転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア

文字の大きさ
815 / 1,738

812.転売屋は気持ちを送り合う

しおりを挟む
「ルティエ、来たぞ。」

「あ、シロウさん!ちょっと中で待っててください!」

先日ルティエの所に寄ったのだが、渡したい物があるとの事で別の日を指定された。

その指定日に来たのだが・・・ふむ、忙しそうだな。

勝手知ったる工房なので中に入り乱雑に散らかった机を片付けていく。

商談に使うはずの机は素材やら書類やらで埋め尽くされていた。

こんなになるなんて珍しい。

そこまで仕事は増えていないはずだが、何かに熱中するとすぐにこんな風になるからなぁルティエは。

まぁ人のことは言えないんだが。

すぐに書類で埋まる執務机。

決してさぼってるわけじゃないんだ、でもアレを見ると急にやる気が・・・。

「出来たぁぁぁぁ!!」

机を片付け箒で床を掃いていると、作業台にかぶりついていたルティエが大きく手を上に伸ばしながらを大きな声を出す。

達成感たっぷりの雰囲気、仕事が終わって何よりだ。

「お疲れさん。」

「あ、お掃除ありがとうございます。」

「ここまでなるなんて珍しいな、仕事が溜まってたのか?」

「そういうわけじゃないんですけど、やりだしたら止まらなくて。あ!仕事は順調ですよ、大丈夫です。」

「その辺は信頼している。」

出会った頃と違って今はしっかりと仕事をこなす一流の職人だ。

納期もしっかりと管理するようになったし、出来ない仕事はしっかりと断っている。

なんでもかんでも受けたりするとどうしても下に見られたりするのだが、出来ないと断る勇気とそれに見合う仕上がりがあれば客はしっかりとついてくるものだ。

それを実体験したからこそルティエは一人前になったと言えるだろうな。

「シロウさん。」

「ん?」

「これ、良かったら受け取ってください。」

「買取じゃないのか?」

「違いますよ!シロウさんにつけて欲しくて作ったんです。」

急に真面目な顔になったルティエが俺に両手を伸ばしてくる。

両手の下に手を差し入れると上から冷たいものが落ちてきた。

金属のぶつかる音が小さく響く。

『聖銀のネックレス。聖水に長時間晒され邪悪な気配を打ち払う事ができる聖銀は、アンデッドに効果があり不浄なる者を寄せ付けない。ガーネットがつけられている。最近の平均取引価格は金貨2枚。最安値金貨1枚と銀貨22枚、最高値金貨3枚、最終取引日は134日前と記録されています。』

聖銀製のネックレス。

売ればかなりの値段になるものだが、これを俺に?

「かなりいいものじゃないか。」

「本当は別の人に依頼されて手に入れた素材なんですけど、急に変更になっちゃって。今までお世話になってるし、折角ならって作ったんです。」

「いいのか?」

「はい、材料費は向こうに支払ってもらってますから。」

聖銀はかなり高価なものだが、それをポンと渡せるなんて中々の金持ちのようだ。

せっかくルティエが俺の為に作ってくれたものだ、その場でフックを外して首に着ける。

冷たい感触に思わずぞくっとしてしまったが、しばらくするとじんわりと温かくなってきた。

なんだろう何かに守られているような感覚すら覚える。

これが聖銀の効果なのかもしれない。

「どうだ?」

「えへへ、良く似合ってます。」

「デザインはシンプルなだけに普段から着けていられそうだ、ありがたく貰っておく。」

「気に入ってもらって良かったです。」

嬉しそうに笑うルティエ。

そういえばそろそろクリスマスか。

貰ってばかりなのもあれだし、俺も何か考えないとなおぁ。

「ひとつ聞くが、今何欲しい?」

「え、今ですか?そうだなぁ、美味しいお菓子が食べたいです。」

「安いなぁ。」

「え、もしかして指輪とかいう所でした!?やっぱ無し、さっきの無しで!」

慌てて変更しようとしてももう遅い。

菓子が食いたいというのならばそれにしようじゃないか。

「これから暇か?」

「ひ、暇ですけど。」

「ドルチェの店に行くぞ。」

「えぇぇぇ、お菓子やだぁぁぁ!」

「いや、自分が欲しいって言ったんだろうが。」

世の中巻き戻しは出来ないようにできてるんだ。

なので発言は慎重に。

もちろん菓子以外の贈り物も考えてはいるが、一人にあげると他の全員にも渡す必要が出てくるので俺の動きも慎重にしなければならない。

はてさて何を贈るか。

「いらっしゃいませ、あれシロウさんじゃないですか。なんでルティエちゃん凹んでるんですか?」

「選択を誤って絶望してるだけだ。」

「じゃあ甘いもの食べて元気出さないとね!今日のお勧めはチーズケーキとカヌレだよ。」

「カヌレ、珍しいな。」

「アーロイさんにお願いして型板を作ってもらったんです。ハチミツたっぷり、美味しいですよ。」

ショーケース代わりの囲いの向こうには、良く焼けたカヌレがいくつも並んでいた。

個人的にはチーズケーキを行きたい所だが、こういうシンプルなのも捨てがたい。

クリスマスこそ甘い菓子だよなぁ。

「・・・カヌレください。」

「はちみついる?」

「いる。」

「オッケー、すぐに準備するね。そんな顔しなくてもシロウさんならちゃんとフォローしてくれるよ。」

「何の話だ?」

「え、何かミスしたんじゃないんですか?」

ミスと言えばミスだが、まぁもう少しへこませておいてもいいだろう。

ハチミツたっぷりのカヌレが木皿の上に載せられる。

それを弱々しく受け取り静かに口に運ぶルティエ。

すると、さっきまで澱んでいた目に一瞬にして輝きが戻ってきた。

「美味しい!」

「元気出た?」

「出た!」

「そりゃ何よりだ。俺の分も12個頼む。」

「え、一人で食べるんですか?」

「馬鹿いえ、持って帰るんだよ。」

エリザじゃあるまいし、どんだけ食いしん坊なんだよ俺は。

持ち帰りとは別にもらったカヌレは想像以上に美味しかった。

はちみつはやはりシロップさんの奴を使っているらしい。

やっぱり甘い物は食べるだけで幸せな気持ちになるな。

疲れている時も欲しくなるし、日持ちする奴を備蓄したくなる。

となるとケーキなんかよりも焼き菓子の方が都合がいい。

よし、決めた。

「ルティエ、俺は先に帰るけどチーズケーキも食って帰っていいぞ。」

「え、いいの?」

「ってことで食わせてやってくれ、これ代金な。」

「ありがとうございます!」

カヌレを手に急ぎ屋敷に戻る。

そうと決まれば準備が必要だ。

菓子作りは俺よりもエリザ達の方が上手いからな、色々手伝ってもらわないと。

ってことで急ぎ屋敷に戻り事情を説明する。

俺が突然何か始めるのはいつもの事、今年もモニカの所で何かしようと考えていたらしくすぐに菓子作りは了承された。

「配るのは子供たちだけでいいんですよね?」

「後は執務中に俺が食う分だな。歳暮みたいにすると大変だろ?まぁ、そっちも考えないといけないんだけど。」

「そちらは別に考えてありますのでご安心ください。」

「さすがセラフィムさん、仕事が早い。」

世話になった人に何を贈るか、それを考えるだけで頭が痛くなる。

誰もが喜ぶものってなかなかないんだよなぁ。

甘いの嫌いって人もいるし。

「材料はハチミツとバター、それとワイルドカウのミルクね。甘さ控えめって感じだけどそれでいいの?」

「普通のはちみつじゃなくシュガービーのを使うから大丈夫だろう。」

「あー、そっか。でも取りに行く冒険者は大変ね。」

シュガービーは名前の通り甘いはちみつを作る蜂の魔物。

蜂系の魔物のほとんどは体長30cm~1m程の大物が多いのだが、こいつは体長10cmに満たない元の世界に近いサイズ。

それでも十分大きいのだが、体が小さい分花の蜜を繊細に回収できるようで雑味の少ない甘みの強いはちみつを巣に蓄える

他の魔物と違って体長が小さい分一つの巣で生活する数が膨大で、巣を回収するのにも何倍もの労力を必要とする。

燃やせば早いのだが巣がかなり燃えやすいため火気厳禁。

大量の蜂を処理しつつ巣から蜜を回収するのは至難の業というわけだ。

その分報酬はしっかり出すし、この時期は何かと物入りなので頑張る冒険者も多いだろう。

還年祭での飲食は無料だが、祭りだけにテンションが上がって色々と散在する冒険者は多くいる。

ほら、彼女や嫁さんに見栄を張りたくなるじゃないか。

ってことで金はいくらあっても困らない。

そして金が回ればうちの品やルティエ達の品が売れるというわけだ。

金は天下の回り物ってね。

さて、俺は俺で別の奴を届けに行くか。

「それじゃあ素材の発注は任せた、俺は倉庫に寄ってからおっちゃんの所に寄るから。」

「了解、ルティエちゃんによろしくね。」

「はいよ。」

折角屋敷に戻ってきたのだが、別件で再び屋敷の外へ。

次に向かったのは北側の倉庫だ。

資料を見る限りでは確かここにあるはず・・・。

お、あったあった。

そして目的のブツを手に再びルティエの店へ舞い戻る。

あー忙しい忙しい。

「え、あれ、シロウさんなんで?」

「ちょっと待て、息が苦しい。」

「え、走ってきたんですか?」

あっちこっちに動き回るだけで息を切らすとか、運動不足もいいところだ。

呼吸を落ち着かせて何事かを目を丸くするルティエに見つけてきた物をそのまま手渡す。

ラッピングするとかそういうセンスのあるようなことはしない。

っていうか渡そうと腕を伸ばしてから気が付いた。

「え、私に?」

「こいつの礼だ。流石にドルチェの菓子だけじゃ釣り合わないからな。」

「わ!わ!可愛いブレスレット!」

「それだけじゃないぞ、技巧と集中の効果付きだ。」

「え、本当にこんなすごい物貰っていいんですか?」

「それに見合うものはもうもらった、大事に使ってくれ。」

「はい!」

『匠のブレスレット。手先が器用になる技巧の効果が付与されている職人垂涎の品。素材となる銀には不酸化魔法が施されており、匠の名にふさわしく小さな花が多数彫刻されている。集中の効果が付与されている。最近の平均取引価格は金貨1枚。最安値銀貨78枚、最高値金貨4枚、最終取引日は451日前と記録されています。』

レイラから買い取った時にルティエに相応しいと思っていたやつだ。

いつ渡そうかと思っていただけにいいきっかけになった。

早速左手に着けてニヤニヤしている。

「喜んでもらって何よりだ。」

「これを着けてもっともっと頑張りますね!」

「あぁ、これからの活躍に期待してる。春の新作は失敗できないからな。」

「大丈夫です、ブロッサムシリーズは絶対に成功します。いえ、させます。」

「流石言う事が違うな。」

「えへへ、頑張ったらまた褒めてくれますか?」

「あぁ、これからもよろしくな。」

頭をポンポンと撫でてやると花が咲いたように満面の笑みを浮かべるルティエ。

喜んでもらって何よりだ。

さて、もう一つの贈り物も準備しないとな。
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

処理中です...