19 / 25
第3話 血の屋敷
開かずの扉
しおりを挟む
「なんとかここから脱出する方法は無いのかな?」
固く閉ざされた扉を前に俺は思考を張り巡らせる。大体、吸血鬼が沢山いるこの閉鎖的空間にいたら殺されるか食われるか時間の問題だ。
「鯨井さん。残念ながらこの扉が開かない限り私たちが外に出られる可能性は無さそうです。実はこの屋敷には外へ通じる出口が1つしかないのです。」
家主のメイザちゃんは申し訳なさそうに言った。
そりゃ、扉があちこちにあったら泥棒とか入るやすくなって危険だから、少ない方が良いと思うけど、1つしかないって、、、不便すぎないか?
「窓とかは??」
「実は窓も1つも無いのです。先代が外部からの侵入者を防ぐためにセキュリティ強化しているので」
そこまでセキュリティ強化しても、吸血鬼には侵入されてしまったのか。
「要はここから出るためには吸血鬼を倒してこの扉に掛かっている呪縛を解くしか無いということだね」
「ルーカスさん、この扉は吸血鬼を倒せば開くのですか?」
「勿論、吸血鬼の輩はこの手の技を得意としてるからね。私の予測だと屋敷内にいる吸血鬼の長を倒せば扉は開くはずだ」
吸血鬼の長、、、そんな者を果たして俺たちは倒せるのだろうか。
ルーカスの能力はかなり優れているが、俺の力はまだ不安定で役に立てるか分からない。
「そんな不安そうな顔するなよ。君は魔法で炎を扱えるんだ。吸血鬼は炎を苦手としてるから倒すことはできなくとも、足止めはバッチリできるはずだ。その隙にわたしが攻撃を仕掛ければ完璧さ」
「そうですね、、俺なんとかがんばります」
そうだ。ここで自信を無くしたら勝ち目が無くなる。俺にはメイザちゃんを守る使命があるのだ。
「まずは屋敷の奥に進んでいこう、ここにいても無駄に時間が過ぎるだけだからね」
ルーカスはそう言って、奥の廊下に向かって進んでいった。メイザちゃんと俺もすぐに後を追った。窓1つない屋敷の中は不気味なほど静かで薄暗く、俺たちの足音が妙に響いていた。
廊下はさらに薄暗く、ヒンヤリとしている。
「この屋敷は吸血鬼にはとって格好の隠れ家だな」
「はい、おそらくずっと前から狙われていたそうです。父と母も警戒は前からしていたのですが。
やはり運命には逆らえないのですね」
「確かメイザちゃんの両親は隣町に出張の予定だったんだよね?だったら、出張先に今もいる可能性があるよね?誰もいない間に吸血鬼に乗っ取られたってことも考えられるよね?」
よく考えたらメイザちゃんの両親が吸血鬼にされた証拠はない。外出中に占領された可能性だって十分考えられるのだ。
「それは有り得ないです。吸血鬼が建物内に入るためには住人の許可が無ければいけないのです。
おそらく、父と母のどちらかが人間になりすました吸血鬼を誤って屋敷内に招いてしまったのでしょう」
「そんな、、、」
「それに、父と母の運命も吸血鬼にされるというふうに定められていましたから」
「運命、、、馬鹿馬鹿しいね。この世界は本当につまらない。そんなものに支配される人生なんて私には考えられない。2人とも、吸血鬼どもを倒してさっさとここから脱出するぞ」
ルーカスはジャケットこら1つの剃刀を取り出すとロングソードへと変化させた。
すると、俺たちの足音以外の音が上から聞こえた。天井付近に人影がある。
「来るぞ、伏せてろ!」
ルーカスは叫ぶと、俺たちの前に立ち、剣を構えた。
固く閉ざされた扉を前に俺は思考を張り巡らせる。大体、吸血鬼が沢山いるこの閉鎖的空間にいたら殺されるか食われるか時間の問題だ。
「鯨井さん。残念ながらこの扉が開かない限り私たちが外に出られる可能性は無さそうです。実はこの屋敷には外へ通じる出口が1つしかないのです。」
家主のメイザちゃんは申し訳なさそうに言った。
そりゃ、扉があちこちにあったら泥棒とか入るやすくなって危険だから、少ない方が良いと思うけど、1つしかないって、、、不便すぎないか?
「窓とかは??」
「実は窓も1つも無いのです。先代が外部からの侵入者を防ぐためにセキュリティ強化しているので」
そこまでセキュリティ強化しても、吸血鬼には侵入されてしまったのか。
「要はここから出るためには吸血鬼を倒してこの扉に掛かっている呪縛を解くしか無いということだね」
「ルーカスさん、この扉は吸血鬼を倒せば開くのですか?」
「勿論、吸血鬼の輩はこの手の技を得意としてるからね。私の予測だと屋敷内にいる吸血鬼の長を倒せば扉は開くはずだ」
吸血鬼の長、、、そんな者を果たして俺たちは倒せるのだろうか。
ルーカスの能力はかなり優れているが、俺の力はまだ不安定で役に立てるか分からない。
「そんな不安そうな顔するなよ。君は魔法で炎を扱えるんだ。吸血鬼は炎を苦手としてるから倒すことはできなくとも、足止めはバッチリできるはずだ。その隙にわたしが攻撃を仕掛ければ完璧さ」
「そうですね、、俺なんとかがんばります」
そうだ。ここで自信を無くしたら勝ち目が無くなる。俺にはメイザちゃんを守る使命があるのだ。
「まずは屋敷の奥に進んでいこう、ここにいても無駄に時間が過ぎるだけだからね」
ルーカスはそう言って、奥の廊下に向かって進んでいった。メイザちゃんと俺もすぐに後を追った。窓1つない屋敷の中は不気味なほど静かで薄暗く、俺たちの足音が妙に響いていた。
廊下はさらに薄暗く、ヒンヤリとしている。
「この屋敷は吸血鬼にはとって格好の隠れ家だな」
「はい、おそらくずっと前から狙われていたそうです。父と母も警戒は前からしていたのですが。
やはり運命には逆らえないのですね」
「確かメイザちゃんの両親は隣町に出張の予定だったんだよね?だったら、出張先に今もいる可能性があるよね?誰もいない間に吸血鬼に乗っ取られたってことも考えられるよね?」
よく考えたらメイザちゃんの両親が吸血鬼にされた証拠はない。外出中に占領された可能性だって十分考えられるのだ。
「それは有り得ないです。吸血鬼が建物内に入るためには住人の許可が無ければいけないのです。
おそらく、父と母のどちらかが人間になりすました吸血鬼を誤って屋敷内に招いてしまったのでしょう」
「そんな、、、」
「それに、父と母の運命も吸血鬼にされるというふうに定められていましたから」
「運命、、、馬鹿馬鹿しいね。この世界は本当につまらない。そんなものに支配される人生なんて私には考えられない。2人とも、吸血鬼どもを倒してさっさとここから脱出するぞ」
ルーカスはジャケットこら1つの剃刀を取り出すとロングソードへと変化させた。
すると、俺たちの足音以外の音が上から聞こえた。天井付近に人影がある。
「来るぞ、伏せてろ!」
ルーカスは叫ぶと、俺たちの前に立ち、剣を構えた。
0
あなたにおすすめの小説
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる