S系攻め様は不憫属性

水瀬かずか

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序章:部下・S氏の言い分「俺が上司を襲ったわけ。」

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 時折首を振りながら、必死に声をこらえている様子の課長の様子が、だんだんと虚ろさをましてゆく。やがて俺の与える快感に抵抗することなく身体が反応し始めた。

「ひぁ……っ」

 どのくらい揺さぶり続けたか。弱々しい涙声がこぼれた。すかさず乳首へ強い刺激を与える。

「……ぐっ、あ、ああ……やっ……やだ、もう、やだぁ……あっ、あっ、や……っひぅっ、も、やめっ、いやだ、あっ、あっ、……ひぅっ、そこ、そこぉ……ああっ、やめ……」

 とうとう声も我慢しきれなくなった様子で、堰を切ったかのように声がこぼれ出す。
 だらしなく緩んだ口からこらえることのない喘ぐ声が、鋭い目元は今は細められぼろぼろと涙が、弱々しい表情で顔全体を上気させて、ひたすらに快感の声をあげる。

 突き上げる度に濡れた声が上がる。乳首をいじる度にもっととねだるように身もだえる。
 もっとしてとねだられているようで、バカみたいになおも同じように乳首をいじりながら突き上げ続けた。

「あ、あぁぁ………あっ、やぁ………あっ、あっ……」
 突き上げに合わせて課長が俺の下で更に腰を振って合わせてくる。より気持ちよくなろうとするように、自分から良い場所にあてては気持ちよさそうに震えて締め付けてくる。
 俺もまた課長の動きに合わせて良い場所をより強くえぐりながら奥を突いた。

「そこ、や、やっ、あっ、あっ、あぅぅぅ……っ、やめ、あっ、ひぁ、ひっ、ひんっ、も、やだ、やだ、やっ……そこっ、やめぇぇ……っ、そこぉぉ……!!」

 いやだと良いながらやめろと言いながら、腰を揺らし、乳首をいじる度にぎゅうぎゅうと俺を締め付けてくる。
「そこ」と言われる度に、「そこ」をもっと攻め立てた。そうすれば更にこの人は乱れていく。

「ここですか?」
「そこ、いや、そこっ、いやだ、ぁ……」

 啼きながら課長が身もだえる。
 もう嫌だ、やめて、嫌だ、奥、あ……、あ……、嫌だ、奥、やめ………。
 低い声が、うわごとのようにこぼれてくる。低く成熟した男の声が、だだをこねる子供のように、意味もなさないような呟きを、涙と涎まみれになってただただこぼす姿は、あまりにも憐れで、劣情をそそる。
 もっと、もっとこの快感に落としたい。
 嫌だ、やめて……と、言葉遣いもどこか幼く、呂律も回らない口調で、言葉とは裏腹に自ら腰を揺らす。
 そこ嫌だと泣きながら首を振って、腰をよじりながら自分の良いところにあたるように、自ら快感にふける。
 人の上に立つ男が、人を従わせるのが似合う風貌の、この精悍な男が、快感に理性を飛ばして、腰を振っている。
 課長が、男のチンポを……俺の、チンポをケツに銜え込んで、顔を真っ赤に染めて涎垂らしながら犯される快感に酔っている。

「も、いやだ……やめ……っひぁ、そこ、いや、やめっ、あぁぁぁぁっ」
「……くっ」

 課長の声がかすれ始めた頃、俺を咥えた内壁がわななくようにひどく締め付け始めた。
 もっと乳首をいじり続けたかったが、こらえきれず課長の上半身を床に倒し押さえつける。腰をつかみ突き上げさせた状態で、上からねじり込むように、がつんと腰を叩き付ける。

「……ひぁぁぁぁ……!!」

 ひどい締め付けが襲う。
 そのままイきそうになるのをこらえて、もう一度腰を叩き付ける。
 課長の尻に俺の腰があたる度に乾いた音がする。根元まで突き立てる度に、ぶちゅんとこすれ合う水音が続く。

「……ひぃっ、……ひぃぁっ、……ひぐぅぅ……っ」

 欲望のままにひたすら腰を叩き付けて、その度にえげつない締め付けが俺を搾り取ろうとするかのように強まっていって、そして。

「ぅぐっ、ぐっ、あっ、あっ、も、むり、むりっ、あっ、あっ、ああああああ………!!!」

 課長の身体が痙攣を起こしたかのようにひどく強ばってがくがくと震えだした。
 搾り取るようなうねりに、思わず叫びそうになる。
「……っ、ぐっ、ぐっ……っ」
 必死で声をこらえながら、とうとうこらえきれず快感がはじけた。

 俺から搾り取ろうとする直腸のうねりに任せて、どくん、どくんと課長の内側に放ってゆく快感は、今までに感じたことのない強い物だった。
 ものすごい開放感と、多幸感にも似た頭を真っ白にする快感が、俺の中を埋め尽くしていた。









 ビクン、ビクンと課長の尻が跳ねる。その腰を押さえつけて、俺は最後の一滴まで中で放とうと、腰を揺するようにねじ込んで、うねる内壁を刺激した。そこは応えるようにぎゅううっと強く痙攣して、そして震える腰ががくりと弛緩した。時折、ひくん、ひくんと、締め付ける内壁は、しだいにとろとろと緩んでゆく。

 少し、様子がおかしい。
 背中を撫でるように軽く揺さぶってみるが、ぴくんと一瞬痙攣するように震えるだけで、それ以上の反応はない。

 不安がこみ上げる。急に、冷静な思考が戻ってきた。
 俺は、一体、なにをしているんだ。
「……課長……?」
 おそるおそる声を掛ける。

 震えながら、課長の頭がゆっくりと後ろを向いてくる。
 視線が合うか合わないか、といったところで、課長が震えながら身を起こそうとした。けれど、腕に力を入れているようだったが、震える腕では身体を支えきれないようで、高く腰を上げて、まだ俺と繋がっている体勢は更に無理があったのが、太腿もがくがくと震えている。

 あ、と思うまもなく、課長の身体が崩れ落ちて、二人を未だ繋いでいた楔が課長の中からずるりと抜けてしまった。
 床に崩れ落ちた身体が、抜けた刺激のせいか、床に倒れた衝撃なのか、びくびくっと震える。横倒しになった弛緩した身体は、浅い呼吸を繰り返している。膝に引っかかったままになっているズボンとパンツ。尻だけ丸出しで上半身は乱れているもののネクタイをしたままの姿。ひどく疲れた顔でぼんやりした顔が、ぴくんと切なげに歪んだ。軽く震えながら、課長の尻の谷間から、とろとろと白濁がこぼれ落ちる。

 あまりにもあり得ない淫らな姿に、ぞくぞくと震えた。ゴクリと息を飲んで再び元気になりかけた息子を掴む。
 今すぐ課長の腰を掴んでねじ込みたい衝動をこらえながら、自分のチンポを掴んだ手をバカみたいに前後に揺さぶった。
 目を閉じて意識を失った課長を前に、盛ったサルのように自慰をした。


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