879 / 1,738
876.転売屋は掃除をする
しおりを挟む
「ものども準備はいいか!」
「「「「おーーーー!」」」」
まだ冷たい風の吹く早朝の畑にガキ共の元気な声が空へと上っていく。
手には不釣合いな程に大きなスコップを持ち、やる気十分という顔をしている。
その後ろには同じく大人たちが並んでいるわけだけども。
「それでは各自持ち場についてください。掬い上げた土砂は用水路の横に出してくだされば別に回収して回ります。」
「くれぐれも腰には気をつけろよ。」
「シロウ、おじいちゃんみた~い!」
「や~いおじいちゃんシロウ!」
「うるせぇ、20過ぎたらマジでヤバイんだよ。お前らも大人になったら分かるっての。」
ガキ共の煽りに反論していると、それを聞いた別の大人達が数名ウンウンとうなずいてくれた。
同士だったか。
いや、マジで腰は急に来るからな。
なんなら余裕余裕とか言ってた数十分後とかに来るから。
まさに辻斬り。
そして一度かかると一生癖として残るという魔の呪いまで残していきやがる。
マジで勘弁して欲しい。
「そんじゃま俺は北側やってくるから。」
「すみません、一人でお願いする形になってしまって。」
「あいつらがいるんじゃ仕方ない、様子も見ておきたいし気にしないでくれ。」
今日は半期に一度の畑の大掃除の日だ。
倉庫の整頓や掃除、用水路に堆積した土砂の排出等を行う予定になっている。
雑草抜きなんかは毎日行われているので、普段できないことをしようというわけだ。
俺は畑北側の用水路担当。
それと、カニバフラワーたちのメンテナンスだな。
あの辺の土はなかなかすごいことになっているので、魔素が濃くなりすぎる前に土の入れ替えをしなきゃならない。
まずは用水路の土を回収して、次に彼ら周辺の土を掘り出して畑の用水路から回収した土を入れる。
ここで回収した土は過剰ではあるものの非常に魔素を多く含んでいるので、畑全体にバラして土壌改良に使うそうだ。
無駄になるものは何も無いって感じだな。
スコップ片手に北側へ移動し、花達に挨拶をする。
「よぉ、今日も元気か?」
「「「「「カカカカカ!」」」」」
「「「「「バババババ!」」」」」
なんとまぁにぎやかなこと。
頭上では向日葵のような花の中心に付いた口が俺に気づいてカチカチと盛大に歯を鳴らし、足元では更に巨大な口がベロンと舌を垂らしながら蔦を振り回す。
知らない人が見たら卒倒するような光景だが、本人達からすればこれが日常。
植物?同士でもしっかり意思疎通できるんだから世の中不思議なもんだなぁ。
ふと地面に目を向けると、なにやらどす黒いシミが広がっている。
どうやら魔物が犠牲になったようだ。
カニバフラワーが食し、マジックポットが残った魔素を吸収。
なんて効率がいいんだろうか。
そして毎回骨が残らないのは何故なのか。
わからんが彼らが元気ならそれでいい。
どちらも貴重な素材を排出してくれるすばらしい存在だ、これからもよろしくたのむぞ。
挨拶を交わしてからまずは塀周辺の用水路から土砂を掘り出す。
畑の中と違って一段低くなっている為にすぐ土砂がたまってしまう。
が、これをサボればこの辺はすぐ水浸しになるので、マジックポットのためにはしっかり掘り起こさないと。
彼らの応援を受けながら一心不乱に一時間。
ひたすらスコップを動かしてなんとか塀の終わりまでたどり着いた。
あー、疲れた。
掘り起こした土の山にスコップをぶっさし、首元にぶら下げたタオルで汗をぬぐう。
最近ここまでの肉体労働をしていなかったので疲労感はあるものの中々に爽快ではある。
人間たまには体を動かさないとなぁ。
ちなみにこの間の鬼ごっこは別だ。
あれは命がけでそんなこと考えている余裕は無かった。
いい運動にはなったけど。
「シロウ様、いかがですか?」
「アグリか。まぁ、大事な部分は何とか終わったからあとは土を掘り起こして、そっちの土で埋めるだけだな。」
「では近くまで運んでおきます。」
「あぁ、宜しく頼む。」
どうやら向こうは順調に進んでいるらしい。
どうしても一人でやっているので時間が掛かるのは仕方が無い。
ま、後は土の魔道具で掘り起こせるから少しはましなんだけども。
魔導具に持ち替え、マジックポッドに当たらないように慎重に土をほぐして50cm程の深さになるぐらいの穴を開ける。
排出された土砂をさっきの山に積み上げれば仕事はもう終わったと同じ・・・。
「ん?」
掘り起こした土をシャベルでつついた時だった。
ガチっと何か硬いものをつついたような感覚がシャベル越しに伝わってくる。
いったんそのまま土を持ち上げ、山とは別の場所に静かに下ろす。
すると、土に混じってなにやら白いものがコロコロと転がり出てきた。
「なんだこれ。」
見た目は骨、もしくは小石。
でもよく見ると白というよりも乳白色、いや少し透けてるものもあるようだ。
『スノーフォックスの尾骨。雪のある地域にしか現れない狐の魔物。非常に狡猾で雪に紛れて獲物となる人や魔物を襲う。尾骨に魔力を溜める性質があり、骨はアクセサリーや触媒として使われることが多い。最近の平均取引価格は銀貨2枚と銅貨77枚。最安値銀貨1枚、最高値銀貨4枚、最終取引日は21日前と記録されています。』
『魔素土竜の爪。通称魔素泥棒とも呼ばれ、土の中を移動して付近の魔素を結晶化して食べてしまう。この土竜が出た土地は魔素をごそそっと持っていかれてしまう為、一時的に作物の育ちなどが悪くなってしまう。爪は非常に硬く、武具や工業用の素材として用いられる。最近の平均取引価格は銀貨1枚。最安値銅貨50枚、最高値銀貨2枚、最終取引日は10日前と記録されています。』
出てきたのはここで犠牲になったと思われる魔物の骨や爪などの素材。
大きいものはなぜか出てこないが、他にも細かいのが色々と出てくる。
まぁそうだよな、あれだけ獲物をしとめておいて骨が出てこないはずが無いよな。
「これ、お前らが食ったのか?」
「カカカカ。」
「ババババ。」
「そうか。美味かったか?」
「バババババ!」「カカカカカ!」
「そりゃなによりだ。まぁ魔素泥棒なんてされた日にはお飯の食い上げだからな、無事に駆除できて何よりだ。」
骨や爪のほかに魔石が出てこないのはマジックポッドが回収してしまったからだろう。
それが魔素の雫となって排出されれば俺としては大当たり。
さり気にクズ石と呼ばれる使い道の無い魔石もマジックポッドのおかげで随分と消費することができている。
掘れば掘るだけ素材が出てくるものだから、気分はここ掘れワンワンってやつだ。
まぁ、金銀小判は出てこないものの金になるものは出てくるから間違ってないよな。
土を掘り起こすだけでなく素材の回収をしなければならなくなったのは予想外だが、金になるのならやらない理由は無い。
またルティエたちの所に持って言ってアクセサリーに加工してもらうとしよう。
そうだ、ハピネスボックスを使ってクジみたいにしても面白いかもしれない。
冒険者はギャンブル大好きだからな。
なんて作業途中にも関わらず金儲けに思考が行ってしまうのはもう職業病って奴なんだろう。
結局選別しながらでは仕事が進まないので、別に人を呼んでとりあえず分別だけしてもらって俺は土の入れ替えに集中することにした。
だって、俺以外の人間が近づくと奴ら威嚇するんだもの。
許されてるのはガキ共とアグリぐらい。
大人の作業員は残念ながら受け入れられていないようだ。
そんなこんなで何とか土の入れ替えが終わったのが夕方ごろ。
周辺の魔素がごっそりと無くなったことでマジックポッド達は若干不満そうだったので、クズ石ではない魔石をいくつか与えてご機嫌を取っておいた。
もちろんカニバフラワーにも肉のおすそ分けを忘れない。
何事にも平等にするのが一番だ。
って、羊男みたいじゃないか。
ともかく作業は終了。
無事に畑の用水路から土が取り残され、大雨さえなければ季節が一巡りするぐらいははもつだろう。
畑も随分と大きくなったから向こうは向こうで大変だったようで、作業後はねぎらいを兼ねて恒例のバーベキュータイムだったのは言うまでもない。
なぜかその場に呼んでいないエリザが来ていたのだが、それはまぁご愛嬌という奴だ。
屋敷にいるはずなのに肉の事になったら第六感で嗅ぎつけるからなぁ。
「今年もいい収穫が見込めそうか?」
「おかげさまで春野菜も順調に生育しております。これも全てこの土地が祝福されているからでしょう。」
「祝福ねぇ。俺はアグリたちの管理がしっかりしているからだと思うがな。」
「手入れはしますが、やはり通年休耕無しで豊作というのは人のなせる限界を超えていますよ。」
「やっぱりそうか。」
いくら魔法のある世界とはいえ農業に関係する部分に共通点は多い。
土の栄養を吸いすぎれば作物は育たず、土を肥やす時間は必要になる。
はずなんだが、ここに関してはその常識の外にいるようであのアグリが毎回目をまん丸にするぐらいだ。
まぁ、そのおかげで俺は農作業でも大儲け。
金になるのならこのご都合的な環境も悪くは無い。
「でも、そのすばらしい畑を全て任せていただけるというのは、やりがいを感じます。」
「その忠誠心と勤勉さは賞賛に値するが、無理はするなよ。」
「無理はしていませんが?」
「ならいいんだが・・・。ま、今後もよろしく頼む。」
「おまかせください。」
春が来たということは、また冬まで大忙しということだ。
もちろん冬野菜もあるが、春から秋までがベストシーズン。
働きすぎで倒れないといいんだがって、俺が言えた台詞じゃないか。
俺は俺で大量に見つかった素材をどうするか考えないといけないし。
せっかく見つけたお宝だ、有効活用させてもらうとしよう。
「「「「おーーーー!」」」」
まだ冷たい風の吹く早朝の畑にガキ共の元気な声が空へと上っていく。
手には不釣合いな程に大きなスコップを持ち、やる気十分という顔をしている。
その後ろには同じく大人たちが並んでいるわけだけども。
「それでは各自持ち場についてください。掬い上げた土砂は用水路の横に出してくだされば別に回収して回ります。」
「くれぐれも腰には気をつけろよ。」
「シロウ、おじいちゃんみた~い!」
「や~いおじいちゃんシロウ!」
「うるせぇ、20過ぎたらマジでヤバイんだよ。お前らも大人になったら分かるっての。」
ガキ共の煽りに反論していると、それを聞いた別の大人達が数名ウンウンとうなずいてくれた。
同士だったか。
いや、マジで腰は急に来るからな。
なんなら余裕余裕とか言ってた数十分後とかに来るから。
まさに辻斬り。
そして一度かかると一生癖として残るという魔の呪いまで残していきやがる。
マジで勘弁して欲しい。
「そんじゃま俺は北側やってくるから。」
「すみません、一人でお願いする形になってしまって。」
「あいつらがいるんじゃ仕方ない、様子も見ておきたいし気にしないでくれ。」
今日は半期に一度の畑の大掃除の日だ。
倉庫の整頓や掃除、用水路に堆積した土砂の排出等を行う予定になっている。
雑草抜きなんかは毎日行われているので、普段できないことをしようというわけだ。
俺は畑北側の用水路担当。
それと、カニバフラワーたちのメンテナンスだな。
あの辺の土はなかなかすごいことになっているので、魔素が濃くなりすぎる前に土の入れ替えをしなきゃならない。
まずは用水路の土を回収して、次に彼ら周辺の土を掘り出して畑の用水路から回収した土を入れる。
ここで回収した土は過剰ではあるものの非常に魔素を多く含んでいるので、畑全体にバラして土壌改良に使うそうだ。
無駄になるものは何も無いって感じだな。
スコップ片手に北側へ移動し、花達に挨拶をする。
「よぉ、今日も元気か?」
「「「「「カカカカカ!」」」」」
「「「「「バババババ!」」」」」
なんとまぁにぎやかなこと。
頭上では向日葵のような花の中心に付いた口が俺に気づいてカチカチと盛大に歯を鳴らし、足元では更に巨大な口がベロンと舌を垂らしながら蔦を振り回す。
知らない人が見たら卒倒するような光景だが、本人達からすればこれが日常。
植物?同士でもしっかり意思疎通できるんだから世の中不思議なもんだなぁ。
ふと地面に目を向けると、なにやらどす黒いシミが広がっている。
どうやら魔物が犠牲になったようだ。
カニバフラワーが食し、マジックポットが残った魔素を吸収。
なんて効率がいいんだろうか。
そして毎回骨が残らないのは何故なのか。
わからんが彼らが元気ならそれでいい。
どちらも貴重な素材を排出してくれるすばらしい存在だ、これからもよろしくたのむぞ。
挨拶を交わしてからまずは塀周辺の用水路から土砂を掘り出す。
畑の中と違って一段低くなっている為にすぐ土砂がたまってしまう。
が、これをサボればこの辺はすぐ水浸しになるので、マジックポットのためにはしっかり掘り起こさないと。
彼らの応援を受けながら一心不乱に一時間。
ひたすらスコップを動かしてなんとか塀の終わりまでたどり着いた。
あー、疲れた。
掘り起こした土の山にスコップをぶっさし、首元にぶら下げたタオルで汗をぬぐう。
最近ここまでの肉体労働をしていなかったので疲労感はあるものの中々に爽快ではある。
人間たまには体を動かさないとなぁ。
ちなみにこの間の鬼ごっこは別だ。
あれは命がけでそんなこと考えている余裕は無かった。
いい運動にはなったけど。
「シロウ様、いかがですか?」
「アグリか。まぁ、大事な部分は何とか終わったからあとは土を掘り起こして、そっちの土で埋めるだけだな。」
「では近くまで運んでおきます。」
「あぁ、宜しく頼む。」
どうやら向こうは順調に進んでいるらしい。
どうしても一人でやっているので時間が掛かるのは仕方が無い。
ま、後は土の魔道具で掘り起こせるから少しはましなんだけども。
魔導具に持ち替え、マジックポッドに当たらないように慎重に土をほぐして50cm程の深さになるぐらいの穴を開ける。
排出された土砂をさっきの山に積み上げれば仕事はもう終わったと同じ・・・。
「ん?」
掘り起こした土をシャベルでつついた時だった。
ガチっと何か硬いものをつついたような感覚がシャベル越しに伝わってくる。
いったんそのまま土を持ち上げ、山とは別の場所に静かに下ろす。
すると、土に混じってなにやら白いものがコロコロと転がり出てきた。
「なんだこれ。」
見た目は骨、もしくは小石。
でもよく見ると白というよりも乳白色、いや少し透けてるものもあるようだ。
『スノーフォックスの尾骨。雪のある地域にしか現れない狐の魔物。非常に狡猾で雪に紛れて獲物となる人や魔物を襲う。尾骨に魔力を溜める性質があり、骨はアクセサリーや触媒として使われることが多い。最近の平均取引価格は銀貨2枚と銅貨77枚。最安値銀貨1枚、最高値銀貨4枚、最終取引日は21日前と記録されています。』
『魔素土竜の爪。通称魔素泥棒とも呼ばれ、土の中を移動して付近の魔素を結晶化して食べてしまう。この土竜が出た土地は魔素をごそそっと持っていかれてしまう為、一時的に作物の育ちなどが悪くなってしまう。爪は非常に硬く、武具や工業用の素材として用いられる。最近の平均取引価格は銀貨1枚。最安値銅貨50枚、最高値銀貨2枚、最終取引日は10日前と記録されています。』
出てきたのはここで犠牲になったと思われる魔物の骨や爪などの素材。
大きいものはなぜか出てこないが、他にも細かいのが色々と出てくる。
まぁそうだよな、あれだけ獲物をしとめておいて骨が出てこないはずが無いよな。
「これ、お前らが食ったのか?」
「カカカカ。」
「ババババ。」
「そうか。美味かったか?」
「バババババ!」「カカカカカ!」
「そりゃなによりだ。まぁ魔素泥棒なんてされた日にはお飯の食い上げだからな、無事に駆除できて何よりだ。」
骨や爪のほかに魔石が出てこないのはマジックポッドが回収してしまったからだろう。
それが魔素の雫となって排出されれば俺としては大当たり。
さり気にクズ石と呼ばれる使い道の無い魔石もマジックポッドのおかげで随分と消費することができている。
掘れば掘るだけ素材が出てくるものだから、気分はここ掘れワンワンってやつだ。
まぁ、金銀小判は出てこないものの金になるものは出てくるから間違ってないよな。
土を掘り起こすだけでなく素材の回収をしなければならなくなったのは予想外だが、金になるのならやらない理由は無い。
またルティエたちの所に持って言ってアクセサリーに加工してもらうとしよう。
そうだ、ハピネスボックスを使ってクジみたいにしても面白いかもしれない。
冒険者はギャンブル大好きだからな。
なんて作業途中にも関わらず金儲けに思考が行ってしまうのはもう職業病って奴なんだろう。
結局選別しながらでは仕事が進まないので、別に人を呼んでとりあえず分別だけしてもらって俺は土の入れ替えに集中することにした。
だって、俺以外の人間が近づくと奴ら威嚇するんだもの。
許されてるのはガキ共とアグリぐらい。
大人の作業員は残念ながら受け入れられていないようだ。
そんなこんなで何とか土の入れ替えが終わったのが夕方ごろ。
周辺の魔素がごっそりと無くなったことでマジックポッド達は若干不満そうだったので、クズ石ではない魔石をいくつか与えてご機嫌を取っておいた。
もちろんカニバフラワーにも肉のおすそ分けを忘れない。
何事にも平等にするのが一番だ。
って、羊男みたいじゃないか。
ともかく作業は終了。
無事に畑の用水路から土が取り残され、大雨さえなければ季節が一巡りするぐらいははもつだろう。
畑も随分と大きくなったから向こうは向こうで大変だったようで、作業後はねぎらいを兼ねて恒例のバーベキュータイムだったのは言うまでもない。
なぜかその場に呼んでいないエリザが来ていたのだが、それはまぁご愛嬌という奴だ。
屋敷にいるはずなのに肉の事になったら第六感で嗅ぎつけるからなぁ。
「今年もいい収穫が見込めそうか?」
「おかげさまで春野菜も順調に生育しております。これも全てこの土地が祝福されているからでしょう。」
「祝福ねぇ。俺はアグリたちの管理がしっかりしているからだと思うがな。」
「手入れはしますが、やはり通年休耕無しで豊作というのは人のなせる限界を超えていますよ。」
「やっぱりそうか。」
いくら魔法のある世界とはいえ農業に関係する部分に共通点は多い。
土の栄養を吸いすぎれば作物は育たず、土を肥やす時間は必要になる。
はずなんだが、ここに関してはその常識の外にいるようであのアグリが毎回目をまん丸にするぐらいだ。
まぁ、そのおかげで俺は農作業でも大儲け。
金になるのならこのご都合的な環境も悪くは無い。
「でも、そのすばらしい畑を全て任せていただけるというのは、やりがいを感じます。」
「その忠誠心と勤勉さは賞賛に値するが、無理はするなよ。」
「無理はしていませんが?」
「ならいいんだが・・・。ま、今後もよろしく頼む。」
「おまかせください。」
春が来たということは、また冬まで大忙しということだ。
もちろん冬野菜もあるが、春から秋までがベストシーズン。
働きすぎで倒れないといいんだがって、俺が言えた台詞じゃないか。
俺は俺で大量に見つかった素材をどうするか考えないといけないし。
せっかく見つけたお宝だ、有効活用させてもらうとしよう。
20
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
ペットになった
ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。
言葉も常識も通用しない世界。
それでも、特に不便は感じない。
あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。
「クロ」
笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。
※視点コロコロ
※更新ノロノロ
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる