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第一階層編
16敗北
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16敗北
このお湯は本当に回復作用があるみたい。すっかり指の痛みがひいた。
あまり長く入っていてものぼせてしまいそうだ。
よいしょっと、と言って泉のヘリに腰掛ける。
ルルディア:
「どう?」
エルフィール:
「うんかなり楽になったよ、指ももう痛くない」
そう言ってワキワキとして見せる。
ルルディア:
「よかった。あまり時間もないし、行こうか」
うん、と返事をして鞄のタオルを取って顔を拭くと、甘い香りがした。
エルフィール:
「あ、忘れてた」
ルルディア:
「ん?なにを?」
エルフィール:
「へへへ、内緒っ」
ルルディア:
「え~っなになに?」
甘いキャラメルの香りを楽しみながら、にやけ面を隠していると、遠くで
ビタンッ!
と音がした。
エルフィール:
「あ、スライムだ」
思わず声に出てしまう。
エルフィール:
「ルルちゃん、ここにもスライムがいるみたい」
嬉しそうに振り返る。リンゴだ、リンゴ!
剣を手に取り、意気揚々と泉の間の出口へと向かう。
ルルディア:
「え、ちょっと、まってよぅ、エルちゃん!」
倒した後は、またここのお湯で汚れを流せばいいや。ガウとクゥは、置いていこう。
裸で剣だけ掴んで駆け出した。
ててて、と通路を進むと、その先に青い塊がいた。
エルフィール:
「へぇ、青いスライムだね」
振り返って、余裕たっぷりにルルちゃんに言う。
エルフィール:
「まあ、ルルちゃんは下がっててよ」
ルルディア:
「う、うん、気を付けてね」
エントランスのやつと大きさは同じくらい。
この剣なら、一撃だ。
エルフィール:
「でりゃーっ!」
スライムの真向から剣を叩きつける。
ボヨンッ。
硬いゴムまりを叩いたみたいに、剣が弾かれた。
え? 固っ!
そう思った瞬間、何の前触れもなく、視界がぐるんと真横に倒れてスライドした。
え?
何が起きたのか分からないまま、横倒しになった視界が、じわじわと赤く染まっていく。
ルルちゃんが、ゆっくりとした口調で小さく私の名前を叫んでいる。
何か魔法をゆっくり小声で叫びながら詠唱している。
なんだか……えっと?……変なの
視界が赤黒く暗転した。
ー次に私が目を覚ました時、見慣れた泉の間の天井が目に入った。
どうやら裸のままルルちゃんに抱っこされて泉に使っているようだ。
ルルディア:
「…よかった、気がついた」
涙の痕がみえる。そうかまた心配させちゃったか。
ルルちゃんが、私の手を固く握っていた。
必死に回復魔法をかけてくれたのだろう。体の痛みはほとんど消えていた。
ルルディア:
「…もう、絶対に前に出ないで」
エルフィール:
「…え?」
ルルディア:
「お願いだから! 約束して! もうエルちゃんが戦うのは禁止!」
その真剣な、有無を言わせぬ眼差しに、何も言い返せなかった。
そうだ。私は、一撃で…。
あのスライム硬かったな。手に感触が残っている。
剣が跳ね返されるなんて…
…うん、分かったよ、ルルちゃん。もう、前に出るのはやめよう。
探索を再開した時、パーティの布陣は変わっていた。
先頭に立つのは、ガウとクゥ。そして、その後ろにルルディア。
私は、その後衛の、さらに後ろ。一番安全な場所から、三人の背中を見つめるだけだった。
しばらく進むと、通路の先で青いスライムが一体、ビタン、と跳ねた。
びくり、と体がこわばる。
しかし、私の前に躍り出たのは、ガウとクゥだった。
ガウが、低い姿勢から弾丸のように突っ込む!
スライムが体を硬化させ、鞭のようにしなる触手を数本、ガウに向かって叩きつけてきた!
しかし、ガウはそれをものともしない。
迫りくる触手を、体を小刻みに振ってひらりひらりと躱し、懐へ潜り込む。
そして、スライムの足元にドン!と頭からぶつかって、大きく体勢を崩させた。
間髪入れず、その反対側からクゥが音もなく回り込む!
スライムは体勢を立て直しながら、別の触手をクゥに向かって薙ぎ払う!
クゥはそれを身を屈めて避け、床を蹴る。
さらにスライムが、真上から巨大な触手をハンマーのように打ち下ろしてくる!
クゥはそれを、大きく飛び越える様に素早くジャンプして回避!
そして、空中でくるりと体を一回転させると、着地の勢いをそのまま利用して、
スライムに向かって強烈な飛び蹴りを叩き込んだ!
飛び蹴りを受けて、スライムの体がぐにゃりと歪む。
クゥの攻撃でスライムの防御が弱まったのかスライム全体が波打ち、崩れる。
その一瞬を、ガゥの鋭い爪が、スライムの奥深くまで突き刺さる。
何かが弾けたようにスライムがビクリッと震えてそのまま瓦解した。
スライムはあっけなく崩れ落ち、床に青い水たまりだけが残る。
ルルディアの魔法すら、必要ない。
ガゥとクゥの見事な連携に、私はただただ感心するしかなかった。
…か、かっちょえ~~~っ!
飛び蹴りかっちょえ~~~っ!
レベルが高すぎる。
これじゃ何もできないじゃん!
一撃で倒されるから近くにも寄れないし、戦ってる振りも出来ない。
え?なんかおかしくない?普通さ、もっとなんていうの?
こう、徐々に、徐々に、敵って強くなっていく物じゃないの?
よくあるでしょ?物語とかでも最初は弱い主人公が、経験を積んでみたいなやつ。
これじゃあ経験とか積めないでしょ?あれか、最初は見学してろみたいなこと?
よく見とけよ!へいっ親方!ってこと?クソが!
…はぁ~あ。私は何をしてたらいいんだろう?
何かやる事ありますか?親方?
そう思ってルルちゃんの顔をうかがってみる。
…ん~ピリピリしてるなぁ、私を守ろうと必死なんだろうな。
何か前にもこんな顔見たことあるような気がするな。なんだっけ?
これじゃあ、何かできる事ある?とか聞いても、後ろに下がっててって言われるだけだな。
みんなが戦っている間に、私ができること…。
そうだ、作戦を考えるのはどうだろう?
「ルルちゃん! あのスライムは右側から回り込んだ方がいいよ!」とか、「ガウ! もっと腰を低く!」とか…。
…いや、ダメだ。絶対に「エルちゃんは黙ってて!」って怒られる。
私が言ったところで、説得力ゼロだ。カッコいいんだけどな。
回復役?とかが出来たらよかったんだけど…
私はヒールポーションとか持ってないし、魔法なんて使えない。
「大丈夫!心配しないで私が絶対助けるよ!」
とか言って回復魔法とか使えたらカッコよかったのにな。
そう思うと、ルルちゃんって本当にすごいな。
ルルちゃんは国家魔導士候補生だから災害救助とかにも行くらしい。
はぁ、結局荷物持ち位しかできる事がないよぉ。
リンゴ係でもするか。
エルフィール:
「ルルちゃん、リンゴでた?私持っておくよ?」
ルルディア:
「あ…えっと、それが」
ルルディアはそう言うとポケットから何かを取り出して、掌を広げた。
エルフィール:
「え?なにこれ?銀貨?!」
ルルディア:
「う、うん、でもこんな銀貨見たことないよ」
エルフィール:
「でも銀貨だよ?すごい価値があるんじゃない?これがスライムから出てきたの?」
ルルディア:
「こ、これも持って出たら駄目だからね」
エルフィール:
「あーそっか、でもこれならバレないんじゃない?記念に1枚持って帰ろ?」
ルルディア:
「だめ!それに使えないと思うよ?これ本当に見たことないし。
それにリンゴのほうがよかったかも、携帯食料が少しあるだけなの」
エルフィール:
「あ!そうだ!ルルちゃんちょっと耳貸して」
そう言うとエルフィールはルルディアを抱え込む。
エルフィール:
「ガゥにばれたら一瞬で食べられちゃうから内緒なんだけど。
実は小さい壺に入ったキャラメルがあります。
2人である程度食べてからあの子たちに渡そ。内緒ね」
エルフィールはそう言うと、くししと笑った。
エルフィールに抱きしめられる。ほんのり甘い、この子の匂い。
ルルディアは、耳元で「内緒ね」と悪戯っぽく笑う親友の顔を、呆然と見つめた。
極刑。追跡者。タイムリミット。
私の頭の中を駆け巡っていた絶望的な言葉たちが、この子の前では、
まるで遠い世界の出来事のよう。
絶望的な状況なのに、この子の周りだけは、いつも通りの、のんきな空気が流れている。
そうだ、この子はずっとこうだった。
小さい頃、森で道に迷った時も、河下りで滝まで流されそうになった時も、
雷が鳴って怖い夜も、この子だけはいつも、
次の遊びのことや、おやつのことなんかを考えて、けろりとしていた。
その、根拠のない大丈夫さが、いつも私を救ってくれた。
…私がしっかりしなきゃって、一人で勝手に、気を張りすぎてたのかも…
張り詰めていた眉間の力が、ふっと緩む。
ルルディア:
「…うん。内緒ね」
私も笑顔になってしまう。
ルルディア:
「後で、こっそり食べようか」
このお湯は本当に回復作用があるみたい。すっかり指の痛みがひいた。
あまり長く入っていてものぼせてしまいそうだ。
よいしょっと、と言って泉のヘリに腰掛ける。
ルルディア:
「どう?」
エルフィール:
「うんかなり楽になったよ、指ももう痛くない」
そう言ってワキワキとして見せる。
ルルディア:
「よかった。あまり時間もないし、行こうか」
うん、と返事をして鞄のタオルを取って顔を拭くと、甘い香りがした。
エルフィール:
「あ、忘れてた」
ルルディア:
「ん?なにを?」
エルフィール:
「へへへ、内緒っ」
ルルディア:
「え~っなになに?」
甘いキャラメルの香りを楽しみながら、にやけ面を隠していると、遠くで
ビタンッ!
と音がした。
エルフィール:
「あ、スライムだ」
思わず声に出てしまう。
エルフィール:
「ルルちゃん、ここにもスライムがいるみたい」
嬉しそうに振り返る。リンゴだ、リンゴ!
剣を手に取り、意気揚々と泉の間の出口へと向かう。
ルルディア:
「え、ちょっと、まってよぅ、エルちゃん!」
倒した後は、またここのお湯で汚れを流せばいいや。ガウとクゥは、置いていこう。
裸で剣だけ掴んで駆け出した。
ててて、と通路を進むと、その先に青い塊がいた。
エルフィール:
「へぇ、青いスライムだね」
振り返って、余裕たっぷりにルルちゃんに言う。
エルフィール:
「まあ、ルルちゃんは下がっててよ」
ルルディア:
「う、うん、気を付けてね」
エントランスのやつと大きさは同じくらい。
この剣なら、一撃だ。
エルフィール:
「でりゃーっ!」
スライムの真向から剣を叩きつける。
ボヨンッ。
硬いゴムまりを叩いたみたいに、剣が弾かれた。
え? 固っ!
そう思った瞬間、何の前触れもなく、視界がぐるんと真横に倒れてスライドした。
え?
何が起きたのか分からないまま、横倒しになった視界が、じわじわと赤く染まっていく。
ルルちゃんが、ゆっくりとした口調で小さく私の名前を叫んでいる。
何か魔法をゆっくり小声で叫びながら詠唱している。
なんだか……えっと?……変なの
視界が赤黒く暗転した。
ー次に私が目を覚ました時、見慣れた泉の間の天井が目に入った。
どうやら裸のままルルちゃんに抱っこされて泉に使っているようだ。
ルルディア:
「…よかった、気がついた」
涙の痕がみえる。そうかまた心配させちゃったか。
ルルちゃんが、私の手を固く握っていた。
必死に回復魔法をかけてくれたのだろう。体の痛みはほとんど消えていた。
ルルディア:
「…もう、絶対に前に出ないで」
エルフィール:
「…え?」
ルルディア:
「お願いだから! 約束して! もうエルちゃんが戦うのは禁止!」
その真剣な、有無を言わせぬ眼差しに、何も言い返せなかった。
そうだ。私は、一撃で…。
あのスライム硬かったな。手に感触が残っている。
剣が跳ね返されるなんて…
…うん、分かったよ、ルルちゃん。もう、前に出るのはやめよう。
探索を再開した時、パーティの布陣は変わっていた。
先頭に立つのは、ガウとクゥ。そして、その後ろにルルディア。
私は、その後衛の、さらに後ろ。一番安全な場所から、三人の背中を見つめるだけだった。
しばらく進むと、通路の先で青いスライムが一体、ビタン、と跳ねた。
びくり、と体がこわばる。
しかし、私の前に躍り出たのは、ガウとクゥだった。
ガウが、低い姿勢から弾丸のように突っ込む!
スライムが体を硬化させ、鞭のようにしなる触手を数本、ガウに向かって叩きつけてきた!
しかし、ガウはそれをものともしない。
迫りくる触手を、体を小刻みに振ってひらりひらりと躱し、懐へ潜り込む。
そして、スライムの足元にドン!と頭からぶつかって、大きく体勢を崩させた。
間髪入れず、その反対側からクゥが音もなく回り込む!
スライムは体勢を立て直しながら、別の触手をクゥに向かって薙ぎ払う!
クゥはそれを身を屈めて避け、床を蹴る。
さらにスライムが、真上から巨大な触手をハンマーのように打ち下ろしてくる!
クゥはそれを、大きく飛び越える様に素早くジャンプして回避!
そして、空中でくるりと体を一回転させると、着地の勢いをそのまま利用して、
スライムに向かって強烈な飛び蹴りを叩き込んだ!
飛び蹴りを受けて、スライムの体がぐにゃりと歪む。
クゥの攻撃でスライムの防御が弱まったのかスライム全体が波打ち、崩れる。
その一瞬を、ガゥの鋭い爪が、スライムの奥深くまで突き刺さる。
何かが弾けたようにスライムがビクリッと震えてそのまま瓦解した。
スライムはあっけなく崩れ落ち、床に青い水たまりだけが残る。
ルルディアの魔法すら、必要ない。
ガゥとクゥの見事な連携に、私はただただ感心するしかなかった。
…か、かっちょえ~~~っ!
飛び蹴りかっちょえ~~~っ!
レベルが高すぎる。
これじゃ何もできないじゃん!
一撃で倒されるから近くにも寄れないし、戦ってる振りも出来ない。
え?なんかおかしくない?普通さ、もっとなんていうの?
こう、徐々に、徐々に、敵って強くなっていく物じゃないの?
よくあるでしょ?物語とかでも最初は弱い主人公が、経験を積んでみたいなやつ。
これじゃあ経験とか積めないでしょ?あれか、最初は見学してろみたいなこと?
よく見とけよ!へいっ親方!ってこと?クソが!
…はぁ~あ。私は何をしてたらいいんだろう?
何かやる事ありますか?親方?
そう思ってルルちゃんの顔をうかがってみる。
…ん~ピリピリしてるなぁ、私を守ろうと必死なんだろうな。
何か前にもこんな顔見たことあるような気がするな。なんだっけ?
これじゃあ、何かできる事ある?とか聞いても、後ろに下がっててって言われるだけだな。
みんなが戦っている間に、私ができること…。
そうだ、作戦を考えるのはどうだろう?
「ルルちゃん! あのスライムは右側から回り込んだ方がいいよ!」とか、「ガウ! もっと腰を低く!」とか…。
…いや、ダメだ。絶対に「エルちゃんは黙ってて!」って怒られる。
私が言ったところで、説得力ゼロだ。カッコいいんだけどな。
回復役?とかが出来たらよかったんだけど…
私はヒールポーションとか持ってないし、魔法なんて使えない。
「大丈夫!心配しないで私が絶対助けるよ!」
とか言って回復魔法とか使えたらカッコよかったのにな。
そう思うと、ルルちゃんって本当にすごいな。
ルルちゃんは国家魔導士候補生だから災害救助とかにも行くらしい。
はぁ、結局荷物持ち位しかできる事がないよぉ。
リンゴ係でもするか。
エルフィール:
「ルルちゃん、リンゴでた?私持っておくよ?」
ルルディア:
「あ…えっと、それが」
ルルディアはそう言うとポケットから何かを取り出して、掌を広げた。
エルフィール:
「え?なにこれ?銀貨?!」
ルルディア:
「う、うん、でもこんな銀貨見たことないよ」
エルフィール:
「でも銀貨だよ?すごい価値があるんじゃない?これがスライムから出てきたの?」
ルルディア:
「こ、これも持って出たら駄目だからね」
エルフィール:
「あーそっか、でもこれならバレないんじゃない?記念に1枚持って帰ろ?」
ルルディア:
「だめ!それに使えないと思うよ?これ本当に見たことないし。
それにリンゴのほうがよかったかも、携帯食料が少しあるだけなの」
エルフィール:
「あ!そうだ!ルルちゃんちょっと耳貸して」
そう言うとエルフィールはルルディアを抱え込む。
エルフィール:
「ガゥにばれたら一瞬で食べられちゃうから内緒なんだけど。
実は小さい壺に入ったキャラメルがあります。
2人である程度食べてからあの子たちに渡そ。内緒ね」
エルフィールはそう言うと、くししと笑った。
エルフィールに抱きしめられる。ほんのり甘い、この子の匂い。
ルルディアは、耳元で「内緒ね」と悪戯っぽく笑う親友の顔を、呆然と見つめた。
極刑。追跡者。タイムリミット。
私の頭の中を駆け巡っていた絶望的な言葉たちが、この子の前では、
まるで遠い世界の出来事のよう。
絶望的な状況なのに、この子の周りだけは、いつも通りの、のんきな空気が流れている。
そうだ、この子はずっとこうだった。
小さい頃、森で道に迷った時も、河下りで滝まで流されそうになった時も、
雷が鳴って怖い夜も、この子だけはいつも、
次の遊びのことや、おやつのことなんかを考えて、けろりとしていた。
その、根拠のない大丈夫さが、いつも私を救ってくれた。
…私がしっかりしなきゃって、一人で勝手に、気を張りすぎてたのかも…
張り詰めていた眉間の力が、ふっと緩む。
ルルディア:
「…うん。内緒ね」
私も笑顔になってしまう。
ルルディア:
「後で、こっそり食べようか」
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