魔法学院の階級外魔術師

浅葱 繚

文字の大きさ
149 / 153
登場人物・設定・元ネタ等

1.魔法界メイ・フォールドの衣食住、および通貨について

しおりを挟む
ここで魔法界での衣食住に関して、少し述べておくことにする。

魔法界の人たちが使う筆記用具に関しては、基本的に紙と羽根ペン、もしくは金属製のペン先のつけペンを用いている。ボールペンや鉛筆などはない。
紙の製造技術は、私たちが暮らす世界と同程度に発展しており、ノートや製本などもある。
ただし、印刷技術に関しては、科学技術が発達していないゆえに活版印刷である。木の加工については魔法で行っている。なので、私たちの世界よりは少し本の価値が高い。

食器や家具に関しては、ガラスの加工技術は現代社会と同程度発展しているので、ガラス容器やコップなどはある。こちらも科学技術は発展していないので、缶詰や缶ジュースなどはない。その他の容器としては、陶器や木製、鉄製のものなどが使用されている。
家具類は主に木製である。建材としては木材やレンガ、石材などが用いられている。
ちなみに魔法具の発達により、物を温めたり冷やしたりする技術はあるので、私たちの世界で言うところのエアコンやストーブ、ガスコンロ、電子レンジ、冷蔵庫・冷凍庫、電子ポット、給湯器などに相当する魔法具は存在している。

また食べ物に関しては、以前に述べた肉や魚を食べる習慣がないこと以外は、ほぼ全て私たちの世界と同じである。特に、穀類を使ったパンやパスタ、お菓子類などはほとんど同じである。中には魔法植物を原料としており、名称が少し違うものもあるが、味や見た目はほぼ変わらないと思っていただければ良い。

衣服は、私たちの着ているものと見た目はあまり変わらないが、素材としては麻や綿などの植物繊維と、魔獣の毛や羽などの動物繊維などが使われている。魔獣を殺す習慣はないので皮製品などは存在しない。靴やバッグなどの小物類などもすべて、繊維素材である。靴底としては天然ゴムなども使用する。
防水加工に関しては、魔法具で行うことができるが少し高価である。
また、ドラゴンからもらえる鱗などは高価ではあるが、頑丈で耐水性もあり軽い素材だ。他には鎧としては鉄などが使われている。
武器に関しては鉄の他、木や鉱石なども使われている。飛び道具に関しては、魔法の発達によりほとんど使用されなくなったが、弓矢や投石器などは存在している。火薬が発明されていないため、銃や大砲などはない。

移動手段としては、海路は基本的に風の魔法や魔法具によって移動する帆船を使用する。
また、魔獣が了承してくれれば乗せてもらうことも可能である。
さらに、陸路も風の魔法や魔法具によって移動する魔法自動車も使用されているが、非常に高価なので個人で所有している人は大商人や皇族に限られる。
飛行機は発明されていない。飛行は飛行魔法か魔獣の力を借りることに限られるが、飛行魔法はあまり長距離の飛行には向かないので、長距離移動手段としては使用されていない。
ちなみに、ファンタジーなどでおなじみの空間移動やトランスポーターといった技術は存在しない。

通貨に関しては、魔法界共通の通貨が存在している。
高い方から順番にオウロ(金貨)、プラタ(銀貨)、コプレ、サンクとなっている。
100サンクで1コプレ、100コプレで1プラタ、100プラタで1オウロである。
1サンクがだいたい1円に相当するので、1コプレ硬貨は100円、1プラタ硬貨は1万円、1オウロ硬貨は100万円に相当する。一般的な買い物ではオウロ金貨はほとんど使われていない。物価もだいたい私たちの世界と同じくらいである。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~

白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。 王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。 彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。 #表紙絵は、もふ様に描いていただきました。 #エブリスタにて連載しました。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

私ですか?

庭にハニワ
ファンタジー
うわ。 本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。 長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。 良く知らんけど。 この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。 それによって迷惑被るのは私なんだが。 あ、申し遅れました。 私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。

今、私は幸せなの。ほっといて

青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。 卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。 そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。 「今、私は幸せなの。ほっといて」 小説家になろうにも投稿しています。

【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。

鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。 さらに、偽聖女と決めつけられる始末。 しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!? 他サイトにも重複掲載中です。

追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている

潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

処理中です...