かつて天才と言われた落ちこぼれ。ムカついたので自由に生きてたらいつの間にか最強と言われるようになってた件

はくら(仮名)

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第一章 レイン=カラーの怠惰な一日

第一話 ねたふり

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 宇宙のどこかにある魔法が使える世界の、とある国のとある街のとある学園。
 登校したものの眠たかったので、腕を枕にして机に突っ伏していると、教室内の色々な話が聞こえてくる

「昨日さー」
「でねー」
「えー、違うよー」

 たいていは他愛のないおしゃべりだが、時々はこんなことも聞こえてくる。

「あいつマジでムカつくよなー」
「また学園に来てやがるよ」
「なんで来てるんだろ、成績最下位のくせに。来る意味ないだろ」

 この学園の成績は六段階評価、最高がSで最低がEだ。それぞれの科目で評価されるが、Sは取るのが非常に難しいため、一年生のうちはAを取るのを目標にする奴がほとんどだ。

「あ、サフィさんだ。今日も可愛いなあ」
「わあ、ほんと、サフィさんは優雅よねえ」
「才色兼備で成績優秀って、ああいうのを天才って言うんでしょうねえ」

 サフィ=ルーブ。サファイア色の長い髪に金色の瞳。入学試験をトップで通過し、入学式での新入生代表の挨拶で壇上に上がった、誰もが認める才女。
 教室の外、廊下をその彼女が歩いているのだろう。教室内がさっきよりも一際ざわめく。
 ……廊下のほうからチラ見するような誰かの視線を感じたが無視しておいた。
 そして教室内が彼女の話題で盛り上がっているとドアが開く音がして、担任教師の声がした。

「ほらおまえら席に着けー。朝のホームルームを始めるぞー」
「ええー、まだチャイム鳴ってませんよおー」

 誰かがそう文句を言った瞬間にチャイムが鳴り渡る。ニヤリとする担任の気配。

「鳴ったから席に着けー」
「ちぇー」

 愚痴をこぼしながら着席していくざわめき。そして朝のホームルームが始まった。

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