月末世界の端っこで

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一章 照らす光りて父の言葉の旅

一話 月と消えし者の夢

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今は何月だろうか?
日差しの心地のよい春、4月か?
それとも極寒の地で凍りつく12月か?

違う…

今は暗月サイレントの月
月から放たれる紫色の光が地球に照らされる月日である。
その光は、人や生き物を醜い姿へと変貌させる。

人類、いや、地球は今、月の光に毒されたのだ。

地球は混乱の渦に巻き込まれ、各地で紛争などが絶えず。
世界は分割された。
『ニクルス共産』『マゼッセク公国』『エンペル第四国』『ロウズウル協定』『統合アメリカ連邦』『倭奴国』の6つの国によって。

しかし、世界は落ち着くことを知らずに争いは過激化していくのであった______

私の名はキノデシタ・マキ。
倭奴国再開発チームに所属する研究者兼探索員、また研究に没頭してしまい気付けば日は昇り朝となっていた。
顔を洗いに洗面台に行き、ふと鏡を見た。小さい頃よりコンプレックスであった周りと違いひときわ目立つ、白髪に混じった茶色の色の髪。
いつも自らの髪を見ると嫌気がさす。
そんなこんな思いなら顔を見ると目の下に大きなクマができていた。
顔を洗い、一段落がつき椅子へ腰を掛けた。
その時、研究室の扉が壊れる音と共に私に飛び交うように盛大に走る足音がなった。
ふと何かと思うと、いつものように小柄で愛らしい見た目とは裏腹にわんぱくな性格をした研究者仲間のスズモリ・ユキが来た
「マキー、おっはよー!」
朝から元気豊かに大きな声をあげ挨拶をするユキと挨拶を交わす。
「おはようございます。ユキさん?朝から元気なのはよろしいのですが、扉を毎朝毎朝蹴り込むながら入ってくるのはやめてくれませんこと。」
いつものようにべらべらと他愛もない雑談をしながら、ユキが持ってきてくれた朝食をいただく。
「どお、美味しい?今日はドリト博士が庭の畑で採れた、パセリととれたての卵でつくったスクランブルエッグとシューケットだよ!」
ドリト博士とはユキや私たちの研究チームの上層部のもので、部下やみんなに親しまれている親密な方なのだ。
趣味でつくっている料理を私のように日々研究をして、必要な食事をできてないものに提供してくださっている。
大変ありがたいものだ。
私は食事を済ませ、コーヒーを一口飲み今朝方に送られてきていたメールを確認し研究資料を読んでいた。
すると、コンピュータから呼び出しの通知が来た。
どうやら中央研究室の誰か呼び出しのだろう。
「マキ?通知なってるよ?」
「はいはい、今行きますから。」
少し面倒くさいが呼び出しがなったからには行くしかない。
私の優雅なコーヒータイムが…っとふと口にこぼしてながらも、白衣を着て、父の形見であるペンダントを付け荷支度を済ました。
するとマキがふと不思議そうに言った。
「いつもその鳥の紋章のペンダント付けてるけど何なの?」
「これは、幼い頃亡くなった父から貰ったものなんです。とは言っても家紋とかじゃないし一体なんなのかよく分からいのよね。」
「そうなんだ~」
興味が薄れたのか爪をいじりながら適当にするユキを後にし、急ぎ足で中央研究室へと向かう。
中央研究室に到着し、扉のセキュリティパスワードを入力し入った。そこには、オーバオールに筋肉をなびかせた。汗とプロテインの匂いがムンムンする筋肉質な男が、彼は研究室で何故か毎日筋トレをしている謎の人物、ドリト博士いわく研究者の一人であるらしい。
もちろん名前どころか何を研究対象としているのかよく分からない不審者である。筋肉質の不審者がこちらへノシノシと向かってきた。
「おっ、いつものねーちゃんじゃん。いつも通りダンベルプレスが壊れたぜ」とポーズを組みながらニヤけて見てくる。実にめんどくさい奴だ。しかし仕事だから対応しなければならない。
「はいはい、只今持ってくるから待っててね。」
私は一体なにをしているのかと思いながらも、新しくダンベルプレスを取りに地下倉庫へ向かった。少し錆びった鉄骨が剥き出しのコンクリートの壁で出来た長い廊下が続いている。
実に寒く、だるい。そんなこんな思いながら、地下の6番倉庫の扉の前行き、手前にあるホコリ被った古臭いダンベルプレスを持ち運ぼうと持ち上げた。するとその下にどこかで見たような謎の鳥の小さな置物があった。「なんだこれ?」っと思いながらよく見ると目の部分が青く光出した。
ラピスラズリにように輝き月光のように照らすざまは不気味であったたためる、とっとダンベルプレスを持ちその場を後にした。
その後、ダンベルプレスを筋肉痛の不審者に渡し面倒くさいやり取りをした後に会議などをしたりし、その日は仕事を終えた。
晩になり、ユキや研究者仲間と夜食食べ自室の研究室へ向い就寝を迎えようとした。
ウトウトと目が閉じかけたとき、ぼやっと見える光景にふとペンダントが光だしたのである。疑問に思いながらも、疲れのせいかそれほど驚きはなくなにを起きてるのかとペンダントを見ると扉を指すように鳥の紋章より光が指していた。その光は朝に地下倉庫で見たラピスラズリ色のの月光のような光であった。
その光が指す方へと自然に体が動き出した。
一歩、また一歩と足が進んでいく。
気付けば朝にいた6番倉庫前にいた。
夜だからか朝よりも、寒気がした。恐る恐る部屋へ入り込んだ。
視線と光の先には、鳥の置き物があった。朝より不気味さが増していたがそれよりも、ひときわ光る目に気が取られた。
すると突然物凄い光が流れ指した。
目がくらまされたが、数秒後には元通りとなった。
再び鳥の置物を見ると、足元にビデオデッキとビデオテープがあった。そして鳥の置物は無くなっていた。
不思議に思いながらも、好奇心で昔ながらの苔むしたビデオデッキにビデオテープを差し込み。近くにあったガラクタのモニターに接続した。
するとモニターに映し出されたのは、幼い日に見た若き父であった。
「これを見ている者すなわち私の関係者であると言う事。今は時間ない、単刀直入に言う私はかつての能力者の情報を手にしたこれはこの国を大に支える希望となるだろうしかしこれは、ヤツら・・・が狙っている。東の廃漁港に行け。そこに行けばきっとたどり着けるだろう…」
そこでビデオは途絶えてしまった。
私は最初は理解できない状態であったが、ふと思い出したのだ。父の言葉を。今まで忘れていた幼き頃の記憶が頭の底から。
父は言った「1ミリ先のある光は必ず照らし我に微笑みかけると」
私は不意に涙よぎるとともに、父から託された情報を持ちかつての能力者に国の再開発に携わることを頼むため探しに行く決意をした。
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