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173.転売屋はダンジョンに火をつける
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さっそく焔の石を買い付けるために冒険者ギルドへ来たわけだが・・・。
「焔の石はこの時期需要が多くて困ってたのよね、うちの代わりにシロウさんが買い付けてくれるなら助かるわ。」
「ギルドでは買取しないのか?」
「もちろんしてるわよ、でもね皆行きたがらなくて。」
「あぁ、途中に出る魔物ってやつか。」
「パラライヒドゥラの触手は色々と用途があるんだけど、駆除が面倒で集まりにくいのよ。」
「焔の石を手に入れるためには駆除しなきゃ始まらない、それで素材も手に入れば一挙両得ってやつだな。」
「買い付け料はギルドでも少し持つわ、だからがんばって。」
頑張るのは俺じゃなくて冒険者だけどな。
早速店に戻って買取アップの告知を出す。
いつもなら翌日には素材が持ち込まれるんだが、今回は上手くいかないようだ。
「やっぱりダメか。」
「パラライヒドゥラはねぇ・・・、下手したら自分がやられるし。」
「アネットの薬はどうだ?」
「効果はありますが、予防にはならないので。」
「つまりは金よりも安全ってことか。」
「そういう事。一匹だけならいいんだけど、あそこって群れで生息してるから下手に手を出せないのよ。」
「う~む・・・。」
いつもならあきらめる案件だが今回は諦められない事情がある。
上手くいけば儲かるわけだし、なんとかしなければ。
「普段はどうやって駆除するんだ?」
「そりゃ一匹ずつ叩っ切るのよ、触手はお金になるしね。でもそれが面倒なの。」
「一匹ずつか、そりゃ面倒だ。」
「まとめて駆除出来れば楽なんだけど、切断以外の方法だと触手がダメになっちゃうのよね。」
「触手が手に入らなければ面倒なだけ・・・か。でもなぁ、その先に用があるんだよなぁ。」
「いっそのこと諦めちゃうってのは?」
「それは無理だ、俺の命にかかわる。」
下手な約束してしまったばっかりにこんなことに。
これも全て羊男のせいだ。
「命って・・・。ちょっと大げさじゃない?」
「いや、マジだ。だから今回は採算度外視で行こうと思う。」
「えぇ!シロウが儲けなしで仕事するの?」
「そうしないといけない事情があるんだよ。エリザ、ダンジョン内って火気厳禁じゃないよな?」
「当たり前じゃない・・・って何するのよ。」
「俺に考えがある。ちょっと出てくるわ。」
「待って!私も行く。」
店を任せてエリザと共に市場へと向かう。
この時期なら確かあれが入ってきているはずだ。
「いらっしゃいいらっしゃい!今日入って来たばかりのとっておきだよ!二つ隣の街じゃ寒気が来たって大騒ぎだ、もうすぐここにも来る、早い者勝ちだよ!」
市場に入ってさっそくお目当ての品が売りに出されていた。
「もうすぐ寒気が来るんだって、本当かな。」
「アグリも同じような事を言っていた、間違いないだろう。」
「え!じゃあうちも買っとかなきゃ。」
「それも大事だが、それよりも先に使う用事がある。」
俺は大声で呼び込みをするオッサンの所に向かった。
「らっしゃい、今ならまだ間に合うよ!」
「今日の在庫はどのぐらいある?」
「在庫?そりゃ山ほどあるさ、そのために来たんだ。」
「その割には売れてなさそうだな。」
「冬が来たばかりだからな、そんな寒くならないと思ってるんだろうよ。寒気が来てるのは本当なのに。」
「あぁ、俺も来ると思ってる。」
「だろ!わかってるじゃねぇか、安くしとくぜ。」
やはりまだ売れていないようだ。
仕方ない、寒くなったとはいえまだこれに頼る程の寒さじゃない。
つけたら熱いだけ、そう思っている人は多いだろう。
「いくらだ?」
「そこの甕一杯分で銀貨5枚だ。これだけありゃ一冬持つだろ。」
「ちょいと高くないか?」
「二甕買うなら銀貨9枚でいいぞ。」
「そうか・・・。」
「シロウ二つ買っといたら?」
「嬢ちゃん良く言った!今のうちに買っとくのが一番ってもんだ、寒気が来たら俺も値上げするぜ。」
自分から値上げ宣言するとは中々だが、それが需要と供給ってもんだ。
別に足元を見ているわけじゃない、こうして事前に売りに来ているだけありがたいと思うべきで、買うのが遅かったから高くつくのは道理だろう。
それが商売ってもんだ。
「わかった、20甕分くれ。」
「まいど!20甕だな・・・って20!?」
「山ほど在庫してるんだろ?」
「そりゃあ持ってきてるが・・・。街でも燃やすつもりか?」
「ん~まぁ、似たようなものだ。あぁ、街は燃やさないぞ安心しろ。」
「犯罪には使ってくれるなよ?商売できなくなっちまう。」
「俺だって犯罪者になるつもりはない、でいくらだ?」
普通に行けば銀貨90枚分。
それがなんと・・・!
「それだけ買ってくれりゃ大助かりだ。銀貨85、いや80でもってけ!」
「いいのか?」
「あぁ、初日からこれだけ売れりゃ文句はねぇ。むしろ今更断るのはなしだぜ?」
「それじゃこれで。」
ポケットから無造作に金貨を1枚取り出し、オッサンの手に乗せる。
金色の硬貨にオッサンの目が大きく見開かれた。
「こりゃ驚いた。」
「もちろん釣りはくれよ?」
「わかってるって、ほら20枚だ。」
「ひーふーみー、確かに。」
「何処に運べばいい?」
「それじゃあ冒険者ギルドまで頼む。後はこっちでやるさ。」
「わかった、冒険者ギルドだな。」
一先ずこれで良しっと。
うちの分はまた明日にでも買いにくれば問題ないだろう。
これだけ買ったんだ、明日もサービスしてくれるさ。
多分な。
「ねぇ、あんなに買ってどうするのよ。」
「どうするって、燃やすんだよ。」
「はぁ?」
「20甕分の燃料だ、どれだけ群生してても燃やし尽くせるだろう。」
「燃やし尽くすって、そんなことしたら触手を取れないじゃない。」
「今回の目的はあくまでも焔の石だ、それさえ取れれば問題ない。」
「採算度外視っていった意味がよく分かったわ。」
触手も一緒に売れれば万々歳だっただろうが、今はそんなこと言ってられない。
とりあえず道を作り、目的のものを手に入れてからその後の事を考えよう。
一回駆除してしまえば後は個別に対応出来るだろうし、そうすれば素材も手に入り易くなるさ。
まぁ、駆逐してまたそこに出てくればの話だけどな。
その足でギルドに戻りニアに事情を説明する。
てっきり反対されると思っていたのだが、反応は思った以上に上々だった。
「ダンジョンに放火しようなんて考えるのシロウさんぐらいのものよね、信じられない。」
「でも反対しないんだな。」
「あれだけ群れられると駆除出来なくて困っていたのよ。なるほど、そんな手があったのね。」
「駆除出来れば問題ないと?」
「どうせ魔物はまた勝手に増えるし、火をつけたところであそこは湿地帯だからすぐに鎮火する。それでもだめなら水を撒けばいいのよ、魔物よりも何十倍も簡単だわ。」
「ポジティブに考えればそうなるな。」
「問題はそこまで燃料をどう運ぶかだけど・・・、まぁ何とかなるでしょ。」
ギルドの偉いさんが何とかなると言っているんだ、問題ないだろう。
「ってことで、エリザも協力してね。」
「えぇ!私も!?」
「当たり前じゃない。先陣切って魔物の駆除宜しくね。」
「まぁ、そのぐらいならいいけど。」
「頑張ったらシロウさんがいっぱい抱いてくれるって。」
「おい、何でそうなる。」
「あれ?違った?」
否定しようと思ったが今更なので止めておいた。
当の本人は頬に手を当ててクネクネと怪しい動きをしている。
気持ち悪いから止めとけ。
「決行は?」
「今日の夕刻までに人を集めるわ、明日には第一陣が戻ってくるんじゃないかしら。」
「依頼料はギルドと折半でいいよな?」
「燃料も持参してくれたし全然オッケーよ。」
「決まりだ、明日の昼に持ち込まれるのを楽しみにしているよ。」
それなら何とか間に合うだろう。
未だにくねくねしているエリザの尻をひっぱたき先に家に戻る。
ここからはアイツの仕事だ、帰ったらたっぷりと可愛がってやらないとな。
「戻ったぞ。」
「お帰りなさいませ、何とかなりそうですか?」
「あぁ、大丈夫そうだ。」
「それはよかった。これで安心して冬を迎えられます。」
「燃料屋が市場に来ていた、明日買いに行くとしよう。」
「買いつけてこられたのでは?」
「あれはダンジョンを燃やすのに使うんだよ。」
ダンジョンを燃やすと聞いてミラが一度首をかしげる。
だが、すぐに元に戻してウンウンと二度頷いた。
「何だよ。」
「いえ、シロウ様らしいなと思いまして。」
「ダンジョンに火をつけるのがか?」
「それが一番効率的だったのでしょう、ギルドが許可したのであれば問題ありません。」
また二回頷く。
ミラの中で俺は一体どういう存在なんだろうか。
わからん。
そして予定通り次の日の夕方には焔の石が店に運ばれてきた。
持ち帰ったエリザが真っ黒だったところを見ると中々に壮絶な現場だったのだろう。
「もう二度とこの方法は使わないわ。」
と本人は言っているが、その後、駆除しきれなくなったパラライヒドゥラを一掃するのにこの方法が用いられるようになったそうだ。
後始末が大変らしいが、ま、その後は全て自己責任ってやつだな。
「焔の石はこの時期需要が多くて困ってたのよね、うちの代わりにシロウさんが買い付けてくれるなら助かるわ。」
「ギルドでは買取しないのか?」
「もちろんしてるわよ、でもね皆行きたがらなくて。」
「あぁ、途中に出る魔物ってやつか。」
「パラライヒドゥラの触手は色々と用途があるんだけど、駆除が面倒で集まりにくいのよ。」
「焔の石を手に入れるためには駆除しなきゃ始まらない、それで素材も手に入れば一挙両得ってやつだな。」
「買い付け料はギルドでも少し持つわ、だからがんばって。」
頑張るのは俺じゃなくて冒険者だけどな。
早速店に戻って買取アップの告知を出す。
いつもなら翌日には素材が持ち込まれるんだが、今回は上手くいかないようだ。
「やっぱりダメか。」
「パラライヒドゥラはねぇ・・・、下手したら自分がやられるし。」
「アネットの薬はどうだ?」
「効果はありますが、予防にはならないので。」
「つまりは金よりも安全ってことか。」
「そういう事。一匹だけならいいんだけど、あそこって群れで生息してるから下手に手を出せないのよ。」
「う~む・・・。」
いつもならあきらめる案件だが今回は諦められない事情がある。
上手くいけば儲かるわけだし、なんとかしなければ。
「普段はどうやって駆除するんだ?」
「そりゃ一匹ずつ叩っ切るのよ、触手はお金になるしね。でもそれが面倒なの。」
「一匹ずつか、そりゃ面倒だ。」
「まとめて駆除出来れば楽なんだけど、切断以外の方法だと触手がダメになっちゃうのよね。」
「触手が手に入らなければ面倒なだけ・・・か。でもなぁ、その先に用があるんだよなぁ。」
「いっそのこと諦めちゃうってのは?」
「それは無理だ、俺の命にかかわる。」
下手な約束してしまったばっかりにこんなことに。
これも全て羊男のせいだ。
「命って・・・。ちょっと大げさじゃない?」
「いや、マジだ。だから今回は採算度外視で行こうと思う。」
「えぇ!シロウが儲けなしで仕事するの?」
「そうしないといけない事情があるんだよ。エリザ、ダンジョン内って火気厳禁じゃないよな?」
「当たり前じゃない・・・って何するのよ。」
「俺に考えがある。ちょっと出てくるわ。」
「待って!私も行く。」
店を任せてエリザと共に市場へと向かう。
この時期なら確かあれが入ってきているはずだ。
「いらっしゃいいらっしゃい!今日入って来たばかりのとっておきだよ!二つ隣の街じゃ寒気が来たって大騒ぎだ、もうすぐここにも来る、早い者勝ちだよ!」
市場に入ってさっそくお目当ての品が売りに出されていた。
「もうすぐ寒気が来るんだって、本当かな。」
「アグリも同じような事を言っていた、間違いないだろう。」
「え!じゃあうちも買っとかなきゃ。」
「それも大事だが、それよりも先に使う用事がある。」
俺は大声で呼び込みをするオッサンの所に向かった。
「らっしゃい、今ならまだ間に合うよ!」
「今日の在庫はどのぐらいある?」
「在庫?そりゃ山ほどあるさ、そのために来たんだ。」
「その割には売れてなさそうだな。」
「冬が来たばかりだからな、そんな寒くならないと思ってるんだろうよ。寒気が来てるのは本当なのに。」
「あぁ、俺も来ると思ってる。」
「だろ!わかってるじゃねぇか、安くしとくぜ。」
やはりまだ売れていないようだ。
仕方ない、寒くなったとはいえまだこれに頼る程の寒さじゃない。
つけたら熱いだけ、そう思っている人は多いだろう。
「いくらだ?」
「そこの甕一杯分で銀貨5枚だ。これだけありゃ一冬持つだろ。」
「ちょいと高くないか?」
「二甕買うなら銀貨9枚でいいぞ。」
「そうか・・・。」
「シロウ二つ買っといたら?」
「嬢ちゃん良く言った!今のうちに買っとくのが一番ってもんだ、寒気が来たら俺も値上げするぜ。」
自分から値上げ宣言するとは中々だが、それが需要と供給ってもんだ。
別に足元を見ているわけじゃない、こうして事前に売りに来ているだけありがたいと思うべきで、買うのが遅かったから高くつくのは道理だろう。
それが商売ってもんだ。
「わかった、20甕分くれ。」
「まいど!20甕だな・・・って20!?」
「山ほど在庫してるんだろ?」
「そりゃあ持ってきてるが・・・。街でも燃やすつもりか?」
「ん~まぁ、似たようなものだ。あぁ、街は燃やさないぞ安心しろ。」
「犯罪には使ってくれるなよ?商売できなくなっちまう。」
「俺だって犯罪者になるつもりはない、でいくらだ?」
普通に行けば銀貨90枚分。
それがなんと・・・!
「それだけ買ってくれりゃ大助かりだ。銀貨85、いや80でもってけ!」
「いいのか?」
「あぁ、初日からこれだけ売れりゃ文句はねぇ。むしろ今更断るのはなしだぜ?」
「それじゃこれで。」
ポケットから無造作に金貨を1枚取り出し、オッサンの手に乗せる。
金色の硬貨にオッサンの目が大きく見開かれた。
「こりゃ驚いた。」
「もちろん釣りはくれよ?」
「わかってるって、ほら20枚だ。」
「ひーふーみー、確かに。」
「何処に運べばいい?」
「それじゃあ冒険者ギルドまで頼む。後はこっちでやるさ。」
「わかった、冒険者ギルドだな。」
一先ずこれで良しっと。
うちの分はまた明日にでも買いにくれば問題ないだろう。
これだけ買ったんだ、明日もサービスしてくれるさ。
多分な。
「ねぇ、あんなに買ってどうするのよ。」
「どうするって、燃やすんだよ。」
「はぁ?」
「20甕分の燃料だ、どれだけ群生してても燃やし尽くせるだろう。」
「燃やし尽くすって、そんなことしたら触手を取れないじゃない。」
「今回の目的はあくまでも焔の石だ、それさえ取れれば問題ない。」
「採算度外視っていった意味がよく分かったわ。」
触手も一緒に売れれば万々歳だっただろうが、今はそんなこと言ってられない。
とりあえず道を作り、目的のものを手に入れてからその後の事を考えよう。
一回駆除してしまえば後は個別に対応出来るだろうし、そうすれば素材も手に入り易くなるさ。
まぁ、駆逐してまたそこに出てくればの話だけどな。
その足でギルドに戻りニアに事情を説明する。
てっきり反対されると思っていたのだが、反応は思った以上に上々だった。
「ダンジョンに放火しようなんて考えるのシロウさんぐらいのものよね、信じられない。」
「でも反対しないんだな。」
「あれだけ群れられると駆除出来なくて困っていたのよ。なるほど、そんな手があったのね。」
「駆除出来れば問題ないと?」
「どうせ魔物はまた勝手に増えるし、火をつけたところであそこは湿地帯だからすぐに鎮火する。それでもだめなら水を撒けばいいのよ、魔物よりも何十倍も簡単だわ。」
「ポジティブに考えればそうなるな。」
「問題はそこまで燃料をどう運ぶかだけど・・・、まぁ何とかなるでしょ。」
ギルドの偉いさんが何とかなると言っているんだ、問題ないだろう。
「ってことで、エリザも協力してね。」
「えぇ!私も!?」
「当たり前じゃない。先陣切って魔物の駆除宜しくね。」
「まぁ、そのぐらいならいいけど。」
「頑張ったらシロウさんがいっぱい抱いてくれるって。」
「おい、何でそうなる。」
「あれ?違った?」
否定しようと思ったが今更なので止めておいた。
当の本人は頬に手を当ててクネクネと怪しい動きをしている。
気持ち悪いから止めとけ。
「決行は?」
「今日の夕刻までに人を集めるわ、明日には第一陣が戻ってくるんじゃないかしら。」
「依頼料はギルドと折半でいいよな?」
「燃料も持参してくれたし全然オッケーよ。」
「決まりだ、明日の昼に持ち込まれるのを楽しみにしているよ。」
それなら何とか間に合うだろう。
未だにくねくねしているエリザの尻をひっぱたき先に家に戻る。
ここからはアイツの仕事だ、帰ったらたっぷりと可愛がってやらないとな。
「戻ったぞ。」
「お帰りなさいませ、何とかなりそうですか?」
「あぁ、大丈夫そうだ。」
「それはよかった。これで安心して冬を迎えられます。」
「燃料屋が市場に来ていた、明日買いに行くとしよう。」
「買いつけてこられたのでは?」
「あれはダンジョンを燃やすのに使うんだよ。」
ダンジョンを燃やすと聞いてミラが一度首をかしげる。
だが、すぐに元に戻してウンウンと二度頷いた。
「何だよ。」
「いえ、シロウ様らしいなと思いまして。」
「ダンジョンに火をつけるのがか?」
「それが一番効率的だったのでしょう、ギルドが許可したのであれば問題ありません。」
また二回頷く。
ミラの中で俺は一体どういう存在なんだろうか。
わからん。
そして予定通り次の日の夕方には焔の石が店に運ばれてきた。
持ち帰ったエリザが真っ黒だったところを見ると中々に壮絶な現場だったのだろう。
「もう二度とこの方法は使わないわ。」
と本人は言っているが、その後、駆除しきれなくなったパラライヒドゥラを一掃するのにこの方法が用いられるようになったそうだ。
後始末が大変らしいが、ま、その後は全て自己責任ってやつだな。
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