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577.転売屋は洗濯する
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早くも三月が終わり、四月になった。
もう来月には夏が始まると思うと正直信じられない。
秋と春は二か月ずつ、夏と冬は四か月ずつ。
それはこの世界の四季だ。
わかり易いといえばわかり易い。
暦が変わったら嘘のように暑くも寒くもなる。
残り一か月で夏に備えないといけないと思うと、正直億劫でもあるわけだが・・・。
季節はそんな事を待ってくれない。
「シロウ、トレントの樹液もってきたわよ。」
「よし、仕込みは完璧。後は明日を待つだけだな。」
「いよいよ来たわね洗濯の日。」
「あぁ、今年は事前の仕込みもばっちりだ。とはいえ、売り続けると俺達が洗濯できないわけで。」
「なのでこうして準備しているわけです。シロウ様、そこのタライをお願いします。」
「重いぞ?」
「これぐらいでしたら大丈夫です。」
屋敷の庭には大きなタライが所狭しと並べられている。
今はまだ何も入っていないが、これからここで戦争が始まる。
「持ってきました!」
「よし、それぞれのタライに入れていってくれ。多少混ざってもかまわない。」
「わかりました!」
ミミィが大量の洗濯物を文字通りかついでやってきた。
その後ろをキルシュとジョンがフラフラしながら同じく洗濯物を持ってやってくる。
それをそれぞれのタライに仕分けして入れ、中に水をぶちまける。
「よーし、一気にやるか。」
「ちゃんと加減しないと傷むからね、力を入れ過ぎないでよ。」
「お前に言われたくないっての。」
「失礼ね、私だってそのぐらい加減出来るわよ。」
本当にそうだろうか。
ひたひたになるぐらいに水を入れた後は、仕込みから拝借したトレントの樹液を少量混ぜる。
するとあら不思議、踏めば踏むほど洗濯物から泡がでるじゃないか。
そう、今日は一日早い洗濯日。
明日から洗濯の日と呼ばれる一週間の晴天に恵まれるので、俺達は洗剤の販売にかかりっきりになってしまう。
なので一日早く洗濯してしまおうというわけだ。
まるでワイン造りの様にぐっちゃぐっちゃと洗濯物を踏んでいく。
うーん、楽しい。
ただ踏んでいるだけなのに何でこんなに楽しいんだろうか。
「次のタライ持ってきてくれ。」
「お任せを!」
「ハワード、食堂はいいのか?」
「向こうは日頃から掃除してるんで。」
「それぐらい当然です。お館様、すすぎは私とアネット様が致しますのでどんどん洗って下さいませ。」
「了解。」
自慢げに胸をそらしたハワードをグレイスが一言で叩き伏せる。
確かに当然ではあるのだが、毎日掃除するのって大変だよな。
踏み終わった洗濯物を別のタライに移し、新しい洗濯物を踏んでいく。
えーっと、これはハーシェさんのか。
落ち着いた色目の服が多いなぁ。
「すみませんシロウ様。」
「いやいや、身重の体に何かあったら困るだろ。」
「え、私は!?」
「お前はまだそこまで大きくなってないだろうが。ダンジョンに潜りますって宣言してるんだからそれぐらい朝飯前だろ?」
「そうだけどぉ。」
安定期に入ったらダンジョンに潜るとかいうやつが何を言うか。
自分のよりか丁寧に洗濯物を洗い、次のやつを待つ。
えぇっと、これはアネットか。
「白衣が多いなぁ。」
「すみません。すぐ汚しちゃうので・・・。」
「いやいや、不潔なままでいるよりかずっといい。そう言えば私服が少ないな。」
「あまり外出しないので困りませんよ?」
「とはいえ、出かけることもあるだろ?今度夏服をいくつか作ってもらってくるといい、日々頑張ってるご褒美だ。」
「ありがとうございます!」
屋敷に来て製薬室が大きくなったからというもの、ますます出かけなくなってしまった。
いや、納品とかには結構出ているようだけど、それも白衣が多いので、外出用の私服はあんまりみないなぁ。
奴隷とはいえ、それなりの金は持っている。
自分の為にはあまり金を使わないタイプなんだよな、アネットは。
「とりあえず俺達の分は終わりか、あとはグレイスたちの分だな。」
「とはいえあまり多くありませんので。」
「それもそうか。アネットと一緒にいくつか作りに行くか?」
「この服があれば問題ありません。」
そう言いながら自分の使用人服を優雅に広げる。
立ち振る舞いが綺麗なだけにドレスとかも似合いそうだけどなぁ。
どこぞのメイドカフェのような短いスカートではなく、うちのはくるぶしぐらいまであるロングスカートだ。
ドレスとあまり変わらない気がする。
「ドレスとか。」
「おばあちゃんのドレス姿をだれが喜ぶんです?」
「グレイス様は綺麗だから似合うと思います!」
「と、ジョンは言ってるぞ。」
「ふふ、ありがとうジョン。でも作るならまずはキルシュとミミィです。」
「え、私ですか!?」
「私も!?」
いきなり指名されキルシュとミミィが大きな声を出す。
確かに二人の年齢ならドレスの一着でもあればいいかもしれない。
「確かにいいかもな。」
「でも、着ていく場所がありません。」
「それに動きにくそうだよ。」
「今後はお屋敷に貴族や王族の方々が参ることもあるでしょう、その時用の服を用意してもいいかもしれません。お館様臨時予算を計上してよろしいですか?」
「もちろん人数分な、グレイスもだぞ。」
「お館様は物好きですね。」
別にそういうわけじゃないんだが、グレイスなら見事に着こなすだろう。
庭に張り巡らせた紐に洗濯物をぶら下げていく。
色とりどりの服が風になびいて揺れている。
今日もいい天気だ、夕方までには乾くだろう・・・。
「って、おい。」
「なに?」
「下着は見えない所に干すもんじゃないか?」
「ここは他所からみられないし良いじゃない。」
庭の隅の方、ちょうど城壁と屋敷で死角になっている一角に中々に派手な洗濯物が並んでた。
犯人はエリザだ。
「恥ずかしくないのか?」
「中身まで見られてるし別に?」
「まぁ、それもそうか。」
「前は全然持ってなかったのに、我ながら増えたわね。」
自慢げに腰に手を当て自分の下着を眺めるエリザ。
赤青黒白、セクシーさはないが鮮やかな物が多い。
下着は女の武器っていうし、気分が上がるんだろう。
「そういや見てないのもあるな。」
「あっちはなんていうか、戦闘服?」
「勝負下着みたいなものか。」
「そうそう、死ぬならやっぱり綺麗な下着で死にたいじゃない?昔はそんな余裕なかったけど今は色々楽しめるし。ふふ、まるで貴族みたい。」
「そういうものなのか?」
「そりゃそうよ、この布一枚で三日月亭に十日は泊まれるのよ?見えない部分にお金をかけるなら命に係わる場所にお金をかけるわ。とはいえ、女の子は気にする子も多いかな。」
男は気にしてなさそうだもんな。
あいつら数日おんなじやつ履いてるらしいし。
さすがに俺は無理だわ。
「ふむ。」
「流石に下着は売り出さないわよね?」
「生憎とセンスがないんでそういうのはパスだ。せいぜい下着に使える素材ぐらいだろ。」
「あ~よかった。」
「あの、私も干していいですか?」
「そこ使っていいわよ、シロウが見て喜ぶから。」
「喜ばないし。」
「喜ばないんですか?」
後ろから現れたミラが意外そうな声を出す。
同じく大量の下着の入った小さなタライを手にしていた。
「喜んでほしいのか?」
「はい。シロウ様に喜んでいただく為に身に着けていますので。」
「それを言われるとなぁ。」
「私もそういうのを身につけたいのですが、このお腹ではサイズもあわなくて・・・。」
「ハーシェさんは色々大きくなってるわね。」
「主に胸が。」
妊娠すると尻も胸も大きくなる。
元々大きかったハーシェさんの胸はなんていうか、凄いことになっていた。
うん、揉み心地もやばい。
そんな話をしながらもアネットとミラが下着を干していく。
アネットはエリザ同様シンプルで機能性重視、色はベージュや白、水色など淡い色が多いようだ。
それとは対照的なのがミラだな。
「なんていうか、セクシーよね。」
「スケスケです。」
「これを履くとシロウ様が喜んで触ってくださいます。」
「ミラ、そういうのはバラさなくていいんだぞ。」
「こういう情報だからこそみんなで共有するべきです、大事なことですから。」
「そう、シロウは透けてるのがいいのね。」
「あと触り心地がスベスベしているのが好みのようです。」
「次はそういうの、作ってもらいますね。」
いや、作ってもらいますねって。
話を聞いていたミミィとキルシュが顔を真っ赤にしてるじゃないか。
ジョンは早々にハワードにつかまり別の方向を向いていた。
見ても問題ないが、後で何か言われるのが嫌なんだろう。
「でも結局は脱がすのよね。」
「まぁ、そうですね。素肌が一番喜んでいただけます。」
「お尻も胸も好きですよね。」
「そういう話は夜にしような、聞いている二人の身にもなってみろ。」
「いいじゃない、いずれ手を出すんでしょ?」
「ださないっての!そういう人聞きの悪いことは言わないでもらえるか?」
「別にいいのに、ねぇ二人とも。」
「わ、私はその・・・。」
「元気な赤ちゃん産みますね!」
ミミィ、気持ちは有難いがその答えは違うぞ。
別に誰彼構わず手を出しているわけじゃないからな?
「そういう事でしたら私も新しい下着を作ってもらいましょう。」
「グレイス?」
「ふふ、冗談ですよお館様。」
「冗談に聞こえないっての。」
まったくうちの女達ときたら。
大量の洗濯物が風になびいている。
鮮やかな一角はあえて見ないようにして、真っ青な空に目線を向けた。
洗濯物のほかにシーツなんかも一緒に洗っている。
今日の夜は気持ちよく寝れるだろう。
さぁ、明日からは洗濯の日だ。
しっかり頑張るとしよう。
もう来月には夏が始まると思うと正直信じられない。
秋と春は二か月ずつ、夏と冬は四か月ずつ。
それはこの世界の四季だ。
わかり易いといえばわかり易い。
暦が変わったら嘘のように暑くも寒くもなる。
残り一か月で夏に備えないといけないと思うと、正直億劫でもあるわけだが・・・。
季節はそんな事を待ってくれない。
「シロウ、トレントの樹液もってきたわよ。」
「よし、仕込みは完璧。後は明日を待つだけだな。」
「いよいよ来たわね洗濯の日。」
「あぁ、今年は事前の仕込みもばっちりだ。とはいえ、売り続けると俺達が洗濯できないわけで。」
「なのでこうして準備しているわけです。シロウ様、そこのタライをお願いします。」
「重いぞ?」
「これぐらいでしたら大丈夫です。」
屋敷の庭には大きなタライが所狭しと並べられている。
今はまだ何も入っていないが、これからここで戦争が始まる。
「持ってきました!」
「よし、それぞれのタライに入れていってくれ。多少混ざってもかまわない。」
「わかりました!」
ミミィが大量の洗濯物を文字通りかついでやってきた。
その後ろをキルシュとジョンがフラフラしながら同じく洗濯物を持ってやってくる。
それをそれぞれのタライに仕分けして入れ、中に水をぶちまける。
「よーし、一気にやるか。」
「ちゃんと加減しないと傷むからね、力を入れ過ぎないでよ。」
「お前に言われたくないっての。」
「失礼ね、私だってそのぐらい加減出来るわよ。」
本当にそうだろうか。
ひたひたになるぐらいに水を入れた後は、仕込みから拝借したトレントの樹液を少量混ぜる。
するとあら不思議、踏めば踏むほど洗濯物から泡がでるじゃないか。
そう、今日は一日早い洗濯日。
明日から洗濯の日と呼ばれる一週間の晴天に恵まれるので、俺達は洗剤の販売にかかりっきりになってしまう。
なので一日早く洗濯してしまおうというわけだ。
まるでワイン造りの様にぐっちゃぐっちゃと洗濯物を踏んでいく。
うーん、楽しい。
ただ踏んでいるだけなのに何でこんなに楽しいんだろうか。
「次のタライ持ってきてくれ。」
「お任せを!」
「ハワード、食堂はいいのか?」
「向こうは日頃から掃除してるんで。」
「それぐらい当然です。お館様、すすぎは私とアネット様が致しますのでどんどん洗って下さいませ。」
「了解。」
自慢げに胸をそらしたハワードをグレイスが一言で叩き伏せる。
確かに当然ではあるのだが、毎日掃除するのって大変だよな。
踏み終わった洗濯物を別のタライに移し、新しい洗濯物を踏んでいく。
えーっと、これはハーシェさんのか。
落ち着いた色目の服が多いなぁ。
「すみませんシロウ様。」
「いやいや、身重の体に何かあったら困るだろ。」
「え、私は!?」
「お前はまだそこまで大きくなってないだろうが。ダンジョンに潜りますって宣言してるんだからそれぐらい朝飯前だろ?」
「そうだけどぉ。」
安定期に入ったらダンジョンに潜るとかいうやつが何を言うか。
自分のよりか丁寧に洗濯物を洗い、次のやつを待つ。
えぇっと、これはアネットか。
「白衣が多いなぁ。」
「すみません。すぐ汚しちゃうので・・・。」
「いやいや、不潔なままでいるよりかずっといい。そう言えば私服が少ないな。」
「あまり外出しないので困りませんよ?」
「とはいえ、出かけることもあるだろ?今度夏服をいくつか作ってもらってくるといい、日々頑張ってるご褒美だ。」
「ありがとうございます!」
屋敷に来て製薬室が大きくなったからというもの、ますます出かけなくなってしまった。
いや、納品とかには結構出ているようだけど、それも白衣が多いので、外出用の私服はあんまりみないなぁ。
奴隷とはいえ、それなりの金は持っている。
自分の為にはあまり金を使わないタイプなんだよな、アネットは。
「とりあえず俺達の分は終わりか、あとはグレイスたちの分だな。」
「とはいえあまり多くありませんので。」
「それもそうか。アネットと一緒にいくつか作りに行くか?」
「この服があれば問題ありません。」
そう言いながら自分の使用人服を優雅に広げる。
立ち振る舞いが綺麗なだけにドレスとかも似合いそうだけどなぁ。
どこぞのメイドカフェのような短いスカートではなく、うちのはくるぶしぐらいまであるロングスカートだ。
ドレスとあまり変わらない気がする。
「ドレスとか。」
「おばあちゃんのドレス姿をだれが喜ぶんです?」
「グレイス様は綺麗だから似合うと思います!」
「と、ジョンは言ってるぞ。」
「ふふ、ありがとうジョン。でも作るならまずはキルシュとミミィです。」
「え、私ですか!?」
「私も!?」
いきなり指名されキルシュとミミィが大きな声を出す。
確かに二人の年齢ならドレスの一着でもあればいいかもしれない。
「確かにいいかもな。」
「でも、着ていく場所がありません。」
「それに動きにくそうだよ。」
「今後はお屋敷に貴族や王族の方々が参ることもあるでしょう、その時用の服を用意してもいいかもしれません。お館様臨時予算を計上してよろしいですか?」
「もちろん人数分な、グレイスもだぞ。」
「お館様は物好きですね。」
別にそういうわけじゃないんだが、グレイスなら見事に着こなすだろう。
庭に張り巡らせた紐に洗濯物をぶら下げていく。
色とりどりの服が風になびいて揺れている。
今日もいい天気だ、夕方までには乾くだろう・・・。
「って、おい。」
「なに?」
「下着は見えない所に干すもんじゃないか?」
「ここは他所からみられないし良いじゃない。」
庭の隅の方、ちょうど城壁と屋敷で死角になっている一角に中々に派手な洗濯物が並んでた。
犯人はエリザだ。
「恥ずかしくないのか?」
「中身まで見られてるし別に?」
「まぁ、それもそうか。」
「前は全然持ってなかったのに、我ながら増えたわね。」
自慢げに腰に手を当て自分の下着を眺めるエリザ。
赤青黒白、セクシーさはないが鮮やかな物が多い。
下着は女の武器っていうし、気分が上がるんだろう。
「そういや見てないのもあるな。」
「あっちはなんていうか、戦闘服?」
「勝負下着みたいなものか。」
「そうそう、死ぬならやっぱり綺麗な下着で死にたいじゃない?昔はそんな余裕なかったけど今は色々楽しめるし。ふふ、まるで貴族みたい。」
「そういうものなのか?」
「そりゃそうよ、この布一枚で三日月亭に十日は泊まれるのよ?見えない部分にお金をかけるなら命に係わる場所にお金をかけるわ。とはいえ、女の子は気にする子も多いかな。」
男は気にしてなさそうだもんな。
あいつら数日おんなじやつ履いてるらしいし。
さすがに俺は無理だわ。
「ふむ。」
「流石に下着は売り出さないわよね?」
「生憎とセンスがないんでそういうのはパスだ。せいぜい下着に使える素材ぐらいだろ。」
「あ~よかった。」
「あの、私も干していいですか?」
「そこ使っていいわよ、シロウが見て喜ぶから。」
「喜ばないし。」
「喜ばないんですか?」
後ろから現れたミラが意外そうな声を出す。
同じく大量の下着の入った小さなタライを手にしていた。
「喜んでほしいのか?」
「はい。シロウ様に喜んでいただく為に身に着けていますので。」
「それを言われるとなぁ。」
「私もそういうのを身につけたいのですが、このお腹ではサイズもあわなくて・・・。」
「ハーシェさんは色々大きくなってるわね。」
「主に胸が。」
妊娠すると尻も胸も大きくなる。
元々大きかったハーシェさんの胸はなんていうか、凄いことになっていた。
うん、揉み心地もやばい。
そんな話をしながらもアネットとミラが下着を干していく。
アネットはエリザ同様シンプルで機能性重視、色はベージュや白、水色など淡い色が多いようだ。
それとは対照的なのがミラだな。
「なんていうか、セクシーよね。」
「スケスケです。」
「これを履くとシロウ様が喜んで触ってくださいます。」
「ミラ、そういうのはバラさなくていいんだぞ。」
「こういう情報だからこそみんなで共有するべきです、大事なことですから。」
「そう、シロウは透けてるのがいいのね。」
「あと触り心地がスベスベしているのが好みのようです。」
「次はそういうの、作ってもらいますね。」
いや、作ってもらいますねって。
話を聞いていたミミィとキルシュが顔を真っ赤にしてるじゃないか。
ジョンは早々にハワードにつかまり別の方向を向いていた。
見ても問題ないが、後で何か言われるのが嫌なんだろう。
「でも結局は脱がすのよね。」
「まぁ、そうですね。素肌が一番喜んでいただけます。」
「お尻も胸も好きですよね。」
「そういう話は夜にしような、聞いている二人の身にもなってみろ。」
「いいじゃない、いずれ手を出すんでしょ?」
「ださないっての!そういう人聞きの悪いことは言わないでもらえるか?」
「別にいいのに、ねぇ二人とも。」
「わ、私はその・・・。」
「元気な赤ちゃん産みますね!」
ミミィ、気持ちは有難いがその答えは違うぞ。
別に誰彼構わず手を出しているわけじゃないからな?
「そういう事でしたら私も新しい下着を作ってもらいましょう。」
「グレイス?」
「ふふ、冗談ですよお館様。」
「冗談に聞こえないっての。」
まったくうちの女達ときたら。
大量の洗濯物が風になびいている。
鮮やかな一角はあえて見ないようにして、真っ青な空に目線を向けた。
洗濯物のほかにシーツなんかも一緒に洗っている。
今日の夜は気持ちよく寝れるだろう。
さぁ、明日からは洗濯の日だ。
しっかり頑張るとしよう。
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