グランストリアMaledictio

ミナセ ヒカリ

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IIIStorys 【勝利の女神】

第12章13 【思わぬ助っ人】

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「しくじったな……」

 暗闇の世界。辺りを見渡すことが出来ん暗黒の世界。

タハルカ「どうですか?私の闇は。いくら黒の王といえど、孤独、それも助けが有り得ぬ状況ともなれば勝算は薄い」

 タハルカと名乗った男が不気味に笑い、暗闇でも特別光る白い歯を見せてくる。

 戦いはほんの一瞬だった。突如としてこの街に転移させられ、そして俺1人だけがこの空間に閉じ込められた。否、俺だけではないと思う。この手の魔法には妙な懐かしさがある。いや、懐かしさと言うより、おぞましさとでも言うべきか。

「貴様、何者だ。この魔法、俺には覚えがある」

 ……記憶違いでなければ、親父が使っていた暗黒術と同じ類のものだ。人は五感のうちのどれかが失われでもすれば酷く狼狽する。中でも、視覚は生きる上で最も大切な感覚であり、それを奪われたとなれば敵の思う壺にはまることは避けられまい。

 そして、この魔法は集団を取り囲むようにして放つが、実際に囲まれた者は周りの者達と分断される。術が解除されれば意外とすぐそこにいるのに、その存在に気付くことが出来ない。

 確か、横にはベルディアとゼータ。後ろの方にシータがいた。そしてすぐさま陣形をとった暗殺隊と奇兵隊の各隊長が建物の屋根、つまりはオメガとロウラがそれぞれ斜め上の横方向にいたはずだ。

タハルカ「……あまり面白くないですね。あなた」

「似たような魔法を知っているのでな。相手が悪かったと思え!」

 各人員の配置は覚えている。皆、下手に動かなければその場にいるはずだ。

 まずはすぐ隣にいるベルディアを確保し、その後更に隣にいるゼータも確保する。そしてシータを確保した後に奴を攻め、この暗闇を解き放つ。

タハルカ「あなた、なぜそんな顔が出来る?なぜ余裕でいられる?この暗闇を知っている?知っているだと?なぜだ。なぜだなぜだ!」

 急に半狂乱になりだした奴を放っとき、俺は隣の暗闇に向けて、空を掴むように腕を突きだす。すると、すぐに何かを掴んだ感触がこの手のひらに返ってくる。

ベルディア「お兄様!?」

 まずは1人。

タハルカ「なぜだ?なぜ、居場所が分かった!なぜだ!」

 その質問に答えてやっても良かったのだが、それよりも先に俺はベルディアの先にある空を掴み、ゼータを引っ張った。

 そしてすぐに後ろの方にも手を突き出し、シータを回収する。まさか、何の捻りもなく親父が使うものと同じだとはな。気味の悪い奴だが、今はそういう魔法で助かったと思っておこう。

ゼータ「アルフレア様。奴は……」

「ああ。この顔に傷を付けてくれた奴だな」

 ついでに、シンゲンの背中にも傷を付けた奴だ。王族相手にこんな目立つ傷を付けられるとは、中々に大した奴だが今度は油断せん。

「この暗闇は親父が使っていたものと同じだ」

ベルディア「お父様のと……?」

シータ「信じられませんね。あんな人から外れたような魔法を模倣出来るだなんて」

「だが、俺が瞬時に見破れたのもそういう魔法だったからだ。……いいか、奴にはまだまだ隠し球があると思える。十分に警戒しつつ、この暗闇を破壊する!いいな」

「「「 了解! 」」」

 全員が一斉に散開すると、またしても俺と奴だけの暗い空間へと変わる。しかし、直後に奴が体勢を崩し、その場に跪く。

タハルカ「く、クソっ!」

 たった一撃で奴はこの暗闇を解除した。

 元の明るい空が舞い戻り、皆の姿がはっきりと見えるようになる。

タハルカ「……分が悪いのは私の方ですか」

 空間が元に戻った瞬間に、俺を除いた皆が奴を取り囲み、特にオメガとロウラが短剣を交差させて奴の首筋に当てていた。

「残念だったな。俺を相手にしてその魔法を使った。それが貴様の敗因だ」

タハルカ「……ですが、あなたはしくじった。それは最初の時点で気付いているはずですよ?」

「何……?」

 途端に奴の表情が切り替わり、またしてもあの不気味な顔を浮べる。

 とどめを刺せとオメガ達に目で指示をしたが、2人は何もしなかった。否、何も出来なくて当たり前だった。

ベルディア「きやぁっっ!!」

ゼータ「ベルディア様っ……っ!」

 黒色の腕が突如として現れ、全員の左胸を強く押さえてくる。

「っ……!はっ!」

 ただ掴まれてるだけだというのに、なんという息苦しさだ。

タハルカ「呪いですよ。その腕はあなた達の心臓と肺をゆっくり、ゆっくりと握り潰してくる。無駄な抵抗はやめた方が早めに死ねて楽ですよ」

「っ……!」

 呪い……つまり、先程の暗闇は俺達との接触をするためだけの仕掛けだったのか。

 通りで頭がキレそうな割には俺相手にその魔法を使ってきたはずだ。もっと考えるべきだった。

「このっ……!」

 剣を投げてせめてもの抵抗をするが、その剣は敵に当たらないどころか、なぜか投げたこの場に留まってしまった。

「あまりヤケにならない方がいい。君らしくないよ」

 隣に白陽の和服に身を包んだ女が現れ、俺の剣をそのまま構えて敵の前に立つ。

「……ネイ……か?」

 どことなく後ろ姿の雰囲気が彼女に似ていた。だが、ネイは今どこにいるのかも分からぬ状況で、そもそもこんな姿をしていたことは……いや、記憶の片隅に少しだけ残ってる。この姿は、未来から来たとか言っていた時のあの姿。なら、やはりこの女はーー

「僕の名はラナ。まあ、ネイの親戚みたいなものさ」

「違う……のか」

ラナ「まあ、厳密に言えばそうでもないんだけど、今はそういった話をするべきではないだろう」

 そう言うと、ラナはこちらを振り返って一瞬だけ微笑んだ。

ラナ「この剣、少しだけ借りてくよ。あと、あそこにいる雑魚の相手も僕がやらせてもらうよ」

タハルカ「雑魚……とはまたこの状況でよく言えたものです」

ラナ「この状況?君の詰みが確定した盤面のことかい?」

タハルカ「……」

 瞬間、奴が立っていた場所が大きく凹み、それと同時に胸を締め付けてくる痛みが酷くなる。

「っ……!」

 流石に耐えられず、俺も他の皆同様その場に倒れてしまった。

ラナ「ああ。すぐに治せると思って全然見てなかったよ」

 ーーだが、彼女が指を鳴らしただけでスっと胸の痛みが収まった。見れば、そこにあったはずの黒色の腕も消えている。

タハルカ「……」

ラナ「見ての通り、君の術は既に予想済みさ。なんせ、呪いを扱う者とは1度死闘を繰り広げたことがあるからねぇ。まあ、この世界の話じゃないんだけども」

 ーー瞬間、世界が切り替わる。デルシアが世界を広げた時のように、辺りの景色が一瞬にして変わる。

ラナ「ようこそ、僕の世界。過ぎし日々に想い馳せるコルチカムの世界ワールド・オブ・マイ・ベストデイズ・アー・パスト

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

「きゃぁぁぁっ!!」

イグシロナ「デルシア様っ!」

 大きく吹っ飛ばされ、背後にいたイグシロナを巻き込んで後ろの壁へと激突する。

 一瞬息が詰まり、その場で2人して激しく咳き込んでしまう。

シェプス「面白くありませんわね。全くもって手応えが無いじゃありませんの」

「っ……」

 立ち上がりかけた私の頭の上に、小さな体をした少女が乗りかかる。重さは全くもって感じないけども、それ以上動くことが出来ない謎の恐怖に体が縛られる。

ミューエ「退きなさい!」

 しかし、すぐにミューエさんが槍を放って少女の体を退ける。

セルカ「お姉ちゃん!」

アイリス「任せて!」

 少女が飛び去った方に向け、アイリスとセルカの2人が挟み撃ちで飛び込むが、それは姿を消されたことにより叶わなかった。

シェプス「無駄な抵抗はおやめなさいと先に言ったはずです。なぜ抗うんですの?」

ミューエ「馬鹿なことを言うわね。死ねと言われて死ぬ人間なんてここにはいないのよ」

シェプス「そうですか。なら、死んでください」

 屋根の上に立っていた少女が、また一瞬にしてミューエさんの前に立つ。その動きが見えていた私は剣を投げて少女を退かせた。

ミューエ「助かったわ」

「いえ、まだです」

 すぐさまミューエが隣に並び、みんなで少女と対面する形になる。

ミューエ「デルシア。あの世界は広げられないの?」

「精神世界ですか?」

ミューエ「ええ。ネイの言うことが本当なら、あの世界はデルシアにとって都合よく出来てるはず。あいつを倒すための力を得ることだって出来るはずよ」

「……」

 出来ればあの世界を広げてみたい。広げさえすれば、一気に戦況を変えることが叶うと思う。でも、それは出来ない。あの世界はネイさんの力で開いたものであり、私にはその勝手が分からないのだ。

 心の形を強く想起したところで何の変化もない。何か、別の何かが必要なんだと思うけどそれは私にはよく分からない。

「ミューエさん。すみませんが、あの世界は広げられそうにないです」

ミューエ「そう、なら堅実に戦うしかないわね」

 私が真っ先に1歩を踏み出し、それに連られてみんなが一斉に飛び散る。

 地面を勢いよく蹴り、彼女に閻王の刃を突き出した。その瞬間ーー

シェプス「諦めの悪い人達」

 突き出した剣が彼女に当たりそうになった瞬間、体が突如として動かなくなる。それも、空に浮かんだままの状態で。

シェプス「あなた達は私に近づくことは出来ない。私の周りには壁がある。当たれば動きが止まる呪いの壁が」

「っ……!」

 体を捻って抜け出そうとしてみるが、本当に何かに固定されたかのように身動きをとる事が出来なかった。

シェプス「死になさい」

「っ!!」

 凄まじい勢いで飛ばされた先には、いつの間にか剣のような形をした植物が大量に待ち構えていた。このまま何もしなければ全身を串刺しにされ、見るも無惨な形に成り果ててしまう。

 咄嗟に剣を地面に突き刺し、勢いを殺そうとしてみるが、それでも勢いが落ちるより先に剣の茨に体が迫る。

「……ぇ」

 間もなく背中にやってくる痛みを前に、思わずギュッと目を瞑ると、なぜかいつまで経っても来るはずの痛みは来なかった。

 もしや、即死したとかで痛みを感じる間もなく死んだ?いや、それはない……はず。恐る恐る目を開けてみると、目の前には先からの戦いの続きが繰り広げられているだけ。とりわけ、シェプスだけは予想外って感じの顔をしていた。

シェプス「……なぜあなたが」

「おや?私の登場が意外でしたか?」

  後ろから少女の声がし、そちらを振り向いてみると、まず目に飛び込んできたのは大きな大きな手だった。……え、手?

 ゆっくりと上の方を見上げてみると、そこには黒色の翼竜がいて、私が視線を向けていることに気付くと、龍の顔ながらも優しそうな感じのする微笑みを向けてきた。

「驚かせてしまってすみません。ですが、ちゃんと私に感謝してください」

「うぇ、え、はい……?」

 一瞬この龍が喋ったのかと思ってビックリしたが、よく見てみると私よりも一回りくらい背丈の低い女の子がすぐ隣に立っていた。

シェプス「……なぜ、なんですか」

 あれほど余裕そうに見えたシェプスの顔に、僅かな曇りが差し込む。

「デルシア様。あなた達のことはお母様から全て聞いております。ここまであのバカのお相手をしていただきありがとうございます」

「お母様?」

「私の名前はアイリ・ステライルグ。お母様というのは、あなた達もよく知っておられる邪龍です」

「邪龍……」

 ……お父さんくらいしかパッと思いつかないけど、多分指してるのはそれではないような気がする。

 邪龍、邪龍……邪龍……龍…………。

アイリ「さて、シェプス。あなたの目的は分かっております。ですので、私は今から全力であなたの邪魔をしたいと思います」

シェプス「……アイリ様。その前に1つよろしいでしょうか?」

アイリ「なんでしょう?」

シェプス「なぜ、あなたのような我々よりも執念深く邪龍を追っていたあなたが、今私達の前に立ちはだかるのですか。あなた様の目的は我らと同じだったはずです!なぜなんですか!」

アイリ「その答えは簡単ですよ、シェプス」

 空に雲がかかり、そこに3つの輪が現れる。

 なんだろうと思って眺めていると、その輪から舞い降りるようにして龍が3体現れた。

アイリ「私はお母様からの愛を知った。お母様は私を愛してくれていた。それまでに抱いていた私の恨みなんて、お母様が本気で愛してくだされば一瞬にして消えてしまう小さなものだったんですよ」

シェプス「……分かりません。あの者は世界を滅ぼす者。いくら自分勝手な組織だったとはいえ、その頭であるはずのあなたがーー」

アイリ「私も結構自分勝手です」

 アイリが指を真っ直ぐにシェプスの方へ向け、早口で何かを合図する。その瞬間に空にいた龍と私の後ろに立っていた龍が一斉にシェプスへと襲いかかる。

シェプス「私には近づけーー」

アイリ「なくとも無理矢理突破するだけ。それがお母様と、そのご友人のやり方だそうです」

 龍のうちの1体、青色の蛇みたいな形をした龍がシェプスに巻き付き、空に連れ出した後に下の方へと投げ飛ばす。地面に落下した直後のシェプスを、今度は金色に輝く地龍が剣のような形をした腕で叩き、紅蓮に染まる飛龍が口から吐き出した炎で焼く。最後に黒色の翼竜が体当たりでシェプスを遠く、遠くの方へと突き飛ばした。

 言葉は何も無かったのに、凄まじい連携を見せられた。私達が大苦戦していたシェプスを、意図も簡単に倒してしまった……。

「……すごい」

アイリ「まだ終わりではありません、デルシア様。あれくらいの攻撃でくたばるほどシェプスは弱くありませんよ」

 そう言うと、アイリはシェプスを突き飛ばした方に向けて歩き出した。

「……」

ミューエ「デルシア!私達も追いかけるわよ!」

「……あ、はい!」
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