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第6話 王都セレン
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三日後、俺はイエナ王国の王都セレンにやってきていた。
帝国の大使館に顔を出すと、身分証と軍の制服を受け取り、将官の詰め所で着換えると、新任の挨拶を済ませた
仮とはいえ、身分は大使館付き一等将官となっていたが、一等にしたのは俺の年齢を考えてくれたのだろう。
フィール侯爵から連絡が来ていたようで、大使とは暗黙の了解ですぐに大使館を後にした。通常は色々と仕事がある。
大使館付き将官は任期が無い。
それというのもこれは腰掛の役職で、別に役職が決まると母国に戻るからである。通常は三等将官になったばかりの新米が就く役職だった。
将官は平民でもなれないことはないが、前例があるというだけのことで一等将官となれば貴族がほとんどである。
だからイエナ王国もそうそう簡単には手を出せない。
帝国将官に何かするとなれば、それ相応の理由と手続きが必要になるし、外交的にも一大事になるからだ。
まず、俺は宿を探した。
報酬は十分すぎるのでそれなりに上等の宿でもかまわない。
イエナには商業組合があり、そこに行き、身分を明らかにすると宿を仲介してくれる。トラブルの解決を公平に行うためだ。
泊まる方も宿も安心なので、大概の旅行者や商人はこの案内を使う。
俺もそこを訪ねていくつか紹介してもらった。
俺は商業地区にある中の上くらいのクラスの宿に決めた。
この周辺には商店もあるが、少し離れたところに歓楽街もあるからだ。
そこに出入りすれば、店によって表のことも裏のことも情報は集めやすいし、人の出入りも多い。
これはあまり知られていないが、魔力を持つ人間はそれほど多くない。
一般的なことをいえば十人中二人いるかいないかくらいである。
そうなるとできるだけ多くの人間が行き来するところでないと、探索には向かないのだ。
宿では身分証を提示して部屋を決め、宿代を払った。
部屋に入るとさっそく将官服を脱いでいつもの服に着換えた。
俺はまず、近くにある食堂兼大衆酒場に出かけて一息入れるついでに顔を売っておこうと考えた。
しばらくそこを拠点にリリアにつながる情報の伝手を探そうと思ったのである。
「旦那はどこから、そうだ、帝国でしょう」
「よくわかったな」
「こう言ってはなんだが、なりが地味だ」
「ほう、これではダメか」
「言い方ですがね。帝国は落ち着いた色でデザインもシンプル。イエナじゃそれはちょっと野暮ったいと言われるでしょうね」
「それでわかってしまったということか」
良いことを聞いた。
明日からは目立たないように、少しばかり派手な服を着るとしよう。
バーテンは他の客の注文を聞きに行った。
すっかり日が落ちて、徐々に仕事帰りの客が増えてきている。
店はここから歓楽街という入り口にあるので、一杯飲んでサッと帰る客も、梯子をしようという客も景気づけに入るのにはちょうどいい。
俺はその晩は気になる魔力にも出会えなかったので、諦めて引き上げることにした。
帝国の大使館に顔を出すと、身分証と軍の制服を受け取り、将官の詰め所で着換えると、新任の挨拶を済ませた
仮とはいえ、身分は大使館付き一等将官となっていたが、一等にしたのは俺の年齢を考えてくれたのだろう。
フィール侯爵から連絡が来ていたようで、大使とは暗黙の了解ですぐに大使館を後にした。通常は色々と仕事がある。
大使館付き将官は任期が無い。
それというのもこれは腰掛の役職で、別に役職が決まると母国に戻るからである。通常は三等将官になったばかりの新米が就く役職だった。
将官は平民でもなれないことはないが、前例があるというだけのことで一等将官となれば貴族がほとんどである。
だからイエナ王国もそうそう簡単には手を出せない。
帝国将官に何かするとなれば、それ相応の理由と手続きが必要になるし、外交的にも一大事になるからだ。
まず、俺は宿を探した。
報酬は十分すぎるのでそれなりに上等の宿でもかまわない。
イエナには商業組合があり、そこに行き、身分を明らかにすると宿を仲介してくれる。トラブルの解決を公平に行うためだ。
泊まる方も宿も安心なので、大概の旅行者や商人はこの案内を使う。
俺もそこを訪ねていくつか紹介してもらった。
俺は商業地区にある中の上くらいのクラスの宿に決めた。
この周辺には商店もあるが、少し離れたところに歓楽街もあるからだ。
そこに出入りすれば、店によって表のことも裏のことも情報は集めやすいし、人の出入りも多い。
これはあまり知られていないが、魔力を持つ人間はそれほど多くない。
一般的なことをいえば十人中二人いるかいないかくらいである。
そうなるとできるだけ多くの人間が行き来するところでないと、探索には向かないのだ。
宿では身分証を提示して部屋を決め、宿代を払った。
部屋に入るとさっそく将官服を脱いでいつもの服に着換えた。
俺はまず、近くにある食堂兼大衆酒場に出かけて一息入れるついでに顔を売っておこうと考えた。
しばらくそこを拠点にリリアにつながる情報の伝手を探そうと思ったのである。
「旦那はどこから、そうだ、帝国でしょう」
「よくわかったな」
「こう言ってはなんだが、なりが地味だ」
「ほう、これではダメか」
「言い方ですがね。帝国は落ち着いた色でデザインもシンプル。イエナじゃそれはちょっと野暮ったいと言われるでしょうね」
「それでわかってしまったということか」
良いことを聞いた。
明日からは目立たないように、少しばかり派手な服を着るとしよう。
バーテンは他の客の注文を聞きに行った。
すっかり日が落ちて、徐々に仕事帰りの客が増えてきている。
店はここから歓楽街という入り口にあるので、一杯飲んでサッと帰る客も、梯子をしようという客も景気づけに入るのにはちょうどいい。
俺はその晩は気になる魔力にも出会えなかったので、諦めて引き上げることにした。
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