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第21話 クラークのため息
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「では、話してもらおうか」
「依頼内容は話せない」
「約束が違うが」
「話せないことは明かした。それで察しろ」
バカなとクラークは言うとやむをえないな、デレクと外に声をかけた。
「デレク、そこにいないのか」
「聞こえてないよ。それに聞こえてもこの部屋には入れない」
なに、とクラークは初めて感情を露わにしたが、すぐに冷静になった。
「そう言うことなら、仕方がない」
そう言って俺に拘束の魔術を放った。俺はそこで縛られた振りをした。
「どうするつもりだ」
それには答えずクラークは魅了と自白の魔術を俺にかけて来た。
飛んで火にいる何とやらである。
魔術には魔力が必要である。これは当たり前のことだが、あいにく俺はその魔術に使われた魔力を吸収変換することができる。
クラークは拘束と魅了、自白という魔術を俺に放っている。
俺はそれを吸収していた。
自前の魔力でもやれるが、それを使ってクラークに死の首輪を仕掛けた。
その方が無駄がない。
俺は拘束された振りをやめて、ヤツの目の前にあったソファーに腰を下ろした。
「お前、何をした。これはなんだ」
「目には目を、無礼には無礼。あと自業自得もあるか」
俺は死の首輪を締めた。
クラークは締まる首輪に手をかけたが外れるわけがない。
「そいつは俺が外すか、お前が死なないと消えない首輪だ。ちなみにそいつはかけた術者とかけられた者にしか見えない優れモノだ」
「どうするつもりだ」
「俺にしたことの報いを受けてもらう。死ぬか、俺の質問に答えるか。どっちがいい」
クラークはそこで惚れ惚れするような皮肉な笑みを浮かべた。
顔役《スカーフェイス》というのも嘘ではないようだ。
「答えてもいいが、俺は嘘が得意だぞ」
デスクの向こうでクラークは首輪を気にしながらそううそぶいた。
「そう来たか」
俺はクラークの目を見た。
魅了と自白だ。
俺のは意識も支配するので、クラークはかかった時点で自分が何をしているかわからない自失状態になっている。
「お前は誰の指示で俺を捕えた」
「イルム・ガーデン」
「それは何者だ」
「ガーデン商会の会頭」
「イルム・ガーデンはオルガノと関係しているのか」
「オルガノの幹部」
「お前もオルガノのメンバーか」
「そうだ」
「リリアという名の女を知っているか」
「知らない」
クラークの表情が怪しくなってきたので、そこで俺は視線を外した。
自白はやり過ぎると精神崩壊を起こすからだ。
クラークは我に返ったが、術をかけられたことを悟った。
「ここで俺を殺せ。何を聞いたかは察しは付く。話したことが分かれば俺はどうせ殺されるし、どうせまともな殺され方をしない」
首を横に振って俺はクラークに言った。
「安心しろ、と言ってもできないか。だが、その首輪をしているヤツを殺せるのは俺だけだ。俺にも仁義はある。組織《オルガノ》には何もさせない」
クラークの深いため息が聞こえた。
イルムという男に俺の知りたいことを教えてもらうには、クラークに死んでもらっては困るのだ。
「依頼内容は話せない」
「約束が違うが」
「話せないことは明かした。それで察しろ」
バカなとクラークは言うとやむをえないな、デレクと外に声をかけた。
「デレク、そこにいないのか」
「聞こえてないよ。それに聞こえてもこの部屋には入れない」
なに、とクラークは初めて感情を露わにしたが、すぐに冷静になった。
「そう言うことなら、仕方がない」
そう言って俺に拘束の魔術を放った。俺はそこで縛られた振りをした。
「どうするつもりだ」
それには答えずクラークは魅了と自白の魔術を俺にかけて来た。
飛んで火にいる何とやらである。
魔術には魔力が必要である。これは当たり前のことだが、あいにく俺はその魔術に使われた魔力を吸収変換することができる。
クラークは拘束と魅了、自白という魔術を俺に放っている。
俺はそれを吸収していた。
自前の魔力でもやれるが、それを使ってクラークに死の首輪を仕掛けた。
その方が無駄がない。
俺は拘束された振りをやめて、ヤツの目の前にあったソファーに腰を下ろした。
「お前、何をした。これはなんだ」
「目には目を、無礼には無礼。あと自業自得もあるか」
俺は死の首輪を締めた。
クラークは締まる首輪に手をかけたが外れるわけがない。
「そいつは俺が外すか、お前が死なないと消えない首輪だ。ちなみにそいつはかけた術者とかけられた者にしか見えない優れモノだ」
「どうするつもりだ」
「俺にしたことの報いを受けてもらう。死ぬか、俺の質問に答えるか。どっちがいい」
クラークはそこで惚れ惚れするような皮肉な笑みを浮かべた。
顔役《スカーフェイス》というのも嘘ではないようだ。
「答えてもいいが、俺は嘘が得意だぞ」
デスクの向こうでクラークは首輪を気にしながらそううそぶいた。
「そう来たか」
俺はクラークの目を見た。
魅了と自白だ。
俺のは意識も支配するので、クラークはかかった時点で自分が何をしているかわからない自失状態になっている。
「お前は誰の指示で俺を捕えた」
「イルム・ガーデン」
「それは何者だ」
「ガーデン商会の会頭」
「イルム・ガーデンはオルガノと関係しているのか」
「オルガノの幹部」
「お前もオルガノのメンバーか」
「そうだ」
「リリアという名の女を知っているか」
「知らない」
クラークの表情が怪しくなってきたので、そこで俺は視線を外した。
自白はやり過ぎると精神崩壊を起こすからだ。
クラークは我に返ったが、術をかけられたことを悟った。
「ここで俺を殺せ。何を聞いたかは察しは付く。話したことが分かれば俺はどうせ殺されるし、どうせまともな殺され方をしない」
首を横に振って俺はクラークに言った。
「安心しろ、と言ってもできないか。だが、その首輪をしているヤツを殺せるのは俺だけだ。俺にも仁義はある。組織《オルガノ》には何もさせない」
クラークの深いため息が聞こえた。
イルムという男に俺の知りたいことを教えてもらうには、クラークに死んでもらっては困るのだ。
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