地味顔陰キャな俺。異世界で公爵サマに拾われ、でろでろに甘やかされる

冷凍湖

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シルヴァンは驚いたようだった。
深緑の瞳を少しだけ見開き、困ったように笑う。
い、言わなきゃよかった、と後悔しても、遅い。
口から飛び出した言葉は、もとには戻らない。

「あ、の、」
「……私でよければ」
「え」
「かまわないよ」
「え、え」
「だって、シエルは私たちの世界のために、すごく頑張ってくれているんだ。いくら感謝しても、したりないくらいだよ。むしろ、いいのかい?そんなことがご褒美で」

そんな、こと。
そう、シルヴァンにとって、この要求は安いものなんだ。
たしかに……たしかに、この世界が滅びることと、俺の自慰を手伝うことを天秤にかけたら、答えは分かりきっている。
それを、寂しい、とか思っちゃいけないんだ。

「いい、です。……あの日、シルヴァンに、さ、触って、もら、って、から、わす、忘れられなくて、俺……じ、自分でする、ときも、お、思い出しちゃ、って」
「本当に?あの夜のことを思い出して、ひとりでしたの?」
「あう……は、はい」
「そう。そんなに気に入ってくれたんだ。……嬉しいね」

蠱惑的に釣り上がる唇。
シルヴァンはジャケットを脱いだ。椅子の背もたれに掛けると、立ち上がり、俺の手を取る。

「ソファに行こうか。……それとも、ベッドがいい?」
「べべ、ベッドて」
「なんてね、冗談だよ」
「い、いじわ、る」

笑えないジョークだ。というか、言い方が色っぽすぎて、冗談だと分かっていても心臓に悪い。
どきどき、する。

「おいで」

手を引かれ、ソファに移動する。
俺の中心は、早くも期待して、反応し始めている。

「……シルヴァ、き、キスも、して」
「もちろん」
「ん♡ん♡」

ちゅっ、ちゅ♡
頬やまぶたに落とされる唇。気持ちいいけど……ほしいのは、そこじゃない。

「くちびるに、して……♡」
「ふふ。仰せのとおりに」
「ふ……♡んん♡」

あー……♡
やっぱり、キス、きもちいい。すき。
腕が勝手に持ち上がり、目の前のたくましい体に、しがみついてしまう。
唇が重なった場所から熱がうまれて、舌が触れあうと、全身がとろけそうになる。
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