

 あの時、たった1人で悲しそうな顔をしていたこいつに追い返された。でも、今にして思えば俺も似たような顔をしていたのかもしれない。

「自分の不甲斐なさを嘆いて……!お前が生きていたことを真っ先に喜べなくて……!最初はただ、セリカ達に会わせてやろうくらいにしか思ってなかった……!」

 でも、こいつと1対1で話をしてやっと分かった気がした。俺はどうすりゃ良かったのか。こいつは何を求めていたのか。その時、既に答えは存在していた。

「俺はお前が欲しかった。お前にずっと隣にいて欲しかった……!」

 "好き"という感情を初めて覚えた瞬間だったかもしれない。無自覚ながらもその時の俺はそう感じていた。

「ずっと、ずっと隣にいて欲しかったんだ!いつまでも隣にいてくれると思ってたんだ!どんな時だって、お前だけは俺を理解してくれる。そう思ってたんだ……!お前を理解してたんじゃない。俺を理解してもらってたんだ……!」

 俺は……どこまでも自分勝手な奴だったんだ。みんなに頼りにされる自分でありたくて、自分の弱さなんてどこかに押し隠してしまいたくて、好きな奴にはカッコイイところだけを見せておきたかった。でも、それももう限界だってことを知っていたんだ。

「俺は弱いんだ……!何もかもが弱すぎるんだ……!」

 俺は守ってやれなかった……!

「俺はお前を前に出していた……!」

 お前が辛くて悲しくて助けを求めていた時……

「俺は何もしてやれなかった……!」

 お前が1人で全部を背負いこもうとしていた時……

「俺は気付いてやれなかった……!」

 お前が俺を好きだと最初に言ってくれた時……

「俺は自分の気持ちを隠してた……!」

 初めて出会ったあの日、特に何も思わなかった。次に出会ったその日、俺は助けたいと思った。再会した時、連れ出したいと思った。戻ったその日、俺は2人共を理解したいと思った。帰ってきた日、俺はお前達の変化に気付いた。一緒に逃げたその日、俺はお前に感謝してた。手を取ってくれた日に、俺はやっと自分の気持ちに気が付けた。暗闇に落ちた日、俺は何としてでもお前を助けると誓った。

 最後のあの日、俺はお前を失うことを酷く恐れた。ーーでも、もう遅かった。助けられなかった。約束を守れなかった。

「俺は……!俺は……!」

 ずっと伝えたかったのに伝えられなかった。伝える前にいなくなっちまった。でも、今なら言える。言う相手がいる。

「ネイが好きで大好きだったんだ!」

 答えは本当に最初っから分かってたんだ。俺が何を恐れ、何でこの世界を望むのか。嘘偽りだらけの夢物語で、それでもこの世界を望むのは何故なのか。

「俺は……お前に嫌われたくねぇんだ……」

 ネイに嫌われることが、俺にとって何より怖いことだった。もし、この世界を認めてネイが生きていたとしても、こいつに嫌われちまったらダメなんだ。だから、どっち付かずの立場にいたんだ。

「お前のことが好きだから……お前に嫌われたくねぇから……俺は、お前に生きていて欲しいんだ……!」

 涙で顔をぐちゃぐちゃに汚し、情けなさすぎる声を上げて俺はネイの胸に顔を埋めた。ちゃんと心臓の音が鳴っている。ちゃんと生きているんだ。

ネイ「私も好きです。大好きです。ヴァルのこと」

「……」

ネイ「嫌いになんてなりません。例えヴァルがどんなことをしたって、私はヴァルのことを嫌いになりません。もし、こっちの世界を最終的に選んでしまったのだとしても、私はヴァルのことを嫌いになりません」

「……」

ネイ「逃げたって構いません。私と一緒にいたいからってこっちの世界を選んでも構いません。それで、ヴァルが泣かなくて済むというのであれば、私はそれで構いません」

「……」

ネイ「私も辛かったです。ヴァルがいつか壊れちゃうんじゃないかって、ずっと気が気じゃありませんでした。でも、例えそうだとしても、私はヴァルの方から嫌ってほしかった。ヴァルが私に対してとことん冷たくなれるくらいにまで嫌ってもらえたら、きっと元の世界に戻っても大丈夫だと思っていました」

「……んなわけ……ねぇだろ」

ネイ「はい。ヴァルは私が思ってる以上に私のことが好きで好きでどうしようもないバカです。だから、私からどんなことをしたって、嫌いになってもらえるわけがなかったんです」

「……分かってんじゃねぇか」

ネイ「逆に、私がヴァルのことを嫌いになることも絶対にないんです。私も、ヴァルのことが好きで好きでどうしようもないバカですから」

「……」

ネイ「私も、ヴァルと一緒にいられるのならこっちの世界が良い」

「……」

 ネイが俺の顔を上げて目を合わせてそう言う。

ネイ「この世界が永遠に続くのなら、私は迷わない」

「……永遠じゃ……ねぇのか」

 涙を飲み、恐る恐るそう聞く。

ネイ「この世界はあくまでアルトが自己満足で創り出したもの。そして、夢であることに変わりはありません。いつかは終わってしまう世界です。そして、ヴァルは夢の創界神グランウォーカーの力を持っていることから、夢の世界での出来事を鮮明に思い出すことが出来てしまいます」

「……」

 何となく、こいつが言いたいことが分かった気がする。

ネイ「ある日突然この幸せな夢が崩れ落ちた時、目に映るのは悲惨な現実だけ。隣に私はいない。頼れる人もほとんどいない。そんな中で悲しみの王を演じ続ける。そうなれば、ヴァルは本当に壊れてしまいます」

「……本当に、ずっと続いてくれねぇのか」

ネイ「続きません。ただでさえ不安定な世界なのに、創界神グランウォーカーでもない者が、それを何十年も続けられるわけがないんです」

「……」

ネイ「それでも、ヴァルがほんの一時の幸せだと分かっていてもこの世界を選ぶというのであれば私はそれで構いません。もしかしたら、こっちの世界をヴァルの寿命が尽きるまで延命させる方法はあるかもしれません。でも、そんなのは無いに等しい可能性です。出来れば、元の世界に帰ることを選んでほしい。それが、私が出来る最後の気遣いです」

 ……

 ……

 ……悩む時間は無さそうだな。

 今、この場で決断しなきゃならねぇ。今を取るか、この先の俺を取るか……。

「……」

ネイ「……」

「……そうだな。お前は最後の最後まで優しかったよ。いつどんな時でも俺のことを第1に考えてくれてる。俺は、そんな奴に好きになってもらえて世界一の幸せ者だよ」

ネイ「……」

「……俺は俺の現実に帰る。もう惑わされねぇ。もう泣かねぇ。もう、お前の助けは借りない」

ネイ「……後悔はしませんね?」

「するかもしれねぇな。お前と一緒に行きたかった場所とか、作りたかった思い出とか色々と挙げ出せばキリがねぇし、結婚したんだから……その、子供とかも考えたかったしな」

 少し恥ずかしかったが、どうせこいつしか聞いてねぇんだと割り切って話してみた。

ネイ「子供……ですか」

「男の子でも女の子でもいいんだよ。俺、母さんに育てられた記憶はねぇけど、ちゃんと愛情を与えてもらったってことは知ってる。でも、やっぱり形あるものとして残してぇなって。変か?」

ネイ「……いいえ。私も、ヴァルとの子は作ってみたかったです。神様がただの人間……って言えないほどにヴァルはただの人間じゃないんですけど、それなりに人としての暮らしを謳歌してみたかったです」

「……でも、今からやるには何もかも時間が無さすぎだな」

ネイ「……そうですね。やっぱり、死にたくなかったです」

「俺も、死なせたくなかったよ」

ネイ「でも、死んでしまったものはどうしようもありません。しかし、私達にはまだもう少しだけ時間が残っています」

「……?」

ネイ「もう後数時間くらいですけど、私のこと、好きにしていいですよ。行ける範囲ならどこへだって付いて行きますし、体だって今日1日ヴァルに預けます。どんな無茶でも答えてあげます。それで、ヴァルの後悔が少しでも無くなるというのであれば」

「……そうか。ありがとな」

 ーーやっと涙が枯れた。いや、枯れたんじゃねぇ。泣く必要が無くなっただけだな。

 やっぱりこいつには適わねぇよ。どんだけ強さを目指して突き進んでも、一生追い付ける気がしねぇ。魔法にしても、人間としても……。

 ……待ってろ、アルト。俺の答えは固まった。後は、テメェの世界燃やし尽くすだけだ!
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