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984.転売屋は旅行プランを聞く
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19月。
陛下の来訪が終了してなんだか夏が終わったような雰囲気だが、まだまだ夏が半分過ぎただけ。
なんせこの世界の夏は四か月もあるからなぁ。
ここからやっと夏後半。
それに、この夏はもう一つ大事なイベントが控えている。
「お館様、ジャニス様が参られました。」
「早速だな。」
「お館様だけでなくケイゴ様のお名前を出して飛んでこない商人はいませんよ。」
「ま、それもそうか。すぐに行くから少し待ってもらってくれ。」
月が替わっても俺の仕事は変わらない。
いつものように月末に持ち込まれた報告書の山をすこし処理してから、応接室へと向かった。
「シロウ名誉男爵が参られました。」
グレイスが扉を開き貴族らしく堂々と・・・ではなく、いつものように軽く頭を下げてから部屋に入る。
この辺はしみついた癖みたいなものだ、敷居を跨がないとかお礼をするときはしっかり頭を下げるとか。
この世界ではそれが変なように見える事もあるが、まぁご愛敬という事で流してもらっている。
「シロウ様お久しぶりです。」
「ジャニスさんも元気そうで何よりだ、忙しいのに急に呼び出して悪かったな」
「シロウ様だけでなくケイゴ元国王の連名ともなれば他の仕事など些細な物ですよ。」
屋敷に来てほしいと手紙を出したのが二日前。
偶然近くにいたからこんなにも早く手紙が届けられたものの、普段はあちこち動き回っている人だけにこの短時間で来てもらえるのは奇跡といっていいかもしれない。
あながち他の仕事をリスケしたってのは間違いないのかもしれないな。
「ここに来てもらった理由は手紙に書いておいたんだが、大丈夫か?」
「ルオムさんとは知らない仲ではありませんのですぐに連絡と取らせて頂きます。しかし、シロウ様があのケイゴ元国王ともお知り合いとは思いませんでした。お元気ですか?」
「あぁ、今は隣町で嫁さんと一緒に保存食を作ってるぞ。」
「え、奥様と?でも奥様は国を出られて行方不明と伺っていましたが。」
「色々あったんだよ、色々と。」
ほんと、色々あったんだって。
ハルカが奴隷として家にやって来たと思ったら、国王陛下の来訪とほぼ時を同じくして魔物の襲撃があって、そこにケイゴさんが助けに入ってお互いに助け合い、最後は和解した後陛下の勧めで隣町で醤油づくり。
こんな話をしても普通は信じてもらえないだろうけど、本当なんだよなぁ。
事実は小説より奇なりと良く言ったものだ。
「なるほど、そんな事が。」
「まぁそのおかげで香油の件で力を貸してもらったってわけだ。聞けば随分と気難しい人なんだってな。」
「気難しいと皆さん言いますが、そうでもないんですけどねぇ。」
「相性があるんだろうな。」
波長というのだろうか、それが合う合わないでも離しやすさが格段に変わってくる。
スピリチュアル的なものはあまり信じないタイプだが、なんせここは魔法のある世界だけにそういうのがあってもおかしくない。
実際一目見ただけで絶対に合わないなと感じる事ってあるからなぁ。
「ひとまず先方の返事があり次第ご連絡いたします。ケイゴ様のご紹介ですし、特に問題は無いと思いますが・・・。」
「どうかしたのか?」
「いえ、少々値の張る物だと言おうと思ったのですがシロウ様でしたら問題ありませんでした。」
「いやいや、安いに越したことはないんだが?」
「それはそうですが、一日に金貨数百枚をポンと動かせる方だったなと思い出しまして。いつも気前のいい買い方をして頂き有難うございます。」
確かにそれだけの金を動かせるだけの財力はあるのだが、流石に利益の出ない買い物をするつもりはないぞ?
ジャニスさんから商材を買い付けるのも、しっかり利益が出るからこそ。
お互いに利が無ければこんな風に急に呼び出して答えてくれることはないだろう。
確かに買い付ける量がかなり多いので他の人に比べれば気前のいい買い方になっているのかもしれないが。
「もちろん今回もそういった買い方をさせてくれるような品を持って来てくれたんだよな?」
「よくぞ聞いてくださいました、と言いたい所ですが今回は先に別件をお伝えしようかと。」
「別件?」
「来月皆様で予定されている南方旅行ですが、大まかなプランが決まりましたのでご報告させて頂きたいのです。出来ればシロウ様以外の皆様の意見も頂戴できればと思っているのですが、お願いできますでしょうか。」
ついさっきそれについて考えていたところだ。
流石、出来る男はタイミングがバッチリだな。
早速屋敷の全員に声をかけて食堂へ移動し、プレゼンを聞くことになった。
珍しくエリザやマリーさん達も屋敷にいたので参加するほぼ全員が食堂に集まっている。
「皆様お忙しい中お集まりいただき有難うございます。早速ですが、南方旅行についてご報告させて頂きます。今回は大人数かつ出来るだけ移動の負担を減らしたいとの事でしたので、いくつか候補をご提示させて頂きそこから選んでいただく形を取らせて頂こうと思っています。事前にお伺いしておりました候補に私独自でお勧めさせて頂く場所を加えさせて頂いておりますので、宜しくお願いします。」
なるほど、候補を出してその中から行く場所を選ぶやり方か。
場所さえ先に決めておけば、後はそれをパズルのように動かして日程を決定することが出来る。
その後雑談をはさみながら30分ほどの時間を掛けてジャニスさんが提示した候補は全部で10カ所。
それぞれに魅力的なポイントがあり、その場所に行っていないにもかかわらず行った気分になってしまう。
プレゼンが得意な人って本当に人を惹き付けるのが上手いんだよなぁ。
「以上になります。」
「長時間の説明ありがとう。で、皆興味をひくものはあったか?」
「遺跡!絶対遺跡!」
「未踏破と言われると興味がわきますね。」
「珍しい魔物とかがいるのであれば、ちょっと行ってみたい気もします。」
脳筋だけでなくまさかの頭脳派まで遺跡に行きたいとか言い出したぞ。
ジャニスさんの説明の中に出て来た遺跡巡り、南方にはダンジョンと違って外に広い遺跡が多数存在しているようで、その全てが踏破されているわけではないそうだ。
踏破済みの所は観光地化しているので一般人でも雰囲気を味わえるとの事なのだが、そうでない場所は魔物がはびこっていて大変危険。
でも、脳筋達にとってはパラダイスという感じらしい。
確かにダンジョンではなく外にある遺跡そのものに興味はあるが、別に戦いに行きたいわけじゃないんだよなぁ。
「とりあえず戦闘狂の意見はさておき、他はどうだ?」
「やっぱり海ですね。港町とは違う鮮やかな緑色した海をリーシャに見せてあげたいです。」
「南方へは行く機会が無かったものですから、一度は見てみたいと思っていました。」
「私も海がいいです!」
「遺跡、海と来て・・・アネットはどうだ?」
「私ですか?」
「久しく遠出とかしてないだろ、どこか行きたい所はあったのか?」
ハーシェさんマリーさんオリンピアの三人は南方ならではの鮮やかな海に興味津々のご様子。
俺も一度泳いでみたいと思っていたのでそこは間違いなく確定なのだが、話を聞いてもアネットがどうも浮かない顔をしている。
何か気になる事でもあるんだろうか。
「えっと、正直どれも興味があるような無いような。」
「あまりお気に召しませんでしたか。」
「そういうわけじゃないんですけど・・・。」
「街が心配なんだな?」
「・・・はい。」
皆で出かけるのは楽しみ、でも長期間それこそ二週間も街を開ける事に不安があるようだ。
気持ちはわかる。
俺に買われて以降この街の製薬はほぼすべてアネットが行ってきた。
もちろん一般薬は普通に流通しているが、避妊薬やその他調剤関係はアネットがいなければ成立しない。
なので旅行を前にそういった顧客には薬を備蓄しておくようにお願いしているし、夏に入ってからアネットはフル稼働して薬の備蓄に努めている。
それでも心配は尽きないんだろう。
「二週間なら大丈夫じゃない?」
「そうなんですけどね、もしもの事を考えると不安で。」
「また魔物が暴れたら、トラブルが起きて街が大騒ぎになったら、考えたらきりがない。とはいえ心配な気持ちもわかるが、その為に弟子がいるんだろう?」
「弟子というかなんというか。」
「正式な弟子でなくとも本人はそのつもりでいるだろうし最低限の製薬知識は有している。正直完全に信頼しきっているわけではないが不在時に頼っても問題はないだろう。それに、ビアンカも来るんだぞ。」
「え?」
さっきまでの浮かない顔はどこへやら、ビアンカの名前が出た途端に表情に花が咲く。
相変わらず仲がいいなぁこの二人は。
「何故かはわからないがケイゴさんとハルカも参加するそうだ。どこでそういう話になったかは不明だがそういう事らしい。情報の流出原は・・・。」
「間違いなくお父様ですね、ごめんなさい。私がつい楽しみにしていると言ってしまったので。」
「まぁ三人増えた所で馬車を追加すればいいだけだ、気にしないでいいぞ。」
「ケイゴ元国王とハルカ元王妃もですか。これは、今以上に気合を入れなければなりませんね。」
「ハードルが上がったな、頑張ってくれジャニスさん。」
「その為にも行きたい場所の候補をどんどん出してくださいませんか?必ずや皆さんを満足させて見せますから。」
南方商人の血が騒ぐのか、それともこの人の性格なのか。
はたまた元国王とお近づきになるチャンスを得るために必死になっているのかはわからないが、俺達の為に頑張ろうとしてくれているのはよくわかる。
遺跡、海、買い物、果物狩り等々様々な候補を好き放題話し合い、あっという間に時間が過ぎていった。
最後は話をしていただけなのに全員がヘロヘロになってしまったが、満足のいく話し合いだったといえるだろう。
旅行まであと一か月。
また二週間程経ってから今回の結果と香油の件を伝えに来てくれるそうなのでその時まで楽しみにしておこう。
夏はまだまだこれから。
19月も忙しくなりそうだ。
陛下の来訪が終了してなんだか夏が終わったような雰囲気だが、まだまだ夏が半分過ぎただけ。
なんせこの世界の夏は四か月もあるからなぁ。
ここからやっと夏後半。
それに、この夏はもう一つ大事なイベントが控えている。
「お館様、ジャニス様が参られました。」
「早速だな。」
「お館様だけでなくケイゴ様のお名前を出して飛んでこない商人はいませんよ。」
「ま、それもそうか。すぐに行くから少し待ってもらってくれ。」
月が替わっても俺の仕事は変わらない。
いつものように月末に持ち込まれた報告書の山をすこし処理してから、応接室へと向かった。
「シロウ名誉男爵が参られました。」
グレイスが扉を開き貴族らしく堂々と・・・ではなく、いつものように軽く頭を下げてから部屋に入る。
この辺はしみついた癖みたいなものだ、敷居を跨がないとかお礼をするときはしっかり頭を下げるとか。
この世界ではそれが変なように見える事もあるが、まぁご愛敬という事で流してもらっている。
「シロウ様お久しぶりです。」
「ジャニスさんも元気そうで何よりだ、忙しいのに急に呼び出して悪かったな」
「シロウ様だけでなくケイゴ元国王の連名ともなれば他の仕事など些細な物ですよ。」
屋敷に来てほしいと手紙を出したのが二日前。
偶然近くにいたからこんなにも早く手紙が届けられたものの、普段はあちこち動き回っている人だけにこの短時間で来てもらえるのは奇跡といっていいかもしれない。
あながち他の仕事をリスケしたってのは間違いないのかもしれないな。
「ここに来てもらった理由は手紙に書いておいたんだが、大丈夫か?」
「ルオムさんとは知らない仲ではありませんのですぐに連絡と取らせて頂きます。しかし、シロウ様があのケイゴ元国王ともお知り合いとは思いませんでした。お元気ですか?」
「あぁ、今は隣町で嫁さんと一緒に保存食を作ってるぞ。」
「え、奥様と?でも奥様は国を出られて行方不明と伺っていましたが。」
「色々あったんだよ、色々と。」
ほんと、色々あったんだって。
ハルカが奴隷として家にやって来たと思ったら、国王陛下の来訪とほぼ時を同じくして魔物の襲撃があって、そこにケイゴさんが助けに入ってお互いに助け合い、最後は和解した後陛下の勧めで隣町で醤油づくり。
こんな話をしても普通は信じてもらえないだろうけど、本当なんだよなぁ。
事実は小説より奇なりと良く言ったものだ。
「なるほど、そんな事が。」
「まぁそのおかげで香油の件で力を貸してもらったってわけだ。聞けば随分と気難しい人なんだってな。」
「気難しいと皆さん言いますが、そうでもないんですけどねぇ。」
「相性があるんだろうな。」
波長というのだろうか、それが合う合わないでも離しやすさが格段に変わってくる。
スピリチュアル的なものはあまり信じないタイプだが、なんせここは魔法のある世界だけにそういうのがあってもおかしくない。
実際一目見ただけで絶対に合わないなと感じる事ってあるからなぁ。
「ひとまず先方の返事があり次第ご連絡いたします。ケイゴ様のご紹介ですし、特に問題は無いと思いますが・・・。」
「どうかしたのか?」
「いえ、少々値の張る物だと言おうと思ったのですがシロウ様でしたら問題ありませんでした。」
「いやいや、安いに越したことはないんだが?」
「それはそうですが、一日に金貨数百枚をポンと動かせる方だったなと思い出しまして。いつも気前のいい買い方をして頂き有難うございます。」
確かにそれだけの金を動かせるだけの財力はあるのだが、流石に利益の出ない買い物をするつもりはないぞ?
ジャニスさんから商材を買い付けるのも、しっかり利益が出るからこそ。
お互いに利が無ければこんな風に急に呼び出して答えてくれることはないだろう。
確かに買い付ける量がかなり多いので他の人に比べれば気前のいい買い方になっているのかもしれないが。
「もちろん今回もそういった買い方をさせてくれるような品を持って来てくれたんだよな?」
「よくぞ聞いてくださいました、と言いたい所ですが今回は先に別件をお伝えしようかと。」
「別件?」
「来月皆様で予定されている南方旅行ですが、大まかなプランが決まりましたのでご報告させて頂きたいのです。出来ればシロウ様以外の皆様の意見も頂戴できればと思っているのですが、お願いできますでしょうか。」
ついさっきそれについて考えていたところだ。
流石、出来る男はタイミングがバッチリだな。
早速屋敷の全員に声をかけて食堂へ移動し、プレゼンを聞くことになった。
珍しくエリザやマリーさん達も屋敷にいたので参加するほぼ全員が食堂に集まっている。
「皆様お忙しい中お集まりいただき有難うございます。早速ですが、南方旅行についてご報告させて頂きます。今回は大人数かつ出来るだけ移動の負担を減らしたいとの事でしたので、いくつか候補をご提示させて頂きそこから選んでいただく形を取らせて頂こうと思っています。事前にお伺いしておりました候補に私独自でお勧めさせて頂く場所を加えさせて頂いておりますので、宜しくお願いします。」
なるほど、候補を出してその中から行く場所を選ぶやり方か。
場所さえ先に決めておけば、後はそれをパズルのように動かして日程を決定することが出来る。
その後雑談をはさみながら30分ほどの時間を掛けてジャニスさんが提示した候補は全部で10カ所。
それぞれに魅力的なポイントがあり、その場所に行っていないにもかかわらず行った気分になってしまう。
プレゼンが得意な人って本当に人を惹き付けるのが上手いんだよなぁ。
「以上になります。」
「長時間の説明ありがとう。で、皆興味をひくものはあったか?」
「遺跡!絶対遺跡!」
「未踏破と言われると興味がわきますね。」
「珍しい魔物とかがいるのであれば、ちょっと行ってみたい気もします。」
脳筋だけでなくまさかの頭脳派まで遺跡に行きたいとか言い出したぞ。
ジャニスさんの説明の中に出て来た遺跡巡り、南方にはダンジョンと違って外に広い遺跡が多数存在しているようで、その全てが踏破されているわけではないそうだ。
踏破済みの所は観光地化しているので一般人でも雰囲気を味わえるとの事なのだが、そうでない場所は魔物がはびこっていて大変危険。
でも、脳筋達にとってはパラダイスという感じらしい。
確かにダンジョンではなく外にある遺跡そのものに興味はあるが、別に戦いに行きたいわけじゃないんだよなぁ。
「とりあえず戦闘狂の意見はさておき、他はどうだ?」
「やっぱり海ですね。港町とは違う鮮やかな緑色した海をリーシャに見せてあげたいです。」
「南方へは行く機会が無かったものですから、一度は見てみたいと思っていました。」
「私も海がいいです!」
「遺跡、海と来て・・・アネットはどうだ?」
「私ですか?」
「久しく遠出とかしてないだろ、どこか行きたい所はあったのか?」
ハーシェさんマリーさんオリンピアの三人は南方ならではの鮮やかな海に興味津々のご様子。
俺も一度泳いでみたいと思っていたのでそこは間違いなく確定なのだが、話を聞いてもアネットがどうも浮かない顔をしている。
何か気になる事でもあるんだろうか。
「えっと、正直どれも興味があるような無いような。」
「あまりお気に召しませんでしたか。」
「そういうわけじゃないんですけど・・・。」
「街が心配なんだな?」
「・・・はい。」
皆で出かけるのは楽しみ、でも長期間それこそ二週間も街を開ける事に不安があるようだ。
気持ちはわかる。
俺に買われて以降この街の製薬はほぼすべてアネットが行ってきた。
もちろん一般薬は普通に流通しているが、避妊薬やその他調剤関係はアネットがいなければ成立しない。
なので旅行を前にそういった顧客には薬を備蓄しておくようにお願いしているし、夏に入ってからアネットはフル稼働して薬の備蓄に努めている。
それでも心配は尽きないんだろう。
「二週間なら大丈夫じゃない?」
「そうなんですけどね、もしもの事を考えると不安で。」
「また魔物が暴れたら、トラブルが起きて街が大騒ぎになったら、考えたらきりがない。とはいえ心配な気持ちもわかるが、その為に弟子がいるんだろう?」
「弟子というかなんというか。」
「正式な弟子でなくとも本人はそのつもりでいるだろうし最低限の製薬知識は有している。正直完全に信頼しきっているわけではないが不在時に頼っても問題はないだろう。それに、ビアンカも来るんだぞ。」
「え?」
さっきまでの浮かない顔はどこへやら、ビアンカの名前が出た途端に表情に花が咲く。
相変わらず仲がいいなぁこの二人は。
「何故かはわからないがケイゴさんとハルカも参加するそうだ。どこでそういう話になったかは不明だがそういう事らしい。情報の流出原は・・・。」
「間違いなくお父様ですね、ごめんなさい。私がつい楽しみにしていると言ってしまったので。」
「まぁ三人増えた所で馬車を追加すればいいだけだ、気にしないでいいぞ。」
「ケイゴ元国王とハルカ元王妃もですか。これは、今以上に気合を入れなければなりませんね。」
「ハードルが上がったな、頑張ってくれジャニスさん。」
「その為にも行きたい場所の候補をどんどん出してくださいませんか?必ずや皆さんを満足させて見せますから。」
南方商人の血が騒ぐのか、それともこの人の性格なのか。
はたまた元国王とお近づきになるチャンスを得るために必死になっているのかはわからないが、俺達の為に頑張ろうとしてくれているのはよくわかる。
遺跡、海、買い物、果物狩り等々様々な候補を好き放題話し合い、あっという間に時間が過ぎていった。
最後は話をしていただけなのに全員がヘロヘロになってしまったが、満足のいく話し合いだったといえるだろう。
旅行まであと一か月。
また二週間程経ってから今回の結果と香油の件を伝えに来てくれるそうなのでその時まで楽しみにしておこう。
夏はまだまだこれから。
19月も忙しくなりそうだ。
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