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182話 「受け継がれる才能 その2」
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僕メンテ。ナンス家に生まれた男の子です。
よくある物語だと貴族や王族は子供の頃から教育が厳しいよね。でも僕の親は魔道具職人。なので勉強はやりたい人だけやると強制はされていません。子供のうちは興味のあることをどんどんやらせて長所を伸ばすのが教育方針みたいですね。だから僕は勉強なんてせず、甘えて楽に過ごそうと思っています。では試しに一緒に遊ぼうと甘えてみましょう。可愛い末っ子のお願いなら何でも聞いてくれますから。
「はーい! あーえ。あちょぼー」
「お兄ちゃんに言ってー」
「はーい! あにきー。あちょぼー」
「今そういう気分じゃないからアーネに言ってみなよ。きっと遊んでくれるから」
「あーえ」「だからお兄ちゃん!」
「あにきー」「だからアーネだって」
「お兄ちゃん!」「アーネ!」「お兄ちゃん!!」「アーネ!!」「お兄ちゃん!!!」「アーネ!!!」
「……………………きえええええええええええええええええええええええええ!」
「きゃー?! メンテが怒って追いかけてくるよー!」
「うわあ?! 部屋の入り口から猫が雪崩れ込んできた?!! しかもみんなやる気満々なんだけど何で?! 誰か助けてー!!」
今日も3兄弟は仲良し!
◆
コノマチのナンスのお店、開店前の朝。
「はーい。にん!」
「あ、メンテくんだ」
「きゃきゃー!」
父に連れられお店に遊びに来たメンテ。店の中に入ると働いているニン・キスギに甘え始めるのであった。彼女は、コノマチでは1番人気のある女性店員だと噂されている。忘れている方は13話を読んでみよう!
「はっはっは! メンテはニンと遊びたかったんだな。そうだニン、少し息子の面倒を見ていてくれないか? 昨日やり残した仕事があるんだ。奥にいるから何かあったら呼んでくれ」
「かしこまりました旦那様」
「にん、だっこー!」
「いいですよ。メンテくんは本当に甘えん坊ですねえ」
「きゃきゃー!」
ニンはメンテを持ち上げようとしゃがんだ。するとニンの首に手を回し、ぎゅっとくっつくメンテ。いろいろな人に抱っこをされているので手慣れたものである。
「いきますよー」
「きゃきゃー!」
ニンが立ち上がる瞬間にメンテは足をスカートの中に突っ込ませる。そして、スカートが盛大に上がり下着が丸見えになるのであった。可愛いイタズラである。
「ちょちょちょちょ?! メンテくん足ー!」
「んぐぅ~?」
「見えちゃうから、いやもう見えてるから?!」
「……ぴんく」
「ん? 今何か言いました?」
「えぐぅ~?」
何も分かっていない。そんなあどけない顔でどうしたの? 大丈夫? とされたら文句は言いづらい。大人はこんな小さい子がいやらしいことなんてするわけないと判断してしまうのである。だから文句は言えないのだ。ニンはメンテを支えていない手で素早く服装を直すのであった。
「もーメンテくん。イタズラしたらダメですよ?」
「えぐ~?」
「んー、今日も可愛いねえ!」ぎゅっ
「きゃきゃ!」
今日も甘える演技が絶好調なメンテである。
「にん、あえ。にゃにゃー」指プイ
「え? あー、猫がいるね」
突然店の入り口を指差すメンテ。そこには1匹の猫が立っていた。まるで今見つけたのみたいな表情をしているが、これは演技。猫を指差しながらニンにお願いをするメンテである。
「にゃにゃーいれる」
「え? それはちょっと……」
「あちょぶ」
「もしかしてメンテくんはあの猫のこと知ってるの?」
「はーい!」
「じゃあちょっとだけならいいかな? 近づいてみるね(まあ1匹ぐらいなら中に入れても怒られないよね?)」
「きゃきゃ。にゃにゃーーー!」
「「「「「「「「「「にゃあー!」」」」」」」」」」ドドドドドドドッ!!
「――ええええええっ?! なんで?!!!」
メンテが猫を呼ぶと1匹だけではなく2、30匹の猫の大群がすごい勢いで店の中に入ってくるのであった。いったいどこにいたのだろうかという数である。そう、これこそが彼の目的。店に猫達を連れて来て遊ぶことである。ちなみに今回遊びに来たのは教会の猫で、店の前でこっそり待機するようにメンテが指示をしていた。
「ちょっとニンさん。何をやっているのですか!」
「ええっ、私じゃないですよ?!」
「でもニンさんの周りに集まってるじゃない」
「……ふえっ? 何これ?!」
他の店員に怒られるニン。周りを確認すると集まった猫達がニンを囲んでいたのであった。意味が分からず混乱するニンであった。
「店の外ならまだしも中に入れたら困ります。商品が荒らされたらどうするんですか!」
「だから私じゃないですってば。これメンテくんがやったんでしょ?」
「えぐぅ?」
「ニンさん。メンテくんは抱っこされてるから何も出来るわけないでしょ? 人のせいにしてはいけませんよ」
「そんなあ……」
「にゃにゃ(いつものあれ)」
「「「「「「「「「「にゃあー!」」」」」」」」」」スサッ!
「「――えっ!!」」
急に猫達がお腹を見せるポーズをし始める。無害ですよのアピールである。さらに軍隊のような機敏な動きで整列していく。その様子をポカーンとした顔で見ているニンおよび店員達。
「おりる」
「え?! メンテくんどこに……」
メンテがニンに抱っこを止めて貰うと、テクテク歩きながら猫の先頭に立つ。そして、猫達を引き連れて店の中を回り始めた。
「……ごめんなさいニンさん。私が間違っていました。あれはメンテくんが何かをしているのですね」
「いや、謝らなくてもいいですよ。というかあれは何です??」
「分かりません。誰か分かる人います?」
「「「「「ざわざわ」」」」」
店員達の緊急ミーティングが始まるのであった。
「そういえばメンテくんのスキルが猫? だって言ったような……」
「屋敷で働いている人から猫と仲が良いと聞いたことありますね」
「いやいや、猫のあの動きはおかしくないですか?! 仲良しというか操ってるようにしか見えないんですけど……」
「とりあえずメンテくんについていきましょう。猫達が悪さをしたら可哀そうだけど外に出すしかありませんね」
「「「「はい」」」」
こうして監視されるメンテである。だが彼は気にせず猫達に指示を出す。
「あえ。にゃにゃ(あれ高くて取れないなあ。誰か取ってきて)」
「にゃごー(御意)」
「にゃ(ありがとう)」
店の中を歩き回り、気になった魔道具を猫に取ってもらうメンテ。どんな物かを確認し、猫に指示を出して元の場所に戻していく。
「なななな、何ですかあれ?! あの猫達、全く悪さしませんよ??」
「すごーい。メンテくんが何もせず猫に全部やらせてる」
「これは仲が良いというレベルではありませんね……」
すると1匹の猫が店員達に近づいて来た。
「にゃあー」
「わっ、何ですか?!」
「にゃえ」←前足でここにゴミが落ちてると伝える猫
「あ、何か落ちてますね。ありがとうございます」
「にゃお」
「「「「「…………この猫達賢すぎる?!」」」」」
コノマチのナンスの店で働く人がメンテと会うのは、店に遊びに来た時がほとんどである。そのため猫のことは噂でしか聞いていないのだ。だから猫をたくみに動かすメンテに仰天するのであった。
そして、店をぐるんと1周する頃。猫達は何かを咥えていたり、数匹で協力して魔道具を持って移動をし始めた。
「……あれ何をしてるんでしょうか?」
「全然分かりませんね」
「ぱぱー!」
「あ、メンテくんが猫を連れて奥に入っていきますよ?!」
「と、止めないと」
「でも悪さしていないし。それにあの数は……」
店員達はどうしようと悩むが、もうメンテは奥の職人達の作業スペースに入ってしまったのだ。追いかけるしかない。奥に入るとすでにメンテと猫達がダンディと接触していた。職人達も突然の猫の襲来にざわついていた。当然の反応である。
「ぱぱー!」
「ん? どうしたメンテ。おお、今日は猫達も一緒か」
「はーい」ニコニコ
ダンディは猫に全然驚いていなかった。むしろこれぐらい当たり前だと感じているらしい。
「ごみ」
「ごみ? メンテはこれがゴミだと言うのかい??」
「はーい!」
すると猫達はダンディの前に魔道具を置き始めた。メンテのゴミ発言か、はたまたこの猫達が賢すぎてざわついているのか。多分両方の意味で周囲はざわつき始めた。
「こえ、ぴかしない」
「ぴか? んー、どれどれ。……お?! これは起動しないな。壊れているぞ」
「はーい。ごみ」
「はっはっは! そういうことか。メンテはこれらの商品は売る価値がないと見抜いたんだな。さすがだな」
「えぐえぐ」
「「「「「――えっ?!」」」」」
驚いた職人および店員達が1つずつ魔道具を確認していった。
「おお、本当だ」
「すげえなメンテくん」
「こっちは何だ?」
「あ、それもう1年以上ずっと売れてないホコリをかぶってるやつです」←ニン
「まじか?!」
「1回見ただけで分かったというのか?!」
メンテは店の中にあった壊れている、全然売れていない、売る価値がない物を選び持ってきたのだ。こんな物が売っていたら評判が悪くなるから処分するために。遊ぶついでに店に貢献する赤ちゃんあった。
「はーい、ごみぶっこわちゅ」バキバキッ
「あああっ、メンテくんそれ壊しちゃダメ?! それ再利用出来るから」
「だ、誰かメンテくんを止めろー!」
「こりゃへたな物作れねえなあ」
「きっとクオリティを上げねえと生き残れないって事を伝えたかったんだな」
「よっしゃー、メンテくんに認められるような良い物作るぞー!」
「「「「「おー!」」」」」
「はっはっは! メンテは物をよく見ているようだ。将来は良い職人になるかもしれないぞ。そうだ、新しい魔道具を使って処分してみるか」
「ちょちょちょちょ、それ店の中で使ったら絶対ダメですって!」
「外で使ってください!」
「だ、誰か旦那様を止めろー!!」
「「「「「「「「「「ざわざわ」」」」」」」」」」
こうしてメンテの株が上がっていったという。また猫もお利口ということで入店を許可されたのだが、毎回メンテと一緒にゴミ探しをするので職人達が恐怖したとかしないとか。
よくある物語だと貴族や王族は子供の頃から教育が厳しいよね。でも僕の親は魔道具職人。なので勉強はやりたい人だけやると強制はされていません。子供のうちは興味のあることをどんどんやらせて長所を伸ばすのが教育方針みたいですね。だから僕は勉強なんてせず、甘えて楽に過ごそうと思っています。では試しに一緒に遊ぼうと甘えてみましょう。可愛い末っ子のお願いなら何でも聞いてくれますから。
「はーい! あーえ。あちょぼー」
「お兄ちゃんに言ってー」
「はーい! あにきー。あちょぼー」
「今そういう気分じゃないからアーネに言ってみなよ。きっと遊んでくれるから」
「あーえ」「だからお兄ちゃん!」
「あにきー」「だからアーネだって」
「お兄ちゃん!」「アーネ!」「お兄ちゃん!!」「アーネ!!」「お兄ちゃん!!!」「アーネ!!!」
「……………………きえええええええええええええええええええええええええ!」
「きゃー?! メンテが怒って追いかけてくるよー!」
「うわあ?! 部屋の入り口から猫が雪崩れ込んできた?!! しかもみんなやる気満々なんだけど何で?! 誰か助けてー!!」
今日も3兄弟は仲良し!
◆
コノマチのナンスのお店、開店前の朝。
「はーい。にん!」
「あ、メンテくんだ」
「きゃきゃー!」
父に連れられお店に遊びに来たメンテ。店の中に入ると働いているニン・キスギに甘え始めるのであった。彼女は、コノマチでは1番人気のある女性店員だと噂されている。忘れている方は13話を読んでみよう!
「はっはっは! メンテはニンと遊びたかったんだな。そうだニン、少し息子の面倒を見ていてくれないか? 昨日やり残した仕事があるんだ。奥にいるから何かあったら呼んでくれ」
「かしこまりました旦那様」
「にん、だっこー!」
「いいですよ。メンテくんは本当に甘えん坊ですねえ」
「きゃきゃー!」
ニンはメンテを持ち上げようとしゃがんだ。するとニンの首に手を回し、ぎゅっとくっつくメンテ。いろいろな人に抱っこをされているので手慣れたものである。
「いきますよー」
「きゃきゃー!」
ニンが立ち上がる瞬間にメンテは足をスカートの中に突っ込ませる。そして、スカートが盛大に上がり下着が丸見えになるのであった。可愛いイタズラである。
「ちょちょちょちょ?! メンテくん足ー!」
「んぐぅ~?」
「見えちゃうから、いやもう見えてるから?!」
「……ぴんく」
「ん? 今何か言いました?」
「えぐぅ~?」
何も分かっていない。そんなあどけない顔でどうしたの? 大丈夫? とされたら文句は言いづらい。大人はこんな小さい子がいやらしいことなんてするわけないと判断してしまうのである。だから文句は言えないのだ。ニンはメンテを支えていない手で素早く服装を直すのであった。
「もーメンテくん。イタズラしたらダメですよ?」
「えぐ~?」
「んー、今日も可愛いねえ!」ぎゅっ
「きゃきゃ!」
今日も甘える演技が絶好調なメンテである。
「にん、あえ。にゃにゃー」指プイ
「え? あー、猫がいるね」
突然店の入り口を指差すメンテ。そこには1匹の猫が立っていた。まるで今見つけたのみたいな表情をしているが、これは演技。猫を指差しながらニンにお願いをするメンテである。
「にゃにゃーいれる」
「え? それはちょっと……」
「あちょぶ」
「もしかしてメンテくんはあの猫のこと知ってるの?」
「はーい!」
「じゃあちょっとだけならいいかな? 近づいてみるね(まあ1匹ぐらいなら中に入れても怒られないよね?)」
「きゃきゃ。にゃにゃーーー!」
「「「「「「「「「「にゃあー!」」」」」」」」」」ドドドドドドドッ!!
「――ええええええっ?! なんで?!!!」
メンテが猫を呼ぶと1匹だけではなく2、30匹の猫の大群がすごい勢いで店の中に入ってくるのであった。いったいどこにいたのだろうかという数である。そう、これこそが彼の目的。店に猫達を連れて来て遊ぶことである。ちなみに今回遊びに来たのは教会の猫で、店の前でこっそり待機するようにメンテが指示をしていた。
「ちょっとニンさん。何をやっているのですか!」
「ええっ、私じゃないですよ?!」
「でもニンさんの周りに集まってるじゃない」
「……ふえっ? 何これ?!」
他の店員に怒られるニン。周りを確認すると集まった猫達がニンを囲んでいたのであった。意味が分からず混乱するニンであった。
「店の外ならまだしも中に入れたら困ります。商品が荒らされたらどうするんですか!」
「だから私じゃないですってば。これメンテくんがやったんでしょ?」
「えぐぅ?」
「ニンさん。メンテくんは抱っこされてるから何も出来るわけないでしょ? 人のせいにしてはいけませんよ」
「そんなあ……」
「にゃにゃ(いつものあれ)」
「「「「「「「「「「にゃあー!」」」」」」」」」」スサッ!
「「――えっ!!」」
急に猫達がお腹を見せるポーズをし始める。無害ですよのアピールである。さらに軍隊のような機敏な動きで整列していく。その様子をポカーンとした顔で見ているニンおよび店員達。
「おりる」
「え?! メンテくんどこに……」
メンテがニンに抱っこを止めて貰うと、テクテク歩きながら猫の先頭に立つ。そして、猫達を引き連れて店の中を回り始めた。
「……ごめんなさいニンさん。私が間違っていました。あれはメンテくんが何かをしているのですね」
「いや、謝らなくてもいいですよ。というかあれは何です??」
「分かりません。誰か分かる人います?」
「「「「「ざわざわ」」」」」
店員達の緊急ミーティングが始まるのであった。
「そういえばメンテくんのスキルが猫? だって言ったような……」
「屋敷で働いている人から猫と仲が良いと聞いたことありますね」
「いやいや、猫のあの動きはおかしくないですか?! 仲良しというか操ってるようにしか見えないんですけど……」
「とりあえずメンテくんについていきましょう。猫達が悪さをしたら可哀そうだけど外に出すしかありませんね」
「「「「はい」」」」
こうして監視されるメンテである。だが彼は気にせず猫達に指示を出す。
「あえ。にゃにゃ(あれ高くて取れないなあ。誰か取ってきて)」
「にゃごー(御意)」
「にゃ(ありがとう)」
店の中を歩き回り、気になった魔道具を猫に取ってもらうメンテ。どんな物かを確認し、猫に指示を出して元の場所に戻していく。
「なななな、何ですかあれ?! あの猫達、全く悪さしませんよ??」
「すごーい。メンテくんが何もせず猫に全部やらせてる」
「これは仲が良いというレベルではありませんね……」
すると1匹の猫が店員達に近づいて来た。
「にゃあー」
「わっ、何ですか?!」
「にゃえ」←前足でここにゴミが落ちてると伝える猫
「あ、何か落ちてますね。ありがとうございます」
「にゃお」
「「「「「…………この猫達賢すぎる?!」」」」」
コノマチのナンスの店で働く人がメンテと会うのは、店に遊びに来た時がほとんどである。そのため猫のことは噂でしか聞いていないのだ。だから猫をたくみに動かすメンテに仰天するのであった。
そして、店をぐるんと1周する頃。猫達は何かを咥えていたり、数匹で協力して魔道具を持って移動をし始めた。
「……あれ何をしてるんでしょうか?」
「全然分かりませんね」
「ぱぱー!」
「あ、メンテくんが猫を連れて奥に入っていきますよ?!」
「と、止めないと」
「でも悪さしていないし。それにあの数は……」
店員達はどうしようと悩むが、もうメンテは奥の職人達の作業スペースに入ってしまったのだ。追いかけるしかない。奥に入るとすでにメンテと猫達がダンディと接触していた。職人達も突然の猫の襲来にざわついていた。当然の反応である。
「ぱぱー!」
「ん? どうしたメンテ。おお、今日は猫達も一緒か」
「はーい」ニコニコ
ダンディは猫に全然驚いていなかった。むしろこれぐらい当たり前だと感じているらしい。
「ごみ」
「ごみ? メンテはこれがゴミだと言うのかい??」
「はーい!」
すると猫達はダンディの前に魔道具を置き始めた。メンテのゴミ発言か、はたまたこの猫達が賢すぎてざわついているのか。多分両方の意味で周囲はざわつき始めた。
「こえ、ぴかしない」
「ぴか? んー、どれどれ。……お?! これは起動しないな。壊れているぞ」
「はーい。ごみ」
「はっはっは! そういうことか。メンテはこれらの商品は売る価値がないと見抜いたんだな。さすがだな」
「えぐえぐ」
「「「「「――えっ?!」」」」」
驚いた職人および店員達が1つずつ魔道具を確認していった。
「おお、本当だ」
「すげえなメンテくん」
「こっちは何だ?」
「あ、それもう1年以上ずっと売れてないホコリをかぶってるやつです」←ニン
「まじか?!」
「1回見ただけで分かったというのか?!」
メンテは店の中にあった壊れている、全然売れていない、売る価値がない物を選び持ってきたのだ。こんな物が売っていたら評判が悪くなるから処分するために。遊ぶついでに店に貢献する赤ちゃんあった。
「はーい、ごみぶっこわちゅ」バキバキッ
「あああっ、メンテくんそれ壊しちゃダメ?! それ再利用出来るから」
「だ、誰かメンテくんを止めろー!」
「こりゃへたな物作れねえなあ」
「きっとクオリティを上げねえと生き残れないって事を伝えたかったんだな」
「よっしゃー、メンテくんに認められるような良い物作るぞー!」
「「「「「おー!」」」」」
「はっはっは! メンテは物をよく見ているようだ。将来は良い職人になるかもしれないぞ。そうだ、新しい魔道具を使って処分してみるか」
「ちょちょちょちょ、それ店の中で使ったら絶対ダメですって!」
「外で使ってください!」
「だ、誰か旦那様を止めろー!!」
「「「「「「「「「「ざわざわ」」」」」」」」」」
こうしてメンテの株が上がっていったという。また猫もお利口ということで入店を許可されたのだが、毎回メンテと一緒にゴミ探しをするので職人達が恐怖したとかしないとか。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
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