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1542.転売屋は冬の森を歩く
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「シロウ、ユミルさんから呼び出しだ。」
「呼び出し?この時期に?」
「理由は知らないが急を要するらしいぞ、明日朝一番で行くから準備しておいてくれ。」
いつものように買取を終え店じまいをしていた夕方。
珍しく店にやってきたクーガーさんから思わぬ話を聞かされた。
最近は自分たちで獲物を捕まえられるようになったからとミカールラッケイトの森には行っていなかったのだが、クーガーさんは定期的に足を運んでいたらしい。
律儀というか何と言うか、ともかく呼び出しがあったからには行かなければならないので、しっかり準備して向かうとしよう。
身近な森とはいえ冬の森は非常に危険、特にこれだけ雪が降っていると足元の確認ができないからこけたりするリスクの高い。
「というわけでよろしく頼む。」
「マスターの身辺警護はお任せください。特に魔物が出てきた時は是非私にお任せいただければ。」
「身辺警護を放棄して魔物の方に行くのかよ。」
「魔物を駆除すればマスターを守ったのと同じになります。それこそクーガー様がいれば何の問題もないかと。」
翌朝、護衛兼レーダー役のアティナを連れて三人で森へ向かうことにした。
基本雪深い冬に森に足を踏み入れることはないのだが、雪に覆われているということは魔物にも素材を荒らされていないのでそういった素材を回収する絶好のチャンスでもある。
アティナの探知能力があればたとえ雪の下でも確実に素材を見つけ出すことができるはず、戦いではなく是非そっちで活躍して欲しいところなのだが・・・。
「おいおい、魔物だらけだぞ。」
「そこらじゅうに足跡が残ってるな、コボレートにボア、ディヒーア、これはなんだ?」
「おそらくはオーグルでしょう。この辺りでは珍しいですが北から紛れてきたと考えればあり得る話です。」
いつもと変わらない穏やかな森、のはずだったんだがまだ新しい雪は多くの魔物に踏み荒らされた跡でいっぱいだった。
大体はまぁ理解できるが最後のは流石にいただけない。
オーグルなんてのが王都の徒歩圏内にいるとなれば大騒ぎになるぞ。
「前に来た時もこんな感じだったのか?」
「いや、あってもボアかディヒーアぐらいだ。」
「ということは呼び出された理由は十中八九これだろう、素材回収は後回しにして急いで向かったほうが良さそうだな。」
「急ぎましょう。」
のんびり採取しながらという状況ではなさそうなのでとりあえず泉に向かって急ぎ森の中を進む。
夏とは明らかに違う景色に迷子になりそうなものだが、目印にしている木でもあるのかクーガーさんは迷うことなく降り積もった雪を踏み締めて奥へ奥へと進み続ける。
が、いつもなら一時間ほどで着く距離も雪に阻まれ思うように速度が上がらず体力だけが奪われていく。
こういうとき運動不足を痛感するなぁ。
あとどれぐらいかわからず気分が落ちかけたその時だ。
「マスター。」
「ん?」
「音がするな、戦ってるのか?」
「恐らくは。マスター、失礼します。」
俺には何も聞こえないのだがアティナとクーガーさんにはわかる異変があるらしい。
有無をいわせずお姫様抱っこの格好で抱き上げられ、音の方向へと高速で移動する。
最初からこうすればよかったのになんて言ってはけない、涼しい顔をしているが戦闘用ホムンクルスもそれなりに疲弊するので余計なことで体力を使わせるのはナンセンスだ。
ものすごいスピードで雪の上を走り抜け少し開けた場所に出ると、そこではユミルさんを始めとした妖精たちが複数の魔物と戦っていた。
自分の何倍も大きなコボレートを相手に引くことなく戦う姿は勇敢そのもの、しかし奥のオーグルともなると流石に分が悪そうだ。
「クーガー様は妖精の下へ、マスターは援護をお願いします。」
「任せろ。」
俺を降ろした後、勢いもそのままにアティナはハンマーを振りかぶりながらオーグルへと突撃する。
突然現れた増援に慌てふためく魔物たちに向かって安全地帯から撹乱用のボムツリーの実を打ち込み、大暴れするアティナの邪魔にならないよう残りの魔物を狙撃する。
オーグルがいたとしても戦闘用ホムンクルスの前ではただの雑魚、ものの数分で戦いは終わり森に平穏が訪れた。
「大丈夫か?」
「けが人はいるようだが誰も死んじゃいないらしい。」
息も絶え絶えという感じの妖精たちを労いつつ、倒した魔物から素材を回収するのを忘れない。
ダンジョンと違って死骸は吸収されないがこの雪ならすぐに覆い隠してくれるだろう。
春が来れば地面に吸収されるはずだ。
「救援に感謝する、おかげで泉を守ることができた。」
「それは何よりだ。しかしなんでこんなところにこれだけ魔物がいるんだ?」
「それに関しては実際に見てもらったほうが早いだろう、悪いが泉までついてきてくれ。」
「けが人もいるしな、了解した。」
けが人が苦しんでいる中立ち話をするのもあれなのでひとまず泉まで戻り一息つく。
念の為にと持ってきたポーションがこんなところで役に立つとは思わなかったが、喜んでもらって何よりだ。
到着した泉の周りは一見するといつもと変わらないような感じだったが、よくよく見るとたしかに違和感がある。
「凍ってる・・・のか?」
「かろうじて中心は残っているが半分ほど凍ってしまった。本来なら泉から出る魔力を嫌い魔物は近づいてこないのだが、それを感じないことを良いことに攻め込んできたようだ。」
「泉の水にそんな効果があったなんて知らなかった。」
「我々もまさか魔物に襲われる日が来るとは思っていなかったが武器を用意してもらっていたおかげでなんとか大惨事を免れた、本当にありがとう。」
本来は自分達で森の魔獣を仕留めるために提供した武器だったのだが、身を守るためにも役立ったというのならば準備した甲斐があったというもの。
しかし泉の水にそんな力があるなんてなぁ、森の奥でなんで魔物が襲ってこないのかと不思議だったのだがその理由がやっとわかった。
しかしそんなすごい水も、凍ってしまっては効果も半減。
今回は何とかなったけれど、いつまた魔物が襲ってくるとも限らない。
ユミルさんの話ではここ数十年間の間に一度もこんなふうになったことはないらしいから、やはり今回の寒さが異常だということがよく分かる。
「礼は良いとして今のままだといつ何時また襲われるとも限らないんだが、氷を割るとかそういうのはできないのか?」
「割ったところでまたすぐに凍ってしまい根本的な解決に放っていない。一応割ったものを泉の周りに置くなどして様子を見ているのだが、氷では効果はないようだ。」
「となると根本的に凍らないようにする必要があるわけか。」
「無理を承知でお願いするのだがなにかいい手立てはないだろうか。それを用意するのに費用がかかるというのであればできる限りのことはさせてもらうつもりでいる。」
確かに氷を撒いて効果がないのであれば凍らないようにするしか無い。
とはいえこの時期にずっと火を燃やし続ければ火事になる可能性もあるし、そういったリスクを避けるためにも簡単かつ確実に熱を発する物が必要になる。
そんな都合のいい素材が・・・あるんだよなぁ。
「取りに行くのに時間はかかるが焔の石を池の周りにおいておけば少なからず効果があるだろう。氷がなくなればまた魔物が襲ってくることもない、とはいえ時期的なものもあって少々高く付くぞ。」
「人間の使う現金を用意することはできないが、それに見合うものは用意するつもりだ。オールダートレントの枝なんかどうだ?」
「それもいいんだが個人的には冬にしか取れないような薬草や木の実、キノコなんかの実物のほうがありがたい。この雪じゃ中々奥まで入っていけないし時期的に限られたもののほうが価値があるからな、最悪オールダートレントの枝は春でも手に入るしその頃のほうが若葉なんかも手に入るだろ?」
「ふむ、そんなもので良ければ我々総出で探せば山のように準備できるぞ。」
「決まりだな。とりあえず簡易のヒーターを設置するからそれで何とかしのいでくれ、」
焔の石はカイロの代わりとしてかなり重宝されているだけにまとまった数を用意するのは難しいだろう。
とはいえこのままにするわけにも行かないので、とりあえず巨大天幕を温めるのに使っていた例のヒーターを流用すれば魔石は必要になるけれど火事の心配をしなくて済む。
この冷気で屋台村も閉まっているし、今だけ貸してもらえば余計な経費もかからず素材を大量にゲットできるというわけだ。
「わかった、申し訳ないがよろしく頼む。」
「交渉成立だな。とりあえずどうする、必要なら魔物よけを焚いておくが。」
「アレは頭が痛くなる、それに今回はオーグルがいたせいで遅れを取ったがコボレート程度我らの敵ではない。とはいえ、もし可能なら周りに集まっているオーグルの数を減らしてもらえると助かる。」
「それならば私にお任せください。」
「一人で大丈夫か?」
「気配から察するにそこまで数は多くありません、倒すだけ倒しますので剥ぎ取りはお任せしてもいいでしょうか。」
「それぐらいはお安い御用だ。」
それならば俺とクーガーさんでコボレートなどの間引きを行い、準備ができるまでの時間稼ぎをするとしよう。
池を全て囲むだけの焔の石となると今の価格でざっと銀貨50枚は必要になる。
それをペイできるだけの素材となると中々に大変だろうけど、彼らならなんとかしてくれるはずだ。
俺はそれを現金に換え彼らは安心を買う。
ついでにコボレートやオーグルの素材を売れば少しぐらいは儲けが出る・・・はずだ。
今回は大儲けというわけには行かないだろうけど困っているときはお互い様の精神でやるしかない。
また暖かくなり薬草が大量に手に入るようになったら今回の分以上に還元してもらえればそれで十分もとは取れるだろう。
この冬。
冬の森をも凍らせる異常事態はまだまだ終わる気配を見せないのだった。
「呼び出し?この時期に?」
「理由は知らないが急を要するらしいぞ、明日朝一番で行くから準備しておいてくれ。」
いつものように買取を終え店じまいをしていた夕方。
珍しく店にやってきたクーガーさんから思わぬ話を聞かされた。
最近は自分たちで獲物を捕まえられるようになったからとミカールラッケイトの森には行っていなかったのだが、クーガーさんは定期的に足を運んでいたらしい。
律儀というか何と言うか、ともかく呼び出しがあったからには行かなければならないので、しっかり準備して向かうとしよう。
身近な森とはいえ冬の森は非常に危険、特にこれだけ雪が降っていると足元の確認ができないからこけたりするリスクの高い。
「というわけでよろしく頼む。」
「マスターの身辺警護はお任せください。特に魔物が出てきた時は是非私にお任せいただければ。」
「身辺警護を放棄して魔物の方に行くのかよ。」
「魔物を駆除すればマスターを守ったのと同じになります。それこそクーガー様がいれば何の問題もないかと。」
翌朝、護衛兼レーダー役のアティナを連れて三人で森へ向かうことにした。
基本雪深い冬に森に足を踏み入れることはないのだが、雪に覆われているということは魔物にも素材を荒らされていないのでそういった素材を回収する絶好のチャンスでもある。
アティナの探知能力があればたとえ雪の下でも確実に素材を見つけ出すことができるはず、戦いではなく是非そっちで活躍して欲しいところなのだが・・・。
「おいおい、魔物だらけだぞ。」
「そこらじゅうに足跡が残ってるな、コボレートにボア、ディヒーア、これはなんだ?」
「おそらくはオーグルでしょう。この辺りでは珍しいですが北から紛れてきたと考えればあり得る話です。」
いつもと変わらない穏やかな森、のはずだったんだがまだ新しい雪は多くの魔物に踏み荒らされた跡でいっぱいだった。
大体はまぁ理解できるが最後のは流石にいただけない。
オーグルなんてのが王都の徒歩圏内にいるとなれば大騒ぎになるぞ。
「前に来た時もこんな感じだったのか?」
「いや、あってもボアかディヒーアぐらいだ。」
「ということは呼び出された理由は十中八九これだろう、素材回収は後回しにして急いで向かったほうが良さそうだな。」
「急ぎましょう。」
のんびり採取しながらという状況ではなさそうなのでとりあえず泉に向かって急ぎ森の中を進む。
夏とは明らかに違う景色に迷子になりそうなものだが、目印にしている木でもあるのかクーガーさんは迷うことなく降り積もった雪を踏み締めて奥へ奥へと進み続ける。
が、いつもなら一時間ほどで着く距離も雪に阻まれ思うように速度が上がらず体力だけが奪われていく。
こういうとき運動不足を痛感するなぁ。
あとどれぐらいかわからず気分が落ちかけたその時だ。
「マスター。」
「ん?」
「音がするな、戦ってるのか?」
「恐らくは。マスター、失礼します。」
俺には何も聞こえないのだがアティナとクーガーさんにはわかる異変があるらしい。
有無をいわせずお姫様抱っこの格好で抱き上げられ、音の方向へと高速で移動する。
最初からこうすればよかったのになんて言ってはけない、涼しい顔をしているが戦闘用ホムンクルスもそれなりに疲弊するので余計なことで体力を使わせるのはナンセンスだ。
ものすごいスピードで雪の上を走り抜け少し開けた場所に出ると、そこではユミルさんを始めとした妖精たちが複数の魔物と戦っていた。
自分の何倍も大きなコボレートを相手に引くことなく戦う姿は勇敢そのもの、しかし奥のオーグルともなると流石に分が悪そうだ。
「クーガー様は妖精の下へ、マスターは援護をお願いします。」
「任せろ。」
俺を降ろした後、勢いもそのままにアティナはハンマーを振りかぶりながらオーグルへと突撃する。
突然現れた増援に慌てふためく魔物たちに向かって安全地帯から撹乱用のボムツリーの実を打ち込み、大暴れするアティナの邪魔にならないよう残りの魔物を狙撃する。
オーグルがいたとしても戦闘用ホムンクルスの前ではただの雑魚、ものの数分で戦いは終わり森に平穏が訪れた。
「大丈夫か?」
「けが人はいるようだが誰も死んじゃいないらしい。」
息も絶え絶えという感じの妖精たちを労いつつ、倒した魔物から素材を回収するのを忘れない。
ダンジョンと違って死骸は吸収されないがこの雪ならすぐに覆い隠してくれるだろう。
春が来れば地面に吸収されるはずだ。
「救援に感謝する、おかげで泉を守ることができた。」
「それは何よりだ。しかしなんでこんなところにこれだけ魔物がいるんだ?」
「それに関しては実際に見てもらったほうが早いだろう、悪いが泉までついてきてくれ。」
「けが人もいるしな、了解した。」
けが人が苦しんでいる中立ち話をするのもあれなのでひとまず泉まで戻り一息つく。
念の為にと持ってきたポーションがこんなところで役に立つとは思わなかったが、喜んでもらって何よりだ。
到着した泉の周りは一見するといつもと変わらないような感じだったが、よくよく見るとたしかに違和感がある。
「凍ってる・・・のか?」
「かろうじて中心は残っているが半分ほど凍ってしまった。本来なら泉から出る魔力を嫌い魔物は近づいてこないのだが、それを感じないことを良いことに攻め込んできたようだ。」
「泉の水にそんな効果があったなんて知らなかった。」
「我々もまさか魔物に襲われる日が来るとは思っていなかったが武器を用意してもらっていたおかげでなんとか大惨事を免れた、本当にありがとう。」
本来は自分達で森の魔獣を仕留めるために提供した武器だったのだが、身を守るためにも役立ったというのならば準備した甲斐があったというもの。
しかし泉の水にそんな力があるなんてなぁ、森の奥でなんで魔物が襲ってこないのかと不思議だったのだがその理由がやっとわかった。
しかしそんなすごい水も、凍ってしまっては効果も半減。
今回は何とかなったけれど、いつまた魔物が襲ってくるとも限らない。
ユミルさんの話ではここ数十年間の間に一度もこんなふうになったことはないらしいから、やはり今回の寒さが異常だということがよく分かる。
「礼は良いとして今のままだといつ何時また襲われるとも限らないんだが、氷を割るとかそういうのはできないのか?」
「割ったところでまたすぐに凍ってしまい根本的な解決に放っていない。一応割ったものを泉の周りに置くなどして様子を見ているのだが、氷では効果はないようだ。」
「となると根本的に凍らないようにする必要があるわけか。」
「無理を承知でお願いするのだがなにかいい手立てはないだろうか。それを用意するのに費用がかかるというのであればできる限りのことはさせてもらうつもりでいる。」
確かに氷を撒いて効果がないのであれば凍らないようにするしか無い。
とはいえこの時期にずっと火を燃やし続ければ火事になる可能性もあるし、そういったリスクを避けるためにも簡単かつ確実に熱を発する物が必要になる。
そんな都合のいい素材が・・・あるんだよなぁ。
「取りに行くのに時間はかかるが焔の石を池の周りにおいておけば少なからず効果があるだろう。氷がなくなればまた魔物が襲ってくることもない、とはいえ時期的なものもあって少々高く付くぞ。」
「人間の使う現金を用意することはできないが、それに見合うものは用意するつもりだ。オールダートレントの枝なんかどうだ?」
「それもいいんだが個人的には冬にしか取れないような薬草や木の実、キノコなんかの実物のほうがありがたい。この雪じゃ中々奥まで入っていけないし時期的に限られたもののほうが価値があるからな、最悪オールダートレントの枝は春でも手に入るしその頃のほうが若葉なんかも手に入るだろ?」
「ふむ、そんなもので良ければ我々総出で探せば山のように準備できるぞ。」
「決まりだな。とりあえず簡易のヒーターを設置するからそれで何とかしのいでくれ、」
焔の石はカイロの代わりとしてかなり重宝されているだけにまとまった数を用意するのは難しいだろう。
とはいえこのままにするわけにも行かないので、とりあえず巨大天幕を温めるのに使っていた例のヒーターを流用すれば魔石は必要になるけれど火事の心配をしなくて済む。
この冷気で屋台村も閉まっているし、今だけ貸してもらえば余計な経費もかからず素材を大量にゲットできるというわけだ。
「わかった、申し訳ないがよろしく頼む。」
「交渉成立だな。とりあえずどうする、必要なら魔物よけを焚いておくが。」
「アレは頭が痛くなる、それに今回はオーグルがいたせいで遅れを取ったがコボレート程度我らの敵ではない。とはいえ、もし可能なら周りに集まっているオーグルの数を減らしてもらえると助かる。」
「それならば私にお任せください。」
「一人で大丈夫か?」
「気配から察するにそこまで数は多くありません、倒すだけ倒しますので剥ぎ取りはお任せしてもいいでしょうか。」
「それぐらいはお安い御用だ。」
それならば俺とクーガーさんでコボレートなどの間引きを行い、準備ができるまでの時間稼ぎをするとしよう。
池を全て囲むだけの焔の石となると今の価格でざっと銀貨50枚は必要になる。
それをペイできるだけの素材となると中々に大変だろうけど、彼らならなんとかしてくれるはずだ。
俺はそれを現金に換え彼らは安心を買う。
ついでにコボレートやオーグルの素材を売れば少しぐらいは儲けが出る・・・はずだ。
今回は大儲けというわけには行かないだろうけど困っているときはお互い様の精神でやるしかない。
また暖かくなり薬草が大量に手に入るようになったら今回の分以上に還元してもらえればそれで十分もとは取れるだろう。
この冬。
冬の森をも凍らせる異常事態はまだまだ終わる気配を見せないのだった。
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