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142話 「私のご主人様のご主人様 その2」
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「ううう……」
「ごめんなメンテ。パパ急な仕事が入って今日は遊べなくなったんだ」
「うわああああああああああん!」
ダンディが明日はメンテといっぱい遊ぶぞ! と宣言していたのだ。期待していたメンテは泣いてしまったという。なんやかんやでメンテはまだまだ可愛い赤ちゃんなのである。
「ほらほら、泣かないでくれ。パパに何か出来ることはあるかい?」
「うわあああああん……、おっぱい」
「そうか! おっぱいだな。ママおっぱいだ!」
「え? 嫌よ。泣かせたのはパパじゃない。だからパパがしっかりと面倒を見るのよ」
「……うわあああああああああん!」
「よしよしよしよし、泣かないでくれ。パパ頑張るから。な?」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!」
「ママ助けてくれー!」
父親って大変だ。頑張れダンディ!
◆
「というわけで昨日ぶりだね。こんばんは!」
「待って、今の回想おかしくない?! 昨日の話と全然違うんだけど……。もっとこうね、すご~い出会いがあったとかやらないの?」←アイ
「アイ。そこはあまり気にしちゃダメ。メンテはまだ赤ちゃんなの。話がころころ変わるのは普通よ」←シロ先生
「赤ちゃんだから?」「……そうなの?」
「そうよ。いつものことよ」←シロ先生
「「「そうにゃそうにゃ」」」
シロ先生のアドバイスに納得するアイとラブである。お気づきの方が多いと思うが、ここはアイとラブの家である。今日も家から抜け出してきたメンテおよび猫達であった。
「じゃあ質問。なんで昨日はすぐ帰ったの?」←ラブ
「それ私も気になったわ」←アイ
「えっとね。僕は普段この時間って寝ているんだよ。猫の姿のときは夜中でも眠気を感じないんだけど、人間の姿に戻るとすぐ眠くなっちゃうんだ。僕まだ赤ちゃんだからね。だから昨日は帰ってすぐ寝たんだよ」
「ようするに昨日はカッコつけたから眠くなったの」←シロ先生
「てへっ」←可愛く笑うメンテ
そうなのです。人間のときは、規則正しい生活を送る普通の赤ちゃんなのです。ですが、猫のときは夜中でも元気いっぱい。そういう設定だったのを忘れていました。おかげで昨日はこの家で寝ちゃいそうになりましたね。僕は眠くなるとおっぱい吸いたいなあと思ってしまうのです。だからお互い名前を覚えたところで帰ることにしたんですね。それが昨日の真相です。
「でね、昨日は聞けなかったことも多いと思うんだよ」
「まあ……」「昨日は挨拶だけだったよね」
「だからここからは、Q and Aのコーナーだよ! 僕にじゃんじゃん質問してね!」
ここからはアイとラブの質問タイムです。たまにシロ先生の解説があります。
①ここに来た目的は?
「暇だから散歩してたらアイとラブを見かけたんだよ。挨拶しようかなって」
「それだけ?」
「うん」
②あなたは人間? それとも猫?
「僕は人間だよ。猫に変身出来る力があるんだ」
「それだけ?」
「んー。あと猫の言葉が理解出来るよ。人間でも猫の姿でもね」
「へえ、だから会話出来るんだね」「やっぱり普通の人間って猫の言葉理解していないの?」
「今のところ僕しか見たことないよ。多分この町で猫と話せるのは僕しかいないんじゃないかなあ」
「そうなんだあ」「へえ~」
③魔王って本当?
「違うよ。勝手に名乗ってるだけ」
「それだけ?」
「うん」
「魔王は魔王でもおっぱいの魔王なの。メンテは機嫌が悪くなるとおっぱいおっぱい連呼してうるさいのよ」←シロ先生
「「「そうにゃそうにゃ!」」」←他の猫達
「そうなんだあ」「へえ~」
「みんなシーっ。イメージ崩れちゃうから」
昨日メンテが帰るときに、おっぱいおっぱいと連呼していたことを思い出したアイとラブ。魔王についてはそっとしておこうと思ったという。
④メンテと猫達との関係は?
「みんな僕の友達だよ。今日も暇だったから遊ぼうって誘ったの」
「それだけ?」
「うん」
「「「そうにゃ」」」
「そうなんだあ」「へえ~」
⑤どうやって家の中に入ったの?
「それはこうやって……」
壁を軽くタッチするメンテ。するとブォーッ! という音と共に謎の空間が現れた。
「「んにゃああああああああああ?!」」
⑥いいい、今の何?!
「これは魔法だよ。猫だけが使える出入り口、つまり玄関を作っただけさ!」
「いや、意味が分からないんだけど……」「魔法?」
「あー、あなた達? 魔法は知ってるわよね? 人間や魔物が使う不思議な力だけど」←シロ先生
「ご主人様のなら見たことあるよ」「でも私達は使えないよ」
「二人ともその認識であってるわ。で、メンテも人間だから使えるのよ。しかも猫の姿でもね」
「そうなんだあ」「へえ」
「シロ先生解説ありがとう。まあ僕が使えるのはこの猫魔法だけなんだけどね」
⑦猫魔法って?
「魔法の一種だよ。僕は猫魔法というスキルを持っているからね。猫だけが使える魔法を使えるんだよ!」
「具体的にはその魔法で何が出来るの?」
「猫らしいことなら何でも出来るよ。爪やしっぽが伸びたりね」
「そうなんだあ」「へえ」
「あとは気配を探ったり消したりするのも得意だよ。毛の色も自由に変えられるし、壁があれば出入り口も作れるし、結界も張れるし、穴も掘れるし、爆発もビームも癒しだろうと何でも出来るよ!」
「「「「「「えっ?!!!」」」」」」←この場にいた猫全員
「ん? 何か変な事言った?」
「えっ、あ……何でもないのよ(私の知らない魔法が増えてる……)」←シロ先生
猫? 猫って何ぞや? とみんな思ったが、そこは誰も突っ込まなかったという。その理由は、メンテの目がキラキラしているからだ。その純粋な眼差しに、現実を教えるのがためらわれたからである。まあ赤ちゃんだし発想力が豊かなんだろうとスルーした猫達であった。そのせいで猫魔法のヤバさが加速する。
「……だいたいの事情は分かったわ。メンテは魔法を使って外で遊ぼうとしていた。たまたま私達に会って声を掛けた。そういうことね?」←アイ
「にゃははは、縄張りから出ていけと脅されるかと思ったにゃ」←ラブ
「あはは、そんなことしないよ。僕はただ遊びたかっただけだよ。2匹とも外に出たいとか言ってたからさ」
「え?!」「聞こえてたの?!」
「まあね。僕って普通の人間より目も耳もいいからさ」
2匹とも驚いていますが、猫だと普通のことだと思いますよ。たとえ窓や壁があろうと聞こえるものは聞こえるのです。だって僕は五感が優れているのでね。
「というわけでさ、今日は外で遊ぼうよ!」
「ごめんなメンテ。パパ急な仕事が入って今日は遊べなくなったんだ」
「うわああああああああああん!」
ダンディが明日はメンテといっぱい遊ぶぞ! と宣言していたのだ。期待していたメンテは泣いてしまったという。なんやかんやでメンテはまだまだ可愛い赤ちゃんなのである。
「ほらほら、泣かないでくれ。パパに何か出来ることはあるかい?」
「うわあああああん……、おっぱい」
「そうか! おっぱいだな。ママおっぱいだ!」
「え? 嫌よ。泣かせたのはパパじゃない。だからパパがしっかりと面倒を見るのよ」
「……うわあああああああああん!」
「よしよしよしよし、泣かないでくれ。パパ頑張るから。な?」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!」
「ママ助けてくれー!」
父親って大変だ。頑張れダンディ!
◆
「というわけで昨日ぶりだね。こんばんは!」
「待って、今の回想おかしくない?! 昨日の話と全然違うんだけど……。もっとこうね、すご~い出会いがあったとかやらないの?」←アイ
「アイ。そこはあまり気にしちゃダメ。メンテはまだ赤ちゃんなの。話がころころ変わるのは普通よ」←シロ先生
「赤ちゃんだから?」「……そうなの?」
「そうよ。いつものことよ」←シロ先生
「「「そうにゃそうにゃ」」」
シロ先生のアドバイスに納得するアイとラブである。お気づきの方が多いと思うが、ここはアイとラブの家である。今日も家から抜け出してきたメンテおよび猫達であった。
「じゃあ質問。なんで昨日はすぐ帰ったの?」←ラブ
「それ私も気になったわ」←アイ
「えっとね。僕は普段この時間って寝ているんだよ。猫の姿のときは夜中でも眠気を感じないんだけど、人間の姿に戻るとすぐ眠くなっちゃうんだ。僕まだ赤ちゃんだからね。だから昨日は帰ってすぐ寝たんだよ」
「ようするに昨日はカッコつけたから眠くなったの」←シロ先生
「てへっ」←可愛く笑うメンテ
そうなのです。人間のときは、規則正しい生活を送る普通の赤ちゃんなのです。ですが、猫のときは夜中でも元気いっぱい。そういう設定だったのを忘れていました。おかげで昨日はこの家で寝ちゃいそうになりましたね。僕は眠くなるとおっぱい吸いたいなあと思ってしまうのです。だからお互い名前を覚えたところで帰ることにしたんですね。それが昨日の真相です。
「でね、昨日は聞けなかったことも多いと思うんだよ」
「まあ……」「昨日は挨拶だけだったよね」
「だからここからは、Q and Aのコーナーだよ! 僕にじゃんじゃん質問してね!」
ここからはアイとラブの質問タイムです。たまにシロ先生の解説があります。
①ここに来た目的は?
「暇だから散歩してたらアイとラブを見かけたんだよ。挨拶しようかなって」
「それだけ?」
「うん」
②あなたは人間? それとも猫?
「僕は人間だよ。猫に変身出来る力があるんだ」
「それだけ?」
「んー。あと猫の言葉が理解出来るよ。人間でも猫の姿でもね」
「へえ、だから会話出来るんだね」「やっぱり普通の人間って猫の言葉理解していないの?」
「今のところ僕しか見たことないよ。多分この町で猫と話せるのは僕しかいないんじゃないかなあ」
「そうなんだあ」「へえ~」
③魔王って本当?
「違うよ。勝手に名乗ってるだけ」
「それだけ?」
「うん」
「魔王は魔王でもおっぱいの魔王なの。メンテは機嫌が悪くなるとおっぱいおっぱい連呼してうるさいのよ」←シロ先生
「「「そうにゃそうにゃ!」」」←他の猫達
「そうなんだあ」「へえ~」
「みんなシーっ。イメージ崩れちゃうから」
昨日メンテが帰るときに、おっぱいおっぱいと連呼していたことを思い出したアイとラブ。魔王についてはそっとしておこうと思ったという。
④メンテと猫達との関係は?
「みんな僕の友達だよ。今日も暇だったから遊ぼうって誘ったの」
「それだけ?」
「うん」
「「「そうにゃ」」」
「そうなんだあ」「へえ~」
⑤どうやって家の中に入ったの?
「それはこうやって……」
壁を軽くタッチするメンテ。するとブォーッ! という音と共に謎の空間が現れた。
「「んにゃああああああああああ?!」」
⑥いいい、今の何?!
「これは魔法だよ。猫だけが使える出入り口、つまり玄関を作っただけさ!」
「いや、意味が分からないんだけど……」「魔法?」
「あー、あなた達? 魔法は知ってるわよね? 人間や魔物が使う不思議な力だけど」←シロ先生
「ご主人様のなら見たことあるよ」「でも私達は使えないよ」
「二人ともその認識であってるわ。で、メンテも人間だから使えるのよ。しかも猫の姿でもね」
「そうなんだあ」「へえ」
「シロ先生解説ありがとう。まあ僕が使えるのはこの猫魔法だけなんだけどね」
⑦猫魔法って?
「魔法の一種だよ。僕は猫魔法というスキルを持っているからね。猫だけが使える魔法を使えるんだよ!」
「具体的にはその魔法で何が出来るの?」
「猫らしいことなら何でも出来るよ。爪やしっぽが伸びたりね」
「そうなんだあ」「へえ」
「あとは気配を探ったり消したりするのも得意だよ。毛の色も自由に変えられるし、壁があれば出入り口も作れるし、結界も張れるし、穴も掘れるし、爆発もビームも癒しだろうと何でも出来るよ!」
「「「「「「えっ?!!!」」」」」」←この場にいた猫全員
「ん? 何か変な事言った?」
「えっ、あ……何でもないのよ(私の知らない魔法が増えてる……)」←シロ先生
猫? 猫って何ぞや? とみんな思ったが、そこは誰も突っ込まなかったという。その理由は、メンテの目がキラキラしているからだ。その純粋な眼差しに、現実を教えるのがためらわれたからである。まあ赤ちゃんだし発想力が豊かなんだろうとスルーした猫達であった。そのせいで猫魔法のヤバさが加速する。
「……だいたいの事情は分かったわ。メンテは魔法を使って外で遊ぼうとしていた。たまたま私達に会って声を掛けた。そういうことね?」←アイ
「にゃははは、縄張りから出ていけと脅されるかと思ったにゃ」←ラブ
「あはは、そんなことしないよ。僕はただ遊びたかっただけだよ。2匹とも外に出たいとか言ってたからさ」
「え?!」「聞こえてたの?!」
「まあね。僕って普通の人間より目も耳もいいからさ」
2匹とも驚いていますが、猫だと普通のことだと思いますよ。たとえ窓や壁があろうと聞こえるものは聞こえるのです。だって僕は五感が優れているのでね。
「というわけでさ、今日は外で遊ぼうよ!」
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そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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